Uberの最高プロダクト責任者が退社

Uberのプロダクト最高責任者で、Uber Elevateを指揮していたJeff Holdenが退社した。Recodeが最初に報じた。TechCrunchは彼の最終出社日は昨日(米国時間5/18)だったことを確認した。

日常業務に関して、Holdenはさほど深くは関わっていなかった。たとえばプロダクト、マップ、およびマーケットプレイスはManik GuptaがVPとして指揮している。Uberのプロダクト責任者には他にDaniel Grafがおり、3月に退社したが、AmazonのAlexaショッピングのトップだったAssaf Ronenがすぐに引き継いだ

むしろHoldenは、長期的展望を見すえるタイプの幹部であり、空飛ぶタクシーに関する会議のUber Elevateを仕切ったのは必然だった。UberはHoldenの指示で空飛ぶタクシーのスタートアップ、Zee AeroのCEO Eric Allisonを招き入れた。

Eric Allison at Uber Elevate in May 2018. (Photo by MRD)

「先週のUber Elevate Summitでデモを見せた通り、当社は空のライドシェアリングの未来に対して極めて強気の見通しをもっている。」とUber広報担当がTechCrunch宛ての声明で語った。「Eric Allisonの指揮の下、Elevateチームは成長するこの業界の方向性を示していくだろう」

しかし、HoldenがUberの空飛ぶタクシーサービス、uberAIRの規制について、FAA(連邦航空局)のDan Elwell長官代理と長い会話を交わしていたことは注目に値する。Uberの空の輸送に関する2日間にわたるUber Elevate Summitの席で二人が話していたのはつい先週のことだ。Holdenが、uberAIRの直面する最大のハードルであろう規制問題に関して、FAA幹部と積極的に話し合っていたのは不自然に感じる。

Uber入社前、HoldenはGrouponの上級副社長を務めていた。Holdenの次の行動は明らかになっていないが、ある情報筋によると、Holdenは他社での仕事を探している。

Uber’s aerial taxi play

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Uberの空飛ぶタクシー、料金がどれくらいになるか最新情報

Uberは、空飛ぶタクシー事業についての情報共有を目的とした大規模な会議Uber Elevateを今日8日からロサンゼルスで開いている。この事業についてよく知らない人のために説明すると、Uberは2020年に垂直離着陸可能な機体のテストフライトを実施し、最終的には2023年に商業運転を開始するという計画を立てている。今日の会議では、空飛ぶタクシー事業の最高責任者Eric Allisonがコンシューマー向け空飛ぶタクシーのライドシェアuberAIRのコストについて言及した。

Allisonが言うには、乗客が払う1マイルあたりのコストは、車を所有したときのコストと比べても競争力を持つものでなければならない、とのこと。全米自動車協会によると、自家用車を所有した場合、1マイルあたりのコストは0.464〜0.608ドルになると試算されている。

しかし、uberAIRのサービス開始時の乗客1人が支払う1マイルあたりの料金は自家用車のコストほどにはならなさそうだ。当初は1マイルあたり5.73ドルになると見込む。0.44ドルというのが理想で、そこにたどり着く前にまずは1.86ドルにすることができると踏んでいる。

Allisonは、今後空での移動が早く安くなり、車を所有するのはコスト的に見合わなくなるはずだ、と述べた。一方で、空でのライドシェア需要は驚くほど大きい、とも語った。もしuberAIRを今使える状況であれば7億人が利用するだろう、というUberが実施した調査の結果に基づく発言だ。

私はいま、Elevateに来ているが、この後も新たなニュースが出てくるかアンテナを張っておこう。

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(翻訳:Mizoguchi)