今Kickstarter上ではニキシー管時計がフィーバーしている

Kickstarterは今、熱病だ。唯一の治療手段は、管時計がもっと増えることだ。太古の昔を知らない人に説明すると、これはニキシー管時計と申しまして、ニキシー管とは真空管の一種。陰極~陰極板が複数あってそれぞれに0~9の数字のパターンなどがあり、電圧をかけると放電発光する。放電をしやすくするためのガスが充填されている。今Kickstarterには、ニキシー管時計のプロジェクトが二つもあり、どちらも先週登場した。

二つとも技術的には同じものだが、デザインセンスは相当違う。レトロマニアの人は、スティームパンクふうと、モダンふうの、どっちかを選べる。スティームパンクらしき方は登場したばかりのバンクーバーのプロジェクトで、6000ドルを求めている。ややモダンなBlubは、すでに目標の5000ドルを超えている。

シンプルなのが好きな人は、Blubだ。変な名前だが、’bulb’(真空管)をひっくり返したのか。コーナーを丸めたアルミケースは、なんとなくMac的だ。通電状態を示すライトと、時間を表す4つの管がある。写真の印象よりも実物は小さくて、片手に十分乗る。時間表示とアラームのほかに、ボタンを押すと気温を表示できる。

Blubは、お安くない。予約は320ドル+送料だ。Blubを設計したDuncan Hellmersは、発売は2014年5月と言っている。

骨董品的な雰囲気が好きな人は、木や金属、鋲やネジやグリルやつまみをたくさん使ったスティームパンク管時計だ。そもそもスティームパンクにはまる人は、その何の役にも立たないファンタジーが好きなのだ。このスティームパンクニキシー管時計は、複雑だからお値段も高くて、予約は549ドルだ。

お高いだけあって、いろんな工夫がある。まず、LEDのバックライトがあり、またニキシー管の発光色を変えられる。そして、すべて手作りだ。こういうのは、凝り出すと数千ドルぐらいすぐ行ってしまうから、作者のKyle Millerは、ほどほどの線に抑えた、と言えるだろう。

発売予定は2014年の6月だから、Blubとほぼ同じだ。このような製品の標準工期についてぼくは無知だが、でも、どっちに出資するか心を決めるのに、それほどの時間は要らないだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))