米国の2020年Q1におけるゲーム売上高が過去最高、新型コロナ外出禁止で需要増

調査会社NPDが発表したデータで、皆が既にわかっていた事実が確認された。ゲーム会社にとって2020年第1四半期はとてもいいものだった、という事実だ。レポートによると、2020年1〜3月期の米国におけるビデオゲーム売上高は過去最高の108億6000万ドル(約1兆1600億円)で、95億8000万ドル(約1兆300億円)だった2019年同期から9%増となった。

主要因は、お察しのとおり新型コロナウイルス(COVID-19)だ。外出禁止令が国家、州レベルで出され、人々はビデオゲームをすることで現在も続いている日々の恐怖に対処している。本当にたくさんのビデオゲームだ。

NPDのMat Piscatella(マット・ピスカテーラ)氏が、我々が持っている疑念に次のように答えてくれた。「このタフな時期に、ビデオゲームは多くの人に安らぎとつながりをもたらしている。家で過ごすようになるにつれ、人々は気晴らしや現実逃避としてだけでなく家族や友達とつながる手段としてゲームをするようになった。コンソール、モバイル、PC、VRに関係なく、第1四半期のゲームの使用と売上高は成長した」。

またこの成長には、多くの消費者が楽しんでいるゲームタイトルも部分的に貢献している。すでに任天堂が発表したとおり、「Animal Crossing(どうぶつの森シリーズ)」が発売後最初の四半期としては同社史上最高の売上を記録した。これは供給問題にもかかわらずSwitchの売上にも貢献した。「Animal Crossing」は外出禁止令が出たちょうどのタイミングにリリースされ、競合するタイトルもさほどない中で前向きなソーシャル体験のようなものをもたらした。

実際にSwitchの成功は他のプラットフォームの不足を補った。Microsoft(マイクロソフト)とSony(ソニー)が次世代コンソールで年末までに巻き返しを図るのは間違いないだろう。しかし当面は、多くの消費者がXboxやプレイステーションに金をつぎ込むホリデーシーズンが来るまで現状を維持することが予想される。米国で急上昇している失業率もまた間違いなくゲーム業界の収支に影響を及ぼすだろう。

画像クレジット: Jasmin Merdan / Getty Images

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:Mizoguchi

ニンテンドーアカウント16万件に不正ログインの恐れ、NNIDの旧ログインシステムは廃止

任天堂は日本時間4月24日、過去数週間にわたってアカウント侵害の報告があったことを認めた。同社によると約16万のニンテンドーアカウントが影響を受け、複数のアカウントが所有者の同意なしにデジタルアイテムの購入に使用されていることが判明したと述べている。さらにアイテム購入だけでなく、生年月日やメールアドレスなどの個人情報にもアクセスされていた可能性がある。

この脆弱性により、アカウントへのアクセス頻度がここ数週間で増加していたようだ。問題に対処するため、任天堂はNNID(ニンテンドーネットワークID)によるログインを停止する。NNIDはニンテンドー3DS/Wii Uにまでさかのぼる古いアカウントシステムで、同社は影響を受けるユーザーのパスワードをリセットし、すべてのユーザー(影響を受けたかどうかにかかわらず)が2要素認証を有効にすることを推奨している。

また、4月中に影響を受けた約16万人のユーザーに対しては通知が送信される。任天堂は今週初め、紐付けられたPayPal アカウントを使用して、Fortnite V-Bucksを含むアイテムが予期せず購入された問題を調査していることを明かしていた。

任天堂は「当社のサービス以外の何らかの手段で」どのようにして攻撃側がNNID情報へのアクセス権を得たのか、依然として調査を続けているようだ。また侵害の原因を突き止めるために、ユーザーにフィードバックの提出を求めている。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Nintedo Switchが「あつまれ どうぶつの森」絶好調で新記録

この3月、世界でたいへんな数のNintedo Switchが売れた。簡単に組み換えができる小さなゲーム機は自宅に引きこもることを余儀なくされた世界の人々にとって救いの手となった。新型コロナウイルス(COVID-19)による旅行や移動の制限に加えて「どうぶつの森」に待望の新バージョン、「あつまれ どうぶつの森(Animal Crossing: New Horizons)がリリースされたことが大きな要因だ。Switchは発売後3年目となるプラットフォームだが、売れ行きからすればパーフェクトストームになっている。

リサーチ企業のNPDのレポートによれば、2020年3月のNintedo Switchの販売台数は対前年比で2倍以上に急増した。Switchが発売されたのは2017年3月だったが、この3月の数字はこれを上回った。しかも、同じ任天堂の2010年のDSの記録を別にすれば、あらゆるゲーム機を通じた四半期セールスの新記録となった。

Nintendo Switchは、3月のゲーム機販売台数で記録を更新した。2017年3月の発売月のセールス記録も上回る過去最高となっている

「あつまれ どうぶつの森」のリリースは売り上げ好調の要因の1つだったことは間違いない。人気の育成シミュレーションシリーズに追加された新ゲームはプラットフォームを通じて、3月の新記録となるベストセラーとなった。また新タイトルのリリースとして、NPDが調査を開始して以来、任天堂の歴史の中で第3位の月間セールスとなっている。専用ゲームのリリース月のセールスでこれを上回ったのは2008年と2018年の大乱闘スマッシュブラザーズだけだった。

NPDによれば、「あつまれ どうぶつの森」は「どうぶつの森」シリーズ中でも既にベストセラーとなっている。このタイトルの発売のタイミングに加えて、「自然豊かな無人島への移住」というテーマやゲームのソーシャル化に力を入れたことが世界で巨大な販売量を生む結果となったようだ。またゲーム専門家、批評家の評価も高くMetacriticでは91%という高いポイントを得ている。

販売店は、需要が急増する中でSwitchの在庫を確保するために悪戦苦闘している。任天堂は生産台数を10%増加させると報じられている。

【Japan編集部追記】

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

任天堂がポケモン・ ソード・シールドのDL版エキスパンションパス発売開始

「ポケットモンスター ソード・シールド」のクリアが目前だと思っているなら甘い。さらなる挑戦が追加されるからだ。

任天堂はソード・シールドのゲームのダウンロード版を1つのみならず2つ開発していることを発表した。このエキスパンションは、6月に配信される「鎧の孤島」(The Isle of Armo)と今秋に配信される「冠の雪原」(The Crown Tundra)だ。米国時間1月9日に発売が開始されたエキスパンションパスには両者が含まれ、価格は30ドル(日本では2980円)だ。購入者はゲームがリリースされ次第ダウンロード可能となる。

任天堂がダウンロードでコンテンツを配信するのはこれが初めてではないが、同社の看板プロダクトの1つであるポケモンでは間違いなく最初の試みだ。ソード・シールドはSwitchゲームでもベストセラーであることを考えれば、任天堂がダウンロード化に踏み切ったのは納得できる。

