Googleマップが、電車やバスを降りる時を知らせてくれるようになる

Googleは近々、Googleマップに小さいながらも役に立つ新機能を追加しそうだ。移動中にリアルタイムの対話型通知を行う。

これは、移動中にリアルタイムで最新情報を通知しようというもので、
情報はGoogleマップに表示されるほか、おそらくこちらの方が重要だろうが、Androidのロック画面でも見られる。

まず、いつもどおりGoogleマップで行き先を検索する。ここまでは変わらない。新しいのは、経路の詳細が書かれた画面下端の「スタート」ボタンをタップしたあと、歩いたりバスや電車で移動している間、リアルタイムで情報が更新されることだ。

われわれが理解したところによると、Googleマップはバスや電車が目的地に近づくと、そろそろ降りるようにと利用者を促すらしい。これは、初めて行く場所では(あるいは眠いときに)間違いなく便利だ。

ロック画面の通知も新しい。対話型になっているので、スクロールして経路をたどることができるのも気が利いている。

現在Googleはテスト用コミュニティー以外でもテストを始めているので、公開は近いと思われる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、iOS 9のマップに乗換案内を導入へ

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Appleは、iOS 9の標準マップアプリで乗換案内機能をサポートするようだ。乗換案内は、2012年にiOS 6の標準地図アプリだったGoogle MapsをApple製アプリに代えた時になくなった。当初本機能は昨年リリースしたiOS 8に内蔵される予定だったと9to5Macは報じている。

Appleは、iOS 8の公開直前に乗換案内機能を今年に延期する決定を下したと記事は伝えている。新機能は、バス、鉄道、地下鉄の経路、予想所要時間等を提供する。経路は複数提示され、通常の「標準」「地図+写真」「航空写真」モードに加えて、地域の路線を含む特別な地図を選べる。

乗換案内は多くの都市ユーザーが歓迎するに違いない機能だが(Apple Watchが経路表示をサポートする可能性もある)、Appleはさらに室内マッピングも手がけていると言われている。主要ランドマークやビルディング内の詳しい案内はAppleが欲しい機能の一つだが、6月のWWDCで紹介されるはずのiOS 9アップデートには含まれず、後日となるようだ。

Appleは、HopStopとEmbarkの2社を買収しており、2社は過去に経路マップと案内のiPhoneアプリを提供していた。買収が発覚したのはいずれも2013年だがこれまではiOSの一般公開機能にもデベロッパー機能にも影響を与えていなかった。Appleは、4月に乗換案内専門エンジニアを雇っているので、これを市場に出す意図は明らかだが、それがiOS 9に入るのかもっと先になるかは待つしかない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、iOS 8でマップを大きく改良へ―新しいデータと乗り換え案内を追加

AppleはiOS 7.1でいくつかの機能を追加し、古い機種でのパフォーマンスを相当に改善した。一方でiOS 8のリリースへ向けての準備が進んでいるようだ。Apple情報については実績のあるブログ、9to5Macに今日(米国時間3/11)、Appleの次世代iOSではマップが大幅に改良されるという記事が掲載された。

iOSマップの波乱の物語はOS 6でAppleがGoogleマップの標準搭載を止め、独自の地図アプリを搭載することにしたときに始まった。しかしユーザーの反応は良好とは言えなかった。ビジュアルデザインは良いが、データの正確性ではGoogleマップに大きく劣っていた。地図アプリではGoogleが何年も先行していたのだからこれは止むをえないことだった。だが9to5Macの記事によると、iOS 8でそのギャップは縮まることになるそうだ。

