CSS Nite LP, Disk 29「SEO 2013」についてレポートしてみる(中編)


3人めのスピーカーはGoogleの中の人、長山一石氏である。
長山 一石(Google)

お題は、

スマートフォン向けサイトとGoogle検索

である。

このテーマはSEOの技術論的に難しい部分である。
また、サーバーやプログラミングの知識がない一般のWebマスターにとっては、知識としては知っていたとしても方法論として手が出しにくい部分だ。

しかし、いつまでもこの問題を回避するわけにはいかない。
こうしているうちにもスマートフォンからのアクセスの割合は伸びている。
また、スマートフォンは常に身につけているデバイスなので、思い立った時にすぐ使われる。
言い換えれば検索ユーザーのモチベーションが高いケースが多い。
どうこの問題と向き合わなければならないか?考えなければならないところに来ているわけだ。

さて本題である。


モバイルはスマートフォンだけではない。
タブレットもフィーチャーフォンもある。

サイトをスマートフォン向けに最適化することは必須になってきている。

1.重要な事は表示速度

1秒以内に表示させないと集中力が途切れると言われている。
1秒以内に表示されることは大変である。

GoogleではPagespeed insightsという、表示速度を高速化することを支援するツールを提供している。このようなツールなども使いながら、できる限り高速化することが望ましい。
above the fold(ファーストビュー)についてはせめて早く表示できるようにしたほうが良い。

2.クロール可能か確認する

スマートフォン向けページ・PC向けページそれぞれのリダイレクトに気をつけよう。
リダイレクトに失敗するケースがあり、

  • 下層ページにアクセスされた場合でも、トップにすべてリダイレクトさせてしまう
  • 無限のリダイレクトループしてしまう
  • クローキングになってしまう
  • リダイレクトされない

といった失敗がよく見られる。
レスポンシブルWebデザインであれば、このような失敗は起きないのでお勧めである。

まだ、同一URLでコンテンツを変えて(筆者注:ダイナミックサービング)もよい。

Vary HTTPヘッダーを使うのもよい。
リレーションシップアノテーションを設定するのもよい。

3.それでもリダイレクトを行う場合の注意

JavaScriptを使ったリダイレクトは避ける。
一対一で対応するURLへとリダイレクトする。
アノテーションを利用する。
GoogleBotを特別扱いしない。
クローラビリティを確保すること。

携帯端末に最適化されたウェブサイトの構築方法に詳細は掲載されているので詳しくはご覧頂きたい。

必ずしもレスポンシブルWebデザインにする必要はない。
正しくアノテーションや、Vary HTTPヘッダーを設定し正しく動作していれば問題ない。

しかし、これらについては設定が誤っている場合は、GoogleBotだけではなく実際に閲覧するユーザーが困るケースがあるので、レスポンシブルWebデザインを使うことをお勧めしたい。

4人目のスピーカーもGoogleの中の人、金谷武明氏である。

再審査リクエストの手続きとポイント

非常に今ホットな話題だ。
再審査リクエストがうまく行かず苦しんでいるという話題が、Googleのウェブマスター向け公式ヘルプフォーラムに寄せられている。
また、このフォーラム内にも「再審査リクエスト」というディスカッションのカテゴリが設けられ、興味深い報告も数多くなされている。
この問題に苦しんでいる人も、そうでない人も一度ごらんになることをお勧めする。

Google社の金谷 武明氏

再審査リクエストはスパムを行った人だけでなく、正しくサイトを運営している人からのリクエストも少なくない。
金谷氏自身もともとソニー・コンピュータエンタテインメントに在籍していたため、インハウスでSEOを行っている担当者の気持ちも理解できる部分があるとのこと。
といったわけで、ウェブマスターに対して再審査リクエストに正しく対応できるようにするためのポイントを話してみる。

再審査リクエストの流れ

  1. 違反内容の確認
  2. 違反の修正
  3. 再審査リクエストの送信

概要としては上記の通りだが、詳細については以下。

1.違反内容の確認

  1. ウェブマスターツールに届いたメッセージを確認し、違反内容を把握する。
    このメッセージをよく読んでいないケースも結構ある。
  2. 手動対策ビューアーで違反箇所を確認する。
    対策の必要なページが表示されていることもある。
  3. HP製作会社やSEO会社に確認する。
    過去に契約したSEO会社にも確認する。
    制作会社などが善意で思ってスパムリンクを設置したと言うケースもあるため、Webマスターがまったくあずかり知らなところでスパムリンクが貼られていることもあるため、考慮が必要。

2.違反の修正

  • サイトへの不自然なリンクの場合

    サイトへのリンクを確認する。
    ここに出てくるリンクはすべて確認しなければ審査は通らないと思った方がよい。
    また、再審査を抜きにして考えても、ユーザーや同業者がそういったリンクを見つけることもあるため、ブランディングなどの観点から対策した方が望ましい。

    しかし、Googleとしてもどうしても外せないリンクがあることは承知している。
    そのために否認ツールがあるわけだが、否認ツールを使う前に可能な限り修正することが必要だ。

    すべてのリンクを否認したという申請がくることもあるが、まず審査は通らない。全部外すことが原則である。
    (筆者注:全てのリンクを否認ってSEO関係者の間ですごくウケてた。気持ちは分かるけど、ドメイン変えたほうがいいんじゃね?って感じだ)

  • ハッキングされた場合

    Fetch as Googleで確認する。
    通常のブラウザで確認できない場合でも改竄箇所を確認することができる。

    根本的な原因の修正に取り組む。根本的な原因を解消していないと何度も同じことを繰り返してしまう。

    根本的な修正の例)テンプレートをアップデートするなど

  • 修正方法がわからない場合

    ヘルプ記事を参照する。
    再審査リクエスト専用カテゴリを利用する(このカテゴリの設置は日本独自の取り組みである)。
    フォーラムはGoogle社員も見ているし、詳しい人からのアドバイスももらえるので活用して欲しい。

再審査リクエストには詳細な経緯を書くことが必要

修正が困難な場合は以下のように経緯を記載すること。

  • SEO施策を依頼した会社名
  • 依頼時期とその内容
  • 削除のために行った対応とその経緯
  • 削除が困難となっている理由

SEO会社でも悪質な例がある

削除の依頼に応じない、リンクの削除依頼に対して高額な費用を要求するなど。

SEO会社がホワイトハットを名乗っていてもそうとは限らない。
評判を調べてみることをお勧めする。

やってみてもらいたいこと

ウェブマスターツールにログインして、手動対策ビューアーを試して欲しい。
上記のフローの多くは、ウェブマスターツールの機能である。

なにも悪いことをしているつもりはなくても、過去に何があったのかわからないので、確認しておくのはよいことである。

質疑応答

しょっちゅう再審査リクエストに登場する、やばいSEO会社の名前について教えて下さい。
(Web担当者Forum安田英久編集長の質問)

同じSEO会社の名前はしょっちゅう出てくる。でも、言えません(笑


この後、Googleの方々と名刺の交換をさせていただいたのだが、本当にみなさん腰の低い方々だった。

以前、グーグル秘録 (文春文庫)という本を読んだのだが、その中の記述にGoogle社は社員採用の基準として人間性を重視していると書いてあった。
長時間飛行機の隣の席に同乗して、一緒に過ごしてみたいと思えるか?
といった観点から人柄を見るのだという。
なるほど、と思った次第である。

それはともかく、Google社員の方にあったのはこの日が初めてで、GoogleってBotじゃなくって本当に人間がやっているんだ。

って初めて実感しましたって感じである。

次は3名、SEOのソリューションを提供する会社の方のプレゼンテーションがあった。

  1. Ginzamarkets
  2. データアーティスト株式会社
  3. アイ・エム・ジェイ Marketing & Technology Labs

こちらについては割愛する。
というか、集中力が持たなくなったのであった。

その次がパネルディスカッション

インハウスでのSEOの価値向上対策

であった。

  • 三澤 直哉氏(楽天株式会社)セントラルSEOチームマネージャー
  • 木村 將(エムスリー株式会社)システムエンジニア
  • 山田 研一(Gengo)Director of Marketing
  • 長束 鉄也(Retty株式会社)取締役
  • 安田 英久(Web担当者Forum)編集長

安田編集長を除いてはインハウスSEOの担当者で、第一線で活躍していらっしゃる人たちである。
個人的には三澤氏と木村氏とはお話をしたことがある。三澤氏と木村氏はとっても気さくで、気取らないナイスガイである。

さて、このパネルディスカッションの間もなんというか集中力がなくって、筆記ができずかなりグダグダであった。
それなりに覚えているところだけ書いてみる。

インフォグラフィックの効果と金額

この話題が中心になっていた。
大体80万円ほどかかったらしい。
(筆者注:それがどれくらいのリターンを生んだのかはどうやらわからなかったらしい)

SEOのKPIはどう設定すべきか

(筆者注:結論ははっきり出ていなかった。私もSEOのKPI設定は非常に難しいと思っている。
私見ではあるが、成果報酬SEOではない通常のSEOのために投下したコストを把握するのは困難で、コンバージョンがSEOの効果によるものなのかも厳密に分けることもできない。大半のSEO施策は、SEOがなかったとしてもやるべきことがほとんどだから)

CSS Nite LP, Disk 29「SEO 2013」についてレポートしてみる(前編)




昨年のCSS Nite LP, Disk 24に引き続き今年も2013年9月21日(土)に開催されたCSS Nite LP, Disk 29「SEO 2013」に参加してきたので、そのレポートをしてみる。

ちなみに昨年のレポートはこちら
CSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」についてレポートしてみる(前編)
CSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」についてレポートしてみる(中編)
CSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」についてレポートしてみる(後編)

昨年のイベントは日本のSEOにおけるエポック・メイキングな出来事であった。

正しいSEOのあり方とはいかなるものであるのか?

