ウォンテッドリーがプロフィールページを一新、仕事の実績を公開するビジネスポートフォリオとして提供

Wantedlyがプロフィールページを一新、仕事の実績を公開するビジネスポートフォリオとして提供

ビジネスSNS「Wantedly」運営のウォンテッドリーは8月18日、同SNSを利用するユーザーごとのプロフィールページを一新すると発表した。プロフィールを転職目的のオンライン版職務経歴書のような存在から1歩進め、キャリアを歩みつつ継続的に仕事の実績を更新・公開するためのビジネスポートフォリオとして利用できるようにする。一般公開に先立ちβ版を招待制で公開しており、プロフィールURLは先着順で取得可能としている。

今回β版を公開した新プロフィールでは、ユーザー体験、ユーザーインターフェースを一新。仕事の成果や携わったプロジェクトをSNS同様に気軽に投稿すると自動的に個人の仕事史として集約され、美しいレイアウトで公開する。すべてのビジネスパーソンが最新の仕事の実績や評判などの「資産」を集約、自己紹介などに活用することで自身の価値を高める場を産み出すとしている。

Wantedlyがプロフィールページを一新、仕事の実績を公開するビジネスポートフォリオとして提供

また、プロフィールページは、ユーザーの好みに応じた任意のURLを取得可能。URLは先着順で設定されるユーザーIDにより決定されるため、好みのURLを取得するには、他ユーザーに先んじて設定する必要がある。

Wantedlyがプロフィールページを一新、仕事の実績を公開するビジネスポートフォリオとして提供

新プロフィールβ版は招待制を採用しており、すでにβ版ユーザーからの招待、またはβ版のプロフィール画面から利用開始をリクエストすることで利用開始できる。なお、1ユーザーが招待できる人数は10名を上限としている。

ウォンテッドリーは、「シゴトでココロオドルひとをふやす」ために、働くすべての人が共感を通じて「であい」「つながり」「つながりを深める」ためのビジネスSNS「Wantedly」を提供。2012年2月のサービス公式リリースから現在まで、登録会社数3万5000社、個人ユーザー数250万人を突破し、国境を越えて「はたらくすべての人のインフラ」を作るとしている。

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ウォンテッドリーがSlack活用のチーム管理ツール「Pulse」のα版提供、お互い面倒な従業員サーベイが容易に

転職系のビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリーは6月2日、チームマネジメントツール「Pulse」のアルファ版の無償提供を開始したことを明らかにした。これは同社のエンゲージメント領域の新事業の第3弾で、Wantedlyの有料プランを利用している企業は追加料金なしで利用できる。ただし、利用には申し込みが必要。

Pulseは、Slack上のミニアプリ「Wantedly Slack App」上で提供される。テレワーク環境下で従業員への自社の価値観(バリュー)の周知や体調管理をSlack上で手軽に行えるのが特徴だ。なお同アプリにはPulseのほかにも、会社訪問アプリ「Wantedly Visit」のユーザーからの応募やメッセージ通知を受け取ることができる。もちろん、すべてのWantedly利用企業かこのミニアプリを利用できる。

Pulseで利用できる主な機能は以下の2つ。

コンディション管理機能「調子どう?」
週に一度、従業員に対して5段階で体調を回答する質問を送付。管理者はメンバーの体調の変化や傾向を管理画面で確認でき、調子のいい従業員、困っている従業員を可視化できるなど、チームの変化に気付くきっかけを得られる。

称賛機能「さすが!

自社の価値観を体現した人に対し、会社ごとに設定したハッシュタグをつけて本人宛てに称賛メッセージを送ると、送ったメッセージがバリュー名がついたチャネルに自動集約。称賛を送った数、送られた数などが管理画面上に集約され、バリューの浸透具合を可視化できる。

 

なおミニアプリでは、Slackの管理者権限とは別にPulseの管理者権限を付与しているため、Slackの管理者であってもPulseの管理者権限がないと他の従業員のデータは参照できないようになっている。

同社はPulseを開発した背景として「会社の大小に関わらず、バリューが浸透する会社・組織を増やしたい」とのこと。「Pulseは、仕事で日常的に使うチャットを通して、従業員の向かう方向性を束ね、自律して同じ価値に向かう強いチームを生み出します。スタートアップであれば、Pulseがバリューを考えるきっかけになり、育てていくことをサポートします。大企業であれば、バリューを浸透させるフックとなる仕掛けを提供できればと考えています」と語る。

同社はまた、エンゲージメント事業を進めるうえでWantedly利用企業の経営者や人事・採用担当者などにアンケートを実施し、177社から得られた回答を公開した。従業員エンゲージメントについて課題を感じると回答した企業は92%と非常に多く、中でもバリュー・ミッション浸透に課題を感じているこことがわかったそうだ。


また、組織課題の解決のために67%の企業がコミュニケーション機会の増加に取り組んでいるという。さらに、回答企業全体では92%がチャットツール利用しており、利用割合が多かったのはSlackで67%という結果になったという。

ウォンテッドリーは、Wantedlyのほかにも会社訪問アプリ「Wantedly Visit」、つながり管理アプリ 「Wantedly People」といったサービスを開発・提供。2020年3月以降はエンゲージメント領域の新事業を次々とリリースしており、従業員の挑戦を支援するための従業員特典サービス 「Wantedly Perk」、社内報サービス「Internal Story」が利用可能になっている。

Wantedly Perk
Wantedly導入企業向けに、従業員がさまざまなサービスを割引価格で利用できる。

Internal Story
会社のストーリーやメンバーに関する記事を外部へ発信できる「Feed」機能を拡張。自社メンバーのみを対象にした記事を作成・公開できる。

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Wantedlyに「社内報」機能が登場、記事を通じてメンバー間で思いや考えを共有可能に

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ビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリーは4月21日、同サービスの有料プラン利用企業向けの新機能として、自社メンバーに限定して記事を公開できる「社内報」機能のα版をローンチした。

