Netflixが何を見たいのか決まってないときのシャッフル機能をテスト中

Netflixが今テストしている新しい機能は、見たいものが決まってないときに便利だ。同社によるとそれはシャッフルモードのような機能で、人気番組をクリックするとランダムな回の再生が始まる。つまりこの機能を使うと、これまでのテレビのように、スイッチを入れたらすぐに何かが見られるという状態になる。

現状のストリーミングサービスでは、このような怠け者の体験が難しい。まずストリーミングアプリをセレクトし、エンドレスなメニューとリコメンデーションをスクロールして、やっと見たいものが決まる。

今度のシャッフル機能では、ケーブルテレビをつけたときのような体験が得られる。つければ必ず、何か独立局の人気番組が映る。

その新しい機能でテストされている番組は、人びとが何も見たいものがないときに選ぶ番組のようだ。たとえば「The Office」「New Girl」「Our Planet」「Arrested Development」などだ。

特に「The Office」は、暇つぶし用に見られることが多いと言われている。

それらのテレビ番組は「Play a Random Episode」(ランダムな回を再生する)というタイトルの新しい列に並ぶ。番組のサムネイルをクリックすると、そのシリーズのランダムな回の再生が始まる。

サムネイルにも赤い「shuffle」のアイコンがついていて、それをクリックするとやはりランダムな回の再生が始まる。

「NetflixやHuluはシャッフルボタンを加えてほしい。Officeを見たくても回を指定するのはかったるいから」。

(上のツイートを見ると、ユーザーも同じことを考えていたようだね)。

この新しい機能に最初に気がついたのはAndroid Policeの人たちで、NetflixのAndroidアプリにはすでにこのオプションがあるそうだ。

NetflixはTechCrunchに、シャッフル機能は検討中だがまだ始めていないと言った。同社のスポークスパーソンは曰く、「テレビのさまざまな連続ドラマのランダムな回を再生する機能をAndroidのモバイルアプリでテストしている。テストを行う地域や時間は、変わることもあり、まだ常設にはならないだろう」。

Netflixはこれまでも、ユーザーがログインしたらもっとはやくコンテンツのストリーミングを始められる方法を検討していた。そこからたとえば、予告編の自動再生や、30秒のプレビューログイン画面上での宣伝などのアイデアが生まれたのだ。

画像クレジット: Android Police

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Sling TV、録画機能を強化。削除保護、Fox系列局の録画が可能に

今日(米国時間6/14)ライブTVストリーミングサービスのSling TVはDVR機能を改良するとともに、様々な端末やチャンネルの番組を録画可能にした。DVR(デジタルビデオ録画)は、YouTube TV、Hulu(最近ライブTVを追加した)、およびAT&TのDirect TV Nowといったライバルたちとの競争が激化する中、Sling TVの大きなセールスポイントの一つだ。

Slingによると、特に要望の強かったDVR機能の数々を提供することで、顧客のフィードバックに答えた。録画の削除を防ぐプロテクト機能も追加された。従来からのハードウェアベースのDVRにははるか以前からある機能だが、ストリーミングサービスが提供するクラウドDVRでは提供されていこなかった。

例えば、SonyのPlayStation Vueサービスは放映後最大28日間しか番組を保存しておけないので、気に入った映画や番組を永久に手元に置く方法はない。

YouTube TVは無限のDVRストレージを提供し、番組保存期間も9カ月間と長いが、ユーザは録画した番組のCMを見なくてはならなくなる場合がある(録画した番組がオンデマンドで公開されると、YouTube TVはそちらを再生する ―― つまりCMを見なくてはならない)。DirectTV Nowは未だにDVR機能を提供していない。ちなみにHuluのDVRは録画を永久に保存できるが、新たに録画するスペースが足りなくなると上書きされる。

Sling TVの月間5ドルで50時間というDVRストレージは、他社の提供する容量とは違うことは指摘しておかなければならない。例えば、Huluには200時間の拡大オプションがある(標準パッケージでは50時間)。YouTube TVとVueはDVRの無限ストレージを提供している。それでもSlingでは録画した番組を保護できることで、ユーザーはDVRストレージを効率よく利用できる。しかもSlingの録画は永久に保存される。

さらにSlingは、番組の録画やDVRの検索をやさしくしたと言っている。番組やシリーズをホーム画面から録画できるようになり、同じシリーズの各回をフォルダーにまとめて連続鑑賞を便利にした(後者の機能は当初Rokuのみで利用可能で、その後他のプラットフォームにも提供される。
こうした機能強化に加えて、SlingのDVRは、Xbox Oneを始め様々なデバイスで利用できるようになった。Amazon Fire TVとFireタブレット、Androidモバイル端末、Android TV、Apple TV、Rokuストリーミングサービス、およびRoku TVでもDVRが使える。Windows 10、Air TV Player、およびiOS端末も数週間のうちに対応される見込みだ。

