FacebookのLibra Associationに暗号プライムブローカーのTagomiが参加

TechCrunchが入手した情報によると、Facebook(フェイスブック)が支援する暗号通貨のLibraを管理するLibra Associationの新たなメンバーに、2800万ドル(31億円)の資金を調達した暗号スタートアップのTagomiが加わるという。Tagomiの正式な参加表明は、米国時間2月28日、もしくは来週に予定されていた。

Tagomiは大規模なトレーダーやファンドが暗号通貨市場に簡単にアクセスできるプラットフォームを提供している。今回のニュースは、LibraがShopifyを追加した数日後に伝えられた。なお、昨年末にはVisaやPayPal、Stripeなどの主要パートナーが脱落している。

TechCrunchはLibra Associationに連絡を取り、Facebookのコミュニケーションチームから回答が得られると約束された。

Libraへの参加は、Tagomiが暗号通貨の開発に少なくとも1000万ドル(約11億円)ぶんの貢献をすることが期待されていることを意味し、Libra Reserveに預けられた投資額からの利息から、配当を得る資格がある。Tagomiはまた、Libraのブロックチェーンを経由するトランザクションを検証するノードも運営する。

Tagomiは、Union Square Venturesの元投資家でLibra AssociationのメンバーでもあるJennifer Campbell(ジェニファー・キャンベル)氏によって設立された。会社には5カ所のオフィスと、25人の従業員がいる。TagomiはLibra Associationの22番目のメンバーになることが同スタートアップの広報担当者からの情報で明らかになっている。この情報は、後に公開されるはずだったようだ。「TagomiはLibra Foundationに加入し、キャンベル氏が新しいメンバーになる」と、TagomiはTechCrunchにメールで回答した。同氏へのインタビューの後、この記事をアップデートする予定だ。

キャンベル氏とTagomiは、Libraの暗号化通貨の安全性を高め、国際法に準拠させるための、技術的および政策的なサポートをLibraに提供する。これはLibra Associationにとって、当初計画されていた2020年のローンチに向けて規制当局からゴーサインを得るために極めて重要なことだ。米国と欧州連合(EU)の政治家らは、資金洗浄を容易にしたり、プライバシーを侵害したり、国際金融システムを不安定にしたりする可能性があるとして、聴聞会や報道経由でLibraを激しく非難してきた。

Libra Associationの正会員は以下のとおりだ。

現在のメンバー

Calibra、Tagomi、Shopify、PayU、Farfetch、Lyft、Spotify、Uber、Illiad SA、Anchorage、Bison Trails、Coinbase、Xapo、Andreessen Horowitz、Union Square Ventures、Breakthrough Initiatives、Ribbit Capital、Thrive Capital、Creative Destruction Lab、Kiva、Mercy Corps、Women’s World Banking

過去のメンバー

Vodafone、Visa、Mastercard、Stripe、PayPal、Mercado Pago、Bookings Holdings、eBay

[原文へ]

(翻訳:塚本直樹 Twitter