この機能は先月β版を公開した従業員特典サービス「Wantedly Perk」に続くエンゲージメント事業の第二弾という位置付け。Wantedlyの有料プラン利用企業は専用の登録フォームから利用申込み後、無料で利用可能だ。

以前からWantedlyではブログのような形で会社のストーリーやメンバーに関する記事を外部へ発信できる「Feed」機能を提供してきた。今回の社内報機能はこのFeedを拡張し、自社メンバーのみを対象にした記事を作成・公開できるようにしたものだ。

基本的な記事の作成方法はFeed機能と変わらない。Wantedlyの管理画面のメニューからフィードを選択し、社内報を選んでエディタから記事を作成する。公開された記事の見栄えなどもFeedと同様だ。

ウォンテッドリーによると社内報機能の構想自体は以前からあったものの、新型コロナウイルスの影響などを踏まえて予定を大幅に前倒しし、急ピッチで開発を進めてきたとのこと。背景にはリモートワークへの移行により、対面で考えを共有できる機会が減ったことがあるという。

同社では毎週金曜日に全社会議を開催し、経営陣や各部門のメンバーが事業のアップデートや会社の現状、今考えていることなどをメンバーにシェアする機会を設けてきた。現在もオンラインで実施はしているものの、通常時と比べるとメンバーの反応が見えづらかったり、伝えづらかったりする部分も感じていたそう。今回の新機能はそんな状況を改善するためのものでもある。

テキストを通じてメンバー間で思いや考えを気軽に共有できる仕組みを作ることで、リモート環境であってもチーム内のコミュニケーションを促進し、ビジョンやカルチャーの浸透をサポートするのが狙いだ。

今後の追加機能などはα版の反応も見ながら決めていく予定だが、今のところ「いいね!」以外のリアクションやコメントができる機能のほか、社内でのシェアが楽になるSlack連携などを検討しているそう。エンゲージメント事業第一弾のWantedly Perkもβ版リリースから1ヶ月でサービス掲載パートナーが50社を突破するなど出だしは好調とのことで、これらのサービスを通じて従業員の定着やさらなる活躍に向けた支援を強化していきたいという。

ウォンテッドリー、従業員が様々なサービスを割引価格で使える「Wantedly Perk」のベータ版を公開

ビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリーは3月17日、Wantedly導入企業向けの新サービスとして、従業員が様々なサービスを割引価格で利用できる「Wantedly Perk」のベータ版をローンチした。

ウォンテッドリーでは同サービスを皮切りに、企業内での従業員の定着や活躍をサポートすることを目的とした「エンゲージメント事業」を開始する。

Wantedly有料プラン活用中の企業は無料で利用可能

Wantedly PerkはWantedlyの有料プラン活用中の企業を対象にしたエンゲージメント領域の新事業だ。導入企業に所属する従業員およびその家族(LGBTや事実婚などのパートナーも含む)は、家事代行やオンライン英会話などのサービスをディスカウント価格で利用できる。

本日時点では下記の7サービスが対象。サービスを掲載するパートナーに関しては今後も拡充する計画だという。

Wantedlyを有料で使っている企業であればWantedly Perkのベータ版は人数制限なく無料で使えるため、追加コストなしで従業員を応援する仕組みを導入できる(2021年8月頃の提供開始を予定している正式版では従業員のアカウント数が一定人数を超える際に有料化も検討しているとのこと)。

またWantedly Perk上に自社サービスを掲載するパートナーにとっては、ユーザーとの新たな接点になりうる。ユーザーへのディスカウントは必要なものの無料でサービスを掲載でき、紹介文を通じて自分たちの思いなどをアピールすることも可能。220万人のWantedlyユーザーのうち約8割を占める20〜30代の働くミレニアル世代を中心に、若い層に対して自分たちのプロダクトを訴求したい企業には有力なチャネルになるかもしれない。

従業員に対する福利厚生サービスとしてはベネフィット・ステーションやリロクラブなどが存在するが、ウォンテッドリー代表取締役CEOの仲暁子氏によると福利厚生サービスというよりは「従業員の自己実現支援サービス」としてWantedly Perkを位置付けているそうだ。

掲載するサービスの数を重視するのではなく「挑戦を可能にする学習や装備」をテーマに該当するものを厳選。その上でテックカンパニーとしてユーザビリティの高さにもこだわったという。

「ゴールとしては『挑戦を可能にすることで成長実感を得られる』社会人をふやすのが狙いです。故に、挑戦を可能にするための学習、生産性向上、ウェルネスといった領域のサービスを厳選してキュレーションしており、今後もそこを中心に強化していきたいと考えています」(仲氏)

従業員の定着や活躍を支援する「エンゲージメント事業」本格化へ

ここ数年のHR市場の変化としては「エントリーから採用」という範囲に限定して捉えられていた採用領域が、リファラル採用の浸透やSNS・社員口コミサイトの普及、人手不足の影響などもあって「入社後の従業員の定着や活躍」まで拡張している。

それに伴い国内でも社員のエンゲージメントやモチベーションを可視化したり、従業員の満足度を向上させたりするためのプロダクトが増えてきた。

ウォンテッドリーとしてはこれまで「Wantedly Visit」を通じて企業の認知度獲得からエントリー、そして採用に至るまでのフェーズをカバーしてきたが、市場の変化なども踏まえてエンゲージメント領域に進出することは以前から検討していたそう。今回のプロダクトもCEOの仲氏とCTOの川崎禎紀氏が中心で企画し、そこにCDOの青山直樹氏らも加わる形で開発を進めてきたというように、同社にとってもエンゲージメント事業が重要なプロジェクトであることがわかる。

「これまで『シゴトでココロオドルひとをふやす』というビジョンに沿って3.4万社を超える企業の皆さんの支援をしてきましたが、採用はゴールではなく、ジョインしたメンバーが長期に渡って活躍し、『シゴトでココロオドル』のがゴールです。その領域でサービスを出したいと常々考えてきましたが、エンゲージメント領域の認知が広がって来た今が良いタイミングだと考えました」(仲氏)

