MakeSpace、簡単に使えるレンタル倉庫サービスで1750万ドルを調達

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ニューヨーク拠点のMakeSpaceは、セルフストレージ(小型倉庫レンタル)ビジネスの成長を加速すべく、1750万ドルの資金調達を完了した。

このスタートアップは、従来の貸倉庫に代わる便利なサービスを提供するもので、ユーザーは預けた物を利用するために現地に行く必要がない。MakeSpaceは競争力のある料金を設定し、一切値上げしないことを保証している。

MakeSpaceでは、iPhoneアプリを通じて無料で即日引き取りが利用できる。利用者は品物の写真もアプリで管理することが可能で、選んだ品物を19.99ドルでいつでも配達してもらえる。

「利用者は倉庫まで出かける必要がなく、何を預けたかを忘れることもない」とファウンダー・CEOのSam RoseがTechCrunchに話した。「適正かつ手頃な価格」で「自分のポケットのようにアクセスできる」。

調達ラウンドをリードしたのはHarmony Ventrure PartnersとUpfront Venturesで、シリーズAとシードラウンドの出資者も加わった。現在はニューヨーク、シカゴ、およびワシントンDCでのみサービスを提供しているが、MakeSapceはこの資金を使って新たに5都市に拡大する計画だ。

MakeSpaceは、Public Storageのような貸倉庫ビジネスに代わる近代的サービスを提供することを目指している。チームによると、倉庫業は米国だけで年間270億ドルの規模に達する。

従来の倉庫センターが「Blockbuster Videoなら、われわれはNetflix」とUpfront Venturesの経営パートナー、Mark SusterがTechCrunchに語った。「われわれは優れたサービスを低価格で提供し、この中央集中モデルを根付かせることによって業界を破壊し続ける。Amazonが配送を集中化した時、Barnes & NobleやBordersに何が起きたかを考えてほしい」。

セルフストレージ分野のスタートアップには他に、Box ButlerとBoxbeeがある。

2013年に設立されたMakeSpaceは、これまでに100万ドル以上の資金を、Founders Fund、Carmelo AnthonyのMelo7Tech、Gary Vaynerchuk、その他の投資家から調達している。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

小売価格1300万ドルの紅茶を淹れるロボットTeforiaが$5.1Mのシード資金を獲得…紅茶道は奥が深い?

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どんな茶葉からも完璧な紅茶*を淹れる、と称するTeforiaが、510万ドルの資金を獲得して、その市場をさらに拡大しようとしている。〔*: もっと広く、あらゆる“お茶”かもしれない。〕

同社は、この比較的お高い製品の最初の予約販売に成功し、一台649ドルのクラウドファンディングキャンペーンで30万ドルを集めた。似たような製品にワンタッチティーメーカーBrevilleがあるが、こちらは慎ましく、Amazonで242ドルだ。

ファウンダのAllen Hanによると、Teforiaは他とまったく違う。“Teforiaはきわめて科学的であると同時にきわめて芸術的だ”、と彼は主張する。自分の企業を創業する前にXBOX 360やKindle Fireのデザインも手がけたことのあるHanは、Teforiaでは紅茶の浸出過程を眺(なが)めるのが楽しい、とも言う。“しかも紅茶の種類等によって自動的に淹れ方を変えるSIPシステムにより、紅茶のさまざまな成分を抽出できる”。

SIPはSelective Infusion Profile System(浸出方式の性格を選択できるシステム)の頭字語で、HanがTeforiaのために開発した独自の技術だ。彼によると、この特殊なシステムにより、マシンはさまざまな茶葉に対して正しい淹れ方を直観的に推量し、個々の品種の最良のものを取り出す。

Hanによると、Teforiaは最初の500台が、メディアキャンペーンの成功と、シリコンバレーのテク企業の役員に売るというマーケティングが功を奏して、すぐに売れた。現在同社は、このデバイスの第二回目のバッチを計画している。その計画によると、最初の250台を699ドルで売り、それ以降は通常小売価格の1299ドルで売る。発売は2016年の春だ。

この二度目のバッチでは、予約販売の売上が製造の資金に回ることはない。調達した資金がすでにある。製造だけでなく、研究開発と成長戦略にも資金を回せる。

今回の510万ドルのシードラウンドはUpfront Venturesがリードし、Lemnos Labs、PreAngel、InnoSpringなどが参加した。

それは良い賭けだろうか? 平均的な紅茶好きが700〜1300ドルの道具を買うとは思えない。でもStatistaによると、お茶を飲ませるビジネスは今370億ドルの産業であり、2021年には440億ドルに成長すると予想されている。伝統的にコーヒーが支配している合衆国ですら、最近は健康志向から、紅茶の愛好家が増えている。お茶の出し方淹れ方に非常にこだわりたい人なら、良い道具に1000ドルぐらいは平気だろう。

Upfront VenturesのパートナーYves Sisteronは、自分自身が自称“熱心な紅茶党員”なので、今回の投資を決めた、という。“Teforiaにできることと、グローバルな紅茶市場の巨大さを考え合わせると、この会社を早急に支援することは当然だ”。

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。