ディズニーがMLBのストリーミング中継ビジネスに10億ドルを投資

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さきほどディズニーが発表したところによると、同社は10億ドルを投じてMLBが創立したビデオストリーミング会社、BAMTechの株式の33%を取得した。

この投資により、BAMTechはMLBのデジタルメディア・ビジネス全般を統括するMLB Advanced Mediaからスピンアウトすることになる。

BAMTechがストリーミングする対象はメジャーリーグ野球には限られない。現在BAMTechの顧客にはHBO Now、アイスホッケーのNational Hockey League、プロゴルフのPGA Tour、WWE Networkが含まれる。 またディズニーはBAMTechのストリーミング・サービスの内容を独自に拡張していくという。これにはディズニーが所有するスポーツ・ネットワークのESPNの多チャンネル・スポーツ・ストリーミング・サービスの展開が含まれるようだ。

ディズニーのCEO、Bob Igerはプレスリリースで「BAMTechへの投資は急速な拡張を必要としているストリーミングのインフラをわれわれにもたらす。ESPNを始めグループ全体にストリーミング能力を与えることによってビジネスのマネタイズが促進される」と説明している。

ディズニーでは「数ヶ月以内にESPNブランドの新たなストリーミング・サービスの詳細を明らかにできる」としている。ただし新サービスは現在のESPNのテレビ・チャンネルとバッティングするコンテンツではないと強調している。

10億ドルの支払は2回に分けて実施される予定だ。1回目は今で、2回目は来年1月となる。ディズニーの発表によれば同社はBAMTechの株式の過半数を取得するオプションも得ているという。

Bloombergは1月前の記事でこの出資が検討されいることを報じていた。またIgerはESPNが〔テレビ局を経由せず〕消費者に直接サービスを提供することになるのは必然的な成り行きだとも語っていた。

画像: chrisdorney/Shutterstock

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

TwitterとSquareの共同ファウンダー、ジャック・ドーシーがディズニーの取締役に就任

The Walt Disney Companyは先ほどジャック・ドーシー (Jack Dorsey、Squareの共同ファウンダー・CEO、Twitterの共同ファウンダー・会長)を取締役に任命したと発表した

プレスリリースでDisneyのCEO、Robert A. Igerは「ドーシーは才能ある起業家であり、ソーシャルメディアとオンライン支払業務の両分野で画期的な新ビジネスを立ち上げた。このドーシーの優れた知見がDisneyの取締役会に加わることは最新のテクノロジー・プラットフォームの利用を含む長期戦略の立案にあたってこの上なく貴重な貢献となるだろう」と述べた。

よく知られているようにDisneyは2006年にPixarを買収している。この買収によってスティーブ・ジョブズがDisneyの取締役会に加わり、同時に同社の最大株主になった。つまりドーシーはジョブズの足跡をたどっているわけだ(本人も十分意識しているはず)。

Disneyの取締役にはFacebookのCOO、シェリル・サンドバーグも加わっている。.

ドーシーは最近のニューヨーカー誌の長文記事でテクノロジー分野でもっとも有名な経営者になった。この記事はTwitterとSquareでの功績ばかりでなく、次に何をするのか(たとえばドーシーは繰り返しいつかニューヨークの市長に立候補すると宣言している)についても書いている。ドーシーはDisneyに加わったことについてもツイートし、ウォルト・ディズニー本人の言葉をイ引用した―「われわれはすべてがたった一つのことから始まったことを忘れないようにしなければならない。それは一匹のネズミから始まったのだ」

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