AtlassianがTrelloにテーブルビューを導入、複数プロジェクトを俯瞰チェック可能に

Atlassian(アトラシアン)は米国時間7月15日、コラボレーションとプロジェクト管理のツールであるTrelloConfluenceワークスペースのアップデートを発表した。同社によるとその主な狙いは、「次の段階のリモートワークをサポートすること」だ。各企業が在宅勤務へのシフトを開始した3月半ばには、Trelloだけでもサインアップは前年比で73%増加した。

新しい機能は、どれも単純明快だ。Trelloのユーザーのハイライトは確実にテーブルビューのベータだろう。Trelloのさまざまなボードで行われていることを、スプレッドシートのように概観できるのはこれが初めてだ。スプレッドシート的という点ではAirtableを思い出すが、Trelloの開発チームによると機能そのものよりも重要なのは「これはアプリケーションを構成する複数のプロジェクトのデータを見るための一連の新しい方法の最初のものである」という点だ。

Confluenceのほうは、新しい機能の多くが時間の節約や時間の計測に関連している。例えば、間もなく提供されるコンテンツ一元管理機能では、1回のクリックで複数のページをアーカイブしてラベルを付け、エクスポートもできる。

すでに使えるConfluence Smart Links機能は、コンテンツをウェブでプレビューできるので、重要な情報を見るために自分のワークスペースを去る必要がなく、コンテンツへのリアルタイムのフィードバックもConfluence上に表示される。そしてサービスがエディットモードのときでも、インラインのコメントを見たり作ったり解決したりできる。

最後に紹介するConfluenceの新機能はPage Insightsだ。これは測定機能で、リードタイムの推測値やページのビューカウントなどが提供される。これにより「忙しいときにコンテンツをいつどのように消費するのかに関する決定を迅速にでき、コンテンツのエンドレスな海をナビゲートする精神的負担が軽くなる」と同社は説明している。長いドキュメントを全部読める時間とエネルギーは誰にもないのだ。

AtlassianのConfluenceの責任者であるPratima Arora(プラティマ・アローラ)氏は「世界中のチームが今はリモートワークを強いられているが、でも今では多くの企業が、もっと分散化された仕事環境への恒久的な移行を検討している。複数の部門間や個人間にたくさんの仕事の流れがあるから、もはやメールの連鎖のような古いシステムで計画や管理を行うことはできない。企業全体にわたって長期的にコラボレーションをサポートできるような、仕事の正しい管理システムを導入しているか、指導者たちは検討する必要がある」とコメントしている。

画像クレジット: Atlassian

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

マイクロソフトがAirtable風ToDoアプリListsをMicrosoft 365向けに発表

Microsoft(マイクロソフト)は米国時間5月19日、Microsoft 365ユーザー向けの新しい「スマートトラッキングアプリ」であるListsを発表した。これは新たなToDoリスト管理アプリのようにも見えるが、マイクロソフトには既にMicrosoft To Doがある。その上、なぜListsが必要なのか疑問に思われるだろう。しかしListsは、基本的なToDoアプリをはるかに超えるもののようだ。実際のところListsは、むしろAirtableと競合するものであり、そこに当然ながらマイクロソフトの他のアプリとの統合機能が追加されたものとなる。

マイクロソフトの説明によると、Listsは「課題、アセット、ルーティーン、連絡先、目録などを追跡するもので、カスタマイズ可能なビュー、スマートルール、アラートを使ってメンバー全員と同期する」ためのツールだという。Microsoft TeamsやSharePoint、その他のマイクロソフト製品とも密接に統合される。2020年夏にまずウェブ上でリリースされ、モバイルアプリも2020年後半にリリース予定となっている。

マイクロソフトがこれまでに明らかにした範囲では、Listsには何種類ものテンプレートが用意されている。例えばチームの連絡先、イベントのための旅程、出張の承認、新人研修のチェックリストといったものだ。

このようなテンプレートのリストからわかるように、マイクロソフトはこのサービスを柔軟なものに保つことに注力しているように見える。それによって多くのユースケースに対応できる。その点では、Trelloのようなサービスを思い起こさせる。実際のところ、Listsのモバイルアプリは、Trelloのものにかなり似ている。