ではこのエキスパンションの中身はどんなものなのか?各ダウンロードパックには新しいストーリーと世界が含まれ、キャラクターも新しくなっている。もちろん新ポケモンも登場する。任天堂も開発しているGameFreak も内容について詳しいことは発表していないが、 まったく新しいポケット・モンスターが多数登場するはずだと示唆している。また数は不明だが既存のタイトル中のポケモンの一部はエキスパンション中に移行できるという。

エキスパンションの第1弾がリリースされるのは半年先だが、任天堂ではポケモン・チャンネルを通じてイメージ・イラストやアニメ原画を多数含むビデオを公開している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

【ギフトガイド 2019】ゲーム・ガジェットのトップ8

いよいよ2019年も残り少なくなってきた。ホリデイ・ギフトガイド、今回はゲーム用ガジェット編だ。ゲームファンの家族や親しい相手にも、自分へのプレゼントにもぴったりなガジェットをリストアップしてみた。

ギフトにする場合は事前に相手の好みやゲーム環境をよくチェックしておこう。この際だからと、自分のために購入する場合も互換性の確認は重要だ。対象プラットフォームについてはタイトル下に「PC+PS4」などと記載してある。「PC」はMicrosoft WindowsとApple OS Xをサポートしていることを意味している。

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ロジクール G502 Hero

PC

もちろん年季の入ったゲーマーならすでにお気に入りのマウスがあるだろう。しかしパソコン・ゲームのビギナーならゲーム対応の高機能マウスを確保するのは重要なステップアップだ。

ロジクールのG502 HeroG502 Lightspeedはこの分野のベストチョイスの1つだ。Heroは有線接続でワイヤレス版のLightspeedより価格が手頃。 Lightspeedはワイヤレス化されているだけでなくセンサーなどの機能もアップしているという。どちらの製品もボタンが11種類搭載されておりカスタマイズ可能で、LEDが点灯する。 HEROという名前の由来となっている新しいセンサーは100dpiから16000dpiまで感度可変だ。ユーザーは自分が快適な感度を選べる。LightspeedはHeroにさらに2つの重要な機能を追加したバージョンだ。まずワイヤレス(しかもレイテンシーがほとんどない)で、オプションのPowerPlayマウスパッドからワイヤレス充電される。

Razer Huntsman Elite

PC

キーボードとしては高価なほうだが、Huntsman Elite(ハンツマン・エリート)のハイブリッドキーは超クールだ。これはメカニカルと光学センサーを組み合わせたキーシステムになっていて、確実かつ超スピードで入力ができる。 ハイブリッド・スイッチはチャタリングを効果的に防止し、耐久性もライバル製品より高い(1億回のキータッチに耐えるという)。またプロファイルを保存するメモリも内蔵しているのでゲームごとに異なる設定をしておいて、それぞれ簡単に呼び出すこともできる。手首を置くリストレストも快適だ。RGB照明も点灯する。

Astro A50

PC + PS4 + Xbox

高品質のヘッドセットを使うとゲームの印象が全く別ものになる。これもロジクール製品だが、Astro A50シリーズは文句なしにすごい。Dolby Audioの7.1サラウンド・サウンド搭載で5GHz帯域のワイヤレストランスミッターはほとんどレイテンシーがない。正直、自分がプレイヤーとして別人になったかと思うほどだ。ヘッドセットには音声チャットとゲーム音響をミックスするコントロールがある。バッテリー駆動時間は15時間。Xbox/PC用とPS4/PC用の2つのバージョンが用意されている。残念ながら3つのプラットフォームすべてで動作するバージョンはない。

SteelSeries Arctis 7

PC + PS4

Astro A50がいかに高品質なヘッドセットでも、あの価格では手が出ないというユーザーはSteelSeries(スティールシリーズ)のArctis 7を検討してみるといいかもしれない。 価格は半分以下だが機能は十分だ。オーディオはロスレス2.4GHzワイヤレスでレイテンシーも十分低い。ClearCast双方向性マイクが付属する。SteelSeriesによればバッテリー駆動時間は最大24時間だというが、私はスタミナ不足でまだ実際にそこまでテストできていない。

Astro C40 TR ゲームコントローラー

PS4 + PC

ゲームの競技的になるつれて伝統的なゲームコントローラーを使っているのは不利だと見なされることが多くなった。シューティングゲームのプレイヤーの多くは、狙いをつけるための補助ガジェットを使ってギャップを埋めようとしているが、パソコンゲームのキーボード、マウス、ゲーム用デバイスを組み合わせたシステムに比べると専用機は入力可能な情報量がやはり少ない。

このAstro C40は、私自身がPS4のコントローラーとして常用しているすぐれものだ。C40は有線でもワイヤレスでも接続可能で、背面のプログラマブルなパネル、トリガーストップなどもゲーマーの能力をアップする。バッテリー駆動時間は12時間あり、私には十分だ。

(個人的経験になるが、私が使っているC40はジョイスティック操作狙いをつけようとすると、時々、わずかな遅れを感じることがある。背面パネルを取り外してジョイスティックを交換することは可能。またAstroにはC40に6カ月の保証がついている)。

Scuf Gaming Prestige Xboxコントローラー

Xbox

Xboxのユーザーで同梱のコントローラーをアップグレードしたいと考えているなら、このガジェットは有力な候補だ。Scuf Gaming Prestigeコントローラーには背面にカスタマイズできるパドルが4つ並んでいる。フェイスプレート、スティックが交換式で、好みの色やスティック長を選べる。注意点として、私の経験ではScufのコントローラーは激しい使用に長期間耐えないようだ。価格を考えるとこの点は考慮すべきかもしれない。

Seagate Game Drive 4TB

PS4/Xbox One

待望のゲームが登場した! しかし、手持ちのゲームのどれかを削除しないとインストールできない、なんて経験があるなら、しばらくの間、保存容量の心配をしなくてすむように巨大なUSBドライブを接続してしまうおう。

Seagate GameDrive 4TBならPS4の容量を一気にアップできる。 50以上のゲームでも対応できるはずだ。USB 3.0接続なので電源も供給されるし転送速度も速い。SSDではなく通常の磁気ディスクだがそれだけに価格が手頃だ。読み出し、書き込みがSSDより遅いのはやむを得ない。

(256GB以上のUSB 3.0 HDDはたいていどんな製品でもPS4、Xbox Oneで作動する。ただし最初に接続したときにフォーマットする必要があるかもしれない。この場合、既存データはすべて消去される)

おなじみのmicroSDカード

Switch

Xbox/PS4のユーザー同様、任天堂Switchでもデフォルトの32GBでは容量が足りないユーザーも多いだろう。しかしXbox/PS4とは異なり、Switchは外部USBドライブではなくmicroSDカードを使わなければならない。

