(迷惑かはともかく)ツイートストームを簡単に作成管理できるiOS版Stormy登場

自分でやっている人もいるだろうし、大嫌いだという人もいるだろう。何の話かといえば「ツイートストーム」(Tweetstorm:長文分割連続投稿)のことだ。さらに、嫌いだという人には迷惑な話だろうが、ツイートストーム生成ようのアプリケーションも出てきた。iOS版で、名前をStormyという。ツイートする前に内容を編集し、文字数もきちんと確認してスパム連続投稿の用意をすることができる。

番号付け(全体のうちの何番目の投稿なのかを示すためにつける)のスタイルを選ぶこともでき、そして各投稿の間にどのくらいの時間を置くかという設定もできるようになっている。

もしかするとご存知ない方もいるかもしれないが、ツイートストームはテックないしメディアの世界における2014年の(迷惑)トレンドのひとつだ。従来ならブログに投稿していたような(ブログにある方が読みやすくもある)長文の投稿を、複数のツイートに分けて連投するという手法だ。

ツイートストームが注目を集めたのは、Netscapeの共同ファウンダーであり投資家としても名高いMarc Andreessenが、このスタイルでの投稿を行ったからだ(ツイートストーム自体は以前からある)。ツイートストームを生成したり分析したりするツールであるTweetstorm.ioによれば、Marc Andreessenは321件のツイートストームを発生させているとのこと。この投稿スタイルを真似る人はあっという間に増え、トレンドとして定着しつつある。

情報を少しずつ消費していく現在のスタイルにマッチしたものだと言うことはできるかもしれない。しかしTwitterのタイムラインの有効性を低下させるし、途中にリプライメッセージが入るなどして、情報の見通しが悪くなるとツイートストームに反対する人たちも多い。

現在、ツイートストーム生成ツールはいろいろと出ている。たとえばTweetstorm.ioもそうだし、RSSリーダーの開発などを行なっているDave Winerが作ったLittle Pork Chopなどもある。モバイル版でもThunderstormなどのツールが出ている。しかしStormyの作者であるDaniel McCarthyはインタフェースが気に入らなかったり、思わぬ動作をしたりするということがあり、自分で作ることにしたのだとのこと。

但し、このStormyを使った事業展開などを行うことは考えていないのだそうだ。あくまでもサイドプロジェクトであるとのこと。McCarthyは現在匿名ソーシャルアプリケーションのCloaqに注力しているところでもある。また広告収入をチャリティ投入する予定のゲームの開発も行なっているところだ(本件については改めて記事にする予定)。

ただ、サイドプロジェクトであるとはいっても、いろいろな機能を付け加えるのに積極的ではあるようだ。たとえば「ストーム」をカテゴリー毎に記録しておけるし、写真の投稿にも対応しており、他の人からのリプライを読み込んでアプリケーション内からリプライできるようにもなっている。投稿するタイミングを設定できるのは、冒頭にも述べた通りだ。さらに、他の人のツイートストームを発見することで、「発見ツール」的な使い方ができないかと、Twitter APIをいろいろと試してみているところなのだそうだ。

ツイートストームに賛否あるのは記事中にも記した通り。アプリケーションはこちらからダウンロードできる。

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(翻訳:Maeda, H