こうしたすべてのユースケースを有効にするために、Listsはリストを視覚化するためのさまざまな方法を用意している。現時点ではグリッド、ギャラリー、カレンダーという3種類のビューがある。標準のビューは「グリッド」で、ちょっとAirtableに似ていると感じる人もいるだろう。「カレンダー」ビューは、名前でだいたいわかるだろう。「ギャラリー」ビューは、視覚的な内容に適したもの。またListsは、柔軟性を何よりも重視しており、カスタムビューを自分で作成することもできる。

Airtableと違いListsにはKanbanビューや、カスタムフォームを利用してデータを入力するような機能は備わっていないようだ。

Listsのもう1つの重要な機能は、ルールを作成するためのシステムにある。「アウトプットが決まったら、if/thenの手順をクリックしていってルールを展開します」と発表資料にも書かれている。「人、ステータス、値の変化を選択して通知を送信したり、リストの中の別の場所にある値を、プログラムによって更新したりできます。最後にルールを指定してリマインダーを設定し、チームのメンバー全員に常に情報を提供します」。

現在のマイクロソフトのツールは、結局のところはMicrosoft Teamsにつながるものとなっている。当然ながらこのListsも、Temasに統合されるものになると同社は強調している。この点では、同社のコミュニケーションプラットフォームに属する他のアプリと同様だ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Jira Softwareにプロジェクト全体の状態がひと目でわかるロードマップ機能が加わる

Atlassian(アトラシアン)は米国時間1月23日、Jira Softwareのアップデートを発表した。中でも、2018年に導入されたロードマッピング機能のさまざまなアップデートが目立つ。2018年にAtlassianはJira Softwareの再ビルドバージョンをローンチしたが、そこには買収したTrelloからいくつかのヒントを得ていて、本日のリリースもそのバージョンのアップデートだ。

Jira Softwareのマーケティングを担当しているJake Brereton(ジェイク・ブレトン)氏は「2018年の10月に新しいJiraをローンチしたとき、それはとてもいいアイデアに基づいているし、方向性もいいと思った。そこから14カ月早送りして現在を見ると、私たちは今や最初のターゲット以外のさまざまな分野で積極的に認められているし、あのときの我々の投資が十分に報われている」と語る。

今回のリリースでJira Softwareのロードマッピングツールには、すべてのロードマップアイテムに進捗を示すプログレスバーが付いたので、プロジェクト全体の状態がひと目でわかる。ヒエラルキーレベル(階層レベル)も新しい機能で、ロードマップアイテムを開いてストーリーとタスクを深く詳しく知ることができる。また、アイテムをドラッグ&ドロップするだけで簡単に依存性(ディペンデンシー)をマップできる。このユーザーの要望の特に大きい機能が、最初のリリースにはなかったのだ。さらにまた、新しいフィルターやUIの強化もいくつか導入された。

しかしJira SoftwareのプロダクトのトップであるMatt Ryall(マット・ライオール)氏から見ると、今度のリリースの傑出した機能のひとつが、Wiki風のコラボレーションツールであるConfluenceとの統合だ。昨年のリリースでインフラを一新したJira Softwareでは、ロードマップをConfluenceのドキュメントに直接に埋め込み、リアルタイムでアップデートできる。

彼は「Jiraで進めている仕事のライブビューをロードマップが提供する。手作業でメンテナンスするロードマップではない。今開発チームが何をしているのか、それをリアルに見せてくれる」と語る。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Dropboxの新しい機能がアプリで利用可能になった

画像:Dropbox

6月にDropboxは「新しいDropbox」のプレビュー版を公開した。スタンドアロンのアプリのインターフェイスを中心にして、Slack、G Suite、Zoomのコールなどの仕事のツールをすべて1カ所に統合することに取り組んだものだ。これまでよく知られてきたシンプルにフォルダを共有するDropboxからすると、かなり劇的な刷新だ。