ウォンテッドリーは「シゴトでココロオドル」状態を「没頭することにより成果を出し、成果によって継続的に成長を実感できる状態」として捉え、“没頭”のためには自立、共感、挑戦の3要素が必要だとしている。既存サービスであるWantedly Visitは共感を軸に人と企業の出会いを創出するものであり、今回のWantedly Perkは従業員の挑戦を後押しすることを目的としたものだ。

今後同社では既存事業に加えてWantedly Perkを含むエンゲージメント事業を推進していくことで、「はたらくすべての人のインフラ」を目指すという。

名刺管理「Wantedly People」で紙の年賀状を無料で送れる新サービス

ビジネスSNSを手がけるウォンテッドリーの名刺管理アプリ「Wantedly People」に新機能が登場した。読み込んだ名刺情報から紙の年賀状を無料で遅れるサービス「Wantedly 年賀状」だ。同社はこのサービスの運営にあたり日本郵便と連携する。

サービスの利用方法は簡単で、Wantedly Peopleを起動して年賀状作成アイコンをタップ。合計18種類用意されたテンプレートを選び、名刺情報の中から年賀状の受取人を選ぶだけだ。受取人には前もって住所確認メールが送られるため、希望すれば会社宛ではなく自宅宛に受け取り住所を指定することもできる。

ウォンテッドリーはこのサービスをWantedly Peopleのマーケティング施策として行う。そのため、ユーザーは無料でこのサービスを利用できるというわけだ。先述した住所確認フローでは、受取人側に「あなたもWantedly Peopleで年賀状を送ってみませんか」といったリコメンドが表示され、それによりユーザー拡大を目指すという。

Wantedly年賀状で選べるデザイン

Wantedly Peopleとの連携について、日本郵便デジタルビジネス戦略部長の西村哲氏は「法人の利用については従来の挨拶目的の利用だけでなく、販促目的の利用といったニーズも高まっている。名刺管理ツールとの連携により、手軽に紙の年賀状が差し出すことが可能になり、年賀状自体が新しいビジネスツールになるものと期待している」と話す。

Wantedly Peopleは2016年11月のリリース。これまでに300万人のユーザーを獲得している。年賀状の作成期間は2018年11月1日から2019年1月11日までで、2018年12月22日中に作成を行えば元日に届けることが可能だという。

写真左よりWantedly CEOの仲暁子氏、日本郵便執行役員の小池信也氏

ウォンテッドリーがAIやロボティクス分野でシード投資、「Wantedly AI/Robot Fund」立ち上げ

ビジネスSNS「Wantedly」などを展開するウォンテッドリーは1月15日、AIやロボティクス分野のスタートアップに出資するプロジェクト「Wantedly AI/Robot Fund」を開始することを明らかにした。

出資の対象となるのは主にAIおよびロボティクス分野において技術や事業の研究、開発、提供を行うシードステージのスタートアップ。出資規模は1件あたり数百万円から数千万円程度の予定だ。ファンドという名称ではあるが、投資事業有限責任組合によるファンド組成や子会社設立はなく、ウォンテッドリー本体から直接投資をするスタイル。この点についてはメルカリの「メルカリファンド」と同様だ。

今回ウォンテッドリーがAIおよびロボティクス分野向けのシード投資を開始する背景には、技術主導型のスタートアップが事業化前の段階で「死の谷」を越えられず、なかなか前に進めない例が多い現状があるという。

同社の場合も創業・経営経験を持つ経営者、投資家からの助言や支援が事業の拡大に繋がったことから、Wantedly AI/Robot Fundを発足。シード期の出資に加えて次ラウンド以降の資金調達支援、プロダクト開発や組織開発などのノウハウ提供やメンタリングを通じてスタートアップの成長をサポートする。また支援内容にはウォンテッドリーが提供するサービスの割引や無料提供、サービス間の連携なども含まれる。

 

本日上場のウォンテッドリーに買い注文殺到、気配値上限の2300円のまま値段つかず

ビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリーは今日、東証マザーズに上場した。上場初日は買い注文が集中し値段がつかず、気配値段の上限である2300円の買い気配値のまま大引けを迎えた。

ウォンテッドリーといえば、同社のIPO内容を分析したブログ記事に対して米国のデジタルミレニアム著作権法(DMCA:Digital Millennium Copyright Act)申請を利用したことで、「悪評隠しのためにDMCA申請を悪用した」との批判が集中したことが記憶に新しい。

IPOが決まった直後の騒動とあって上場後の株価への影響を懸念する声もあったが、今日の株式市場を見る限り、その悪影響は少なかったようだ。もっとも、市場に売りだされる株数が少なく、投機家のあいだで人気化したことも買い注文が殺到した原因の1つとして考えられるだろう。

ネットだからこそ健全な議論を——ウォンテッドリー批判記事騒動について双方に聞いた

8月10日に東証マザーズ市場への上場承認が下りたばかりのウォンテッドリー。同社のIPOの内容についてはネット上では賛否両論あるようだが、そんなウォンテッドリーのIPOを分析したブログエントリーがGoogleの検索結果から消え、そのブログエントリーのURLをシェアしたツイートまでもが消えるという事態が起こった。一体どういうことか。

ブログがGoogleの検索結果から消えた

きっかけになったのは「Wantedly(ウォンテッドリー)のIPOがいろいろ凄いので考察」というブログエントリー。バリュエーションやストックオプションの設計など、同社のIPOの内容を分析した上で、「ゴールを成し遂げられたのは素晴らしい」と評価しつつ、「これではココロオドラない(編集部注:ウォンテッドリーは「シゴトでココロオドルひとをふやす」をミッションにしている)」「やりがい搾取感が否めない」といった文言で批判して注目を集めていた。

だがそのブログエントリーが8月25日になってGoogleの検索結果から削除され、さらにそのブログエントリーのURLをシェアしていたTwitterの投稿の多くが非表示となった。ウォンテッドリーは当該のブログエントリー内に同社代表取締役社長の仲暁子氏の写真が掲載されていたため、米国のデジタルミレニアム著作権法(DMCA:Digital Millennium Copyright Act)に基づいて著作権侵害のコンテンツとして当該ブログをGoogle、Twitterに申請していたからだ。

