StarwoodホテルチェーンがクパチーノのAloftホテルに「ロボット執事」を導入

ロボット最近ではどこにでもいるが、今度はホテルの中を歩きまわるようになった。Starwoodは世界最大のホテルチェーンの一つだが、A.L.Oと名付けられたバトラーならぬ“ボットラー”をクパチーノのAloft Hotelに導入した。

このSavioke製のロボット執事はホテル中を歩きまわり、エレベーターに乗ることもできる。接客係としても裏方としてもでもさまざまな業務をこなせるが、当面の主な役目は客室にアメニティーを届けることにあるようだ。ホテル側はボットラーは「単純な業務を肩代わりすることによって人間の従業員がさらに創造性を要する仕事に携わる時間を増やすことができる」としている。

宿泊客が余分な歯ブラシやタオルが必要になるとホテルの従業員がロボットの荷物コンパートメントに要求されたアイテムを入れる。部屋番号を入力するとロボットは自分で道を探して配達に出かける。

WiFi/4G接続機能を備えたロボットはホテルのエレベーターソフトウェアと接続してエレベーターに乗り込み、センサーでゆくてを感知して人や物との衝突を避ける。

ホテルによれば、Botlrロボットからアイテムを受け取った客は、サービスに満足したときはチップの代わりに#MeetBotlrというハッシュタグでツイートして欲しいそうだ。ロボット執事は現在「研修中」で、実際に接客を始めるのは10月20日の予定。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Starwood Hotels、Bluetooth LEを使ったキーレスエントリーシステムの実験を開始

間もなく、ホテル滞在の際にフロントで時間をかけて手続きを行う必要などなくなるかもしれない。予約した部屋に直接向かえば、部屋の側で客を認識してドアを開けてくれる。こんな実験を行おうとしているのはStarwood Hotelsだ(via WSJ)。特別のアプリケーションをインストールしたスマートフォンのBluetooth 4.0機能を利用して、ハーレムおよびクパチーノのホテルで、キーレスエントリーの実験を行おうとしている。第1四半期中にも実験を開始したい考えだ。

利用するのはNFCではなくてBluetooth LEであることにも注目しておいて良いだろう。iPhoneや、ハイエンドのAndroidスマートフォンで採用されている規格だ。バーチャルキーをアプリケーションで配布し、そして画面をタップしたりあるいは何らかのジェスチャーを行ってドアを開けることができるようになる。

Starwoodは今回の実験につき自信を持っているようで、CEOのFrits van PaasschenはWSJに対し、いったん広まり始めれば、この方式が一気にホテルでの標準形式になるだろうと述べている。鍵が複数必要な場合の取り扱い方や、子供に鍵を持たせたい場合にどうするか、またセキュリティは担保されるのかどうかなどといった問題はある。また、フロントには予定より早く到着してしまったゲストの部屋割りなどを臨機応変に手配するといった役割もあり、この辺りをどうするかということもテスト期間の間にノウハウを蓄積していくことになるのだろう。

実のところ、チェックインという仕組みについては、多くのホテルが何とかしたいと考えているところだ。とくに混みあった時間帯では、チェックインプロセスが全体のボトルネックとなってしまいがちなのだ。そのせいで従業員と客の双方が不愉快な思いをすることになってしまう。チェックインを自動化し、そしてバーチャルキーを採用することにより、このボトルネックを消し去ることができるかもしれないわけだ。実験中については、チェックイン時に何か問題があれば、これまで通りにフロントに立ち寄れば良い。将来的にはすべてが自動化される方向に進んでいくことになるのかもしれないが、取り敢えずは両方式が併存することでうまく機能することが期待されている。

Starwoodは2015年末までには、同社で展開するダブリューホテル系列およびアロフト系列のすべてについて自動化システムを導入したいとしている。今回の実験はその前段階と位置づけられるものだ。こうしたシステムを導入するには、確かにStarwoodが最適な場であるかもしれない。トレンド意識が高く、またテック系に親しみのある客層が多く利用しているホテルだからだ。但し、こうしたテクノロジーはまだまだ開発が始まった段階であるのも事実だ。たとえばNymiなどは、心臓の鼓動を利用したキーレスエントリーの実現を考えている。可能性はいろいろあるわけだが、ともかく現時点でのテクノロジーの使い勝手に利用者が満足感を覚えるかどうかが普及の鍵となるのだろう。長時間の旅をしてきて、そこでスマートフォンをいじって(人と接することなく)ホテルの部屋に入ることを快適と考える人は多いだろうか。従来のチェックイン時に感じていたフラストレーションが全て解消され、テクノロジーどくとくの回りくどさなどもなければ、一気にブレイクすることもあるのかもしれない。

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(翻訳:Meada, H