誰もがこの変化に賛同したわけではない。例えば有名ブログ「Daring Fireball」のJohn Gruber(ジョン・グルーバー)氏は、自分がDropboxに望むのは、もともとそうだったようにシンプルなフォルダが本当に間違いなく同期することだと指摘した

あなたもそう思っているかもしれないが、新しいDropboxはすでにすべてのユーザー向けに公開が始まっている。共有フォルダは、共有ファイルを中心とした「Dropbox Spaces」と呼ばれるハブとなる。

主な新機能は以下のとおり。

  • Dropbox Spacesには、テキストによる説明を追加して目的を伝えたり、今後のタスクを管理するためのTo-doリストを作成したりすることができる。
  • Windowsではシステムトレイから、macOSではメニューバーから「For you」タブを表示すると、カレンダーの情報とミーティング中に必要になりそうなファイルや、チームの最近のアクティビティ(編集やコメント)に関するタイムラインを見ることができる。

  • 「Peopleページ」には、チーム内の特定のメンバーと共有や共同作業をしているものがすべて表示される。
  • Slack、Zoom、Trello などのツールをDropbox Spacesに統合すると、Dropbox SpacesからZoomミーティングに参加したりTrelloのカードに項目を追加したりすることができる。
  • Google DocsやOffice 365アカウントなどにあるクラウドのファイルをDropbox Spacesに読み込める。
  • DropboxがコンピュータビジョンでJPG、PNG、GIF画像内のコンテンツを認識するため、画像内の検索ができる。Dropboxによれば、この機能は米国時間9月25日からDropbox Proで公開されており、Dropbox Businessプランでは「間もなく」利用できるようになる。

  • Dropbox Transferで、大容量のファイル(Basicユーザーでは最大100MB、ProとBusinessのユーザーでは最大100GB)を、相手がDropboxアカウントを持っていなくても共有できる。ファイルをアップロードして、共有リンクを作成する。ファイルがダウンロードされたときに通知を受ける設定、パスワードの追加、一定期間後にリンクを無効にする設定が可能。

Dropboxはストレージ「だけの」企業とは見られたくない。DropboxのCEOであるDrew Houston(ドリュー・ヒューストン)氏は6月の発表の場ではっきりとそう語り、これからはストレージ企業とは考えないでほしいと述べた。「私たちのやり方では不十分だ」と書かれたスライドの前に立った同氏は、すべての仕事のハブになろうとしている同社の新しい取り組みを説明した。

これまでのDropboxのとおり、OSの中にDropboxフォルダがあるほうが好きという人もいるだろう。これはなくならないようだ。前述の新しい機能を使うには新しいアプリが必要だが、DropboxフォルダとファイルはこれまでどおりFinderウインドウから利用できる。Dropboxの担当者は筆者に対し、これを変更する予定は今のところないと語った。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Trelloにニュースフィード機能が登場、通知機能も改善

Atlassianが提供する、人気のあるカードベースのプロジェクト管理サービスであるTrelloに、今日(米国時間4月24日)少しだけ改良が加わった。

これまでは、Trelloとは、カードとそれらのカードを貼り付けるボードのことだった。しかし、そのことはまた、パワーユーザーたちが次に手がけるものを探すには、複数のボードの間を渡り歩かなければならないことを意味していた。今回Trelloが提供を始めたのは、ユーザーが自分のTrelloチームの中で起きているアクティビティを把握しやすくするための、パーソナライズされたニュースフィードである。

「あなたのTrelloチームのアクティビティのニュースフィードが表示されることで、ホーム画面には必要な情報が、必要なときに表示されることになります」とTrelloは本日発表している。「情報が自動的にあなたに届くようにしておいて、自分のペースで閲覧できるようにしましょう。個々のボードを渡り歩くこと無く、チームの他のメンバーが何をしているのかを知りましょう」。

ニュースフィードには、「Up Next」(次のアクティビティ)や「Highlights」(話題のアクティビティ)のようなセクションがあり、プロジェクト内で起こっていることをよりよく理解することができる。同社によれば、ホームフィードは、締切日、すぐに知るべき緊急性の高いカードアクティビティ、そして「席を外している間に、参照している各ボード上で起きたことのすべて」を基準して構成されるということだ。このフィードをチーム毎にフィルタリングすることも可能だ。

