Netflixの『スペース・フォース』の予告第1弾が公開、『The Office』のスティーヴ・カレルが主演

Netflix(ネットフリックス)は、米軍をパロディ風に描いた最新シリーズ『Space Force(スペース・フォース)』の最初のトレーラーを公開した。このプロジェクトは、宇宙に焦点を当てた軍種が公式発表された直後に公開されたもので、実際の米国宇宙軍が発足したばかりであるにも関わらず、このように短期間のうちに洗練された作品のトレーラーが公開されたのは、非常に印象的だ。

シリーズは5月29日(ちょうど、NASAとSpaceXが初の民間宇宙船によるデモ飛行を行い、有人宇宙飛行を再開する予定日の2日後)から始まり、Steve Carell(スティーヴ・カレル)や John Malkovich(ジョン・マルコヴィッチ)、Diana Silvers(ダイアナ・シルバー)、Tawny Newsome(タウニー・ニューサム)、Lisa Kudrow(リサ・クドロウ)、Ben Schwartz(ベン・シュワルツ)が出演する。もしこのトレーラーから 『The Office(ジ・オフィス)』のような雰囲気を明らかに感じたら、それには正しい。同シリーズのクリエーターとなるGreg Daniels(グレッグ・ダニエルズ)を含め、クリエイティブチームの多くが『Space Force』に関わっている。

この雰囲気からこのシリーズを『The Office but with space army』と表現したくなるが、それはスティーヴ・カレルとMicheal Scott(マイケル・スコット)が演じる登場人物がしゃべっているとことから強力に連想させられるだけだ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

空中水平発射のVirgin VOX Spaceが米宇宙軍の契約獲得、最終テストへ

Virginグループの政府機関向け宇宙企業、VOX Spaceは米国が新設した宇宙軍から契約を得るという重要な成果を挙げたと発表した。米国時間4月10日の発表によれば、同社は実際の打ち上げを向けて最終テストに進むという。

米宇宙軍との契約は総額3500万ドル(約38億円)で3回の衛星打ち上げのためのものだ。 プログラムS28と呼ばれる米国防省の低軌道を周回するテクノロジー実証衛星のための打ち上げを行う。衛星総数は36基が予定されており、「宇宙における識別と通信の進歩を図り、宇宙軍の将来の発展の基礎を構築する」ものとなるという。

米宇宙軍および英国政府イスラエル政府向けの同種の打ち上げはスケジュールとして必ずしも差し迫ったものではない。VOXはまだテスト段階にあり、衛星打ち上げは2021年となる予定だ(詳細についてさらに取材中なので新たな情報が得られればアップデートしたい)。

Virginグループの宇宙企業、VOX SpaceVirgin Orbitは、他の衛星企業とは異なり、ロケットをボーイング747に吊り下げて上空に運ぶ。この発射方式はまだ実証されていないが、地上施設としては発射台を必要とせず747が離陸できる滑走路さえあればよい。打ち上げスケジュールの柔軟性、迅速性に優れている有望なテクノロジーだ。

長年にわたる開発とテストの後、Cosmic Girl(発射母機)とLauncherOne(ロケット)はほぼすべての準備を完了させた。

Voxは極低温搭載吊り下げ飛行という最後のリハーサルを計画している。 この飛行ではロケットのタンクに極低温の液体酸素が搭載されるなどほぼすべてが実際の打ち上げ時と同様となる。エンジンに点火し実際に衛星を打ち上げるテストは2020年後半に予定されている。

もちろん世界的な新型コロナウイルス(COVID-19)の流行は、Vox Spaceにも影響を与えている。同社は、次のテストの準備が完了したことを発表するブログ記事でこの点についても説明している。

他のビジネス同様、Vox Spaceの計画も大幅に混乱させられており、スケジュールには未定部分が多くなっている。しかしVOXの最終テストと最初の商用打ち上げの具体的なスケジュールも近く発表されるはずだ。

画像クレジット:Virgin Orbit

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(翻訳:滑川海彦@Facebook