ありがたいことにmicroSDの価格は、最近急激に安くなっている。512GBのカードでも100ドル以下だ(日本では海外パッケージ品が1.4万円前後)。ただし2点ほど注意が必要だ。ひとつは転送速度が60-95 MB/秒以上であること。また信頼できるショップから有名ブランドの製品を購入することだ。残念ながら偽造その他の不正が横行している。

【Japan編集部追記】 各ガジェットとも日本法人ないしショップが国内で販売している。またオリジナルのサイトも日本に直送してくれる。記事リンクにアフィリエイトは含まれない。元記事にはアメリカAmazonへのアフィリエイトリンクがあるので、アメリカAamazonに注文する場合は原文へ。

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滑川海彦@Facebook]

Nintendo Switchの販売が北米で1500万台の大台に乗る

任天堂のSwitchの北米販売台数はとうにWii Uの累計販売台数を上回る成功を収めているが、同社はこのほど北米で1500万台の大台に乗ったことを発表した。またNPD Group調べによればSwitchは米国で直近10カ月連続で最も売れているゲーム専用機だという。

任天堂の投資家向け情報ページによれば、北米市場におけるWii Uの販売台数は1356万台だったというが、Switchはこの台数をはるかに超えたわけだ。

シリーズの販売台数合計ではSwitchはPS4やXbox Oneに及ばないが、ライバルのシステムは登場してからの期間が長い。Xbox OneもPS4も2013年にリリースされているのに対してSwitchは2017年だ。

当然ながらSwitchは製品のライフサイクルとして初期段階にある。先月、任天堂は199ドル(日本では1万9980円+税)でSwitch Liteをリリースしたところだ。 この製品はいくつかの機能を省略し携帯性に重点を置いている。

よく聞かれる批判はSwitchでプレイできるゲーム数が少なすぎるというものだ。これは当面事実だと思うが、任天堂は100万本以上売れたゲームが14タイトルあると発表している。このうち自社プロダクトである、マリオカート 8デラックス、ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド、スーパーマリオ オデッセイ、大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALの4本は600万本以上が売れている。

任天堂Switchの全世界での販売台数は2019年6月30日現在で3800万台だった。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

任天堂のリングフィットアドベンチャーでいい汗かこうぜ

10月18日、任天堂はついに製品ラインにぽっかり空いていたWii Fitの穴を埋める。「リングフィットアドベンチャー」は、Wiiの数々のフィットネス関連のタイトルに対して、ある意味精神的な後継者となるもの。そうしたタイトルは、Wiiのモーションコントロールを、いろいろなタイプの人に受け入れられる大成功に導いたのだった。大きな丸いリングは、Switchと組み合わせることで、初めて威力を発揮する。Nintendo Laboと同じように、既存のハードウェアを最大限に活用するように設計されているのだ。

私は、この来月発売予定の周辺機器を、ざっと試してみる機会を得た。任天堂は、Switchのジョイコン(Joy-Con)を利用して新たなコントローラーを作るというLaboの新鮮な驚きをここでも再現している。リングフィットでは、Switchの左右のコントローラーが、それぞれ異なった目的で使われる。1つは「リングコン」に差し込み、もう1つはプレーヤーの太ももに巻きつける「レッグバンド」に差し込んで使う。

前者では、Switchのコントローラーが、フレキシブルな自動車のハンドル型のコントローラーの頭脳として機能する。加速度センサーなどによって、リングの動きを検出するわけだ。その状態でリングを回転させてメニューの項目を移動させ、側面を絞るように押して選択する。後者のコントローラーは、Fitbitのようなアームバンドと同じように機能し、この場合は下半身の動きを追跡する。トレーニングにとって、非常に重要な部分だ。

リングフィットアドベンチャーは、このハードウェアを使用する最初のタイトルとなる。もちろん、これが最後のタイトルになるというようなことはないだろうが、例によって任天堂は、将来の計画について何も語らない。このタイトルは、Wii Sportsのように、いきなりスポーツの領域に踏み込むのではなく、ファイナルファンタジーのような、探検型のアドベンチャーゲームに仕立てられている。プレーヤーを悪者と戦わせることで、汗をかいてもらおうというわけだ。

セットには、かなり多くのゲームやトレーニング用のタイトルが含まれている。中でも基本的なアドベンチャーは、以下のようにして遊ぶ。まず、その場で足踏みするように走ることで、キャラクターを動かす。リングの側面を縮めるように押すことでコインの入った箱を叩き壊す。逆にリングを開くように引っ張って、パワーアップアイテムを吸い込む。ジャンプするには、リングを下に向けて押し込む。という感じだ。これなら、汗もかけるはずだ。

自分のキャラクターのアニメスタイルの髪の毛は、大きな火の玉になっていて、うまくプレイし続ければ大きくなり、ヘマをすれば縮んでいく。行く先々で敵キャラが登場する。その場合、交互に技を繰り出して戦わなければならない。それもリングを使った運動になっている。敵の怪獣が攻撃してきたら、自分の胴を使ってリングを縮め、守りを固めるのだ。

任天堂は、リングの弾力を利用して、感心するほどさまざまなエクササイズを考え出した。1日1時間もプレイするば、それなりに体重を減らすのも簡単だろう。ゲームも、いろいろな要素を詰め込んだ動きを、プレーヤーが自然にできるようになっている。私も、徹底的にいろいろなテストをしてみたくなった。自宅やホテルの部屋で、最小限の機器だけで、フィットネスをあれこれ実行できるという考え方も気に入った。

また、ジョイコンをSwitchから取り外してリングといっしょに持ち出し、たとえば会社の昼休みに外で運動するといったことも可能だ。コントローラは運動を記録し続け、部屋に戻ったときに、データを本体にアップロードしてくれる。

これだけ書いたあとで言うのも気が引けるが、最近私はSwitch Liteの方が、かなり気に入っている。リングフィットは、2つのジョイコンさえあれば、Switch Liteでも動くはずだ。Liteをどこかに立て掛けて、その画面でゲームを動かすこともできるだろう。しかし、このリングフィットの効果を最大限に発揮するには、やはりテレビに接続するのがいちばんだ。それでも、任天堂がLaboのVR KIT(ブイアールキット)と、このエクササイズキットを組み合わせて、没入型のフィットネス体験を実現してくれるのではないか、などと想像するのも楽しい。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

任天堂Switch Liteはポータブルゲーム機の極み

まず前置きとして、私の状況について説明させていただきたい。私は、たぶんオリジナルのNintendo Switchのターゲットユーザーからはズレていることを自認している。まず私はテレビを持っていない。高校生のときからずっとだ。そして私は、このしがない仕事のために絶えず旅行している。