他に加わったTrelloの新機能は、通知機能の改善である。今回の変更によって、通知を通して任意のカードの締切日を変更したり、通知を止めたりすることが可能になった。さらには、各アラートに対して「既読」または「未読」マークをつけることもできるようになった。

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(翻訳:sako)

プロジェクト管理の人気サービスTrelloがエクステンションを見つけやすくするディレクトリをローンチ

Atlassianが、カンバン方式のプロジェクト管理サービスで大成功していたTrelloを買収してからほぼ1年になるが、最初の約束どおりTrelloのプロダクトへの積極的な投資を継続している。今日(米国時間1/1)Trelloは、そのアドオンのための(アドオンないしエクステンションのことをTrello語で‘Power-Ups’と呼ぶ)、新しいディレクトリをローンチした。それはAtlassianのこのサービスへの継続的投資を示すだけでなく、AtlassianのエコシステムによるTrelloの使い方の特徴も示している。

Power-Upsのプラットホームがローンチしたのは2016年だが、昨年AtlassianがTrelloを買収したときは、わずか30あまりのエクステンションがあるだけだった。しかしその後は急速に増えて、今では80になっている。

エクステンションが少ないときは、リストで十分間に合ったが、80にもなるとリストは妥当ではない、とAtlassianのTrelloプラットホームのトップHamid Paloは言う。そこでチームは、今ふうのアプリストアのようなディレクトリ(目録)を作ることを決意し、エクステンションをカテゴリー別にまとめることにした。

“新しいディレクトリは説明文に力を入れ、ユーザーが探しているものを見つけやすいようにした”、とPaloは語る。しかしそれだけでなく、各デベロッパーがユーザーに、そのエクステンションによるTrelloの便利な使い方を分かりやすく説明することにも、力を入れている。それには、ユーザーが今使っているサードパーティ製品との統合の仕方もあれば、Trelloのカードに投票ボタンをつけてガントチャートを作る、というものもある。エクステンションのデベロッパーがディレクトリに、独自の画像やビデオをつけることもできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

アプリ制作当初からグローバルを視野に入れるべき――Trelloが世界中の人に使われるワケ

11月16日、17日の2日間で開催したスタートアップの祭典「TechCrunch Tokyo 2017」は大盛況のうちに幕を閉じた。海外からの有名スピーカーも多く登壇するなか、初日にはTrello CEOのMichael Pryor氏がステージ上に現れた。TechCrunch Tokyoに集まった日本の投資家や起業家たちの前で彼は、日本市場のポテンシャルやTrelloが世界中の人々に受け入れられた理由について語ってくれた。

2011年にFog Creek Softwareの社内プロジェクトとして始まったタスク管理アプリ「Trello」は、2011年9月に開催された米国TechCrunchのスタートアップイベントDisruptで正式ローンチ。その後も順調にユーザーを集め、2017年1月にAtlassianに4億2500万ドルで買収されている。

Trelloが多くのユーザーを惹きつけたのは、コンセプトがシンプルであること、そして何より操作が楽しいことが要因だとMichael氏は語る。

「付箋を使ったことがあるユーザーであれば、Trelloのことをすぐに理解できる。Trelloは、付箋にメモを残すという行為をデジタル化したものです。操作は楽しく、人間味があります。付箋を貼るというコンセプトは、誰にとっても理解しやすいものなのです」(Michael氏)。

デジタル化した付箋メモというコンセプトのシンプルさゆえに、その使い道もユーザーによってさまざまだ。僕たちTechCrunch Japanでは、取材案件の担当者決めと進捗管理にTrelloを使っているけれど、ユーザーのなかにはTrelloをアンケートアプリとして使ったり、家庭でのタスク管理に使っているという人たちもいるという。

Trelloは今やグローバルで使われるタスク管理アプリへと成長したが、国によってもその使い方に違いがあるようだ。例えば、ブラジルでは家庭で使われることが多い一方で、ドイツでは主に仕事場で使われている。使用用途を選ばないTrelloの柔軟性こそがその人気の秘密なのかもしれない。

