5年前に買収されたソーシャルメディアモニタリングのSysomosが再独立してプロダクトを一新

カナダのトロントのSysomosは、企業のためにソーシャルメディアのモニタリングと分析を代行するサービスの最初期の選手たちの一人だった(のちにSalesforceに買収されたRadian6らとともに)。同社は5年前にMarketwireに買収され、その後もビッグなクライアントを獲得し続けたが、同社の周辺はとくにニュースになるようなこともなく、静かに推移していた。ところが、意外にもSysomosは先月、Marketwireと袂を分かって再び独立企業になった。再び単独の企業になり新しいCEOも迎えた同社は、プロダクトも一新した。

今日同社は、同社のソーシャルメディアモニタリングサービスHeartbeatを衣替えして新たにローンチした。同社の顧客サービス担当部長Jeff Cannによると、新しいHeartbeatは各ユーザのダッシュボードに、カスタマイズのためのオプションを多数盛り込んでいる。

Cannはメールにこう書いている: “新しいHeartbeatは、ユーザインタフェイスがシンプルで美しい。ドラッグ&ドロップのウィジェットがあり、ダッシュボードは完全なカスタマイズが可能、ダッシュボードの共有はシームレスに行われ、複数チームのコラボレーションを支える。報告機能も充実した”。

彼はまた、同社のチームはこのようなソーシャルメディアインテリジェンスサービスがますます多様化していることを十分認識しているので、インタフェイスをカスタマイズ可能にすることを最優先した、と述べている。

分析サービスのMAPはデザインを変えなかったが、APIが更新された。それによりユーザの企業は、自己のアプリケーションをより強化するために186言語にわたるソーシャルメディアのポスト5000億件あまりにアクセスできる。この新しいAPIにより、プロダクトの完全に新しいエコシステム、ソーシャルインテリジェンスに対応したエコシステムができる、とCannは述べている。

そのほかのサービスと違ってMAPのAPIはSysomosの広大なデータベースから直接情報を取り出すので、クェリを前もって準備してデータが返ってくるのを待つ必要がなく、スムーズでリアルタイムな処理が可能だ。

“風邪やインフルエンザの薬を作っている企業なら、あらゆる競合製品の評価や人気の推移や、その前年比などを、リアルタイムで知ることができるだろう”、とCannはユースケースの一つの例を挙げた。

“このようなデータを既存のBI(ビジネスインテリジェンス)ツールに注入して、地域別に在庫やサプライチェーンの調整ができる。つまり、需要の予測と、それに対応した適切な流通政策を確立できる”。

Sysomosの現在の顧客は約1300社で、売上は2010年の買収以来、1500%増加した。同社の新CEO Lindsay Sparksは、それまで、Microsoftの企業担当VPだった。しかしもっと重要なのは、彼がこれまで三つのテクノロジ企業を売ったことがあり、彼の公式プロフィールによると、“4つの企業のIPOや短期売上予測を手がけた”ことだろう。

もしかしたらSysomosも、近くそんな話(IPO)になるのかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa