SonyがPS1の縮尺版PlayStation Classicを出す、当時の人気ゲーム盛りだくさんで

もしもあなたが、二杯目のビールを飲み終わったら必ず、ゲームがアートへ成熟していく過程における初代PlayStationの偉大なる功績について20分のスピーチをするタイプの人なら、この記事はあなたにぴったりのニュースだ。

Sonyは今日(米国時間9/18)、その初代PlayStationにあの(うまくいった)Nintendo Classicの待遇を与えるべく、PlayStation Classicと呼ばれる縮尺バージョンのPS1を出す意思を表明した。そのおチビさんのゲーム機は、12月3日に定価99ドル99セントで発売される。

この種の企画の先鞭をつけたNintendoの人気燃え々々のSNESとNES両Classicと同じく、SonyのPlayStation Classicも、キャッシュに往年の人気ゲームが最初から載る。その人気ゲームとはFinal Fantasy VII [編集者注記: おお!いいね!], Jumping Flash, Ridge Racer Type 4(アールフォー リッジレーサータイプフォー), Tekken 3(鉄拳3), Wild Armsなど計20本だ。

このゲーム機を発表するSonyのブログ記事日本語ページ〕は、“25年近く前に初代のPlayStationが生まれた。Sony Computer Entertainmentが開発したそれは、全世界で売上が1億台を超えた史上初めての家庭用ビデオゲーム機になり、3Dのグラフィクスをリアルタイムで描画するゲームを初めて家庭でプレイする機会を消費者に提供した”、とノスタルジアたっぷりに述べている。もちろんそのノスタルジーは、われわれの中にもある。

“昔からのファンは懐かしいゲームを再発見できるので、ノスタルジーを満足させることができるだろう。そしてこのプラットホームを最近知ったばかりのゲーマーは、画期的なPlayStationコンソールのその始まりの姿を体験して楽しめるだろう”。

Sonyによると、その新しいミニPlayStationは本物のPlayStationより45%小さくて、同じく先祖を模倣しているコントローラーもやはり小さい。コントローラーは二つ付くので、対戦ゲームも楽しめる。テレビなどとの接続用に、HDMIとUSBのケーブルもある。カナダとアメリカでは一部の店が予約販売を行なうが、上記以外の15のゲームも含めて詳細も発表されるから見落とさないように。Sony自身が詳細をシェアするのは、来月または再来月だ。すべてのゲームを“オリジナルフォーマットでプレイできる”、と言っているから、何もかも単純だったあの日を、再び体験できるだろう。

このようなノスタルジー商法を大歓迎する人がほとんどだと思うが、でもすごくキュートだから新鮮さもある。ボタンも何もかもすべて円(まる)いから、星のカービィみたいに円いものはキュートに感じるんだ(キノピオもそうだったね)。

1995年の大流行の時期にPS1に深入りした人なら、当時最先端だったあの形の記憶が今でも脳裏にはっきり残っているだろう。ボタンを押したときに感じるその深さ(押し込み感)も、正確に記憶に残っているはずだ。ディスクドライブの蓋が、あくびをするように優雅に、はらはらさせるかのようにゆっくり開(あ)くときの様子も。すべて心に深く刻まれているだろう。

ぼくたちはあれに、わずか5年の寿命しか与えなかったけど、でも、あと数か月与えてはどうだろう?

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ソニー、ゲームをストリーミングするPlayStation Nowと動画の配信サービスをCESで発表

ソニーが大がかかりにクラウド化している。今日(米国時間1/6)、ソニーは、コンテンツをさまざまなデバイスから横断的に利用できるクラウド・ベースの新しいサービスを2つCESで発表した。PlayStation Nowはゲームをストリーミング配信するネットワークだ。またこれと別にライブとオンデマンドでビデオをストリーミングするサービスも準備されている。

どうやらソニーはクラウド・サービスにプロダクトを集中していく戦略のようだ。

PlayStation Now は、ソニーが2012年に3億8000万ドルで買収したカリフォルニアのゲーム配信サービスのスタートアップ、Gaikaiの新しい名前だ。Sony Computer Entertainmentの社長、グループCEOのAndrew Houseによれば、「このプラットフォームを通じてPS3、PS2の古いゲームをVita、スマートフォン、タブレット、Bravia TVなどに配信する。ユーザーはお気に入りのPS3ゲームを居間の大画面のBraviaでプレイできるようようになる」とのことだ。PlayStation Nowは1月末にベータ版テストが開始され、この夏に正式公開となる。

ソニーが発表したもうひとつのクラウド・サービスは(しばらく前から噂が流れていた) 動画のテレビへのストリーミング配信だ。Houseは「ライブ番組とオンデマンドの双方がサポートされる」と述べただけで詳細はほとんど明らかにされなかった。われわれはソニーにさらに問い合わせを行った。今のところ分かっているのはサービスのスタートがこの夏になるという点だけだ。

ソニーのクラウド化は時代を先取りした動きとはいえないが、それでも重要だ。Houseによればアメリカだけで7000万台のソニー製デバイスが使われているという。そのうち2500万台がPlayStation3で、すでにテレビのストリーミング・サービスとしては最多のデバイスとなっている。コンテンツのプロバイダとしてはNetflixが最大だ。ここで自身が巨大なコンテンツ・ホルダーであるソニーが直接ストリーミング配信に乗り出すのは自然な成り行きだ。Microsoftなど他のゲーム機メーカーに対して競争力を高める効果があるはずだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+