BroadMap、Embark、HopStopなど地図専門企業を買収し、iOSの地図情報データベースを根本的に作り直したことで大きく信頼性を向上させるのに成功したのだという。

iOS 8のマップでは正確性と同時、データの種類や表現も向上している。新しいスポットの追加、地名や通りの名前の表示の改良、その他ビジュアル・デザインの向上などが図られている。2年前に独自マップをスタートさせて以来、公共交通機関の乗り換え案内が欠けていることが弱点として指摘されてきたが、iOS 8ではいよいよ乗り換え案内が登場する。これは上記の地図企業の買収の成果だ。特にEmbarkとHopStopは乗り換え案内で長年の実績があるから、われわれはiOS 8の乗り換え案内の質については大いに期待してよいだろう。

iOS 8では鉄道、地下鉄、バスがサポートされる他に主要な空港については「さらに詳しい情報」も得られるという。これはシャトルバスなどの交通手段を意味しているのかもしれない。新しいマップはアメリカの主要都市についてまず公開され、順次世界に広げられているということだ。新しいマップではユーザーの位置の近くの駅やバス停がはっきり目立つように表示される。また乗り換え案内では現在より後の時刻を指定できる。このときは運行終了時刻などが当然考慮される。

iOS 8で健康管理アプリ‘Healthbook’が準備されているという9to5Macの以前の記事と合わせて考えるとiOS 8はメジャー・アップデートになりそうだ。デザインががらりと変わったiOS 7のときほどドラマチックではないかもしれないが、機能や利用体験の面ではそれを上回る改良になるようだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


イーロン・マスクのハイパーループ計画:理論的に可能な空想科学を実現する時間が今の彼にはない

その未来志向のプロジェクトで知られる派手な起業家が、ハイパーループ計画に関する詳細を、自身のプログや今日のプレス会見に先立ってBusinessweekのAshlee Vanceに説明した。結果は、狂気との境界線上にあるプロジェクトだった。彼はTesla MotorsとSpaceXを作った男であるが、このプロジェクトに関してはそもそも話題にしたことを後悔していると言い、誰か他の人が作るべきものだとさえ言った。

「言わなければよかった」と彼はBusinessweekの記事で言っている。「私にはまだSpaceXとTeslaを成功させる仕事があるし、これはとてつもなく大変だ」

ハイパーループは確かに困難で金がかかりそうだが、これは広く批判に晒されすでに開発にとりかかっている700億ドルの高速鉄道計画に代わるものだ。ハイパーループは低レベルの気圧をかけたパイプに、SpaceXインコネル合金でできた高圧高温に耐えるスキー付きカプセルが収容されている。スキーの小さな穴から吹き出す空気が作り出すエアクッションにカプセルが浮かび、エアジェットによって推進される。全体のコストはわずか60億ドル程度だとMuskは言う。

Muskのプロジェクトは、進行中の高速鉄道計画に対して経済的にみて多くの優位点を持っており、地上に建てられた塔の上につくるよう設計されている。つまり広大な土地を買収したり、農地やさまざまな建造物を破壊する必要がない。Muskの詳細計画によると、環境騒音問題も回避されており脱線の危険も少ない。カプセルを収容するパイプの上に設置したソーラーパネルによって動力も自己調達できる。一つ、残念な点がある。Muskの目論見書によると、ハイパーループの乗車にあたっては、空港でTSAが行なっているのと似たセキュリティーチェックが必須だそうだ。

物理学に深入りするつもりはない。Businessweekが実にわかりやすく解説しており、同誌が話した第一線の物理学者はこれを実現可能と言っている(パイプが透明なら「クール]だとも)。おそらく最高の要約は、ValleywagのSam BiddleがTwitterで言ったこれだろう。

[elon muskはすごいやつだと私も思うが、ここは正直になろう。これは空想上のスペース列車であり、彼は望んだことをどうにでも描くことができる。

この話題に関する彼の 公式ブログ記事が公開されており、(詳細目論見書のPDFは、近々修正される模様)なかなか読み応えのある記事だ。同システムを説明する電話会見でMuskは、せめて誰かに渡すための小規模なデモ用プロトタイプは作りたかったと言った。しかし肝心なのは、自分で作る意志がなく、作るのが恐ろしく難しそうで、今後もまず間違いなく空想の産物であるものをMuskが思いついた、ということだ。実に楽しい。

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