こうした条件を考えると、据え置き型とポータブル両用のゲーム機というコンセプトは、明らかに私には合わない。むしろちょっとジャマくさく感じていた。それによって本体が大きく、重くなる。Joy-Con(ジョイコン)は、プレイ中に割としょっちゅう外れてしまう。たまには、コントローラーを本体から外し、背面のスタンドを立て、テーブルモードにして飛行機の座席のトレーテーブルに乗せて使ってみようかと思うこともあった。しかし、そうした機能も、結局は割に合わないと思われるのだ。

「内蔵コントローラー」がゲーム機の機能の1つとしてリストアップされているのも変な感じだが、それはまあ、そういうものなのだろう。

Switch Liteの噂を初めて耳にしたとき、はっきり言って私は興奮した。その情熱は、このゲーム機について書いた以前の記事でも感じていただけたかもしれない。そしてついに、発売の日がやってきた。正直なところ、Switch Liteは私が本当に望んでいたものなのだ。

このLiteは、オリジナルのモデルよりも明らかに小さく、軽い。2つのモデルを比べてみなくても、はっきりと分かるはずだが、念のため、以下の写真で実際に比べて欲しい。

もちろんLiteといえども、ほとんどのスマホよりは大きくてかさばる。スマホでゲームをプレイすることを考えると、Liteにとって手強いライバルとなるだろう。しかし、任天堂は自社製のハードウェアにこだわっている。そして、そうしたこだわりは、オリジナルのSwitchが登場してから3年近くの間、かなりうまく作用し、価値を生み出してきた。任天堂の方針では、常に自社製のハードウェア用のゲームソフトを作ることになる。これはSwitchでも、まったく同じだった。そうした任天堂のオリジナルゲームは、そのままスマホ用として、うまく移植できるとは、とうてい考えにくいのだ。

任天堂は、本体の色のバリエーション設定でも正しかった。以前の記事でも書いたように、私にとって最も難しい選択は、Switch Liteを購入するかしないかではなく、どの色を選ぶか、ということだった。そしてその選択については、任天堂が背中を押してくれた。レビュー用に、ターコイズのモデルを送ってくれたのだ。グレーとイエローのモデルにも、また違った良さがある。しかし、私は個人的にかなりターコイズに傾いている。

ポータビリティは非常に重要だが、デバイスのサイズを小さくすると、どうしても妥協しなければならない部分が出てくる。ドッキングしてテレビに出力する機能が削られたのに加えて、画面サイズも6.2インチから5.5インチに縮小された。解像度は相変わらず、あまりぱっとしない720pだ。画面サイズが小さくなったことは、主にメニューの見やすさに響いている。私のように、ちょっと老眼が入った目には、文字が見えづらい。それはともかく、メニューのUIには、もうちょっと工夫が欲しいところでもある。長いことSwitchを使ってきた人は、ゲームのメイン画面が小さくなったことも気になるかもしれない。もっとも、それにはすぐに慣れるだろう。そもそも、スマホでゲームをするのに慣れた人なら、画面の小ささは気にならないはずだ。

バッテリも小さくなっている。FCCへの申請によると、容量は4310mAhから3579mAhになった。にもかかわらず、オリジナルのSwitchと比べて寿命は伸びている。元の2.5〜6.5時間が、Liteでは3〜7時間は保つとされているのだ。この持続時間の延長は、小さくなって消費電力も少なくなったディスプレイと、電力効率の高いプロセッサの組み合わせによって実現されたもの。ただし、Switchの新しいバージョンは、4.5〜9時間のバッテリ寿命を実現している。オリジナルのSwitchでは、バッテリ寿命の短さが、不満の最大の要因だった。私としては、バッテリ容量も増やし、消費電力を減らすことで、もっと寿命を長くして欲しかったところだが、そうそう何でも思い通りになるわけではない。

Liteには、ヘッドフォンジャックもそのまま残されている。そして、microSDと、ゲームカード用のスロットも健在だ。ゲームの世界では、物理的なメディアも、まだ死んだわけではない。もちろん、本体背面にあったスタンドは取り除かれた。Joy-Conが取り外せなければ意味がないからだ。そしてもう1つ、重要な物理的違いがある。それは、以前の4つに分かれた使いにくい方向キーに代えて、十字キーパッドを装備したこと。実を言うと、私は左のジョイスティックを使って、基本的に何でもするように慣れてきていた。Liteに十字キーが装備されたのは、Nintendo Switch Onlineのライブラリに、ファミコンやスーファミのゲームが追加されたのと、ちょうどタイミングを合わせたものだろう。ただし、Switch用のオリジナルゲームでは、十字キーのメリットは、それほど感じられないかもしれない。この十字キーは、私が想像していたよりも、感触が少し柔らかく感じられる。これも、時間が経てば慣れるはずだ。

ともあれ、Switch Liteの最大のウリは、その価格だ。200ドル(日本では税別1万9980円)というのは、このゲーム機に最適な価格のように思われる。オリジナルのSwithと比べて、ちょうど100ドル(1万円)安い。驚くほど安価な月額4ドル(日本では税込300円)、年額では20ドル(同2400円)のNinteno Switch Onlineと組み合わせて考えても、ゲーム機の寿命を3年として、かなり魅力的な価格設定だろう。

いますぐに、2種類のモデルのどちらかを選べと言われたら、私はほぼ間違いなくLiteを取る。しかし、バッテリー寿命が2時間ほど短いことには、ちょっと悔しい思いがあることも否定できない。もちろん、幸いにして、誰もが私と同じ考えとは限らない。ほとんどの人は、きっと私より普通で、順応性もあり、家にはテレビもあるだろう。その場合、Liteを選ぶということは、Switchの名前の由来ともなった革新的な機能をあきらめることになるわけだ。

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しかし私のように、人生の多くの時間を地下鉄の車両、あるいは飛行機の中で過ごしている人間としては、Liteは、まさに待ち望んでいたSwitchなのだ。そんな人間は、私だけではないと確信している。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Nintendo Switch Onlineにスーファミのゲームが登場、コントローラーも提供

任天堂のSwitchゲーム機の、サブスクリプション方式のオンラインサービスNintendo Switch Onlineが、日本時間9月6日からSNES(スーパーファミコン)ゲームの提供を開始する。最初に提供されるのは20本のゲームだが、今後もっと増える。

ゲームのソフトウェアと並んで、Switch用のワイヤレスSNESコントローラーもあり、それはUSB-Cで充電し、29.99ドルで任天堂から直販される。

Nintendo Switch OnlineのSNES部門の最初のラインアップを見ると、今後に期待できそうだ。すでに人気作品Star Fox(スターフォックス)、Breath of Fire(ブレスオブファイア竜の戦士)、F-ZERO(F-ZERO)、Super Mario World(スーパーマリオワールド)、Super Metroid(スーパーメトロイド)などが揃っている。下図は、それらの完全なリストだ。(日本語タイトルのリスト

