Datadogがアプリのセキュリティ管理プラットフォームのSqreenを買収

クラウド監視プラットフォームのDatadogが、SaaSのセキュリティプラットフォームであるSqreenを買収する計画を発表した。Sqreenはフランスで創業し、2016年にTechCrunchのスタートアップバトルフィールドに参加している

Sqreenはクラウドベースのセキュリティプロダクトで、アプリを直接保護する。サンドボックス化されたSqreenエージェントをインストールすると、アプリをリアルタイムで分析してコードや構成の脆弱性を見つける。Sqreenを有効にするとCPUのオーバーヘッドはわずかにあるものの、利点がある。

Sqreenで脅威を明らかにしたり、独自の脅威検出ルールをセットアップすることができる。アプリのステータスをSqreenのダッシュボードで見たり、インシデントが発生したときに通知を受け取って情報を知る機能もある。

たとえばブロックされたSQLインジェクションやインジェクションがどこから試行されたかを確認し、今後の試行を防ぐための対処をすることができる。Sqreenはクレデンシャルスタッフィング攻撃、クロスサイトスクリプティングなどのよくある攻撃も検出する。プロダクトが成長してきたら、プラグインのマーケットプレイスから別のモジュールを有効にすることもできる。

多くの企業がすでにDatadogでアプリを監視していることを考えれば、DatadogとSqreenの組み合わせは非常に理に適っている。Sqreenには優れた製品があり、Datadogには優れた顧客ベースがある。したがって、Datadogのセキュリティ面が向上すると期待される。

SqreenはAlven Capital、Point Nine Capital、Kima Ventures、50 Partners、複数のビジネスエンジェルから230万ドル(約2億4000万円)を調達した。その後TechCrunchのスタートアップバトルフィールドに参加し、ファイナルに進んだが優勝はできなかった。その少し後にはY Combinatorに参加した。

同社は2019年にはシリーズAで1400万ドル(約14億7000万円)を調達した。このラウンドを主導したのはGreylock Partnersで、以前に投資したY Combinator、Alven、Point Nineも参加した。

DatadogとSqreenは正式な買収契約を交わした。条件は明らかにされていない。買収は2021年第2四半期に完了する。

カテゴリー:セキュリティ
タグ:DatadogSqreen買収

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Romain Dillet、翻訳:Kaori Koyama)