これに対してネット上では「言論を封じるために、DMCAに基づいた削除を行ったのではないか」という声が上がった。以前、「同様の手段を用いて自社の悪評を消したのではないか」と激しく批判された別の会社もあった。上場が決まり社会の公器たるべき企業として果たして正しい対応だったのか、と問う声が大きい。

ウォンテッドリーはTechCrunchの取材に対して、「一部ブログ記事で利用されていた画像に関しまして、引用に当たるかどうかは様々な解釈がある上で、有識者に意見をいただきながら、社内で協議した結果、弊社に関する画像を無断で引用されているとの判断に至りました。昨日(8月24日)、弊社からGoogle、Twitterに削除申請を行い、現在に至っている次第です。多くの皆さまに、ご迷惑とご不安をおかけしてしまったことを深くお詫び申し上げます」とコメント。TwitterでのURLのシェアについても、「リンクが問題ではなく、OGイメージ(OGPで表示される画像)が著作権侵害だった」としている。

一方で、著作権保護の観点以外に削除の意図はなかったのかという質問に対して、「他に意図はありません」と答えた。加えてウォンテッドリーでは8月25日午後、自社サイト上に「当社が行った著作権侵害による削除申請につきまして」と題した声明も発表している。

執筆者への事前連絡はなし

当該ブログを書いたINST代表取締役の石野幸助氏にも話を聞いた。石野氏は「まさか自分のブログがGoogleから削除されると思わなかった」と話した上で、今回の同社の対応について「(言論を封じるなどとは)特には何も思いませんでした。デリケートな時期なので対応に追われていたのかな、と」コメント。石野氏は以前にもウォンテッドリーに関するブログエントリーを書いており、その際にはウォンテッドリーからタイトル変更などの依頼があったそうだが、今回同社からの連絡はなかったという。

ただし問題となっている画像については「Twitterから『著作権侵害だよ』と言われていたので削除しました。Google検索で1位に出てきたものを使い、著作権のことは意識はしておりませんでした。著作権侵害と言われれば、その罰は受けないといけない」(石野氏)とのことだった。エントリーが攻撃的ではないかという意見もあるが、「全く恨みもありませんし、ただ単にIPOに対しての感想を書いたまで、という認識です」と説明した。

求められるのは健全な議論

当事者間の対話を含めて、この騒動の解決方法は他にあったと思う。騒動に関する対応を除いて言えば、ソーシャル時代の新しい人材サービスが黒字で上場することの意味は大きいとも思う。

この騒動についてはすでに各所で報じられ、ソーシャルメディアやブログでもさまざまな意見が挙がっているが、最後にマイナースタジオ代表取締役CEOの石田健氏がニュース解説サイト「The HEADLINE」に書いた内容を紹介したい。石田氏はイグジット経験のある起業家であり、過去にはメディア研究の個人ブログなども執筆していた。起業家とメディア、両側から騒動を分析した内容だと思ったからだ。

石田氏は、仲氏自身がWantedlyのプロフィールページで画像の無断利用をしているのではないかと指摘(編集注:現在は差し替えられている)。一方で、既存の画像を使って新たなコンテンツを生み出すこと自体はインターネットが生み出したミームの1つであるため、「さまざまな問題を個別具体的に考えていく必要がある」と語る。そういえば、今回問題になった画像は、TechCrunchもウォンテッドリーから提供を受けて使用している画像だった。

石田氏のエントリーは次のように締めくくられている。「今回ウォンテッドリー社がおこなったように、著作権やDMCAという仕組みを恣意的に解釈して、自社に都合の良い様に利用することは決して望ましいものではありません。未だ未整備で、議論の余地があるインターネットの著作権だからこそ健全な議論が求められますし、仕組みの悪用は決して認められるものではないでしょう」

photo by stanze

ビジネスSNS「wantedly」運営元のウォンテッドリーがマザーズ上場

求人情報サービス「Wantedly Visit」や名刺管理アプリ「Wantedly People」などHR Tech領域で複数のサービスを展開するウォンテッドリーは8月10日、東京証券取引所マザーズ市場に新規上場を申請し承認された。上場予定日は9月14日。

有価証券報告書によるとウォンテッドリーの平成27年8月期(第5期)における売上高は4億5065万円、経常損失258万円、当期純損失266万円。平成28年8月期(第6期)における売上高は8億4028万円、経常利益1億2085万円、当期純利益7780万円だ。

報告書ではユーザー数の推移についても細かく記載があり、平成29年5月末で個人ユーザー数が78万人超、企業ユーザー数が2万3000社超となっている。また登録の有無にかかわらず月間でアクセスした利用者数は150万人を超える。

株式の保有比率については、代表取締役の仲暁子氏が68.98%を保有する筆頭株主で、ついでサイバーエージェントが11.10%、個人投資家の川田尚吾氏が6.38%と続く。

ウォンテッドリーはゴールドマンサックス出身で、Facebook Japanに初期メンバーとしても参画していた仲暁子氏が2010年9月15日に立ち上げたスタートアップ。2010年2月にフューエルとして設立され、ウォンテッドに商号を変更した後現在のウォンテッドリーとなっている。これまでアーキタイプや川田尚吾氏など複数の個人投資家、サイバーエージェント、日本経済新聞社などから複数の資金調達を実施していた。

現在は冒頭でも触れた「Wantedly Visit」「Wantedly People」のほか、ビジネスチャットツール「Wantedly Chat」や社内用ツールの口コミサービス「Wantedly Tools」なども手がけている。

 

名刺管理アプリ「Wantedly People」に新機能――取引先との話題作りをAIがサポート

ビジネスSNS「Wantedly」を展開するウォンテッドリー。同社が2016年11月から提供開始した名刺管理アプリ「Wantedly People」に新機能が登場した。

