ARM入りしたトレジャーデータ、芳川裕誠CEOはTC Tokyoで何を語るのか?

A1O8H0568日本最大級のスタートアップ・テクノロジーの祭典「TechCrunch Tokyo」まで2カ月を切った。今年は11月15日(木)と16日(金)の2日間、東京・渋谷ヒカリエで開催される。現在「前売りチケット」(3万円)と、企業やまとめ買い向けの「団体チケット」(2万円)が発売中だ。団体チケットは5枚以上の一括購入が前提となるが、前売りチケットよりもオトクなのでぜひ購入を検討してほしい。

TC Tokyoに登壇するスピーカーも続々決まっている。今回はトレジャーデータ(Treasure Data)の共同創業者で、現CEOの芳川裕誠氏を紹介したい。トレジャーデータといえば、ソフトバンクグループ傘下のコンピュータチップ設計企業ARMが、約6億ドル(約666億円)で買収した話題の企業。同社は米国に本拠を置くビッグデータ分析企業で、2011年に芳川氏ら3人の日本人がシリコンバレーにて立ち上げた。

同社では多種大量なデータを即時に収集・分析し、外部システムとの連携を実現するクラウドベースのデータ管理基盤を構築。スマートウォッチから自動車まで、グローバル企業を含む300社以上のデータマネジメントをサポートしてきた。現在同社のプラットフォームでは1秒あたり200万件ものイベントを処理し、1日あたり数十万のクエリと50兆件のレコードを処理しているという。

今回の買収により、ARMではデバイスからデータまでを一貫して管理できるIoTプラットフォームの実現を目指していく方針だ。具体的にはトレジャーデータと同じく最近買収したストリームテクノロジーズ(Stream Technologies)の持つ技術をIoTデバイス管理サービス「Arm Mbed Cloud」と融合。あらゆる規模のIoTデバイスおよびデータを、シームレスかつセキュアに接続し管理できるプラットフォーム「Arm Pelion IoT Platform」を提供する。なお芳川CEOは、ARMのIoTサービスグループにおいてデータビジネス担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーも務めている。

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芳川CEOにはTC TokyoのFireside Chatで、日本人が異国の地で創業した理由や苦労したことなど、興味深い創業ストーリーを語っていだだく予定だ。また、近年あらゆる分野で重要度が増しているビッグデータ解析についてもじっくりと話を聞きたい。

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TC Tokyo団体・前売り券の販売開始!スタートアップの「いま」を知る絶好の機会

11月15日(木)と16日(金)に東京・渋谷ヒカリエで開催される日本最大級のスタートアップ・テクノロジーの祭典「TechCrunch Tokyo」まで2カ月を切った。9月19日からは、一般入場者向けの前売りチケットと、主に企業やまとめ買い向けの団体チケットの販売が始まっている。前売りチケットは1枚3万円、団体チケットは5枚以上の一括購入が条件となるが1枚2万円とオトクだ。

なお、前売りチケットは10月31日までの期間限定、団体チケットはTechCrunch Tokyoの開催当日まで購入できる。ここでは、改めて続々と決定している登壇者を紹介しておこう。現在、絶賛交渉中の登壇者も複数人いるので決定まであともう少し待ってほしい。

Julio Avalos氏(GitHubチーフ・ストラテジー・オフィサー兼ジェネラル・カウンセル)
GitHubは、ソースコードをホスティングするソフトウェア開発プラットフォーム。Avalos氏は、2012年にGitHubにジョイン。同社では経営陣および取締役会との連携を推進、ビジョンの定義および事業の管理運営を担うと同時に、法務や政策、人材、ソーシャルインパクト、戦略的パートナーシップを監督している。Avalos氏には今後のGitHubの戦略について聞きたいと思っている。

堀江裕介氏(dely代表取締役)
delyは、レシピ動画サービス「クラシル」などを展開するスタートアップ。2016年2月にサービス開始したクラシルは現在までに1200万以上のダウンロード件数、290万人を超えるSNSフォロワー数を獲得するまでに成長している。また、ヤフーによる連結子会社化が発表されて話題になった。堀江氏には、彼の頭の中にある1兆円企業になるまでのロードマップを聞く予定だ。