多くの人々対して正しい路を指し示したイベントとなったと言えよう。
よろしければ昨年のレポートもご覧頂きたい。

そして、今年もその方向性は変わることはなく、より深く深化している印象を受けた次第である。

さて、前置きはそれくらいにしてレポートである。

1.住太陽氏
理由と経路のマーケティング

トップバッターは住太陽氏だ。

住太陽氏

住太陽(すみ もとはる)氏には大阪の飲み会でじっくりお話をさせていただいた事がある。
最初はペンネームかとずっと思っていたのだが、本名って知ったときはちょっと驚いた。

そのことを本人にお話した時に、

「そうなんや、みんなリングネームだと勘違いすんねん。いちいち本名だって説明せなあかんから面倒なんや。」

ってなことをおっしゃっていた。こんな感じで千葉での暮らしが長かったのにもかかわらずコテコテの関西弁。
リングネームっていうのがまたシビれるよなぁ・・・。
日本におけるSEOEの草分けであるにもかかわらず、気さくで、ざっくばらんな人柄が素敵な人物である。

運営されているWebサイトも情報の量、質ともに凡百のSEOの書籍をはるかに圧倒しており、論理的構成も素晴らしい教科書のようなWebサイトである。
ご存じない方は是非ご覧いただきたい。

とこれまた前置きが長い。

今回荷物を軽くするために、ノートPCを持たずタブレットとBluetoothキーボードを持って行った。
しかし何度やってもペアリングに失敗し、キーボード入力ができないという事態に遭遇。

住氏のセミナーが始まってしばらくたってもペアリングしようとそればっかりで最悪だった。
なので、分かる範囲で書くのだ。

SEOは簡単になった

以前はコンテンツを作っても、SEOを考慮しないとクローリングしてもらえないといったこともあったのだが、今はこのようなことをほとんど考えなくても良くなった。
私は大阪で住氏と話をした時に、

「最近SEOは技術要素が多くなって難しくなった気がするんですが・・・」

って話をしたことがある。

「そんなことない。SEOは最近めっちゃ簡単や。canonicalとかわかんなければ使わなければいいだけや」

とおっしゃっていた。
そうだよなぁ。確かに・・・。と深く頷いた次第である。

さて、話を戻そう。

ユーザの段階によって必要な情報は異なる

  1. 潜在客
  2. 見込客
  3. 利用客
  4. 顧客
  5. 得意客

ユーザーの段階は上記の1~5があり、それぞれ提供すべき情報も異なり、適した集客手法も異なる。
潜在客にはSEOがよく、見込客にはリスティング、利用客にはFacebookやメルマガといった手法がよい。

この中では見込み客だけがサイトへの訪問の理由が異なり、広告と最適化されたランディングページが適切な集客手法となる。

セリングとコンテンツは異なる

コンテンツをちゃんと作れば上位表示は簡単になった。
しかし、誤解されがちなことだがセリング(宣伝)はコンテンツではない。

一部にSEOは難しくなったという意見もあるが、セリングとコンテンツを混同しているからである。

コンテンツを作れと言われると、宣伝ばかり熱心に書く人が多いのだがこれが間違いなのだ。

誰も商品やサービスの自慢は聞きたくない。
オーガニック検索結果は、調べ物をしている人が知識を得るために見る場所であって、売り込みを表示させる場所ではない。だから、セリングでの上位表示は難しいと言える。
売り込みを表示させるのはリスティングの欄がある。
そう考えれば、検索結果に露出させるのは難しくない。

広告を見る理由

CMを見るためにテレビを見る人はいない。
広告を見るために雑誌や新聞を読む人はいない。

面白いコンテンツ、つまりテレビで言えば番組、雑誌や新聞であれば記事があるから、それを見るためにチャンネルを合わせたり、購読という行動をとる。
その合間に広告は見られるのである。

SEOとは何か

検索している人に、答えを提供することだと考えておくとよい。

ニーズが顕在化していない人に対して売り込みをしてもうまくいくわけがない。
それよりも、課題や問題に対してプロとして答えるコンテンツを作ることが基本である。

自社が検索ユーザーにとって役立つ会社であることを示し、このようなコンテンツを通じてユーザーとの関係を構築するのがSEOである。

こう考えればSEOは非常に簡単。
検索順位が何位であろうがあまり関係ない。
本当にユーザーが悩んでいることであれば、検索順位が低くても探してもらえる。

商品の宣伝を一生懸命探す人がいないのと対照的だ。

告知経路を作る

どんなに素晴らしいコンテンツだっても、ネットの片隅にひっそり公開しただけでは見てもらえない。
告知経路を整備して、コンテンツ作成と同時進行で行う必要がある。

せっかくコンテンツを作っても誰も見てくれないと心も折れますしね。

今まではニュースレターやRSSを購読してもらうといった消極的な手法しかなかった。
しかし、現在はFacebookによって積極的に広告ができるようになった。

  1. 「いいね」の増加
    これは使える
  2. ブログへの投稿の宣伝
    これは使える
  3. URLの宣伝
    これは使えない
  4. ドメインに言及する投稿の宣伝
    amazonが行っている手法
    (すいません。筆記が間に合いませんでした・・・)

SEO/SMOの完成

  1. コンテンツの作成
  2. コンテンツの告知
  3. 拡散
  4. 反応 フィードバック、リンクが集まる

この流れを作ることが用意になったのが現在の状況だ。
今まではコンテンツの告知が難しかったので、フェースブック広告ができたおかげで積極的な告知策が簡単になった。

※ちなみに住氏の記事の末尾にはいつもこのようなお願いの文章が入っている。
共有のお願い
住氏ほどの人でもやっぱり、モチベーションが重要なんだなぁっと思うと感慨深い。


2.鈴木謙一氏
SEOの最新トレンドに乗り損ねるな
〜 海外SEOカンファレンスに見る2013年、
そしてこれからのSEOの潮流 〜

次は鈴木謙一氏だ。

写真はちなみに昨年のCSS Nite LP, Disk 24の時の写真である。
SEOをやっている人間であれば、知らない人はいないと思うので解説はいらないと思うが、ちょっとだけ書いてみたい。

海外SEO情報ブログを購読していらっしゃる方は多いと思う。
私はSEOブログって基本的にそれほど役に立たないものだと考えているのだが(このブログは何なんだよって話ですね。すいません)、この「海外SEO情報ブログ」は間違いなく役に立つ。
このブログだけ購読すればいいのではないか?とすら思う。

また、Web担当者Forumの「海外&国内SEO情報ウォッチ」というコーナーを連載しており、良質なSEO記事をまとめて紹介してくれている。
「海外SEO情報ブログ」と「海外&国内SEO情報ウォッチ」に紹介されている記事だけ読めば、SEOが専門でない人にとっては、SEOの情報は充分すぎるほど充分だと思う。

SEOをよくわかっていない人が情報を仕入れすぎるのは、逆に有害であると私は考えている。
自分の中に正誤の基準がないうちに、様々な情報を取り入れると混乱してわからなくなるからだ。

その意味では、有意義かつ正しくかつ最新の情報源であるため、SEOに詳しくない人はこのブログだけ読むことをお勧めしたい。
(私のブログは別に読まなくてもいいです。本当は読んで欲しいですけど・・・)

鈴木氏はコンサルタントとして著名であるが、良き父であることもいろいろな記述から伺える。
この日は息子さんがいらっしゃっていて、このセミナーをご覧になっていたとのこと。
ワークライフバランスをこれほど高いレベルで実現している人も少ないと思う。

本来、ワークライフバランスとは誰にもあってしかるべきものなんだろうけど、誰もを納得させられるほど仕事ができるのが前提なのかもと思う時がある。
そんな働き方を実現している鈴木氏は私のロールモデルの一つだ。

またまた、前置きが長くなったが本題である。

前提となるSEOの定義

  1. ユーザの役に立つコンテンツを作成し、
    惹きつけるコンテンツ
  2. それを検索エンジンにて企画に理解してもらい
    クロール/インデックス
  3. 検索結果で魅力的に表示して、検索ユーザーにクリックしてもらい
    ランキング/卓越性
  4. 訪問したユーザーを満足させること
    ユーザーエクスペリエンス/コンバージョン