同社は7月19日から新機能の提供を開始するとともに、同日、記者会見を開催した。

Wantedly Peopleは、複数枚の名刺をスマートフォンのカメラで同時に読み取り、データ化できる無料の名刺管理アプリ。読み込んだ名刺の持ち主がビジネスSNSのWantedlyにアカウントを持っている場合、そのプロフィール情報と連絡先の情報とを同期できる機能などが特徴だ。

今回発表された新機能は、名刺をスキャンした相手との話題を提供する「Wantedly People Updates」と、そこに広告を掲載する「Wantedly Pepole Ads」だ。

Updatesは、名刺をスキャンした相手との話題になりそうなニュースをWantedly Peopleのアプリ内に表示する機能。スキャンした相手が所属する企業や業界に関わるニュースを配信するほか、その人が受けたインタビュー記事なども自動で表示する仕組みだ。

ウォンテッドリーはこの新機能をリリースするにあたり、毎日新聞、朝日新聞デジタル、ハフポスト日本版、CNET Japanなど20媒体と提携。これらのメディアが公開したニュースを人工知能がピックアップして配信する。ただ、逆瀬川光人氏は「著作権を侵害しないかたちで、提携先以外の媒体からニュースを収集する場合もある」としている。

もう一方の新機能のAdsは、Updatesが表示するニュースフィードや“関連記事”スペース内に広告を表示する機能。逆瀬川氏によれば、基本的に広告の作成は同社が抱えるクリエイティブ・チームが行うという。

Adsで配信される広告のフォーマットは、アニメーション・インフォグラフィック広告、記事広告、ビデオ広告の3つ。ウォンテッドリーが公開した資料によれば、Wantedly Peopleは現在100万人のユーザーを獲得しており、経営層や決裁権をもつユーザーにリーチしていることが特徴だという。

具体的な広告掲載料は開示されていないが、逆瀬川氏は「これらの数字と同等の規模をもつ報道メディアと同じくらいの価格で広告を提供する」と話す。ウォンテッドリーは7月19日より広告の販売を開始する。

アニメーション・インフォグラフィック広告の例

Wantely Peopleはサービス開始から8ヶ月あまりでユーザー数100万人を突破。これまでに約2000万枚の名刺をスキャンした。Wantedly代表の仲暁子氏は「名刺を交換しても、その後に実際に連絡をとるにいたるケースは全体数の1/4程度しかない。今日発表した新機能は、“名刺という資産を活用する”もの」と語る。

今回の機能追加でWantedly Peopleに名刺を活用する手段が加わっただけでなく、より重要なことに、ユーザーベースが広がりつつあるWantedly Peopleに新たなマネタイズ方法が加わったことになる。

左から、新規事業戦略室の逆瀬川光人氏、CEOの仲暁子氏、開発リーダーの相川直視氏

名刺管理アプリ「Wantedly People」にPC版登場、CSVファイルのダウンロードが可能に

ビジネスSNS「Wantedly」を手がけるウォンテッドリーは4月10日、名刺管理アプリ「Wantedly People」のPC版提供を開始した。スマートフォンで取り込んだ名刺データをPCのブラウザ上で編集できるほか、CSVファイルとしてダウンロードが可能になった。

2016年11月にリリースされたWantedly Peopleは、人工知能搭載のOCRを利用した名刺管理アプリ。複数枚の名刺の情報を同時に読み取り、OCRでその場でデータ化ができる。人工知能と機械学習を利用して画像の認識精度を高めたことによる、読み取りの早さと正確さが特徴で、リリースから約4カ月で登録名刺枚数が1000万枚を超えたという。2月には海外版をリリースしていて、50言語以上に対応している。

ウォンテッドリーでは定期的に実施するユーザーアンケートの結果に基づき、スマホで読み込んだ名刺情報をPC上でも活用できれば、ビジネスでの利用がより広がる、として、今回のPC版提供に踏み切った。

Wantedly Peopleのスマホアプリで取り込んだ名刺情報は、即時に反映され、PC版で編集できる。また、PCからメールを送信したい場合、メールアドレスを手打ちする必要はなく、ワンクリックでメールソフトを開き、アドレスの入力が完了する。さらにCSVファイルでのデータエクスポートに対応したことで、名刺から住所入りのリストを簡単に作成できるようになった。年賀状など、郵送リスト作成に力を発揮しそうだ。

ウォンテッドリーでは、PC版の提供について「今後も、名刺からビジネスパーソンがより繋がりやすくなることで、ユーザーにとって名刺管理以上の価値を提供し、サービスの成長に努める」とリリースでコメントしている。

名刺管理アプリでは、先行するSansanの「Eight」がユーザー100万人を数えるが、Eightで名刺データのダウンロードを行うには、iPhoneアプリで月額480円または年額4800円、Androidアプリで月額400円または年額4000円のEightプレミアムへの登録が必要となる。Wantedly Peopleの利用はCSVダウンロードも含めて無料だ。

Wantedly PeopleのPC版はこちらから利用できる。PC版単体での名刺情報管理には対応していないので、一度スマホアプリを使って名刺データを取り込む必要がある。ウォンテッドリーによれば「名刺管理はスマホで行う、というユーザーが多いため、PC単体で利用できるようにする予定は現在はない」ということだ。

「Wantedly」がシンガポールで正式にサービス提供を開始、iOS対応の「Wantedly Visit」英語版もリリース

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ビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリーは3月2日、シンガポールでの正式なサービス提供を開始。同時にWantedlyのスマートフォンアプリ「Wantedly Visit」について、iOS対応の英語版もリリースした。ウォンテッドリーは、2月にも名刺管理アプリ「Wantedly People」の海外版をリリースしたばかり。海外展開をさらに進めていく構えだ。

Wantedlyは、ビジネスパーソンの人脈づくりや、企業の社風紹介、企業訪問などにより人材とのマッチングを行うビジネスSNSとして、2012年2月に公式リリース。約5年で、日本国内で利用企業者数2万社、月間利用ユーザー数150万人が利用するサービスとなっている。ウォンテッドリーでは日本での実績を受け、アジアでの展開を2014年から計画。現地調査、サービスのα版提供を経て、2016年11月には子会社をシンガポールに設立していた。