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FCCに提出されたSNESコントローラーのファイルを見ると、これが今月の初め頃から起きていたことがわかる。同様に昨年は、NES(初代ファミコン)ゲームのNintendo Online Serviceデビューと並行して、NESのコントローラーもリリースされた。

今回のサプライズ発表で嬉しいのは、まさに今からプレイできることだ。9月6日からあなたのSwitchのNintendo Onlineアプリを開けば、これらの懐かしいゲームの古典をプレイできる。

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Switch Liteは任天堂ファンが納得するポータブル

新しもの好きの悩みは尽きない。今から数年後には、また新しいゲーム機が登場するだろう。それは、現行モデルの欠点を解消していて、たぶん今より低価格に設定される。3年前の発売以来、それなりにNintendo Switchを使い込んできた経験からすれば、こんどのNintendo Switch Liteは、出たらすぐに買いたい製品だと、何のためらいもなく言える。

私は典型的なゲーマーというわけではない。私とゲームとの関わりは、せいぜいカジュアルなプレーヤーといったところ。それに私はテレビを持っていない。そう、私は、そういう人間なのだ。そんな状態が、もうしばらく続いている。つまるところ、Liteはまさに私のニーズにぴったり合わせて作られた製品のようにさえ思えてくる。まったくそうなのだ。現時点での最大の問題は、どの色を選ぶかだけ。

Liteは、オリジナルのSwitchよりも100ドル(日本では1万円)安い。それは主に、ゲーム機をテレビに接続して遊べるという、Switchならではの画期的な機能を省略することによって実現したもの。Joy-Con(ジョイコン)と呼ばれるコントローラーの振動機能も省かれ、本体とコントローラーが一体型となった。

ゲーム機自体も小さくなっている。6.2インチだったタッチスクリーンも、5.5インチに縮小された。数字の差は、それほどでもないが、実際に見てみれば、大きさの違いがはっきりわかる。小さくなったことで、重さも0.88ポンド(Joy-Con取り付け時で約398g)から0.61ポンド(約275g)に軽くなっている。これは名前の由来の1つでもあるのだろう。オリジナルのSwitchで遊んだことのある人は、こうした違いに、すぐに気付くはず。

携帯性が向上したのに加えて、一体型のかっしりしたデザインになったのも歓迎だ。私は基本的にSwitchを、Joy-Conを左右に付ける携帯モードでしか使ってこなかった。たまにゲーム中に、Joy Conが何かのはずみで外れてしまうことがあり、煩わしく感じていた。Joy Conを思い切り振って遊ぶゲームについても、さまざまな方法で対処できる。もちろん、具体的な方法はタイトルによって異なる。ゲーム機本体に加速度センサーが内蔵されているので、多くの場合、プレーヤーはゲーム機全体を振って遊ぶことになる。

FCCに提出された書類によって確認されたように、Liteのバッテリー容量は小さくなっている。しかし画面サイズも小さいので、それで多少は相殺される。仕様に記載されたバッテリー持続時間は約3〜7時間で、オリジナルのSwitchの約2.5〜6.5時間よりはやや長くなっている。ただし、Switchの新モデルの約4.5〜9時間に比べると、だいぶ短い。これらの数字は、当然ながらゲームによって異なる。任天堂によれば、たとえば「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の場合、Liteではだいたい4時間程度、新モデルのSwitchでは5.5時間くらいは遊べるという。

その点はやはり残念だ。私としては、主に旅行の友として持ち歩きたいので、バッテリー寿命はオリジナルのSwitchでも常に不満の種だった。任天堂が、Liteでも、もっとバッテリー寿命を重視してくれていたら、どんなに良かったかと思う。本体のサイズが小さくなっているのだから、それなりの制約があることは理解できる。しかし、ここはもうちょっと踏ん張って、持続時間を伸ばすこともできたのではないかと、思わずにいられない。

左側に正真正銘の十字キーを装備したのはすばらしい。そしてこの十字キーが、ファミコンやスーファミの大量のゲームが、Liteで遊べるようになることを暗示するものであることを願うばかりだ。もしそうなれば、私も老体に鞭打って、ゲームのダウンロードにお金をつぎ込むだろう。

色のバリエーションは、ちょっと意外なものだったが、なかなかいい。イエローとターコイズはそれなりに目立つ色だが、グレーはかなり地味。任天堂のゲーム機として、これ以上はないだろうと思えるほど地味だ。正直、どれを選んでいいのかかなり迷うところだが、もし今すぐに1つだけ選べと言われたら、たぶんターコイズを取るだろう。

Liteは200ドル(日本では税抜1万9980円)で、Switchの新モデルよりも100ドル(同1万円)安い。家にじっとしているのが耐えられないという人にとっては最適な製品だ。発売は9月20日に迫っている。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

あの懐かしいDoomシリーズがSwitchとXbox OneとPS4に登場

週末に何をして過ごそうか悩んだりするだろうか?もうその心配はいらない。Doomが、さらにDoom IIとDoom 3もが、Switch、Xbox One、そしてPS4でプレイ可能となったからだ。これらのクラシックゲームをプレイしない理由はない。いつまでも、何度でもやりまくれ!

これらのゲームの再登場は、QuakeCon 2019で発表された。id Software(イド・ソフトウェア)が、年に1回、通常は最新作を披露する、同社のゲームのコアなファンの集いだ。この場合、披露したのは最新作ではなく、最古作だった。

オリジナルのDoomと続編のDoom IIは、それぞれ価格は5ドル(約540円)。いずれも古き良き時代の楽しさを、何十時間も味あわせてくれるだろう。久しぶりにプレイしてみると、レベルのデザインは眼を見張るようだ。DishonoredシリーズやDivision 2などに比べれば単純だが、ゲームプレイもエレガントで、丹念に調整されたものであることがわかる。そして、プレイしていて今でも怖くなるのは、すごいことだ。

もう何十年もプレイする機会がなかったので、だいぶ忘れてしまっているかもしれない。でも、PCプレーヤー用の無料のマップが、まだいくらでも見つかるはずだ。どれかのゲーム機を、いつものようにサラウンドシステムと大きなスクリーンにつないで、Doomをプレイしてみよう。そうした不朽のクラシックゲームをプレイできる状態にしておくことに、少なくとも10ドル以上の価値があると納得できるはずだ。

画面を4分割して対戦プレイや協力プレイができるという機能もしっかりと再現されている。これも、かなり懐かしく感じられるのではないだろうか。

Doom 3に関しては、当時リークされたアルファ版をプレイしていたことを、はっきりと思い出す。それだけでも、むちゃくちゃ怖かったので、本物のゲームをやりたくないと思ったくらいだ。当時としては、非常に進歩したグラフィックを実現していた。あえて採用したわざとらしいライティングは、今見てもクールだ。もちろん、別の言い方をすれば古臭いのだが。