「IRC(インターネット・リレー・チャット)やSlack、その他のチャットアプリのようなツールから良いところを取り出し、誰もが使えるようなツールを作るというのがTrelloのアイデアでした」(Michael氏)

“翻訳”と“ローカライゼーション”の違い

2016年4月に行ったサービスの多言語化により、現在Trelloは日本語でも使用することができる。日本市場の可能性ついてMichael氏は、「現状、Trelloは日本向けにローカライズしたというよりも、単に翻訳したに過ぎません。それでも、日本のユーザー数は非英語圏のなかでは最も多い。日本市場には大きなポテンシャルを感じています」と語る。

しかし、その一方でMichael氏は、サービス内の文言をその国の言語に翻訳するだけでなく、その国の特徴にあわせてローカライズすることの重要性についても強調した。

「Trelloの多言語化で私たちが学んだのは、単なる翻訳とローカライゼーションの間には大きなギャップが存在するということです。Trelloはブラジルとスペインの両国に進出しています。しかし、それぞれの国におけるローカライズ度合いは大きく異なります。ブラジルではアプリを現地の言葉に翻訳するだけでなく、現地で人を雇い、ブラジル人ユーザーと対話することを心がけました。その一方で、スペインではアプリを翻訳するだけでした。ローカライズ度合いの差が、その後の成長速度にどんな影響を及ぼすのかを観察したかったのです。結果、ブラジル市場での成長速度はスペインのそれを大きく上回りました」(Michael氏)

アプリのグローバル展開とローカライゼーションについてのMichael氏の意見を紹介したが、これを聞いて「グローバル展開か。自分にとっては数年後の話かな」と思った起業家諸君。そんなことはない。この記事の最後に、起業家に向けたMichael氏のアドバイスを紹介しておこう。

「今の時代にアプリを作るのであれば、最初からグローバル展開を視野にいれて作るべきだと思います。翻訳すれば世界中の人々に使ってもらえるような仕組みのものを作るべきなのです。今ではサービスの翻訳がとても簡単にできるようになりました。最初からグローバル展開を視野に入れてアプリを開発するのは簡単なことですが、後からそれを行うのは非常に難しいことなのです」(Michael氏)

Atlassianの肩に乗ってグローバル展開を図るTrelloが本格的に日本進出へ

かんばん方式の便利なタスク管理システムTrelloが今日(米国時間11/16)、同社のグローバルな成長戦略の一環として、来年から日本で業務を開始する、と発表した。

今年の初めにAtlassianTrelloを買収したとき、買われた側の動機は、大きな企業に寄り添うことによるユーザーの増加だった。そこで今回はAtlassianの日本での既存のプレゼンスを利用して、自分もそこで伸びようという魂胆だ。Trelloの協同ファウンダーMichael Pryorが今朝、TechCrunch Tokyoで発表を行った。

日本にオフィスを開き、マーケティングやサポートをローカライズするだけでなく、日本企業とのパートナーシップも進める。たとえば知識共有プラットホームQiitaやグループチャットツールChatWorkに、同社のツールを統合してもらう。

日本でのサービス提供開始予定は2018年2月だ。Atlassianはすでに横浜にオフィスがあり、日本のユーザーをサポートしているが、Trelloはそのインフラストラクチャに便乗する形で業務を展開していく。

Pryorは、次のように述べている: “日本進出は数年前からの目標だった。日本は、Trelloのかんばん方式のツールが歓迎される市場だ、と信じている。とくに、今および今後の日本ではワークスタイルの大きな変化が進行中だから、Trelloはそれを有意に支えることができる。Atlassianの日本におけるサポートと共に、長期的な戦略と、日本語によるユーザーサポートがやっと可能になったことを、たいへん喜んでいる”。

なおTrelloはすでに、数年前から日本語をサポートしており、日本のユーザーもすでにかなりある。Trelloのかんばん方式のボードは、そもそも日本で発明されたのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Gmailがサードパーティー製アドオンに対応