また、2016年11月のブランド刷新にともないWantedly Visitに改名されたWantedlyのアプリは、Android版ではすでに英語への対応が行われており、国ごとに人材募集を検索する機能もあったが、今回のシンガポールでのサービス提供開始に合わせて、iOSでも英語版を提供、国別検索にも対応した。

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ウォンテッドリー代表取締役の仲暁子氏は、同社初の海外進出の地にシンガポールを選んだ理由について、「地理的にも、人種的にも、文化的にも日本と近く、日本発のサービスが受け入れてもらいやすいことと、日本と同じく社会がある程度成熟していて、給与や福利厚生などの条件だけではなくて、仕事を通じた成長の実感や企業ミッションへの共感で企業を選ぶ人が多いことから、Wantedlyのサービスともフィットすると考えた」と説明する。

シンガポールでは、貿易産業省により、民間のR&D活動を促進する5カ年計画「2020年研究革新起業計画(Research, Innovation and Enterprise 2020:RIE2020)」を策定中で、スタートアップに加え大企業でも、先進的な技術に優れた若い人材を求める動きが活発になると考えられている。こうした動きも、シンガポール国内で人と企業をつなぐサービスの成長を後押しする、と仲氏は見ている。

「Wantedlyは、紙の履歴書をオンラインに置き換えただけの競合サービスと違い、ミッションやバリューで人と企業をつなげ、カジュアルに会社に遊びに行けるこれまでにないサービスで、日本以外でも受け入れられると思っている。また私自身、日本人でもあるが、アジア人としてのひとつのアイデンティティーを共有していると考えている。そのアジアで、日本と同じようにスタートアップ企業や、やりがいを求める若い人を支援するサービスを広げていきたい」(仲氏)

シンガポールでのサービス正式提供に先駆けて行われた、アルファ版を使ったマーケティングリサーチでは、約100社がアクティブに利用したという。今後ウォンテッドリーでは、これまで先行投資として運営されてきたシンガポールでの活動を本格化し、収益を上げて成長していくことを目標とする。また、仲氏によれば、アジア圏の他の地域への展開も計画していて、香港については3月後半ごろから、マーケティングリサーチを具体的に進める予定だ。

仲氏は最後に、スタートアップの海外進出について、こう語った。「日本のインターネット系スタートアップで、ワンプロダクトで海外に進出し、稼げている企業は、LINEなど一握りしかない。海外で受け入れられるサービスが作れるかどうかが、日本のスタートアップの課題だ。今回私たちは、小さい一歩だが英語圏でもあるシンガポールへオフィスを構えて、サービスの正式提供まで来ることができた。これから日本からも海外進出するスタートアップがどんどん現れてほしいし、その中でリーダーシップを取れる存在となりたい」(仲氏)

ウォンテッドリー代表取締役の仲暁子氏

ウォンテッドリー代表取締役の仲暁子氏

名刺管理アプリ「Wantedly People」海外版の提供を開始——50言語以上に対応

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ウォンテッドリーは2月6日、名刺管理アプリ「Wantedly People」海外版をリリースした。海外版では50言語以上、244の国と地域の名刺に対応する。アプリ上で読み取る名刺の言語を設定することで、これまで以上に高精度な名刺の読み取りが可能になったという。またスマートフォン本体の言語設定を変更することで従来の日本語インターフェースに加え、iOS版では英語と中国語、Android版では英語での利用が可能だ。

wantedly-people-count11月11日に日本版が公開されたWantedly Peopleは、AI搭載のOCRを利用して名刺10枚までを同時に取り込むことができるアプリだ。ウォンテッドリーによれば、公開から現在までにスキャンされた名刺の数は400万枚を超え、ビジネスパーソンを中心に利用者を増やしているそうだ。

「日本に限らず、特にアジア圏では名刺が広く利用される文化があり、日本版の公開時にも海外からのダウンロードが一定量あった。そこで12月初めから海外向けのアルファ版を一部のユーザーへ提供したところ、反応もよかったため、正式にリリースすることとなった」(ウォンテッドリー)

Wantedly Peopleでは名刺画像の読み取りとデータ化はAIにより自動可しており、現状でも多言語に対応すること自体は可能だが、さらに多くのユーザーにスキャンしてもらうことで、機械学習による精度がさらに向上すると考えているという。「アジア圏のユーザーの多さを考慮して、いったんは英語・中国語にフォーカスした。ユーザー分析した上で、ドイツ語・フランス語といった欧州の言語や、アジアの他の地域の言語をインターフェースとすることも検討していく」(ウォンテッドリー)

ウォンテッドリーがポートフォリオサービス「CASE」を公開、まずは国内10社300作品を掲載

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ビジネスSNS「Wantedly」を展開するウォンテッドリー。これまでも主力事業であるWantedlyに加えて、ビジネスメッセンジャーの「Sync」など“仕事”に関わるサービスを複数提供している同社だが、また新たなサービスをリリースしたようだ。同社は4月18日、ポートフォリオサービス「CASE」の提供を開始した。

CASEは「Behance」や「Dribbble」などに代表されるクリエーター向けのポートフォリオサービス。さまざまな企業やクリエーターが制作したデザイン作品、アプリ、動画など様々なプロジェクトを閲覧し、「Like」の評価やコメントを付けることができる。サービス開始時点では、PARTYやバスキュールをはじめとして、10社300作品以上のポートフォリオを掲載している。サービスの利用は無料。ただしウォンテッドリーのサービスを利用するためのID取得が必要だ。

CASEの機能は——(1)プロジェクト一覧の閲覧(オススメ順、Like順、コメント数順などで並べ替えするほか、タグを使った検索などが可能)、(2)クレジットの閲覧(プロジェクトの関係者を「CREDITS」として掲載可能。デザイナーやクリエーターだけでなく、エンジニアなども登録できる。クレジットの情報はWantedlyと連携する)、(3)企業ページの閲覧(企業の投稿したプロジェクトを一覧表示可能)——の3つ。作品を見て直接企業やクリエーターへ連絡する機能は「現状だとサービス自体がどう使われるのかまだ分からない」(同社)ということから備えていないが、今後はこのあたりをマネタイズのポイントにも考えているという。