それを踏まえた上で、下記の3つの最新トレンドについて解説する。

1.セマンティックウェブ・セマンティック検索
2.モバイル対応
3.著者情報

1.セマンティックウェブ

  • ナレッジグラフ

    文字列を単なる文字の並びではなく、人間が理解するように意味のあるもの(エンティティ)として理解する技術。

    Google検索の富士山の表示例

    富士山のナレッジグラフ

    これを見ると「富士山」という言葉を、Googleは山だと理解しており、山として重要な属性を収集して表示しているのがわかるだろう。

    「タイガース」 日本の球団だけでなく、バンド名、アメリカの球団でも「タイガース」が存在しており、別のエンティティとして認識している。

    「中央区」 東京、大阪、札幌、神戸市に存在するが、別のエンティティとして認識している。

    「トムクルーズ」映画俳優であることを認識しており、カルーセルに出演した映画が表示されている。

    「AKB48」は所属しているメンバーまで認識している。

    「スリランカの首都」質問の意図を理解し「スリジャヤワルダナプラコッテ」という答えを返す。

    「ミッキーマウスの産みの親」質問の意図を理解し作者名と写真を返す。

    「石田純一の奥さん」質問の意図を理解し石田純一の現在の配偶者と過去の配偶者、及び婚姻を継続していた期間を返す。
    (びっくりしました:作者注)

    ナレッジグラフは検索の仕組みを根本から覆すパワーを秘めている。
    検索エンジンは人間の認識に大きく近づいてきており、これは人間にとって有用なコンテンツを作れということを示唆している。

    今はまだ、ナレッジグラフは完全なものとは言い難いが、今から準備しておけば、ナレッジグラフの進展によって、将来有利なポジションを得られるようになるだろう。

  • 構造化データでマークアップ

    検索エンジンは原則的には文字列を認識するだけ。
    「5」という文字があったとして、それが「長さ」「重さ」「金額」といったどのような意味を指し示しているのが検索エンジンには理解できない。

    そこで構造化データでマークアップすることで、文字列がどのような意味を持っているのかを検索エンジンに指し示すことができるようになる。

    Googleは「レビュー」「商品」「パンくずリスト」「音楽」「レシピ」などをサポートしている。
    構造化データを用いることで、検索結果にリッチスニペットが表示されるようになりクリック率も上がるため、是非構造化データを使ってほしい。
    その際これから新たに構造化データを導入するなら、schema.orgを使うことを推奨する。

  • リッチスニペット以外の構造化データの利用

    本来は検索エンジンのためだけに存在するわけではない。

    ナレッジグラフ、組織のロゴ、In-depth articlesといった表示をさせるためにも重要だ。特にローカルビジネスでは構造化データを設定しておくことを勧める(って意味だと思うのですが、間違っていたらご指摘下さい)。

    Googleは構造化データを使って欲しいと考えており、様々なツールを提供しサポートしている。
    構造化データの利用シーンは見えるところ、見えないところの両方で今後も増えると予想しており、今から種まきをしておくべきだと思う。

2.モバイル対応

  • 日本におけるスマートフォン普及率

    4人に1人、2年前の4倍以上の25%に達している。
    モバイルは非常に重要で無視できない。2、3年後にはデスクトップのトラフィックを上回るようになるだろう。

  • Googleのサポートする3つのモバイルサイトの構成について
    メモが追いつきませんでした。多分レスポンシブルWebデザインと、ダイナミックサービングと、モバイル用URLのことだと思うのですが・・・。

    とは言え、スマホでアクセスするための専用サイトを作ることがモバイル対応ではない。アップルはモバイル専用サイトを持たないが、これもれっきとしたモバイル対応だと思う。
    iPhoneブラウザはPCのサイトをきちんと見ることができることを売りにしており、それゆえにあえてスマホ用のサイトを作っていないと考えているが、その考え方も正解だろう。
    結論としては、モバイルユーザーが使いやすい、不自由しないサイトを提供することが本当のモバイル対応ということだ。

  • ユーザーエクスペリエンス!が重要

    Googleはユーザーエクスペリエンスを阻害するサイトの評価を下げることを明言している。
    遅さはユーザーエクスペリエンスを低下させる。

    Above the Fold、つまりファーストビューのコンテンツを1秒以内に表示させることを目標とすべし。実際は7秒程度かかっているサイトが多い。

  • 3.著者情報

    コンテンツの著者情報を検索結果に表示する機能。導入により以下のようなメリットがある。

  • 検索結果からのCTRがアップ
  • 認知度、信頼度アップ
  • スクレイピング対策

検索結果のアイトラッキングの調査では、顔写真に視線が集まることが確認できている。

また、著者情報は現在は順位には反映していないが将来的には反映させるだろう。
スパマーは匿名で活動するため、著者情報と紐付けられたコンテンツにスパマーはあまりいないと考えられる。
また、信頼の置ける著者であれば、その人が書いているということにより、何でもない掲示板の情報であっても上位表示させることもありうる。

ブランド構築にも寄与する。
自分のサイトがFacebookといった誰もが知っているビッグブランドになれなくても、ニッチでブランドとして認知されるのでもよい。
巣鴨の地元で知られているコロッケ屋でもいいではないか。

よく流布している古いSEO知識について


SEOの知識ほど陳腐化の早い知識もそうそうないのではないだろうか?
ITはそもそもそういう分野であるのだが、特にSEOは陳腐化が早いと思う。

昨日の知識が間違いになってしまっているかもしれない技術分野はそうそうはない。

なので私はSEOの技術を追わず、本質を追求することをお勧めしたい。
詳しくは、正しいSEOの戦略に書いたとおりである。

Googleが目指している究極の場所は決まっているのだから、それを目指してSEOすればいい。
Googleの目指す究極の場所とは、コンテンツの価値を正しく判断して、検索意図に対する適合性の高い順番に正しく並べて表示させることである。

だから、究極的にSEOとは、

ユーザーの検索意図を洞察し、充足させるコンテンツを作ること

に他ならない。

究極的にはSEOとはそのようなものだ。
しかし、SEOのテクニカルな知識を覚えると、大きく有利になる。
究極の場所にたどり着くまでの道のりはまだまだ果てしなく遠いからだ。

だから、Googleに対して正しくコンテンツの価値を評価させるための手がかりを与える必要がある。

手がかりを与えることが現在のSEOである。
Googleはコンテンツを正しく評価したいと思っている、でもできない、だからWebマスターはGoogleに協力してやる必要がある。
正しく評価させる(過大に評価させる方法をSEOと呼ぶ人もいるが、それは最適化ではないのでSEOではない)方法をSEOと言うのだ。

さてようやく本題。

正しく評価させる方法は日々変わる。
それはGoogleが日々進化しているからだ。

昨日までは重要な手がかりであったことが、今日まったく無効になってしまっていたり、場合によっては逆効果になったりすることがある。

そんな古くなったSEO知識を書いてみる。
このブログを読む人は知っている事ばかりかもしれないのだが、世間では意外に知られていなかったりするのだ。

1.meta keywordsは重要である

これはかなり古いSEO知識。
こんなことをいまだに書いている作者や、そんなことを言っているWebコンサルタントがいたらSEOについてはド素人だと思っていい。
今だにいるのだが、まるで化石である。

実際は完全に不要である。Googleはmeta keywordsについて評価していないからだ。

むしろmeta keywordsは設定しないことを推奨したい。
私は競合サイトのSEOに対する取り組みの状況をよく調査するが、まず真っ先にmeta keywordsを見る。
競合にどのkeywordを意識しているかという情報を与えてしまうだけ損だと思うのだ。

2.meta descriptionは上位表示の重要な要因だ

これも1.と同様にかなり古いSEO知識。
まったく順位計算には関係ない。

しかし、全く必要ないわけではない。
descriptionに設定した文章は、検索結果に表示される。
検索キーワードを含めるのではなく、検索ニーズに応じた魅力的な文章を設定することでクリック率が上がり訪問者を増やすことができるため重要なのだ。

当ブログではdescriptionについても設定していない。
これは趣味で運営しているブログであるため、面倒なのでやっていない。
皆さんは是非設定してください。

1.2.についてはSEOのホワイトハットジャパンさんのMETAタグ(keywords description)の使い方に詳しいので、更に情報を集めたい方は読んでみると良いだろう。

3.ディレクトリの階層が浅いほうが上位表示する

今はそんなことはべつにない。
少々前であるが、SEOの噂を検証するという記事を書いたのでご覧いただければと思う。

4.プレスリリースはSEO効果がある

ValuePress@Pressといったプレスリリース配信代行サービスは、様々なWebの媒体にプレスリリースが掲載されることを売り物にしている。

ValuePressは提携サイト数90、@Pressは同じく86と書いてある。
これだけのサイトからリンクされるのであるから、被リンクの効果絶大と言われたものだ。

しかし、現在プレスリリースそのものにSEO効果はないと思った方がよい。
このようなプレスリリース配信サービスを利用した法人の多数のWebサイトについて、検索順位が上昇しているかを継続的に追跡したことがある。

際立った効果はなかったというのが結論である。

Googleはこのような同一の情報からのリンクについて、同一の情報であると認識しているのだろう。
効果がないだけだけだったらいいかもしれない。
しかし、プレスリリースには危険があるかもしれないのだ。

「プレスリリースは広告と同じ、リンクにはnofollowを付けるべき」とGoogleのジョン・ミューラー氏という鈴木謙一氏の先月の記事(2013/07)を読まれた方も多いだろう。