本日(米国時間10/24)Googleは サードバーティー製Gmailアドオンへの対応を開始した。このネイティブな拡張によって、Asana、DocuSign、Wrikeなどのサービスを受信箱から直接利用できるようになる ―― 企業ユーザーでも個人ユーザーでも。

情報をフォローとしていた人ならこのニュースにはさほど驚かないだろう。Googleは3月のI/Oデベロッパーカンファレンスでこの機能がやってくることを発表した。その時はデベロッパープレビューのみだったが、その後いくつかのパートナーと協力してGmailネイティブ拡張の第一群が正式公開された。

スタート時のパートナーはAsana、Dialpad、DocuSign(近日公開)、Hire(Google製)、Intuit QuickBooks、ProsperWorks、RingCentral、Smartsheet、Streak、Trello、およびWrike。焦点は当然ながら生産性向上サービスで、ほとんどがすでにEメールと何らかのつながりを持っている。アドオンはGmailの右サイドパネルに表示される(残念ながらGoogleのもう一つのメールクライアントであるInbox by Gmailでは利用できない)。

Asanaの共同ファウンダー、Justin Rosensteinは、これで同社のタスク管理サービスに外部メールから簡単にタスクを追加できるようになる、と私に語った。またAsanaユーザーは、Asanaやほかのユーザーから送られたメールに書かれたタスクの詳細も見られるようになる。

大部分のほかのアプリも同様で、Trelloのアドオンはメールをアクション可能なタスクに変換することができ、RingCentralのアドオンは外部への通話やSMSメッセージの閲覧、発信が受信箱からできるようになる。

すばらしいのは、同じアドオンをAndroidのモバイルGmailアプリでも使えることだ。iOSについてGoogle広報は「iOSユーザーにGmailアドオンを提供できるようにAppleと作業中」と言った。ただし時期は未定だ。

TrelloのChromeベースのGmailプラグインに強く依存して半分正気を失いかけいる身として言えば、Gmailとのネイティブ統合が私の生活にゆとりをもたらしてくれることは間違いない ―― モバイル対応は特にそうだ。

新しいプラグインはG Suiteマーケットプレイスからインストールできる。開発者であれば自分の組織専用のアドオンを作ることも可能だ。このGmailアドオンはすでにマーケットプレイスにあるGoogle DocやSheet用アドオンと同様の位置づけになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Built.ioがビジネスユーザーのためのIFTTT、その名もFlow Expressをローンチ

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Built.ioFlowは、ドラッグ&ドロップの簡単なインタフェイスで、複数のステップから成る複雑なタスクを、まるで一つのシェルスクリプトのように統合できる便利なツールだ。そのBuilt.ioがこのほど、技術系ではないふつうの社員でも使える、いわば簡易バージョンのFlowをローンチした。これを使うとユーザーは、Cisco Spark, Slack, Gmail, Marketo, SalesforceなどのアプリケーションをIFTTT的に統合できる。名前を区別するために従来のFlowはFlow Enterpriseになり、この新しいFlowはFlow Expressと呼ばれる。

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Built.ioのCOO Matthew Baierはこう説明する: “統合化と自動化は、ビジネス系と技術系、どちらのユーザーにとっても有益だ。しかし両者のあいだには、ニーズとスキルの違いがある。これまでうちは、ITアドミンなど技術系のユーザーに奉仕してきたが、非技術系の労働者にも仕事を統合化するニーズがあることに気づいた。ただしその場合、プログラミング不要でなければならない。Built.ioのFlow Expressを使えば、コーディングのスキルのない人でも、毎日使うアプリケーションやサービス、デバイスなどを結びつけて、自動化されたワークフローを作れる”。

彼の話を聞くと、Flow ExpressはIFTTTZapierMicrosoft Flow(同じ名前!)とよく似ているようにも思えてくるが、しかしBuilt.ioは、ビジネスプロセスは単純なif〜then〜の論理だけで表せるものではない、と主張する。