これを今でもプレイする価値があるかって?10ドル(約1086円)出して自分で確かめよう。

DoomとDoom IIには、正式なiOS版、Android版も登場する(日本向けApp Storeでは、現時点ではDoomのみだが、すでに600円で配信されている)。驚くべきことに、これらは1990年代に登場したオリジナル版のほぼ10倍の解像度で動作する。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

任天堂はバッテリー寿命を延長したSwitchを発売へ

任天堂は今月になって、まったく新しいSwitchモデルとなるSwitch Liteを発表したばかりだ。そしてさらに、これまでのSwitchのスペックの一部を強化した密かなアップデートを導入する。これは最初にThe Vergeが発見した。このアップデートは、携帯用ゲーム機としてのSwitchの能力を強化するような、ハードウェアの性能向上をもたらす。

今回の新しいモデルは、使用状況によっても異なるが、4.5〜9時間のバッテリー寿命を実現するとしている。これまでのオリジナルモデルでは、2.5〜6.5時間だったことを考えると、かなり大きな進化と言える。これはおそらく、このゲーム機が採用するプロセッサの変更と、より消費電力の少ないメモリの採用によるものだろう。いずれも、先週FCCに提出された申請書に詳細が記述されている。

任天堂の公式サイトの新旧Switchの比較ページには、バッテリー寿命が改善されたモデルの型番が、「HAC-001(-01)」として掲載されている。この括弧に入った「(-01)」の部分でオリジナルのモデルと区別されるわけだ。2つのバージョンは、シリアル番号でも区別できる。新しいハードウェアは「XKW」で始まるのに対して、これまでの電力効率が劣るバージョンは「XAW」で始まっている。新しいバージョンは、8月中旬には市場に出回るはずだ。それまでは、しばらく購入を控えて、新しいバッテリー寿命延長バージョンを確実に入手したい。

これら2種類のSwitchは、それ以外の点では、まったく同じではないにしても、似たもののように見える。したがって、旧バージョンからのアップグレード版として入手するには、ちょっと変化が足りないと感じられるだろう。とはいえ、もし今使っているSwitchのバッテリーがヘタっていて、外でプレイしたいと思っている時間よりも2時間くらい短い時間しか使えなくなっているなら、買い替えを考えてもいいかもしれない。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

任天堂のSwitch Liteは奇抜さよりも実用性を重視

任天堂は米国時間7月10日、まだ現役のゲーム機「SwitchのLite」バージョンを発表した。本体はやや小型化されたが、コントローラーは取り外しできなくなっている。それでいてバッテリ寿命は延長された。Switchというネーミングは、ハンドヘルド型としてだけでなく、テレビに接続したり、本体だけをテーブルに置いて楽しむといった、いろいろな使い方ができることを意味していた。しかしLiteでは全体を手で持って遊ぶしかないので、元来の「Switch」の意味はなくなっている。

いずれにしても、Liteの最大のメリットは価格が下げられたこと。発売は9月(日本では9月20日)だが、価格は199ドル(日本では1万9980円)。これまでのSwitchより100ドル(日本ではちょうど1万円)も安く、大幅な値下げと言える。これにより、任天堂にとって新たなプレーヤー層を開拓することが期待できるだろう。しかしLiteでは、これまでSwitchを特別なゲーム機にしていた特徴の多くが取り除かれてしまったのも事実だ。例えばテレビにつないで大画面で楽しんだり、Joy-Conと呼ばれるコントローラーを本体から切り離し、感触フィードバック付きのモーションコントロールでゲームをプレイしたりといったことはできなくなった。

このようにSwitch Liteで省略された部分については、多くのユーザーが実際にSwitchをどのような使っているかということを任天堂も理解したうえでのものだと私は推察している。それは、任天堂の広告やプロモーションビデオで、熱心で理想的なSwitchユーザーがやっていたのとは異なった使い方だろう。すでに述べたように、Liteでは実際にゲームプレイ中のバッテリー寿命を延ばしている。例えば、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」などでも、これまでより1時間ほど長くプレイできるだろう。そして本体サイズの小型化によって、旅行に持っていく際などにもバッグの中でかさばらなくなる。

本体から切り離せなくなったコントローラーは、新たに設計し直されたもの。左側に本物の十字キーを備えるようになった。これまでは独立した4つの丸いボタンで代用していたが、何かと評判のよくない部分だった。小型化されたとはいえ、画面の解像度はこれまでと同じ。そのため、表示はより鮮明に見えるはずだ。

私に言わせれば、そしておそらく多くのSwitchユーザーにとってもそうだろうが、Liteの変更点は、Switchの使い方の90%については、実際には妥協というよりも改良だ。例えば、私はテレビにつないでプレイすることはほとんどない。使うとしても、1回限りのパーティーゲームなので、それほど必要というわけでもなく、別になくても構わない機能だった。十字キーを装備したコントローラーのデザインは、ずっと実用的になった。実は私は、これまでにSwitchでプレイしたすべてのゲームで、モーションコントロールを使ったことは1度もない。バッテリー寿命が延びることによって、おそらく旅行の途中で充電する必要がなくなる。もちろん旅の長さにもよるが、短中期なら大丈夫だろう。また、小型化されたことで、荷造りする際にも、家に残しておくより一緒に持っていこうと思える機会が増えそうな気がする。

すでに、Liteはあらゆる点でSwitchの「改悪」モデルだと断言している批評家もいる。しかし私はその反対だと思っている。確かに任天堂は、Switchという名前が表す特徴を、このLiteでは削ってしまったかもしれない。しかしその結果生まれたのは、ほとんどの人が、ほとんどの時間、実際に使いたいと思っているゲーム機に、かなり近いものになったのではないだろうか。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

「クラウド化は注視しているが急がない」と任天堂の宮本茂フェローが言明

細かくみれば定義はさまざだろうが、クラウドが専用機やパソコンとならぶゲームの重要なジャンルとなっていくことは間違いない。しかし株主総会の質疑からすると任天堂フェローの宮本茂氏は流行に慌てて飛び乗るつもりはないようだ。

任天堂の年次株主総会で宮本氏他の経営陣は同社が直面するさまざまな課題について説明した。任天堂は一部からクラウド化ヘの取り組みは遅すぎるのではないかと批判されていた。実際、ソニーとMicrosoft(マイクロソフト)は(驚いたことに)チームを組んで、AzureクラウドをベースにGoogle(グーグル)やNvidia(エヌビディア)などとストリーミングゲームで真っ向から激突する勢いだ。しかし任天堂はストリーミングゲームに進出する計画は当面ないとしていた。