全てのプレスリリースにnofollowがつくわけもない。
そのことが即危険につながることを意味するわけではないのだが、プレスリリースはGoogleの非推奨の行為となってきたと言える。

SEO目的でのプレスリリースは効果は少なく、リスクがあるため今となってはおすすめできない施策となったわけだ。

5.重要なページにのみリンクジュースを流すためにnofollowを用いる

これは渡辺隆広氏のSEMリサーチの下記の記事に詳しい。
SEO:Google、nofollowリンクの仕様変更、「PageRankスカルプティング」無効に

簡単に例を上げて説明してみよう。
あるページの持っているGoogleの評価が100だったとする。

そのページからリンクが10本張られていれば他のページに対して、単純計算で100割る10となり、10ずつ評価が渡るってわけだ。
ところがSEOの観点から不要なページについてはnofollowにすることで、他のページに評価を多く渡せることにより、重要でないページにはnofollowをつけるテクニックだ。
5本のリンクにnofollowをつければ100割る5となり、20ずつ評価を渡せる。

ところが現在では、nofollowをつけても他のページに多く評価は渡らない。
5本のリンクについているnofollowについてリンク数に含まれるが、リンクの評価は渡らない。
つまり計50しか評価はリンク先に渡らず、残りの50の評価は消滅してしまう。


なんでこんな記事を書いたのかというと、このような古いSEO知識が流布しており、しかもそれが比較的新しい情報源に存在していたからだ。
2012年に発行された本であれば、その直前ぐらいまでのSEOの知識については間違いないと普通は思うだろう。

しかし、2012年の情報であるにもかかわらず、5.のPageRankスカルプティングが堂々と書かれていたりなんかするようだ。
だから、私は危険を喚起しておきたいのだ。

ではどうすればいいのか?

確かな情報源から情報を仕入れるしかない。

SEOのテクニカルな問題を解決するために適切な情報の入手先であるが、まずは以下の3冊の書籍をお勧めしたい。

「検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書 」は非常に古いが、SEOの本質を理解するためにお勧めできる。
「WordPressで加速させる!ソーシャルメディア時代の[新]SEO戦略マニュアル」は比較的新しいため、テクニカルな意味でもほとんど古くなってはいない。
初心者の人には、読みやすいので一番お勧めかもしれない。

書籍はしかし古くなるのが宿命であり、また実務で困ったときの様々な情報を得られることは少ない。
そんな時はSEOブログを読むことになるだろうが、SEOブログはまさしく嘘八百が書かれている事が多く、どんなオカルトですか?というような奇怪なSEOの知見が書かれていることもある。

そこで以下のブログをお勧めしておきたい。
自分の知りたい情報についてググった時に、これらのブログの中に書かれていることはほぼ間違いなく、更新されている信頼出来る情報源である。

ちなみに並び順はサイト名をエクセルで自動的に昇順に並べ替えを行ったものであり特に意味はないことをお断りしておく。

1.SEOの権威が執筆しているブログ

  1. SEMリサーチ

    http://www.sem-r.com/

  2. SEO Japan

    http://www.seojapan.com/

  3. SEO 検索エンジン最適化 – 自分で施策するための最新SEO情報サイト

    http://www.searchengineoptimization.jp/

  4. web>SEO | SEO辻正浩のブログ

    http://webweb.jp/blog/

  5. パシのSEOブログ

    http://www.jweb-seo.com/blog/wordpress/

  6. 海外SEO情報ブログ

    http://www.suzukikenichi.com/blog/

2.Googleによる公式発表

  1. Google Webmaster Central 日本版 公式ブログ

    http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/

3.有用なSEOブログ

  1. Re:very

    http://lblevery.com/blog/

  2. SEMアドバイザーの揺さBrain!

    http://yusabure.sem-adviser.com/

  3. SEO Imagination

    http://holy-seo.net/blog/

  4. SEOだけじゃない Web集客コラム

    http://www.nj-technology.co.jp/marketing/

  5. SEOとその周辺

    http://minnano-seo.com/

  6. SEOのホワイトハットジャパン

    http://whitehatseo.jp/

  7. SEOまとめ

    http://www.seo-matome.jp/

  8. Webutubutu!

    http://webutubutu.com/

  9. WEB戦略ラウンドナップ

    http://www.7korobi8oki.com/

  10. アフィリエイト野郎

    http://afi8.com/

  11. クロスウォークのSEOブログ

    http://blog.mf-seo.com/

  12. バカに毛が生えたブログ

    http://www.baka-ke.com/

  13. ムラウェブドットネット

    http://seo.muraweb.net/blog/

  14. 世界へボカン通信

    http://www.s-bokan.com/blog/

  15. 葬儀社のためのSEO

    http://www.sogisya.net/

※手前みそで恐縮です・・・。


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Webマスターは自衛を考えるべき


昨今、Googleが変調をきたしているように思う。

変調のきっかけは不正リンクに対して積極的にペナルティを課すようになったことだ。
不正リンクに対して、ペナルティを課すことは間違いではないしやるべきことである。

しかし、残念なことにGoogleは不正リンクと、自然リンクを正しく見分けることができていない。

ではいつになったら、見分けられるようになるのだろう?

私は永遠にならないと思っている

コンピューターの処理能力やアルゴリズムが進歩するとスパムの検出精度は向上するが、あくまで検出精度が上がるだけである。
スパムをゼロにすることは不可能だ。

私が子供の頃、天気予報は当たらないものの代名詞だった。

しかし、現代では天気予報はかなり信頼されており、確かに当日、翌日の天気予報はかなり当てになると思っている人が多いだろう。
これも気象予測のアルゴリズムの進歩、コンピューターの処理能力の向上によるものだ。

これを突き詰めていけば、天気予報は100%的中するようになるのだろうか?

答えはNOである。

この問題にスパムの検出は似ている。

結局は確率や可能性でしか判断できないからだ。

これは不正リンクのチェックをしたことがあればよくわかるだろう。
ウェブマスターツールから被リンクをダウンロードして、一本一本全てのリンクを目視で精査する。

明らかにSEO業者による不正リンクであると判別できるケースは多い。
しかし、判別が難しいものがあまりに多いことに気がつくだろう。
このようにグレーな被リンクは、人間が見ても不正リンクかどうかわからない。

全く同じようなリンクであっても、あるものは不正リンク、あるものは自然リンクだったりする。
そもそもリンクを貼った動機が、

リンクポピュラリティの上昇を狙ったものなのか?
純粋にリンク先のページを紹介したいと思っているのか?

なんてことは神でもなければわかるわけはないのである。
ましてやアルゴリズムで正しく判断するということは不可能だ。

しかし、私は今まではリンクを貼った動機を問う必要はないと思っていた。
何故ならば、そのリンクに価値があるならば、そのリンクは正しいリンクであるからだ。

言い換えてみよう。

  • リンクが存在するサイト自体に何らかの価値がある
  • リンクが存在するページにも何らかの価値がある
  • リンク自体をクリックする意味がある

この3つをクリアするリンクには正しいリンクであり、正しいのであればそれがリンクポピュラリティの上昇を狙ったものであろうがあるまいが関係ない。
という考え方でよいはずだ。

また、私は原則的にSEOをWebマスターは意識する必要はないと思っている。
一般のWebマスターは取り立ててSEOを考えなくても、サイトの運営を続けていれば検索エンジンからそれなりに評価を得られるはずである。

しかし、誰もがSEOにおける危険性を考慮しなければならなくなってきたのだ。

それはなぜか?

いくつかのGoogleの公式発表から危険性を列挙してみる。

  1. ブログパーツからのリンクに危険性
    WEB戦略ラウンドナップの中山氏のこの記事を紹介したい。

    ブログパーツ(ウィジェット)内のリンクはnofollowをつけるべきとGoogleが回答

    当ブログでも現時点においてZenbackというブログパーツを導入してる。



    私はこのZenbackというブログパーツを導入するにあたって、危険性はほとんどないと判断した。
    Zenbackからリンクされる記事と、当ブログの記事には高い関連性があり、ユーザーにとっての利便性がある。
    私の記事を読んで物足りない場合、Zenbackのリンクをクリックしてより深い情報を得ることもできる。
    実際に私もZenbackから広い知見を得ることができているのだ。

    このようなリンクは正しいリンクだ。

    それにもかかわらず、nofollowであるべきというGoogleの発表には納得がいかない。

  2. プレスリリースの危険性
    海外SEO情報ブログの鈴木氏の記事を紹介する。
    「プレスリリースは広告と同じ、リンクにはnofollowを付けるべき」とGoogleのジョン・ミューラー氏

    プレスリリースももしそれが有名なWebの媒体でなされたものであれば、そのページを見て来訪する人もたくさんいるかもしれない。
    それであれば、そのリンクには評価すべき価値があるといってよかろう。
    そうでなければ、そのリンクは価値がないとGoogleが評価すべきである。

    アンカーテキストにSEO対象のキーワードが含まれなければ問題ないということではあるのだが、それでも危険は回避できるとは言えない。
    プレスリリースを配信する際にサイト名や企業名やURLを情報として提供するが、サイト名や企業名にSEO対象の文字列が入っていることも往々にある。

