YouTubeよりは本格的な勉強のできるビデオ学習サイトCuriousが収益化を目指し$15Mを調達

【抄訳】

パソコンやスマートフォンなどの普及、クラウドサービスでコンテンツの制作と配布が容易になったこと、これらを背景として、テクノロジはわれわれの勉強の仕方を根本的に変えつつある。学習のためのコンテンツを発見し、作り、そして消費することがこれまでになく容易かつ安上がりになっただけでなく、良質なデジタルビデオが教室でも多用されるようになって以来、勉強が楽しい体験になりつつある。

今Webの上には、ビデオを使う学習ツールがたくさん存在するが、しかしその多くは、従来の大学などの課程をそのままオンライン化したサービスだ。しかし、昨年の夏にローンチしたCuriousは、生涯学習やホビーや、そのほかの多様な好奇心に応えて、小さなビデオ教材の集合と、そのためのマーケットプレースを提供するプラットホームだ。Curiousでは、教育の提供者側が課程を構成するのではなく、あくまでも学習者の好奇心と知識欲が学習の過程を導く。

Curiousの上では今、700名あまりの‘先生’たちが作った多様な教材ビデオを見られる。テーマは、洋裁、ピラティス法によるトレーニング、MS Excelの高度な使い方などなど、さまざまだ。Curiousはいわば、自分の好奇心の命ずるままにコースを編成でき、対話性もあるYouTubeだ。何か知りたいことがあったときに訪れるサイトとして、今いちばん優れているのが、Curiousだろう。

立ち上げ時にRedpoint Venturesや元Appleの会長Bill Campbellらから得た750万ドルの資金があるとはいえ、Curiousがビデオを利用する自己学習サイトとして本当に充実するためにはもっと急速なスケールアップが必要だ。サイト構成の充実だけでなく、本格的な収益化モデルと‘先生’たちへの報償システムもいずれ必要になる。

そこで同社はこのほど、GSV Capitalが率いるシリーズBのラウンドとして、1500万ドルを調達した。この投資には、Redpoint Venturesなど既存の投資家たちも参加している。

今後の収益化計画については、教材ビデオ/教習ビデオの部分的有償化として:
●‘先生’たちが自分の複数のビデオを連ねて一つないし複数の課程(コース)を構成する場合、それらを有料化してよい。
●個別ビデオは原則無料だが、生徒は同サイトの仮想通貨Curious Coinを使って‘先生’に任意で謝礼を進呈してもよい。
といった方式を考えている。

基本的にCuriousの長期目標は、学習者にとって便利なサイトであることと、人に教えることを厭わない人びとの収入基盤であることの両方を、同じ比重で実現することだ。

下のビデオでは、CuriousのファウンダJustin Kitchが、CuriousのiPhoneアプリをデモしている:

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))