さようなら、StumbleUpon

消えゆくことにはなったが、なかなか頑張ったと言えるのではないだろうか。何の話かといえば、StumbleUponのことだ。2002年にスタートしたコンテンツ発見ツールのStumbleUponが、6月30日をもってサービスを終了することとなった。共同ファウンダーのGarrett Campが投稿したMedium記事によれば、これまでに4000万の人が利用して、600億のコンテンツリンク(stumble)を集めていたとのこと。

StumbleUponは、その最盛期には膨大な数のトラフィックを招くためのツールとなっていた。大きな特徴は、そのシンプルさにあったといって良いだろう。利用者は、ワンクリックで新しいコンテンツと出会うことができたのだ。しかしCampによれば、オンライン環境が変化していく中で、ウリであったはずのシンプルさがむしろマイナスに作用した面もあるとのこと。

StumbleUponは、2007年にeBayによって買収された(買収額は7500万ドルといわれている)。しかしこの買収は成果をあげることができなかった。2013年には大規模レイオフを行うこととなり、そこから株価も低迷することとなった。

「StumbleUpon登場時に比較すれば、インターネット利用者はほぼ10倍の規模となっています。スマートフォンが広まり、ソーシャルメディアが必携ツールとして成長する中、私たちのサービスにも変化が訪れました。コンテンツを自ら提供したり、あるいはシェアするためのプラットフォームは次々に増えていきました。そんな中でStumbleUponは、膨大なコンテンツの中から見るべき情報を選び出すためのツールとして成長したのでした。StumbleUponが提供したシンプルさとセレンディピティの魅力は、たしかに多くの人に訴えることができたと思っています」。

こうした教訓(およびStumbleUponの利用者)は、Campが新たに立ち上げたMix.comに受け継がれることとなるのだろう。StumbleUponは、6月30日までの間に、Mix.comへの移行を促していく構えだ。

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(翻訳:Maeda, H

StumbleUponのAndroidアプリがv.4.0でデザインを一新、長寿の秘訣はモバイルとソーシャルの積極推進に

健在の老舗サイトStumbleUponが、Android向けStumbleUponアプリのバージョン4.0をリリースし、ユーザインタフェイスを一新して、ナビゲーションの方法を変えるとともに、コンテンツの新しい見つけ方を導入した。

デザインはGoogleのAndroidアプリのデザインガイドラインに準拠し、ページの左右からの出し入れや、Android LのMaterialデザインふうのフラットなルックスを実装している。引き出し型のスライドメニューで、お気に入りや興味あり、フォロワーなどにアクセスでき、右の引き出しには通知が表示される。

新たに加わった”Add To List”では、右下のボタンをタップしてコンテンツをコンテンツ集に入れる。アプリのホーム画面では、右スワイプを繰り返していろんなカテゴリーへ行ける。そして気になった場所でクリックすれば、フレッシュなコンテンツが現れる。リンクを閲覧したり、また画面上のバックキー(戻るキー)で元のStumblesに戻れる。

StumbleUponのモバイルプロマネAmol Sogalによると、同社は今ソーシャルメディア上のプレゼンスを強化しようとしており、今回のアップデートで新たに加わった”Activity Center”機能が、そのために使われる。Activity Centerでユーザは、ソーシャルメディア上の友だちとコンテンツを共有したり、お互いをフォローしあえる。

“StumbleUponが本格的なソーシャル機能を導入したのはActivity Centerが初めてだ。モバイルユーザはこれをきっと好きになるだろう”、と彼は語る。

Sogalによると、昨年同社は、同社の本来のサービスであるコンテンツ発見を通じて人と人を結びつけることに力を入れ、新しいサイトに生まれ変わった。StumbleUponは今後もモバイルへの投資を重視し、この夏の終わり頃にはiOSアプリのデザイン刷新も行う。


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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))