    例えば、私が「新鮮カニ通販サッポロ屋」という屋号で通販をやっているのであれば、アンカーテキストに「カニ通販」なんて文字列が入ってくる危険性がある。

    そんなわけで、プレスリリースにもnofollowをつけるべきだというのだが、実際には無理だ。
    プレスリリースは様々なインターネット媒体が勝手に配信するものなのだから、自分のコントロール下に置くことは不可能である。

    唯一の安全策はプレスリリースを発信しないこととなってくるかもしれない。これってどうなんでしょう・・・。

  3. リンクの否認について
    リンクの否認ツール:Q&A のご紹介
    ここから引用しよう。

    Google では、各サイトの掲載順位が他のウェブマスターによって操作されることのないよう対策に努めています。しかしながら、そのような第三者からの悪意のあるリンクがサイトの評価に悪影響を及ぼしていると思う場合は、リンクの否認ツールを使用して、それらのリンクを無視するよう Google に指定することができます。繰り返しになりますが、Google では独自のアルゴリズムを開発してネガティブ SEO へ対策を実施していますので、ほとんどのウェブマスターの皆さまはネガティブ SEO について心配する必要はありません。

    なんだか今ひとつ歯切れが悪い。

    「そのような第三者からの悪意のあるリンクがサイトの評価に悪影響を及ぼしていると思う場合は、リンクの否認ツールを使用して、それらのリンクを無視するよう Google に指定することができます」
    ではなく、
    「そのような第三者からの悪意のあるリンクがサイトの評価に悪影響を及ぼしていると思う場合では、リンクの否認ツールを使用する必要はありません」
    と言い切って欲しいものだ。

    それもそのはずで、誰の意思で不自然リンクを付けたかなんてことはリンクをつけた人以外わからないからだ。

不自然リンクをペナルティの大きなファクターとして計算するペンギンアップデート以降、私はリンクについてWebマスター側に責任を負わせすぎていると感じている。

  1. 不自然リンクによってペナルティを課すようになった
  2. 無実のサイトにもペナルティが発動する
  3. アルゴリズムで精度を上げようとするも限界に
  4. Webマスター側に対応を依頼するしかない状況に・・・

こんな感じである。
そもそもリンクが人工か天然か?誰が貼ったのか?なんてことはわかりっこないので、それをペナルティの大きな判断基準にしようという考え方にそもそも無理がある。その無理を承知でそのまま何とか運用しようとすることが現在の状況を招いていると思う次第だ。

そもそもスパマーが存在しなければ、こんなことをしなくてもいいのだろうが、スパマーのために善良なWebマスターまでまきぞいになるのは正直勘弁して欲しい。
そうはいっても、まきぞいになるわけにはいかないので自衛するしかないと思う。

ブログパーツの導入は慎重に
プレスリリースの導入も慎重に
リンクは定期的にできればチェックする

といった自衛策は考えなければならない。

最後に、「バカに毛が生えたブログ」さんの記事を紹介して終わりたい。

リンクにnofollowが付与されていない。「風立ちぬ」の公式サイトにGoogle苦言

最近のGoogleの何でもかんでもnofollow入れろという雑な対応をなんか表現できないかなと思って

と書かれていたが、本当にその通りだとしみじみ思う。


※追伸

当ブログを始めてから早いものでもう2年になりました。
どこまでやれるかわかりませんが、とりあえず3年を目指して頑張ります。
応援いただけると幸いでございます。

「当社のSEO施策は安全です」は本当か?


某有名SEO会社であるがWebからの申込時に危険性をでかでかと表示している。
こういうインフォメーションを行う会社は非常に良心的だと思う。

問題は、

「当社のSEO施策は安全です」

と言い切るSEO業者である。
実際に業者による安全なSEO施策というものは存在しないわけではないのだが、専門家ではない限り安全性を判断するのは難しい。

今回の記事は、SEOの専門家ではなくても、ある程度業者のセールストークの中から危険を察知し、回避できるようにするためのものである。

当該SEO業者はGoogleのガイドラインに対してどう考えているか?
技術はどのレベルにあるか?ということによって危険性は変わってくる。

危険性には4つのレベルがある

  1. Googleのガイドライン違反を全く冒さない
  2. Googleのガイドライン違反を行うが、警告を受けた場合の対応策がある
  3. Googleのガイドライン違反を行うが、違反であることを極力隠す
  4. Googleのガイドライン違反を行うし、違反であることを隠しもしない

という4つだ。
いわゆる普通のSEO業者によるSEO業者施策は上記の2~4のいずれかに該当する。
では上のレベルから順番に説明することにしよう。

1.Googleのガイドライン違反を全く冒さない

ガイドライン違反を冒さずに、いかに検索エンジンからの評価を高めるかに焦点を当てている業者である。
このような業者は少ない。
コンサルティング型の業者が多く、サイト内部の改善・外部リンクの精査・ナチュラルリンクを集めるための企画運営といった手間のかかる業務を行う。
成果達成基準といったものはたいていは設定されておらず、月額数十万円~といった固定料金がかかり大体において高額である。

2.Googleのガイドライン違反を行うが、警告を受けた場合の対応策がある

多くのSEO業者にとって今現在時点において、現実的に実現可能な対応である。

不自然なリンクの警告がGoogleから送られてきた。
特定キーワードでの検索順位が大きく下落した。

といったような状況になった場合に、

  • 外部リンクをすべて剥がすことができるように準備しておく。
  • リンクはクライアントのトップページには張らずに、特定の下層ページに張ってあり当該ページのURLを変更するだけで全てリンクを無効化できるようにする。
  • クライアントのサイトに直接リンクを張らずに、SEO業者が制作した少数のサテライトサイトに多数のリンクを集めて、このサテライトサイトからリンクをする。
    といったクッションを設けた2段階の人工リンクを用意する。
    クライアントがペナルティを受ける可能性は大きく減少し、また最悪のケースでもサテライトサイトからのリンクを取れば回避できる。

主に上記の3つのうちのいずれかの対応策をあらかじめ講じておく。
施策にかかるコストが上昇するため、提供価格が高くなることもあるが比較的安心できる施策である。

それでもリスクがないわけでもないことを明記しておきたい。
リスクは3つあり、リスクの及ぼす影響の高い順番に列挙してみる。

  1. 当該SEO業者の施策だけでなく他にもGoogleのガイドライン違反を疑われる施策を行なっていた場合が大きな問題が生じる。
    ペナルティはコップの水が溢れるのと同じである。
    小さなガイドライン違反であっても積み重ねることによって、ある一定ラインを超えると発動するケースが多い。
    当該SEO業者の施策が原因で一定ラインを超えてしまったという場合は、当該SEO業者のリンクを剥がすだけでは元に戻らないかも知れない。
  2. 当該SEO業者が施策前に戻しても完全に評価が元に戻らない可能性がある。
    施策前の検索エンジンからの評価が10だったとすると、ペナルティを受けて2になり、施策前に戻して再審査リクエストを行なった後、8に戻るというような感じである。
  3. 一時的な評価の下落は避けられない。
    再審査リクエストによって評価が戻ったとしても、その間の1・2ヶ月程度の期間は評価が下落したままである。
    その時期が繁忙期と重なったりすると、ビジネスチャンスを逃してしまうかもしれない。
    例えば、タラバガニを通販で売っているサイトであれば、11月12月が評価が下がったままだと、お歳暮という最大の販売チャンスを失ってしまう。

とは言え、これらのリスクがあることを勘案して、それでもそのSEO業者に施策を依頼するという選択肢は、倫理的な問題はともかくおいておけばビジネス的にはありだ。
ビジネスにはどのような選択肢にも全てリスクがある。

何もしないという消極的な選択肢にも、ビジネスチャンスをものに出来ないリスクがある。

結局どの選択肢をとってもリスクがあるのだから、

リスクとメリットを勘案して最も望ましい選択肢

をSEO業者と一緒に判断してクライアントの責任において実施するのはありだろう。
リスクとメリットについて誠実に判断してくれるSEO業者であれば、付き合う価値があると私は思う。

3.Googleのガイドライン違反を行うが、違反であることをGoolgeに極力隠す

こういうSEO業者も数多くある。
というか、非常に多いといったほうがいいかもしれない。
このような業者の言い分はこんな感じだ。

「当社ではサーバーを多数持ち、IPを分散させているので大丈夫です。」
「高品質なリンクなので大丈夫です。」
「オーソリティの高いサイトからリンクされるので大丈夫です。」

いろいろなバラエティがあるがだいたいこんな感じだろう。
まあ、これらの言い分を鵜呑みにしてはいけない。

「大丈夫です。」

って言っている時点ですでに大丈夫ではない。
前述のような大丈夫の根拠も言うなれば「無根拠」と同義語である。

飲酒運転を常にする人がいて、その人にそんなのは危ないから止めろよ。
と注意をした時に、

「大丈夫だよ。俺はね、ビール2本ぐらいじゃ全然酔わないの。だからへーきへーき。」

っていうぐらいの根拠だ。何が平気なのかさっぱり分からないが、前述のようなSEO業者の言い分もどうして大丈夫なのか意味がわからない。
素人を騙せればいいっていうことだろう。
大丈夫というSEO業者は疑えってことだ。

