‘The Interview’は合衆国のみの封切りなのに世界中がダウンロード

昨日(きのう)(米国時間12/24)はSonyが、Google PlayとYouTube MoviesとXbox Videoで“The Interview”をオンライン公開した。しかし封切りは合衆国だけなので、そのほかの国の人たちは、薪を燃やす暖炉のない人はオンライン暖炉(オンラインyule log)でクリスマスを祝うか、それともtorrentのサイトに逃げこむしかなかった。〔訳注: この記事は映画の劇場公開(12/25)の前に書かれたもの。〕

当然ながら、多くの人が映画の不法ダウンロードを選んだ。Torrent Freakによると、“The Interview”は20時間で推定75万回ダウンロードされた。

なぜSonyが“The Interview”のオンライン封切りを合衆国に限定したのか、不可解だ。世界的な関心を喚(よ)んでいる映画なのに。

しかもSonyは、FBI説によると北朝鮮にハックされるという未曾有の災難に直面しているし(セキュリティの専門家たちの中には、Sonyの内部犯行説を主張する人が多いのだけど)、“The Interview”を上映した映画館に対するテロ予告までいただいている。

今本誌はSonyに、“The Interview”の国際封切りのスケジュールを問い合わせている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ソニー、The Interviewをオンラインで公開―Google、Microsoftも協力

今日(米国時間12/24)、ソニーは‘The Interview’をオンラインで公開した。TheInterview.comから6ドルでレンタル、15ドルで購入ができる(アメリカのみ)。 ソニーは自社サイトの他、Google PlayYouTube MoviesMicrosoftのXbox VideoでもHD画質で公開している。

ソニー・ピクチャーズのCEO、Michael Lyntonはプレスリリースで「当初の公開プランが不可能になったため、われわれは12月17日からGoogle、Microsoftを始めとするパートナーと協議を開始した。パートナーの協力により広範囲は公開が可能になったので報告する」と説明している。

今朝、ソニーは明日の一部劇場での限定公開に加えて、今日オンライン・ストリーミングによる公開を計画しているという情報が今朝リークされたが、その時点ではMicrosoftのXbox Videoは含まれていなかった。劇場公開については、全米で 約300館の独立系映画館で上映されるという。.

Googleは公式ブログで、「われわれはハッカー集団の脅迫によって表現の自由が脅かされているのを傍観して見過ごすわけにはいかない」とソニーに協力する理由を述べている。VarietyによればNetflixもThe Interviewの配信に協力するという。ただし、公開時期は明日以降になるもようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


右往左往の挙句、ソニーはThe Interviewをクリスマスに一部劇場で公開する

映画館チェーン、Alamo Drafthouseの共同ファウンダー、Tim Leagueによれば、ソニー・ピクチャーズは北朝鮮の最高指導者、金正恩第一書記の暗殺をテーマにした映画、The Interviewをクリスマスに一部劇場で公開することに踏み切ったという。Leagueは、ソニーが公開制限を撤回したのでThe Interviewをクリスマスに公開するとツイートした。

今回決定された上映は、以前にキャンセルされた上映とは別個の新規契約となる。すでに前売り券を購入した観客は払い戻しを受けた上で新規に切符を買う必要がある。ソニーはアトランタのPlaza Theatreでもクリスマス公開を行う。ソニーの この映画の公式Twitterページも復活した。

これに先立って、ソニーのサーバーとコンピュータ・システムがハッカー集団に侵入され、漠然とした表現ながら映画の公開を止めるよう脅迫された。FBIはこのハッカーを北朝鮮政府に関連していると断定した(ただし北朝鮮は関与を強く否定)。そのため有力映画館チェーンはThe Interviewの上映を取りやめた。次いでソニー・ピクチャーズ自身もリリースをキャンセルした。.

ソニーは ストリーミング・ビデオ・サービスを通じた公開も検討しているという。ただしその詳細はまだ明らかになっていない。

〔日本版〕ローカルニュースサイトによれば、Alamoは12月25日の午後1時からThe Interviewを上映する予定。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


BitTorrent、The Interview公開にこのP2Pネットワークを使うようソニーに提案

ソニーに対して「The Interviewをオンラインで公開せよ」と求める声が強い。しかしソニー・ピクチャーズのCEO、Michael Lyntonは「この映画を公開してくれる有力なオンデマンド・ビデオサービスがない」と述べた

Guardians of Peaceと自称するハッカー・グループの大規模な攻撃の後、多くの大手劇場チェーンがクリスマスの上映日程からこの映画を外した。ソニー・ピクチャーズは劇場の態度のせいで公開をキャンセルせざるを得なくなったと説明した。 「われわれは劇場を所有していない。われわれは劇場で何が公開されるかを強制できない」とLyntonは弁解している。

ソニーは「別の公開方法を検討する」としている。Netflixで公開せよという声もある。Sonyの法律顧問、David Boiesは、Sonyは実際その方法も検討しているとして、「公開が完全にキャンセルされたわけではなく、遅れが出ているだけだ。いずれ公開される」とMeet the Pressで強調した。

ピア・ツー・ピアファイル共有ネットワークのBitTorrentは、この北朝鮮の指導者金正恩の暗殺をテーマにしたコメディー映画について「われわれのネットワーク上で公開すればよい」とソニーに提案した。BitTorrentはこのネットワークがこのような場合の公開プラットフォームとして最適だと信じている。

BitTorrent BundlesはPirate Bayのような違法海賊サイトとは異なり、ファイルを合法的に共有、ダウンロードできる仕組みだ。共有は無料でもよいし、著作権者のコントロールによって有料にもできる。Thom Yorkeは新アルバムをBitTorrentと契約して、この方式で9月にリリースした。

BitTorrentは「ソニー・ピクチャーズにこの申し出をしているが、まだソニーの幹部からの回答がない」と述べた。TecCrunchもソニーに問い合わせたが回答がない。なんらかの進展があればフォローする。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+