Baierによると、Built.ioの企業ユーザーは、同社の競合製品に飽きたらなくて乗り換えた人たちが多い。“そしてFlwo Expressは、うちに長らく欠けていた初等的入門的な製品だ。Flow ExpressとFlow Enterpriseがあることによって、本当のエンドツーエンドの統合化が提供される。IFTTTでできる単純なものから、もっと複雑高度なものまでどんなものでも統合化でき、ユーザー自身のかぎりない成長に伴走できる”、と彼は語る。

Flow Expressのインタフェイスは、〜Enterpriseのドラッグ&ドロップ方式ではなく、ステップバイステップのウィザードを使ってマルチステップのフローを作る。そしてExpressで物足らなくなったユーザーは、そのフローをFlow Enterpriseにエキスポートできる。Flow Expressでは42のサービスを結びつけることができるが、他社製品はもっと多い。でも現状でSlack, Microsoft Dynamics, Salesforce, Trello, Box, Dropbox,などなどをサポートしているから、とりあえず十分だろう。

Flow Expressには、試用バージョンがある。有料プランでは、ワークフローが9つから、月額料金は9ドルからだ。最高は25ワークフローの月額29ドルだが、10月24日までなら25ではなく27のワークフローを作れる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Gmailをタスク管理に活用できるMoo.do

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もしあなたが受信ボックスの中でto-doリストを作る方法として、重要なメールにスターマーク(★)を付けるやりかたを採用していて、それでももっと堅牢なやり方を待ち望んでいるのなら、Moo.doの新しいプロダクトはその願いに叶うものだ。Moo.do for Gmailを使えば、電子メールクライアントをタスクマネージャーと組み合わせて、to-do、文書、プロジェクト、カレンダー、連絡先などを整理するために使用することができる。製品はベータテストを行っていたが、現在は誰でも使用できるようになった。

このシステムは、気力のない人や一時的利用者のためのものではなく、受信ボックスが溢れかえり、電子メールメッセージにほとんど管理不能な数の隠れたタスクを抱え、新しい生産性向上アプリケーションの使い方の習得に前向きな人のためのものだ。

こう書いてあなたが試用する気持ちをくじこうというわけではないが、実際このシステムは、生産性が高く、タイトに予定が組まれているビジネスユーザーの要求を満たすことを第一に置いている。

始めるにあたって、まずMoo.doをGoogleアカウントに接続し電子メールへのアクセスを許可する。すると電子メールがマルチウィンドウインターフェースの左ペインに表示される。無料ユーザーでもMailbirdとGoogleの連絡先を同期することができるようになるが、月額7ドルのプレミアムユーザーになれば更にGoogleドライブとGoogleカレンダーも統合することができる。

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さらにWunderlist、Workflowy、Trello、およびTodoistなどのサードパーティのサービスからだけでなく、Googleタスクからもデータをインポートすることができる。

一度設定すれば、お好みのやり方がGTDだろうと、タスクを可視化するかんばん方式であろうと、Moo.doはTrelloのような製品で行うことと同じように、あなたのワークフローに適応する。お望みなら、Moo.doの柔軟性で両方のやり方を同時に使うこともできる。

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リスト上の電子メールをクリックすると、他のOutlook類似電子メールプロダクトのように、隣のペインにメッセージが表示される、しかしここで違うのは、電子メールに含まれるタスクを扱うために、Moo.doのインターフェイスに他のペインを追加することができるということだ。

たとえば、電子メールを他のペインにドラッグして、行うことが必要なリストの一部にすることができる一方、そのペインをテキストやチェックボックス、その他の項目でマークアップすることもできる。また、Googleドライブからファイルを取り込んだり、名前の前にプラス記号を追加することで、Googleの連絡先を参照することができる。

インターフェイスに別のペインを追加するには、右上にあるプラス記号をクリックする。単純なto-doリストが欲しいのか、この先必要な項目に対してカレンダーのようなオーバービューが欲しいのかに応じて、「Outline」または「Agenda」というペインを選ぶことができる。

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市場には沢山のタスク管理ツールが存在しているが、Moo.doを際立たせている特徴は、電子メールを他のタスク、ファイル、ノート、またはアポイントと同様に扱わせてくれるということだ。そして全てを統一的に管理する場所を与えてくれる。