サービスは2015年新卒のエンジニアが中心となり、2ヶ月半・5人のチームで開発した。プロジェクトマネジメントを行ったエンジニアの南直氏は、「Behanceなど先行するサービスはあるが、国内の企業・クリエーターの作品が集まっている場所がなかった。初期に掲載する作品はリレーションがある国内の企業が中心だが、国内の著名クリエーターにも参加してもらっている」と開発の経緯を語る。

今後は創作機会の多いクリエイターをターゲットに利用者を拡大し、数カ月を目処に2000作品を集める予定だという。またWantedlyがインドネシアなど海外展開を進めているのにあわせて、海外ユーザーへ日本の作品を紹介したり、海外ユーザーの作品も投稿したりといった利用を検討していく。

ウォンテッドリーがビジネス向けのチャットアプリ「Sync メッセンジャー」をリリース

Sync メッセンジャー

ビジネスSNS「Wantedly」を提供するウォンテッドリーが、ステルスでサービスを展開していたグループチャットサービス「Sync メッセンジャー」の正式リリースを発表した。ブラウザで利用できるウェブ版のほか、iPhone、Android、Mac、Windows向けにアプリも提供している。

Sync メッセンジャーは、社内外のビジネスコミュニケーションに特化したチャットサービスだ。料金無料のフリー版から、月額600円のプロ版、月額1200円のビジネス版と3つのラインアップを用意する。テキストの冒頭に「@」とユーザー名を付け、特定ユーザーに名指しでメッセージを送信できるほか、チャット内容の全文検索(プロ版以上で提供)、保存期間無期限のファイル共有(プランにより容量は変化)、URLやQRコードを利用した招待機能などを備える。デバイス間の同期もしており、サービスを各デバイスで立ち上げた際には、どこまでが既読で、どこからが未読なのかといった表示などもしてくれる。アカウントはWantedlyと連携しており、名前に加えて、会社名や役職、学歴などから知り合いを検索することも可能になっている。

これまで採用に特化したビジネスSNSを展開してきたウォンテッドリーがなぜビジネスチャットを作ったのか? 同社は「シゴトでココロオドル人を増やす」をミッションに掲げているが、このミッション実現のために、「働くすべての人のインフラになる事を目指し事業展開している」のだそうだ。そのための施策として、2015年4月には人脈管理機能「Sync サーチ」を提供しているほか、11月にはAPIの公開も行っている。今回のサービス提供もその延長線上の施策となる。

すでにSlackChatWorkTalknoteのようなビジネスチャットサービスは存在しており、ビジネスシーンでメールや電話に代わるコミュニケーション手段としてその重要性を高めている。ウォンテッドリーでもこの点に注目。また「Facebook メッセンジャーやLINEなどの既存のSNS では、公私混同が起こりやすく、職場でのSNS ハラスメントなどの問題も引き起こしている。調査(自社ユーザー399人を対象にしたもの)によると、半数近くの人がビジネスのやり取りをFacebook メッセンジャーやLINEで行うのに抵抗を感じている」(同社)といった課題があったことからプロダクトの提供に至ったとしている。

ビジネスSNS「Wantedly」がいよいよオープン化、3つの機能が外部サイトでも利用可能に

ウォンテッドリー代表取締役の仲暁子氏(中央)とOpen APIを担当した相川直視氏(左)、坂部広大氏(右)

ウォンテッドリー代表取締役の仲暁子氏(中央)とOpen APIを担当した相川直視氏(左)、坂部広大氏(右)

ウォンテッドリーの提供するビジネスSNS「Wantedly」。6月に発表していたプラットフォームのオープン化がいよいよスタートした。同社は11月9日よりOpen APIの提供を開始。すでに発表されていたサイバーエージェント、クックパッド、ヤフー、ディー・エヌ・エー(DeNA)の4社に加えて、採用管理システムを提供するジャパンジョブポスティングサービス、ワークス・ジャパン、イグナイトアイがローンチパートナーとしてOpen APIの導入を実施。また、本日よりすべての企業に機能を開放する。ウォンテッドリーでは年内に100 社の導入を目指す。

Open APIを利用することで、Wantedlyのサイト外であっても同サービスの機能を利用できるようになるが、今回提供されるのは「話を聞きに行きたいボタン」「会社フィードボックス」「フォーム自動入力ボタン」の3つの機能だ。Wantedlyの会社アカウントを作成し、自動生成されたJavaScriptを一行ホームページに挿入すれば、これらの機能を外部サイトに導入できるようになる。これによって従来の応募フローには乗って来なかった潜在転職者や、採用のフローが面倒で離脱してしまうような転職者とも出会えることが期待できる。

Wantedly には、「本選考へのエントリ-」というかっちりしたものエントリーフォームではなく、カジュアルに企業へ遊びに行きたいという意思を表示する「話を聞きに行きたいボタン」がある。これまでWantedly内のクライアント企業各社のページでのみの利用できたこの機能が、外部サイト(例えばクライアント企業のコーポレートサイトなど)にも設置可能になる。

VisitButton

「話を聞きに行きたい」ボタンのイメージ

「会社フィード」は、Wantedly上に日々の会社の様子を投稿して情報を更新できる機能。ユーザーは気になる会社フィードをフォローすることで、最新の企業情報を受け取ることができる。この会社フィードを外部サイトに表示するのが「会社フィードボックス」だ。

「会社フィードボックス」のイメージ

「会社フィードボックス」のイメージ

「フォーム自動入力ボタン」は、Wantedly上にプロフィールを登録するユーザーが、ワンクリックでその情報をほかのサイトのプロフィール入力フォームにコピーできる機能。例えば転職希望者がWantedlyで興味のある企業を見つけ、話を聞きに行ったあとでその企業の選考に正式にエントリーする場合、企業のエントリーページにこのボタンが設置されていれば、ワンクリックで情報を入力できるようになる。今まではコーポレートサイトにWantedlyの自社ページのリンクを用意するケースが多かったそうだが、今後はWantedly上の更新情報が直接コーポレートサイトなどから閲覧できることになる。