4.Googleのガイドライン違反を行うし、違反であることを隠しもしない

こういうSEO業者もある。

「Googleなんてしょせん私企業なわけじゃないですか。何でそんなところの定めたルールに従わなくっちゃいけないんですか?」

って言い切ったり。

「大丈夫大丈夫、Googleはそんなに賢くないしわかんないんですよ。気にする必要なんてないです。」

このようなことはありえないし、危険この上ないので関わりあいになってはいけない。


まとめてみよう。

SEO業者の言う安全にはレベルが4つある。

全くリスクを冒さない1番だけは本当に安全である。
2番の業者はクライアントに対して誠実であり、かつ回復可能な策を講じているためまあ安全と言っていい。
3番と4番は安全ではない。
それにもかかわらず、SEO業者が安全だと強弁するならば、危険であることを隠しており不誠実で危険以外の何物でもないのである。

SEOのサービスの種類と導入の判断について


SEO業者の提供するサービスは最近は多岐にわたっている。

被リンクによるSEOサービスしかこれまではなかったといってよい。

順位保証型SEOサービス
月額固定の被リンクサービス

が代表的なものだった。
しかし、被リンクによるSEOが難しくなっているため、これらのサービスは成立しにくくなってきたのだ。

「SEO」というキーワードで検索した際にSEO業者のサイトが以前は上位に表示されていたが、現在はほとんどされていない。
以前は、「SEO」というキーワードで上位表示することがSEO業者にとってのステータスであり、実力の証明であった。

その種のSEO業者は、

ビッグキーワード「SEO」で上位表示の実力

といったうたい文句で優位性をアピールしたものだ。

「SEO」ってキーワードで上位表示できていない会社にSEOを任せていいんですか?

といったセールストークもあった。しかし、最近はめっきり見かけなくなった。
SEO業者が持っているノウハウを総動員してキーワードを狙っても、安定的に上位に表示させることはほぼ不可能になったということなのだ。
この意味では、人為的施策によるSEOは死んだと言える。

といったわけで、SEO業者にとって被リンクによる順位上げ以外にどのようなサービスを提供するか?
ここが生き残りの最重要課題となってきたわけだ。

私の知っている範囲でSEOに関連してこのようなサービスが展開されている。
※リスティング運用、アフィリエイトなどのSEO以外のサービスは除いた。

他にもいろいろあるかもしれない。もし面白いサービスをご存じであれば、コメント、Google+で教えていただけると幸甚である。
(なんだか偏っていますね・・・)

  1. ディレクトリ登録代行
    Yahoo!ビジネスエクスプレス・クロスレコメンド・Jエントリーといった有名ディレクトリサービスに登録を行ってくれるサービスである。
    これ自体は昔からあるものだが、被リンクの効果を前面にうたっているサービスは危険性があるかもしれないので要注意だ。
  2. SEO診断
    Webサイトの内部・外部要因について、SEOの観点から問題点を洗い出しレポーティングするサービス。
    以前からこのサービスは成果報酬型SEOにおいても提供されていたが、あくまで付加価値としての位置づけであることが多かった。
    これをメインのサービスとしたものである。
  3. 警告解除支援サービス
    Googleからのスパム警告の原因を特定し排除するためのコンサルティングや、不自然リンクを実際に削除するといったサービス。
    ある程度以上のSEOのスキルがある人が、数千件ものリンクを目視ですべて精査し削除申請しなければならない。
    特に不自然リンクの削除は近年ニーズが急上昇しているものの、これをやっている業者は多くはなく安いサービスではない。
  4. リンクベイトコンテンツ作成
    ナチュラルリンクを得るために、話題になるコンテンツを作成するサービス。
    美しいインフォグラフィックを作ったり、マンガや小説といったコンテンツを提供するケースもある。
    SEO業者ではないが、バーグハンバーグバーグはある意味最強のSEOサービスを提供しているんじゃないか?と私は思っているが、同意できる人も多いのではないか。
  5. アクセス保証型SEOサービス
    今までの順位保証型は検索順位を保証しているだけであって、検索順位が上がったから売上が上がるとは限らない。
    それに比べると、サイトへのアクセスによって料金が発生するこのアクセス保証型SEOは、順位保証型より収益につながる可能性が高いと考えられる。
    アクセスを集める方法としては、
    外部にPRサイトを作りそこからリンクを貼り、被リンクによる順位アップと実際の集客を狙う方法。
    主にロングテールSEOの手法による、内部強化といった方法がある。
    ビジネスモデルとしてはリスティングにやや近いかもしれない。
  6. コンバージョン保証型SEOサービス
    実際に問い合わせや購入といったコンバージョンの数に応じて、成果報酬が発生するSEOサービスだ。
    唯一、真の意味での成果報酬型のSEOサービスであると言えよう。
    検索エンジンからの集客に始まりコンバージョンに至る全ての経路において、障害要因があるとコンバージョンは著しく少なくなる(SEOは総力戦の時代だ参照のこと)。そのため、顧客のビジネスに深く入り込み、パートナーとして努力することが求められる難しいビジネス形態である。
    このビジネスをメニューとして提供するSEO業者はたいへん少ない。
    しかし、顧客のサイトの作りがよく集客できさえすればコンバージョンが充分望めるといった場合は、PRサイトを作りそこから集客するだけで目標を達成するため容易に受けてくれることもあり得る。この場合は、アフィリエイト広告に非常によく似た販促手法と言えよう。
  7. MEO
    Map Engine Optimization(マップ・エンジン・オプティマイゼーション)の略。
    ローカルSEOというのが正しいのだろうが、SEO業者が提供するサービス名としては圧倒的にMEOという呼称が使われているようだ。
    その証拠に、

    intitle:ローカルSEO では671件
    intitle:MEO では(日本語のページに限定して)22,000件

    である。
    それはともかくこのサービスが何かというと、Googleで検索したときに、ページ上部に表示されるマップ内に自店舗やサービスを表示させるサービスだ。
    比較的小さい金額で可能なサービスであるが、登録するだけで表示されることもあるためまずは自分でやってみることをお勧めする。

  8. ASO
    App Store Optimization(アプリ・ストア・オプティマイゼーション)の略。
    「App Store」「Google Play」でのアプリの表示順位を上昇させる施策である。
    近年アプリの開発費は非常に高騰しているため、注目されるビジネスになってきている。
  9. 逆SEO
    自社の社名やブランド名で検索したときに、良くない評判が書かれているページの検索順位を下げて目立たなくするサービスだ。通常のSEOであれば、一つのページの順位を上げればそれで終わりである。しかし逆SEOは一つのページの順位を下げるために、下げようとするページよりも下のページの順位を上げようとする。
    検索順位2位のページを下げようとした場合には、最低9つのページの順位を上げて2位のページよりも上に押し上げなといけない。

    前からあるサービスであるが、提供している業者はそれほど多くはない。
    それは二つの理由がある。

    一つは、普通のSEOよりも検索順位の操作の割合が大きいため、著しくユーザーの利便性を損なうという批判を浴びたためだ。この批判によって逆SEOを社業としてやらなくなったSEO業者はある(今でも裏メニューとしてやっているかも知れないが・・)。

    もう一つは、たとえスモールキーワードであっても、検索上位を独占してしまうことはQDDに強く逆らうため非常に難しいからだ。最も検索エンジンが嫌がることだと言っていいかもしれない。言い換えればやりたくても難しいからやれないっていう話である。


選択肢が増えることは顧客にとっても望ましいことであるが、2つ考えるべきことがあると私は思うのだ。

1.対価

サービスには必ず対価がある。

業者としてサービスを提供する以上は、利潤を出す必要がある。
もし、正社員が1日かかるのであれば、それに要する人件費は少なくとも2万円ぐらいにはなるだろう。

会社としてサービスを提供するのであれば、人件費の3倍程度はもらわないと適正な利潤が出ない。

言い換えてみよう。
実際の作業原価は3分の1以下だと言っていいということだ。

私は価格が高いサービスよりも、むしろ価格が安いサービスについてより警戒せねばならないと思っている。
月間3万円で提供されるサービスは、作業原価として1万円ぐらい、またしても言い換えると、3時間程度で終わってしまう作業であるということだ。

この程度で何ができるのか?