Foxとの契約によって、DVRの使えるチャンネルも増えた。つまり、Foxのローカル局(対象地域のみ)、Fox Sports 1(FS1)、Nat Geo、及びFXの番組も録画できる。しかし、YouTube TVと同じく、番組がFox オンデマンドで提供されると、そちらのコンテンツを見るよう切り替えられる。

DVRの新機能はクラウドDVRに対応している全デバイスで利用可能、ただし、「DVRフォルダー」は上記の通り当初Rokuだけに提供される。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

米国の成人の過半数がストリーミング対応テレビを所有している(IAB調べ)

ストリーミング機能付きテレビはこの2年間に大きく躍進した ―― 今や米国の成人の56%がストリーミング対応テレビ受像機を所有している。2015年には成人の1/3だった。

これはInteractive Advertising BureauとMARU Matchboxのオンラインアンケートに基づく調査 “The Changing TV Experience” によるものだ。

レポートによると、視聴者はストリーミング機能を実際に活用しており、テレビを見ている時間の半分以上(54%)は、従来からのテレビ放送以外のコンテンツに費やされている。放送を見る以外の時間の20%がデジタルビデオにあてられており、これにはオリジナルのオンラインコンテンツとテレビ放送番組のデジタル配信の両方が含まれている。

広告については、ストリーミングテレビ所有者の50%がCM付きコンテンツを見ていて、広告のない有料契約はしていない。また44%がデジタルビデオのCMはテレビほど邪魔にならないと答えている。(要注意:調査をしたIABはオンラインパブリッシャーと広告主の業界団体であり、現在開催中の年次NewFrontsイベントは、パブリッシャーがビデオコンテンツを広告主に売り込むための場だ)。

「消費者は単なる受動的なマーケティング受信者ではない ―― 彼らは価値の交換が行われていることを理解している」とIABの調査担当SVP、Chris Kuistが語った。

デジタルビデオといえばテレビだけではないのはもちろんだ ―― スマートフォンやタブレットなどさまざまなデバイスが利用されている。しかしKuistは、この調査は主にテレビに重点を置いたと話した。

コンテンツの楽しみ方を見てみると、大きな画面が今も根強い人気であることがわかる。

先月comScoreが発表したデータによると、WiFiを利用できる世帯の半分以上が、ストリーミングビデオサービスを1社以上利用しており、そのトップを走るのがNetflixだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Netflix、複数の米国ケーブルテレビ会社と交渉中との報道

Netflixは、自社のオンライン・ストリーミングビデオサービスを、セットトップボックスのアプリを通じて利用できるようにするために、複数米国ケーブルテレビ会社と交渉の初期段階にあると、Wall Street Journalは伝えている。もし契約がまとまれば、ここれは同社が視聴者の習慣を変えたためにケーブルテレビ会社にとって無視できない存在になったことを示すとい意味でNetflixにとって大きな勝利だ。本誌はNetflixにメールでコメントを求めている。

ニュースの1ヵ月前、Netflixは英国のケーブル会社、Virgin Mediaと同じような契約を交わしたことを発表した。Virgin Mediaの顧客380万人が、ケーブルテレビ番組用のオンラインガイドでNetflixの番組も検索できるようにするものだ。

Neflixは、オンデマンドテレビが欲しい視聴者のための、ケーブルテレビに代わる低価格な選択肢として自社を位置付けてきた。この契約はケーブル会社にとってこれ以上Netflixに顧客をとられないための手段の一つだ。しかし、ケーブル会社にとっては、Netflixユーザーがより高速なブロードバンド料金を払う意志が持っているという期待もある。さらには、Netflixの古い番組ライブラリーを、チャンネルに支払う手数料の交渉材料にすることもできる(この手数料に関わる論争は、主要チャンネルが一部地域で配信停止される事態を招いた)。

この契約によって、視聴者はケーブル会社が提供する新しいセットトップボックスアプリを通じてNetflixを利用できるようになる。つまり、テレビをインターネットにつなぐ必要はなくなる。これは、 ChromecastXboxのコンソールやApple TVなどのデバイスを設置しなくてよいことを意味する。

この交渉の潜在的障壁は、Netflixがケーブル会社に自社のOpen Connectテクノロジーを使わせようとしていることだ。ストリーミングビデオの配信を改善するための技術だ。これはNetflixfが専用のサーバーをブロードバンドプロパイダーのネットワークに直接つなぐことを意味している。WSJによると、Comcast、Time Warner Cable、AT&T、およびVerizon Communicationsは、Netflixの技術を使うことを拒否したという。これは他のオンラインサービスも特別待遇を要求してくることにつながるからだ。これらのケーブル会社は、自社のブロードバンドネットワークが、既にNetflixのトラフィックを扱う能力を持っていると主張している(もしNetflixが顧客に高速接続のための特別料金を払わるつもりなら、ここは重要なポイントだ)。

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(翻訳:Nob Takahashi)