GamesIndustry.bizによれば、宮本氏は「クラウド化に乗り遅れている」という批判にまった動じず、次のように述べた。

任天堂ならではのエンターテインメント体験を提供するためにさまざまなテクノロジー環境を利用していくことことが重要だと考えている。任天堂は仮想現実にしろクラウド化にしろトレンドに遅れているとは考えていない。われわれは実際にプロダクトをリリースするまではそれについて語らないので遅れているように見える場合もあるかもしれない。

こうした発言から任天堂がクラウド化に関しても準備をしていることはうかがえたが、同時に宮本氏らはクラウド化が次のホームランだと確信してはいないようだった。

今後ゲームにおけるクラウド利用はさらに普及していくだろう。しかしクラウドではなくローカルに作動するためにいっそう楽しめる体験となるようなゲームが今後も存在を続くことは間違いない。

任天堂がローカルで楽しめる複数プレイヤーゲームや完全にオフラインの単独プレイヤーゲームに力を入れていることはこの路線の一例だろう。任天堂は技術的トレンドを取り入れるには慎重だが、ひとたび採用すれば、スプラトゥーン2(Splatoon2)のように非常に優れた完成度となる。

古川俊太郎社長は「ゲームテクノロジーの進歩に対応することは重要だ」としたうえで宮本氏と同様、任天堂が具体策を用意しているかどうは明かさなかった。

逆に(いかにも任天堂らしく)クラウド化の進展に自ら参加しなくても、任天堂はそうしたゲーム環境の変化から利益を得られると述べた。つまり上げ潮になればすべての船が浮くという理屈だ。クラウド化によってゲーマー人口が増えるならそれは結局任天堂を利するだろうという。

E3カンファレンスの後、メディアやゲーマーの関心は次世代Switchが用意されているのかどうかに集まっていた。もちろん古川社長は「さまざまな噂が出ていることには気づいている」と述べただけで確認はしなかった。しかし古川氏は「消費者に対してはネタバレになってしうし株主の皆さんの利益にもならないのでコメントは控えさせていただく」と述べた。

当然だが次世代Switchは準備されている。そして新製品に関する任天堂のガードの固さを考えれば古川氏らの発言は近々、新しいSwitchが登場することを確認したも同様だ。しかしどうやら任天堂の新製品は今年末のクリスマス商戦を狙っているようだ。つまりソニー・マイクロソフト連合が準備している新しいプロダクトの発表時期にぶつけてその出鼻をくじくつもりかもしれない。

画像:John Lamparski / Getty / Getty Images

【Japan編集部追記】任天堂が発表した株主総会の質疑概要(PDF

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

任天堂Switch版Animal Crossing(どうぶつの森)が発売延期

NintendoはゲームイベントE3に合わせたオンラインプレゼンテーション「Nintendo E3 Direct」で、Switch版「Animal Crossing」(どうぶつの森)の詳細を発表した。

そこではタイトルのストーリーラインが少し紹介されたが、それ以上に大きなニュースは、当初発表されていた2019年のリリース次期が延期されたことだった。「Animal Crossing: New Horizons」(あつまれ どうぶつの森)と名付けられたそのタイトルの発売日は2020年3月20日になった。

「このゲームを最高の形で届けるために、予定よりも少し長く待っていただくことになりました」とNintendoの小泉歓晃執行役員が同社のプレゼンテーションで語った。

ゲームの内容は、無人島に飛行機で到着したところから始まる。Tom Nook(たぬきち)の「Nook Inc. Deserted Island Getaway Package」(仮訳:たぬき開発 無人島移住パッケージ)というツアーパッケージに参加している。そこからは、動物たちとおしゃべりしたり、彼らを窮地から救ったり、いろいろとカスタマイズしたり、Tom Nookの倒錯した資本主義にツッコミを入れるなどなど、馴染みのあるゲームプレイが始まる。

ゲームプレイには、Nintendoのモバイルタイトルを含む最近のいくつかのゲームに見られた展開が数多く取り入れられているようだ。家具を作ったり、屋外の環境を本格的に換えたりできる。マルチプレーヤー機能も大きく改訂されるようで、デモ映像では複数の人間キャラクターが画面上に見られたが、まだほとんど分からないというのが現状だ。

発売の延期は残念なニュースであり、Metroid Prime 4の開発体制見直しのニュースのあとだけになおさらだ。タイトルの質を高く維持することはもちろんポジティブに受け止めたいが、Nintendoは中心的プロダクトの発売予定日を守ることに問題を抱えているように思える。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

任天堂がE3で今年発表のDirectゲームを一挙紹介

今年のE3では、Microsoftが6月9日の日曜日に発表を行い、ソニーはイベントをすっかりパスしたが、任天堂はいつもどおりだ。今回もNintendo Directをプロモーションするライブストリーミングに全力を挙げている。

今年はメジャーなハードウェアの発表は予期されていないが、Switchのバージョンアップに踏み切る可能性はある。しかし「どうぶつの森」(Animal Crossing)始め重要なゲームシリーズに新しいタイトルが追加されるのは間違いない。

「スーパーマリオメーカー2」と「ポケットモンスター ソード・シールド」はすでに任天堂がDirectイベントで発表している。今回はシミュレーションRPGの「ファイアーエンブレム」と、「ルイージマンション3」の紹介に重点が置かれる。E3 2019関連の噂についてはこちらを参照

画像:Jon Russell/ Flickr CC 2.0

【Japan編集部追記】元記事ビデオは米国向けの英語ナレーション版なので日本語版と入れ替えてある。なお「ゼルダの伝説」についても公式発表がある。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Nintendo、バトルロイヤル版テトリスを無料提供

それは今日(米国時間2/13)の午後、 Nintendo Directカンファレンスの中で発表された:「プレーヤーは99人、ただし君臨するのは一人だけ」

FortniteでもApexでも人気のシューティング・バトルロイヤルゲームなら何にでも使えそうなキャッチフレーズだ。しかし、これは新しいテトリスのキャッチフレーズなのだ。

Nintendoはわずか40秒ほど触れただけだったが、同社は本日、無料の99プレーヤーバージョンのテトリス、Tetris 99を公開すると発表した。Nintendo Switchのオンライン会員は無料でダウンロードできる。

われわれの知っているテトリスとほぼ同じようだが、特別なことが一つ。成績の良いプレーヤーは他のプレーヤーを攻撃して、注意深く積み上げた列をゴミで埋めてしまうことができる。

ブロックがフロスやカールトンダンスを踊るかどうかは今のところ不明。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

噂ではNintendoは小型低価格のSwitchを作っている

NintendoがSwitchの後続機を作っている、という噂があったよね。そのときNintendoの社長Shuntaro Furukawa(古川俊太郎)は直ちにそれを否定して、後続機の計画はない、と言った。