あなたの会社に置き換えてみて、3時間程度の作業で顧客にどんな価値を提供できるか?
その程度の作業でできることというのは、よほどのノウハウが必要な仕事でもない限り大したことはないはずだ。

それをさもありがたいことであるかのようにうたって提供しているサービスは、ちょっと疑ったほうがいいかもしれないと思うのである。

逆に高い場合は、当然のことながらそこから得られるであろう費用対効果について厳しく吟味せねばならない。

2.他の手法との比較

これらのサービスはSEOでなくても、ほかに代替の手段があるものばかりだ。
それらとの様々な角度から比較検討しなくてはならない。

他の手段の方がよければそれを採用すべきだし、あるいは予算配分を決めて併用するという方法もある。

ユーザー側にも評価する確かな目が必要になるのだ。
選択肢が増えるということは難しくなるということでもあることに留意しなければならない。

中高年が再就職で困ったらアフィリエイトをやったらいい


今回は趣向を変えてこんな話。

中高年が再就職で困ったらアフィリエイトをやったほうがいい

というテーマだ。
今回の記事は、リストラされたりした中高年の人に向かって書いている。
この記事によってもし一人でも窮地から脱することができれば幸いだ。

景気がよくなってきているとはいうのだが、相変わらず中高年には厳しい世の中だ。

私も数年前、失業してハローワークに行ったことがある。

駐車場は満杯。
中は負のオーラーが立ち込めたような空間だった。
病院に行くと病人がいっぱいで、座っているだけで病気になるような気がしてくるが、ハローワークもそんな感じ。

求人案件もないわけでないのだが、年齢制限がたいていはある。

えり好みをしなければ仕事はある。
確かにそうかもしれない。しかし「これは無理だな。」って感じのものばかり。

でも中高年になると、自分一人が食えればいいわけではない。

妻子を養う必要があり、かつ家のローンがあったりする。
ローンがなくても家族で住むためのアパートの家賃は決して安いものではない。

その合算額以上稼げなければ生活が成り立たない。
このためほとんどの仕事はボツだ。

また、飛び込み営業みたいな仕事はコンスタントにあるが、これで食える人はごくまれだろう。
まれに給料のいい仕事もなくはないが、専門技能がなければいけない職種だったりして、事実上応募できる仕事はほぼないというのが現実。

この文章を読んでいるあなたにも聞いてみたい。

「あなたが採用する側ならば、未経験の中高年を採用してもいいと思いますか?」

ほとんどの人は嫌だと思うだろう。
実際自分も嫌だ。

若者の雇用を確保するためにに、正社員の解雇規制を撤廃しようという意見もあるが私としてはこれに反対だ。
特に中高年男性の雇用は家族全員の生活を担っている。
家族の生活を何らかの方法で成り立たせるセーフティーネットなしに解雇規制が撤廃されたら家族の生活はどうなるのか?
そうして、中高年は若年者よりも採用されにくい。

中高年がひとたび正社員というレールから外されてしまった場合に、こうむる経済的被害は若者よりも甚大だと思うわけだ。

だからこそ中高年がリストラされてしまったらどうすればいいのか?
そこで今回のテーマだ。なので、一切専門用語を使わずに書いてみようと思う。

中高年が失業したらアフィリエイトやったらいいと言いたいのだ。

アフィリエイトのことを知らない人もいるかもしれないので簡単に説明する。

インターネットから企業の集客を代行するビジネス

である。
自分でホームページを作って、企業の商品なりサービスなりを紹介して引き合いにつながったりしたら歩合をもらえる。
企業からすれば、効果があるかどうかわからない広告に費用を払うのと違い、成果報酬であるためリスクが少ない。
そして、アフィリエイトを行う人(アフィリエイターと言う)は元手がほとんどかからない。

企業、アフィリエイターの双方にメリットがあるWinWinなビジネスだ。

「中高年失業者はアフィリエイトをやったほうがいい」というテーマは思い付きでもなんでもない。

前から思っていたことで、書こうか書くまいかずっと迷っていたのである。
なぜ迷っていたのかというと、アフィリエイトというビジネスに対して、悪いイメージを持っている人が多いからだ。

そうして、実際に悪いアフィリエイターも存在する。

  1. 社会通念に照らして望ましくない商品やサービスを売ったり
  2. 青少年の健全な育成を阻害するような情報を拡散したり
  3. 虚偽の広告で消費者を騙したり

といった、倫理的に許容できないビジネスを行っているアフィリエイターが多い。
例を挙げるなら詐欺の投資案件を宣伝したり、未成年者を狙って出会い系に登録させたりといったアフィリエイターだ。

また、自己の利益を追求しようとするあまり、Google社の定めるガイドラインに違反するような利己的な手法を取るアフィリエイターも後を絶たない。
それゆえに、アフィリエイトはいかがわしいビジネスであると思っている人が多い。

しかし、本来は企業側とアフィリエイター側の両方、そうして消費者にとっても利益のある三方よしのWinWinなビジネスである。

中高年が失業したらアフィリエイトをなぜやったほうがいいのか?
二つの理由がある。

  • お金がほとんど全くかからない。せいぜい数千円の元手で始められる。
  • 成果を生み出すためには考える時間・作業時間がかかる。

失業中であれば時間は腐るほどあるはずだ。
アフィリエイトで成果を出すためには時間が必要だ。
会社に勤めるのと違い、決められた時間座っていればいいわけではない。
実際に手を動かした時間である。

絶望自動車工場というルポルタージュを最近読んだのだが、この中に描写される流れ作業の工場での仕事は過酷である。
わずか1秒の間も休むことができないように、緻密に作業量が計算されて業務が組み立てられている。
これを8時間とかやるわけだ。

これくらいの覚悟でアフィリエイトに取り組んだらどうだろう。
家族の生活がかかっている中高年失業者の持つ悲壮感、切迫感は計り知れないものがある。
この気持ちをキーボードにぶつけたらいいと思う。

実際に地方から出稼ぎに来ているお父さんは、家族のためにこの辛い作業に耐えているのだ。
できないわけはなかろう。

私はアフィリエイトについては専門的に取り組んだのは短期間で詳しいわけではないのだか、そうすれば間違いなく成果が出るはずだ。

短期間の間ではあったがつかんだ知見として「実質的に手を動かした時間と成果は比例する」というものがある。
そうして、一度作った集客の仕組みは継続的にお金を生み出す。

失業して生活がかかっているならば、真剣に取り組む機会である。

一つ注意すべきは、最初にわずか1円でも売上を立てるまでが非常に難しい。
無から有を作り出すのはなかなかできることではない。

売上ができる前に挫折しないことが最も大切だ。
挫折さえしなければ必ず成果は出る。

今はあるアフィリエイトはやりやすくなったと言える。挫折せず継続すればいいのだ。

当ブログはSEOという集客手法をメインのテーマにしているブログである。
SEOとは何かというと、Google・Yahooといったキーワード検索をするためのシステムから、自分のホームページに集客するための手法だ。
このSEOはアフィリエイトにおいて中核をなす技術である(SEO以外の手法もたくさんあるが)。

SEOに関しては専門的な技術は不要になってきた。
他のホームページよりも内容が充実したページを作れば、検索結果に表示され、自分のホームページに集客できる。
しかし大抵、集客できる前にみんなあきらめる。どこまで頑張ればいいのかわからないからだ。

それでもあきらめないことが一番重要だ。
あきらめない、頑張る、ひたすら。それをやるための条件が中高年の失業者には揃っていると思うのだ。

アフィリエイト野郎のページから引用してみる。

  • 転職、求人
  • キャッシング、消費者金融
  • クレジットカード、カードローン
  • レーシック
  • エステ、脱毛
  • 保険相談・資料請求
  • 自動車保険、車査定
  • 出会い系、結婚相談
  • FX、株
  • レンタルサーバー
  • プロバイダー
  • ウォーターサーバー
  • 教育・英語教材
  • 情報商材

このあたりが、成約時に企業からもらえる歩合の金額が多い。

自分が詳しい、あるいは興味のある上記のようなジャンルについてホームページを作って、
他を圧倒する質・量の記事を作ることで、自ホームページに検索結果から人を集め、
企業のページに送客する。

これだけを愚直にひたすら手と頭を使ってやり続ける。
そうすれば食えるはずである。

ちなみに上記のアフィリエイト野郎のパシ氏は月収60万円ほどだそうだ。
これだけ稼ぐのは一朝一夕にはできないが、絶望自動車工場ぐらいの密度でやったら比較的早くその日は来るだろう。

ちなみに私はアフィリエイターになることを勧めているのではなく、家族をきちんと養っていける会社に転職できるのであればそれが第一選択肢であると思っている。

だが、就職活動とアフィリエイトは並行してできる。
だから、家で苦悩している時間があったら、もう一つの現状の突破口としてアフィリエイトをやるのをお勧めしたいのだ。

このページではやり方については全く書いていないので、

この本が私の知っている限りではいいと思う。
アフィリエイトはちまたで宣伝されるように楽に稼げるものではなく、コツコツとやらなければならないことが書かれている。
ある程度具体論が書かれているので、まずこれを読むのを私としてはお勧めしたい。

あとは、前述のアフィリエイト野郎というブログである。
こちらもお勧めである。

最後に、アフィリエイトに関する情報には、嘘や誇大広告が非常に多く出回っていることに注意喚起しておきたいと思う。

アフィリエイトで楽に稼げる方法
1時間で100万円稼ぐアフィリエイト術
働かずにアフィリエイトで毎月50万の不労所得を得る方法

などと称して、数万円から数十万円もするような情報を売りつける詐欺師が死ぬほど一杯いる。
そういった情報に惑わされることなく、愚直に、コツコツと、手と頭を使ってひたすらまっすぐやることをお勧めする次第である。

検索順位が下がったときの対処


検索順位が下がると不安になる気持ちはよくわかる。
その時に一番大切なことは、

まず落ち着くこと

である。
あわてることが最もよくない。
順位下落した場合に、修正が必要ではない場合が多いのだ。
なのでまずは冷静になることが重要である。

その上で下記の手順を試すとよいと考えている。

1.ファインダビリティが悪化していないか確認する

ここで言うファインダビリティとは、検索エンジンを使っての自サイトの見つけやすさという意味だ。
様々なキーワードによる自サイトの検索結果の露出回数の総体を指す。
サイトの検索エンジンからの評価と言い換えてもよい。

