ストリーミングサービスのVuduがセックス・暴力・薬物乱用シーンをスキップするモードを搭載

米国時間9月12日、Walmart(ウォルマート)傘下でストリーミングサービスを提供しているVuduは、視聴者がセックスシーンや暴力シーンを回避できる新機能を発表した。

R指定映画をテレビや飛行機で見たことのある人なら、内容が「編集済み」であることを知っているだろう。Vuduの新機能であるFamily Playオプションは、視聴者が何を「好ましくない」とするかをさらに細かく指定できる。

具体的には、セックスやヌード、暴力、薬物乱用、および乱暴な言葉のそれぞれについてフィルターをオン、オフできる。最初の3つの要素については該当するシーンをVuduがスキップし、乱暴な言葉の場合は会話の音声が消される。この機能はすでに500本以上の映画で利用できる。

Vuduの幹部らは5月の広告主向けイベントで、家族全員で見られるコンテンツを作ることで他のストリーミングサービスと一線を画すことができるだろうと語った。

Vuduはオリジナルコンテンツについても同様の意欲を持っているようだ。今日のブログ記事でScott Blanksteen(スコット・ブランクスティーン)副社長は次のように語った。

コンテンツの数が増え、多くの人が見るようになる中、われわれが家族にとって素晴らしくて安全な視聴環境を提供するストリーミングサービスにもなれたらどうなるだろうか?Vuduの提供するコンテンツと体験が子供たちを含む家族全員にとってふさわしいものだと、顧客が安心できるサービスになったらどうなるだろう?

VidAngelというストリーミングサービスは、数年前家族向けに編集された映画を売ろうとして法廷闘争に巻き込まれた(最終的に破産宣言した)。しかし、VidAngelがDVDを独自に解読して編集していたとは異なり、Vuduは映画会社と協力して作業しているとVariety誌に伝えた

Vuduは擁護団体のCommon Sense Mediaと協力して、「親の視点から」見た評価とレビューを行い、子供に優しい視聴モードを開発している。そして本日、初のオリジナルシリーズとして「Mr.マム」のリメーク版をスタートし、新しい話も加えて毎週木曜日に放映する。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ウォルマートのVUDUとソニーピクチャーズが、オンライン特典映像を提供へ

Sony Picturesは、WalmartのVuduと提携し、ストリーミングビデオサービスでビデオを購入した視聴者に、追加のコンテンツや作品を提供する。この提携の目的は、消費者がデジタル映画を購入する理由を増やすためだけでなく、他のスタジオや小売業者の利用も視野に入れている。

映画会社は長年にわたり、ビデオ作品にいわゆる「DVD特典映像」を加えて、ホームエンタイテイメントとしての差別化をはかってきた。SonyとVuduは、オンラインのデジタル映画にも、先陣を切ってこの仕掛けを取り入れた。

Sony-Vuduの提携は、Vuduマーケットプレイスで購入したビデオに入っていたDVD特典と同様の体験を、ユーザーに提供することを目的としている。新しい”Vudu Extra+” では、カットされたシーンや短編作品、映画トリビアなど、DVDやブルーレイと同じような特典を楽しむことができる。

しかし、Vudu Extras+は、ディスクにはない特典も提供する。「高度なシーンサーチ」やシーンのクリップを他の人たちと共有する機能などだ。シーンサーチでは、映画のセリフや、ビデオ、写真その他の追加コンテンツの検索が可能で、お気に入りのシーンを見ることができる。「クリップ&シェア」機能を使うと、お気に入りのクリップをFacebookでシェアすることができる。

映画を買った視聴者は、特典映像のプレビューをはじめ、さまざまなコンテンツの利用が可能になる。すでにVuduまたはUltraVioletライブラリーから映画を買っている人も特典映像を見ることができる。さらに、DVDを購入した際にもらったプロモーショナルコードを持っていれば、オンラインで引き換えできる。

「私たちは、映画のデジタル所有に付加価値提案をしたいと考えている」とSony Pictures Home Entertaimentのグローバル戦略&事業担当SVP、Richard Bergerが私に語った。そうすることによって、同社は消費者にDVDやブルーレイを買うのと同じ感覚でオンライン映画を買ってもらおうとしている。

今はSonyとVuduだけだが、両社は他社も同じ機能を提供できるようにしたいと考えている。Bergerによると、SonyとVuduは他のオンライン小売業やスタジオと、彼らの顧客にも特典が利用できるようにすることを検討中だという。

「私たちはこれが標準的アプローチになるように考えて仕組みを作った」とBergerは言った。言い換えれば、UltraViolet-DECEコンソーシアムの他のメンバーたちにも同様の特典を提供してほしい、ということだろう。

特典の付く最初のタイトルは、SF映画「District 9」で、Vuduショップで販売される。Sonyも近々、This is the End、After Earth、White House Down、Grown Ups、Mortal Instrments、Smurfs 2などのタイトルに特典を付けて提供する予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


米Vudu社、物理的侵入を受けハードディスクドライブを盗まれる

侵入事件が相次いでいる。しかし今回は物理的な、現実世界の侵入であり、最近聞き馴れてきたデジタルの類ではない。

ビデオストリーミングサービスで2010年にWalmartに買収されたVuduは、先ほど同社顧客に対してメールを送り、3月24日、カリフォルニア州サンタクララの同社事務所が窃盗にあったことを伝えた。

クレジットカード番号はほぼ無事だと思われるものの(Vuduによると下4桁以外は保存していない)、窃盗団は顧客名、暗号化されたパスワード、メールアドレス、電話番号等を含むハードディスクドライブを複数台持ち去った。

ハードディスク内のパスワードは暗号化されていたと言われているが、Vuduは直ちに全アカウントのパスワードを無効とし、ユーザーにはセキュリティーに関して「予見的行動」をとるよう促した(即ち、Vuduアカウントを持っている人で、同じパスワードを他のサイトで使っている人は変更すべきである)。

Vuduは同社事務所への侵入があったことを正式に認め、その後の対策について以下の声明を発表した。

2013年3月24日、VUDU社事務所に何者かが侵入し、ハードディスクを含む複数の物品が盗難にあった。ディスクには、名前、メールアドレス、住所、アカウント履歴、生年月日、及び暗号化されたパスワード等の顧客情報が保存されてたが、クレジットカード番号の全桁は含まれていない。当社は予防手段として全アカウントのパスワードをリセットし、全顧客に通知した。さらに顧客の安全を期すために、当社では個人情報保護サービスのAllClear IDも提供している。当社は侵入の事実を直ちに当局へ連絡し、全面的に捜査に協力している。

ちょっと待て。3月24日って? Vuduが窃盗事件を報告したの良いが、なぜそれに3週間もかかる?

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(翻訳:Nob Takahashi)