そこで噂マシーンはギアを一段下げたようだ。完全な新世代機ではなくてNintendoは、オリジナルの別機種として、低価格でよりポータブルなモデルを作っている、というのだ。

その噂は日本の最有力の経済紙Nikkeiが震源だ。翻訳がNintendoEverythingに載った。その翻訳記事によると、Nintendoは“複数のサプライヤーとゲーム開発企業に、発売は早くて2019年内、と告げた”そうだ。

Switchはすでに、ポータブルであるようであり、ないようでもある。そのサイズはほぼ9.4 x 4インチ(24センチ×10センチ)で、その面積のほとんどが、とっても傷がつきやすい、完全に露出したスクリーンだ。かさばるのが嫌だからハードケースに入れずに外出するのは、相当勇気が要る。それ以外に、テレビにつないだり長時間プレーするために必要なドックがある。持ち歩きできないことはないけど、DSのように‘本当に’ポータブルではない。

Nintendoは既存のゲーム機の別モデルを出さない企業ではない。Game BoyはGame Boy Colorに進化し、Game Boy Advanceは折りたたみタイプでバックライトのあるGame Boy Advance SPになった。その2年後にはフラットタイプに戻り、小さくてかわいいGame Boy Microがリリースされた。DSは3D画面の3DSになり、さらに3Dなしの2DSが出た。さらにその後3Dが戻り、大きな3DS XL、その後また3Dが消えて、大きな2DS XLになった。

でも、小型のSwitchってどうなるのか、想像できない。画面が小さくてJoy-Conコントローラーがあると、どうなるのか。コントロールも小さくなって常置タイプになるのか。それで、マルチプレーヤー/モーションセンスでワイヤレスのJoy-Conは可能か? スクリーンカバーはつくのか? キックスタンドはどうなる?

ArsTechnicaが指摘していたように、Switchのドックにも再考の余地ありだろう。小型になったらドックも変わるはず。いっそドックそのものをもっとポータブルにしたら? かなり前から、DIYで超小型ドックを作る連中はいたし、Switch(とドック)専用スーツケースも1年に12回ぐらいは登場しているから、小型のSwitchは要らないと思うけどねぇ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

2月はトヨタとJapanTaxiとの提携記事がランクイン(2018年2月ランキング)

2018年にアクセス数の多かった記事を月別に紹介していく年末企画。2018年2月を振り返ってみると、最も読まれたのは、Switch上でLinuxを動かすことに成功した記事だった。

新しいデバイスが登場すると、必ずと言っていいほどLinuxを走らせることに挑戦する強者が現れる。今回はSwitchに搭載されているエヌビディア社製のSoC「Tegra X1」のブートROMにセキュリティ上の脆弱性があり、それを突いてLinuxの起動に成功したそうだ。

2位は、トヨタが国内でタクシー配車アプリを提供しているJapanTaxiに約75億円を出資したニュース。トヨタはこのあと8月に、米配車サービス大手のUberに約555億円(5億ドル)を出資するなど、次世代のモビリティーに向けて積極的な投資活動を続けている。ちなみにUberは2019年にIPOするとウワサされており、上場すれば価値約13兆2000億円(1200億ドル)規模になると予想されている。

1位 Nintendo Switchの上でLinuxを動かすことに成功
2位 トヨタがJapanTaxiに約75億円を出資
3位 月定額のカーレンタルサービス「SmartDrive Cars」
4位 Intelがスマートなスマートグラスを発表
5位 Apple本社で社員が「ガラスの壁」に衝突する被害が出ている

任天堂Switchのベストゲームはスーパー マリオパーティだ!

 

数ヶ月前、任天堂 Switchを買ったとき、私の友達はスーパーマリオ オデッセイゼルダの伝説 ブレスオブワイルドマリオカート8 デラックスを推薦した。 私はお勧めに従ったが、どのゲームにもどっぷりはまり込むほど熱中しなかった。仕事のためにはその方がよかったのだろう。

ところが今月、任天堂からSwitch向けのスーパーマリオ パーティーが出た。私は昔からゲームをして育ってきたが、なぜかスーパーマリオ パーティーはトライしたことがなかった。いやはや。私は人生をムダにしていたのかもしれない。

スーパーマリオ パーティーはSwitchでいちばん手軽に遊べるゲームの一つだ。困難度レベルとプレイの結果がトータルされるまでの時間(10、15、20ターンなど)を設定するだけでよい。ただし友達なりパートナーなりと対戦ゲームをするときは用心したほうがいい。このゲームは人間の競争本能を呼び覚ましてしまうからだ。

スーパーマリオ パーティーは簡単に言えばすごろくゲームで、目的はできるだけたくさんのスターを集めることだ。その過程で多数のミニゲームに挑戦するステージがある。

これは私のキャラクター、カメのモンスター、クッパが難なくスターを集めているところ。

スターを集める際にはサイコロを振る必要がある。サイコロには2種類ある。普通のサイコロとプレイヤーが選んだキャラクターに割り振られたサイコロだ。ある種のキャラは10までの目が出るサイコロを持っている(ドンキーコングやクッパなど)。しかしキャラ固有のダイスを振るとまったくマス目を動けなかったり、スターを買うのに必要なコインをすべて失ってしまうという危険もある。

各ターンごとにプレイヤーはミニゲームに挑戦し、コインを得ることができる。ゲームごとに記憶力、反射神経、タッチ操作の器用さ、などの能力が求められる。さいわい、ミニゲームを開始する前にこうした能力を練習することができる。

ゲームの期間を通じて、他のプレイヤーのスターやコインを奪うチャンスがあるのでご注意。さきごろにパーティーで私のルイジがヨッシーからコインを盗むのに成功したところ相手は怒り狂って罵り声を挙げた。

ミニゲームは80種類以上ある。Joy-Conが効果的に使われているゲームもある。Joy-ConというのはSwitch本体から分離できるコントローラーだ。

パーティー・モードの場合、いちばんひんぱにプレイするのは(これは私が得意なゲームだからだが)巨大フルーツ島だ。ソフトのアップデートでさらに面白いボードが出てくるかもしれない。

スーパーマリオ パーティーには他にもプレイのモードがある。たとえばリバーサバイバルではJoy-Conをパドルにして4人で協力してボートを漕ぐ。サウンドステージは昔のアーケードゲーム、ダンスダンスダンスレボリューションを思い出させた。

しかし私の経験ではスタンダードなパーティー・モードがいちばん楽しい。4人でプレイするゲームがいちばん面白いという友達もいるが、私はパートナーと2人でプレイしたことしかない。2人とも全力で集中してプレイしているのだがあと2人参加したらどういうことになるのだろう? やってみたい気もする。

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滑川海彦@Facebook Google+