あるキーワードでの検索順位がガツンと下がった場合でも、ファインダビリティは下がっていないことが多い。
そんなケースでは、対処する必要がないことが大半だ。

ちなみに当ブログであるが、「SEO」というキーワードで最高で24位まで上がったが、100位圏外まで落ちそうして現在は80位前後である。
それでもファインダビリティは悪化してはいない。まあ、そんなもんである。

さて、ファインダビリティの簡単な確認方法は2つある。

  • 「ウェブマスターツール」の検索クエリの折れ線グラフ
    これが最もわかりやすい指標だと私は考えている。
    折れ線グラフが大きく右下がりになっている場合は、ファインダビリティが大きく悪化してしており対策を要する。
  • 「Google Analytics」のオーガニック検索トラフィック
    これでもわかるのだが、ウェブマスターツールに比べるといくつか問題がある。
    1. 「(not provided)」がある
      そのためどのキーワードでの来訪が多いのか把握が難しい。当ブログでは(not provided)が50%を超えており、Analyticsのキーワードはあてにならない状況である。
    2. 検索順位の把握ができない
    3. 様々な指標が見られるためついいろいろ見てしまって時間を空費しがち

といったわけで、ウェブマスターツールを使うことをお勧めするのだ。
ウェブマスターツールで悪化が見られなければ、対処は不要か、もしくは対処を急ぐ必要はない。

単にあるキーワードだけ順位が下がっているといったケースは、実害がない、あるいは時間がたてば元に戻るケースが多いのだ。

2.ペナルティかどうかを判定する

Googleペナルティ判定フローチャート

実際はこのチャートで「重大なペナルティ」「ペナルティ」に該当した場合でも、ペナルティではないケースもある。
(人為的ミスなどにより、正常にインデックスされなくなるといったケースなど)
しかし、何らかの問題が生じていることは確かであり対処が必要だ。

3.対処する

対処が必要な場合の考え方は大きく2つに分かれる。

  • スパム的なSEO施策を行った場合
  • スパム的なSEO施策を行っていない場合。
    あるいは自覚がない場合

前者の「スパム的なSEO施策を行った場合」は、比較的対処は簡単である。
何を行ったか本人がわかっているわけなので、該当の個所を修正して再審査リクエストをすればよい。

詳細:Google 再審査リクエストの書き方をご覧いただきたい。

一部だけ引用するが、

再審査リクエストは、Google の担当 = 人間が読むのです。
あなたは悪いことをしてしまったのですから、問題を解消するために行ったことを詳細に記すことと、今後はもう悪いことはしません、という趣旨を Google 担当者が納得できる形で記述すればいいのです。
そんなに難しいことではないのですよ、普通の社会において、相手に謝罪するのと同じコトが求められているに過ぎません。

この言葉は非常に示唆に富んでいる。まさしくその通りである。

さて、後者のスパム的なSEO施策を行っていない場合。あるいは自覚がない場合の対処であるが、これが非常に難しい。

Googleガイドライン違反ペナルティの解除方法この記事に非常に詳しいが、難解である。

なので、この記事を読む前に少々アドバイスをしたい。
2つの重要な要因を理解することが必要である。
その要因とは、

  1. SEOが過剰であることから生じる不自然さを排除すること
  2. 人間と検索エンジンに同一のコンテンツを見せること

これが重要であり、不自然さとは何か?コンテンツの同一とは何か?と意識しながら、上記の住氏の記事を読むと非常によく理解できると思う。

SEOを過剰に意識すると、不自然なコンテンツができる。
一部の会社や、アフィリエイターはSEOを意識しすぎた不自然なサイトを作っていることがある。
本人はSEOにとらわれているため、不自然さに気が付いていないのかもしれない。
その不自然さをどのようにGoogleは認識しているのか?についてのヒントを得られる素晴らしい記事である。

また、この記事とは直接関係ないのだが、まったくSEOについて知らない人にサイトを見てもらい、不自然な個所を指摘してもらうといった方法も有用である。

あと、最後にペナルティではないケースについても書いておきたい。

ペナルティでなくても、大きくファインダビリティが悪化するケースはある。
それは、

検索エンジンがサイトを正しく認識できなくなる

といったケースである。

例えば、

間違ってnoindexやrobots.txtを設定してしまった、
canonicalを誤って向けてしまった、
本来の独自ドメインのURLではなく、レンタルサーバー業者が提供するデフォルトのURLがインデックスされてしまった

といったケースである。
様々なパターンが存在するのだが、これらは、

site:

で検索し、表示されるURLをじっくり見たり、

サイト名を検索して検索結果を見ることで問題を発見することができる。
ペナルティではないと思えるケース、または、ペナルティかどうかの切り分けのためにも一度ご覧になることをお勧めするのである。

Webサーバ移転に失敗した場合のリカバリー方法


今回の記事はほとんどの人に関係ないように感じられるかもしれないが、読んでおくともしもの場合に役に立つかもしれない。

先日なのだが某上場企業のWeb担当者から相談を受けたのである。

「AWSにWebサイトを移転したのですが、まったく表示されなくなってしまいました。どうすればいいでしょう?」

という質問である。
AWSとはちなみにそもそも何だろうか?

AWSとはアマゾンウェブサービスの略である。
アマゾンというのはあのアマゾンだ。
実はアマゾンは、通販を行っているだけではなくレンタルサーバー事業を行っている。

アマゾンという会社は実は世界最大のレンタルサーバー事業者だったりする。
サーバーを1時間単位でレンタルしてくれることがすごい。

1インスタンス(仮想的なコンピュータの台数)あたり1時間6セント(約6円)で借りられる。

この料金体系は、ビジネスの根幹を変える可能性がある。
サーバーは買うより借りる時代になっているが、借りるという表現もあまりふさわしくない。
必要に応じて「使う」という表現がふさわしい。

イメージ的にいうなら、水道の蛇口みたいなものだ。

水道は必要な時だけ蛇口をあけて、必要な量だけ使う。

サーバーもこれと同じだ。
CPUの能力が必要な量だけ用意して使えばいいのだ。

こんな使い方が可能だ。

ちょっとしたお遊び系のWebサイトを開設していて、会社員らが昼休みに集中して使うといったケース。
今までのレンタルサーバーであれば、負荷が最大の状況に合わせて台数を用意する必要があった。

夜は7台程度、早朝は2台でいいが、12時から13時の間だけ負荷をさばくために20台を要する場合は、結局のところ20台常に借りておく必要がある。ほとんどのサーバーは大体が処理能力が余りまくって無駄になる。

しかし、AWSを使えば、早朝は2インスタンス、昼の1時間は20インスタンスに拡張し、そのほかの時間は負荷に合わせて調整するといった使い方が可能になる。
また、Auto Scalingを使えば負荷が高まれば自動的にインスタンス数を増やし、負荷が減ればインスタンス数を減らすといった機能も提供されている。

まさに水道の蛇口と同じだ。
このような負荷の変動が激しいサービスにはAWSはうってつけだ。

さて、冒頭の話に戻ろう。

AWSにサイトを移転したのは、会社の公式Webサイトである。
会社概要やその会社の展開しているサービスの一覧などが掲載されているな普通のWebサイトだ。

このサイトをAWSに移行したら、URLを入れても真っ白な画面が出るだけ。

しかも、
site:サイト名

で検索しても1ページもヒットしない。そんなだった。
サイトを移転したのは5日前が経過したのが今回の状況。
移転した時点ではちゃんと見られていたのだという。

担当者の方はどうしていいかわからなくて狼狽していた。
こういう場合は、まずは復旧させなくてはならない。

サーバの移転に失敗した場合は、時間がたてばたつほど検索エンジンからの評価が失われる可能性が高くなる。
一分一秒でも早く復旧を目指さなくてはならない。
だから、新サーバで動かない原因の追究をするよりも、使い慣れている旧サーバでまずは復旧させたほうがいい場合が多い。

特に今回はAWSといったやや特殊な技術を使っているため、元のWebサーバーにデータを戻して、DNSをそっちに向けてもらった。

正常にアクセスできることを確認したら、ウェブマスターツールから、

この二つをやってもらった。

「これで大丈夫でしょうかね?」
「うーん、site:でまったくヒットしないっていうのが、かなり心配ですね。復旧するかしないかは運ですね。」
「他にできることはないでしょうか?」
「んー、あとは、祈るぐらいでしょうかね。」

運よく、4時間後ぐらいにsite:で検索してみたら検索結果に復活した。
検索順位も見た限りでは戻った感じである。

さて、話を元に戻すのだ。
AWSの話である。

普通のWebサイトについてAWSを使うことはお勧めしない

のである。
一般的には負荷が著しく変わるものではないので、AWSを使うメリットが少ない。
かつ、運用が一般のサーバーに比べると難しく、今回のように復旧にてこずる場合がある。

流行りものだからという理由だけでAWSを導入するならやめておいたほうがよい。
普通の場合は普通のホスティングを使うのがよいのである。