Moo.doはカーネギーメロンでコンピュータサイエンスを勉強していたときに知り合ったJay MeistrichとGrant Wattersによって設立された。Meistrichはその後MicrosoftのApplied Sciences GroupでSurfaceタブレットプロジェクトの立ち上げのために働き、一方WattersはMicrosoftのInternet Explorerチームでグラフィクスとタッチインターフェイスの改善を行っていた。

Meistrichによれば、もともとMoo.doのためのアイデアは、自分が記憶力が悪くてタスクを書き出さないと忘れてしまうところから来たのだと語った。そして、私たちの多くがそうであるように、彼はまた受信トレイの中に埋もれたメールに応答することを忘れてしまう。

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「シアトルへ戻る途中、Grantも私と同様に激しいフラストレーションを抱えていたことが分かったのです、そこで時間をかけてアイデアを練り上げモックアップをスケッチしました」とMeistrichは説明した。「この日私たちは、一緒にこの問題を解決することを決めました。いくつかの粗いアイデアのプロトタイプを作るところから始め、程なく私たちはMoo.do自身を開発そのものに楽しく使うことができるようになりました」。

チームは元々to-doリスト管理を行うMoo.doモバイルアプリを出していたが、今度のバージョンのMoo.doでは、そのコンセプトを電子メールとto-doを組み合わせることで更に深化させた。製品はベータテストを行っていたが、現在は誰でも使用できるようになった。

将来的には、より多くのサービスをMoo.do for Gmailに統合し、個人使用や小規模なチームの枠を超えて拡大する計画である。

「ふたりとも、Microsoftの経験から大きなチームがどのように働くのかを理解しています、このためエンタープライズコラボレーションツールへと成長ための、沢山の計画が既にあるのです」とMeistrichが言い添えた。

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(翻訳:Sako)

Trelloの有料版‘Business Class’がアップデート、GitHubなどさまざまなサードパーティツールを統合

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2013年にプロジェクト管理サービスTrelloは、企業向けの有料サービス’Business Class‘をローンチし、そこにGoogle Appsの統合や、ユーザ全員ではなく部署別担当別などの管理機能を導入した。今日(米国時間9/15)同社は、この‘Business Class’をアップデートし、SlackやGitHub、Salesforceなどサードパーティツールの統合を導入した。

この新しい統合のことをTrelloはPower-Upと呼んでいるが、これによりTrelloがさらに使いやすくなる。たとえばこれまでのようにSlackとTrelloを別々に使うのではなく、Trelloのボード上のカードを数時間後にリマインドせよ、とTrelloに告げておくと、その時間にSlackがリマインダーをポップアップする。これまでの統合では、Trelloのカードやリストやボード上に何か基本的なアクティビティがあったとき、Slackのアップデートもらうだけだった。

さらにGitHubの統合では、コミットメッセージやプルリクエストなどGitHubの詳細情報を、Trelloのカードのリアルタイムなアップデートで見ることができる。このほか、BoxやGoogle Drive、Google Hangouts、Dropbox、Twitter、Evernote、Salesforce、Mailchimp、Help Scout、appear.inなどのサービスも今回のアップデートで統合される。

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これらの統合化はTrello Enterpriseのユーザに提供され、今回のアップデートの目玉だが、さらに‘Business Class’のユーザにはボードのコレクション機能が提供される。これは複数のボードを種類別タイプ別人数別などにグループ化できる機能で、ボードを、調べる目的別に容易にフィルタリングできるようになる。

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小粒度の管理機能や、企業の機密情報の保護などは、これまでの‘Business Class’と変わらない。たとえばチームへの新規参加者や、外部ビューワー(‘見物人’)をアドミンの権利で決めることができる。

‘Business Class’のアップデートには、プライオリティのサポートも含まれ、料金はユーザ一人あたり月額10ドルだ(アクティブユーザにしか課金されない)。既存のユーザには割引料金が適用されるが、古いバージョンをそのまま使い続けてもよい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa