アメリカのテクノロジー企業で給与がいちばん高い職種は何か

給与を交渉するときは、ほかの人たちがいくらもらっているか、知っていた方が良いだろう。企業の文化や給与などを比較しているComparablyによると、一般的には、上場企業の方が非上場のテクノロジー企業よりも給与は良い。そして、大きな企業ほど、小さな企業よりも給与は高い。

資金基盤の大きくない非上場企業のシニアデベロッパーは1年に7万3000ドル稼ぐが、上場企業では平均約13万ドルを稼ぐ。また企業の種別にかかわらず、アーキテクトとシニアプロダクトマネージャーがいちばん稼ぎが良い。

地域別では、サンフランシスコの上場企業が15の職種すべてにわたって、給与がもっとも高い。サンフランシスコの上場企業ではアーキテクトの平均年俸18万4000ドル、これに対しロサンゼルスは15万5000ドルだ。

同じ職種における男女の給与差は、全国的に見られる(下表)。上場テクノロジー企業の男子シニアデベロッパーが平均14万4000ドルを稼ぐのに対して、同じ職種の女子は平均13万7000ドルだ。

男女格差がいちばん大きい職種は、セールスマネージャーだ。上場企業の場合、それは男子の平均14万4000ドルに対して女子は11万5000ドルだ。

Comparablyは2016年3月から2018年2月までの間に、アメリカの大から小までさまざまな規模の、上場/非上場テクノロジー企業の社員10万名あまりから、匿名で報酬データを集めた。そしてそれらを、アーキテクト、データサイエンティスト、デベロッパー、マーケティングマネージャー、オペレーションマネージャー、プロダクトマネージャーなど一般的な15の職種に分類した。

なお、非上場企業は社員への報酬を会社の株で払うことがあるが、それらはこの計算に含まれていない。ただし、ボーナスは含まれている。

Comparablyは2016年3月の創業以来、給与と報酬データを精力的に集めてきた。しかし近年では同社は、Glassdoorのような企業文化レビューツールへと進化している。Jason Nazarが創業したComparablyはこれまで、1380万ドルの資金を調達した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

話題のFacebookリニューアル。さらなる利便性を目指すデザイン方針は「Mobile-Inspired」

photo-2巷ではFacebookの新ニュースフィードに関する話題が花盛りだ。ちなみにFacebookでプロダクト部門バイスプレジデントを務めるChris Coxによると、Facebookの新デザインは「統一性」に重点をおいたものだとのこと。Facebook内ではこれを「mobile-inspired」と呼んでいるのだそうだ。今回リリースしたニュースフィード面での変化も、あるいは写真フィードの変更も、確かにデバイスによらない統一性を意識したものであることがお分かりになるだろう。これまでのFacebookとは確かに違う狙いをもってのリニューアルのようだ。

昨今の風潮として「デスクトップオンリー」のデザインというのは流行らない。少なくともメンローパークにあるFacebook HQ内ではそのように考えられている様子。時代はやはり「モバイル」であるらしい。ところで「時代はモバイル」といったとき、何を心がければ良いのだろう。より関係の深い情報を、タッチ操作などで簡単に、そしてすっきりとしてデザインで見せることが、一層大切になっているのだろう。

「Facebook内のいずれのページにも、わざわざホームページに戻ることなく移動できるようになりました」とCoxは言っている。フロッグデザインのマーク・ロルストンも、利用者の関わるところからは「技術」的な要素を消してしまうことが大事であるというようなことを言っている。美しい、レスポンシブなデザインとはつまりそういう方向性にあるものだろう。そして今回のFacebookが目指すところも同じだと言ってよさそうだ。

なぜこうした方向性をとるようになった理由のひとつとして、Coxは次のような例を挙げている。すなわちFacebook利用者の35%は、画面サイズの関係もあって右側に表示されるチャットバーを全く見ていないのだそうだ。そのせいで、メッセージ関連トラフィックが伸びていないこともあるのだとのこと。こうしたことを新たなレスポンシブデザインにより解決しようと考えているわけだ。

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新たなフィード画面は、本日よりウェブ上で展開されている。モバイルデバイスでは来月から適用していきたいとのこと。但し、利用者からのフィードバックを受け取りつつ、新デザインの摘要はゆっくりと進めて行きたいと考えているそうだ。

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今回の更新をまとめれば、すなわち「ごちゃごちゃにサヨナラ!」ということになる。

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ちなみに発表の席で広告についての話は何もなかった。「ごちゃごちゃ」という面ではもっとも不満の声が大きい部分でもある。広告の提示方式につき、どのように考えているのかは今後の様子を見て行きたいと思う。もし広告出現頻度が増えてくるようであれば、結局利用者の感じる「ごちゃごちゃ」と、Facebookが考えるところのものが異なるということになるわけだろう。Facebookが10億以上の人びとと同じように感じることができているのかどうか、今後に注目してみたい。

リニューアルの理由を説明するビデオを掲載しておこう。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)