Long N. Phan氏(Top Flight Technologies CEO)
Top Flight Technologiesは2014年創業で、ドローンの研究開発と運用を進めることで、将来的に「空飛ぶクルマ」の実現を目指す米国スタートアップ。Long Phan博士からは、空飛ぶクルマというワクワクする話を聞けそうだ。

林 隆弘氏(HEROZ代表取締役CEO)
HEROZは、人工知能を活用したインターネットサービスの企画・開発・運営を手がける日本のスタートアップ。2017年には将棋AI「Ponanza(ポナンザ)」が現役将棋名人に勝利するなど、HEROZの技術力にいっそうの注目が集まった。林氏には、上場年となる今年に改めて創業当初を振り返り、氷河期と呼ばれる時代に起業家になることで得た経験、学び、苦労を大いに語ってもらいたいと考えている。

Harinder Takhar氏(Paytm Labs CEO)/中山一郎氏(PayPay社長)
paypay_nakayamapaytm_halisonPayPay(ペイペイ)は、ソフトバンクとヤフーの合弁会社で、2018年秋よりバーコードやQRコードを使って決済ができるスマホ決済サービスを開始する。同サービスを提供するにあたって同社は、ソフトバンク・ビジョン・ファンドの出資先であるインドのPaytm(ペイティーエム)と連携。Paytmは、すでに3億人以上のユーザーと800万店の加盟店にサービスを提供している決済サービス事業者だ。TechCrunch Tokyoでは、元PaytmのCEOで、現在はPaytm LabsのCEOを務めるTakhar氏と、PayPayの中山社長に登壇いただき、モバイル決済の最新事情について語ってもらう予定だ。

芳川裕誠氏(Treasure Data CEO)
A1O8H0568.jpg2011年にCEO兼共同創業者の芳川裕誠氏ら3人の日本人がシリコンバレーにて立ち上げた。今年7月に、ソフトバンクグループ傘下のコンピュータチップ設計企業ARMホールディングスに買収されたことで、国内での認知度も一気に高まった注目の企業。芳川CEOには、日本人が異国の地で創業した理由や苦労したことなどの創業ストーリーだけでなく、近年あらゆる分野で重要度が増しているビッグデータ解析について興味深い内容を聞き出したいところだ。

小泉文明氏(メルカリ取締役社長兼COO)
メルカリについては、もはや説明不要かもしれない。フリマアプリで革命を起こした日本では希有なユニコーン企業。現在では子会社のソウゾウが「次のメルカリ級事業を創る」をミッションに掲げて、旅行領域での新規事業開発を進めている。さらに昨年には金融関連の新規事業を行うためにメルペイを設立したことも記憶に新しいだろう。小泉社長には、メリカリの上場について振り返っていただいたうえで、今後の展望についても語ってもらいたいところだ。

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ソフトバンク傘下のARMが米データ分析企業Treasure Dataを6億ドルで買収か

7月30日、ソフトバンクグループ傘下のコンピュータチップ設計企業ARM Holdingsが米国のデータ分析企業Treasure Data(英語サイト。日本のサイトはこちら)を買収することに合意したとBloombergが報じた(英語)。記事によれば、買収金額は約6億ドル(約666億円)。関係者の情報によるもので、ARMおよびTreasure Dataは正式なコメントを発表していない。

Treasure Dataはカリフォルニア州マウンテンビューに本拠を置く、ビッグデータ分析企業。2011年にシリコンバレーでCEO兼共同創業者の芳川裕誠氏らにより設立された。購買履歴やIoTセンサーからの情報分析を行うSaaSプロダクトを提供。自動車、小売、IoT、エンターテインメントなどの業界で利用されている。

ソフトバンクは2016年7月にARM買収の意向を表明し、同年9月に240億ポンド(表明当時のレートで310億ドル)で買収を完了している。今回の買収はARMのIoT分野進出への一環として行われるものとみられている。