Visual Studio for Macが公式リリース

数ヶ月のプレビューを経て、Visual Studio for Macが公式に利用可能になった。ご存知のようにVisual StudioはMicrosoftの主力開発ツールだが、今回のバージョンは、昨年3月に買収したXamarinのクロスプラットフォームIDEに基づいている。

もちろんこれは驚くようなことではない。昨年のBuildで説明されていたように、ほぼすべてのレベルでXamarinをVisual Studioファミリに組み込むことは既定路線なのだ。しかし、それでもなお、Visual Studioが本当に嘘偽りなくmacOSで利用可能であるという事実に当惑する人もいるだろう。

Macの上のVisual Studioを用いて、ネイティブモバイルアプリや、WindowsやMacのアプリケーションを開発することができる。このことについて否定する人もおそらくいるので、そうした人たちのために改めて繰り返しておくことにする。

Microsoftはこれに対してホットなAzure統合を行っているので、今日アナウンスされている全ての新しいクラウドインフラストラクチャと互換性のあるものとなる。とはいえこれ以外についてはあまり言うべきことがない。新しいバージョンはVisual Studioサイトから入手できる。

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(翻訳:Sako)

Microsoft、Visual Studio for Macを今月中旬にリリース

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クロスプラットフォームのコーディングのファンに朗報だ。Microsoft言うところの「.NETとC#のための真にモバイル・ファーストでありクラウド・ファーストであるデベロプメント・ツール」、Visual StudioがMacにやってくる。これは今月ニューヨークで開催されるConnect (); 2016カンファレンスで発表される予定だ。

この動きはMicrosoftのIDEがMacに移植される最新の例だ。Visual Studio for Macに先立ってMicrosoftのクロスプラットフォーム・エディタ、Visual Studio CodeがすでにOS X向けにリリースされている。

MicrosoftはWindowsでの覇権を捨て去ろうとしているのだろうか? 「クラウド・コンピューティング」がいわば「壁に書かれた文字」だ。この予言に従えば、クラウドこそが未来であり、Amazon AWSやMicrosoft Azureは急速にオンプレミスのサーバーを置き換えていくことになる。MicrosoftはDockerやHerokuのようなツールに負けており、プログラマーがWindows環境よりMacBookやVimを使うようになるのも時間の問題だろう。

Hacker Newsのユーザー、BoysenberryPiは、「MicrosoftはAzureその他のサービスで金を稼いでいる。 つまり、その売上は主としてデベロッパーから得ている。そうなるとデベロッパーのコミュニティーに好かれることが最大の関心となる。これがMicrosoftが長年のドル箱ツールを突然Mac/Linux向けにオープンソースし始めた理由だ」と書いている。

Visual Studio for MacはWindowsに極めて近い。またそこがセールスポイントだ。OS X上で作業するユーザーがWindowsとの間で簡単にプラットフォームを行き来できるようにする―プログラマーに対してプラットフォームを意識させないか、あるいはそうでなくてもWindowsをまた使ってみようという気にさせるのがポイントだろう。プレス・リリースによれば、

本質的にVisual Studio for MacはWindows版Visual StudioのmacOS版です。Visual Studioでの開発を楽しんだ経験があるがmacOSを使いたいというデベロッパーにまさにぴたりです。UXはVisual Studioをベースにしていますが、ルック&フィールはmacOSのネーティブアプリとなるようデザインされています。またVisual Studio for Windows同様、フル機能のIDEを必要としない場合は、機能豊富ながらもっと軽いスタンドアローンのコード・エディタ、Visual Studio Codeが用意されています。

Microsoftの開発プラットフォームについてはこちら。こちらにVisual Studio CodeとC#プログラミングについての情報がある。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+