Wantedlyの月間ユーザー数は60万人。クライアントは1万2000社にまで拡大した。ウォンテッドリー代表取締役の仲暁子氏によると「もともと4000社くらいまではスタートアップが中心だったが、その領域はほぼ取り切って、そこからは中小企業や大企業、病院、学校、行政など利用企業の裾野が広がっている状況」という。

ビジネスSNS「Wantedly」がオープン化、自社サイトで潜在転職者にリーチ

ウォンテッドリーの仲暁子社長
クックパッドの採用ページに「話を聞きに行きたい」を設置した画面

クックパッドの採用ページに「話を聞きに行きたい」を設置した画面

日本経済新聞から約1億円の資金調達を発表したウォンテッドリーが、ビジネスSNS「Wantedly」のプラットフォームをオープン化する。第一弾としてAPIを公開し、外部サイトに「話を聞きに行きたい」ボタンを設置できるようにする。まずはサイバーエージェント、クックパッド、ヤフー、ディー・エヌ・エー(DeNA)の4社が導入し、年内をめどにすべての企業に開放する予定。

話を聞きに行きたいボタンは、求職者がWantedlyで気になった企業にエントリーするための機能。エントリーしたからといっても必ず連絡が来るわけではなく、企業側が気になった求職者にのみ招待メールが届く仕組み。一般的な転職サイトは求職者が毎回プロフィールや経歴を企業ごとに入力していたが、それが不要な分、気軽に応募できるというわけだ。

「話を聞きに行きたい」ボタンをクリックするだけでエントリーが完了する気軽さが特徴だ

「話を聞きに行きたい」ボタンをクリックするだけでエントリーが完了する気軽さが特徴だ

外部の企業は今後、JavaScriptを一行ホームページに挿入するだけで、話を聞きに行きたいボタンを自社サイトに導入できるようになる。採用担当側としては、従来の応募フローには乗って来なかった潜在転職者であったり、採用フローが面倒で離脱してしまったような転職者とも出会えるのがメリットだと、ウォンテッドリーの仲暁子社長は話す。

「イケてるエンジニアって、会社に遊びに来ているうちに選考に進んだりすることが多いじゃないですか。『話を聞きに行きたい』もそういった世界観。今回導入した企業からは、Wantedlyのボタンがあるからこそコンバージョンするケースがありそうと評価してもらっています。」(仲氏)

ウォンテッドリーの仲暁子社長

ウォンテッドリーの仲暁子社長

オープン化戦略の第一弾としてはこのほか、企業が社内の活動や告知をWantedlyに投稿する会社フィード機能を自社サイトに導入できる「会社フィードボックス」を公開した。会社フィードは昨年7月にリリースし、1000社が利用している。求職者としてはWantedlyの募集要項だけでは伝わりにくい会社の様子がわかり、企業としては社内の雰囲気を潜在候補者に対してカジュアルにアピールできるようになる。

Wantedlyは2011年2月に公開し、累計で1万社が登録。ウェブ業界を中心に、毎月約60万人がサイトを訪問している。4月には、名前や社名を入力するだけでWantedlyユーザーが検索できる「Sync」をリリースするなど、ビジネスSNSとしての側面を強化中だ。日経新聞との提携は詳細が明かされていないが、両社のIDを連携させればウェブ業界以外のユーザーにもリーチできるかもしれない。仲氏は「働くすべての人のインフラを目指す。そのためには、働く人が読んでいる日経は私達の強力な助っ人になる」と話している。

会社フィードボックスではWantedlyの募集要項だけでは伝わりにくい会社の様子をアピールできる

会社フィードボックスではWantedlyの募集要項だけでは伝わりにくい会社の様子をアピールできる

ウォンテッドリーが日経新聞から約1億円の資金調達、採用支援事業などで業務提携

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wantedlyウォンテッドリーは6月10日、日本経済新聞社(日経新聞)との資本業務提携を発表した。

日経新聞を割り当てとした約1億円の第三者割当増資を実施。あわせて採用支援事業や各イベントで業務提携を進める。今後はそれぞれの顧客基盤やブランド、提供コンテンツなどを活用した新サービスの企画や運営も検討する。

ウォンテッドリーはビジネスSNSを軸にした採用支援サービス「ウォンテッドリー」を運営。2015年6月時点でのMAU(月間アクティブユーザー)は60万人、登録企業はスタートアップをはじめとして900社に上る。

Wantedlyの連絡帳ツール「Sync」は広く浅い人脈を持つウェブ業界人がターゲット

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イベントでいろんな人と会ってFacebookでつながったものの、いざ連絡しようとしても名前が出てこない……。ウェブ業界で数多くのイベントに参加してる人なら、こうした経験は1度や2度はありそう。そんな人を対象にしたビジネス連絡先管理ツールが「Sync」だ。ウォンテッドリーが本日リリースした。

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名前が思い出せなくても会社名で探せる

サイト上で名前や会社名を入力すると、ソーシャルリクルーティングサービス「Wantedly」に登録している60万ユーザーを検索できる。それ以外の人は手入力で連絡先に追加する。

便利なのは、会社名で人を探せること。Facebookは会社名で友人を検索できないが、Syncは「社名は思い出せるのに名前が出てこない」人でも見つけられるわけだ。

たとえFacebookでつながってなくても、会社名さえ一致すれば、Wantedlyに登録済みの全社員が検索結果に出てくる。さらに言うと、過去の経歴でその会社名を登録している人さえも探すことができる。こうした仕組みは名刺管理サービス「Eight」とも似ている。

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検索でヒットした人には、自分だけに公開されるメモを入力できる。例えば「○○のイベントで会った」と入力しておけば、イベント名でも探せるので、かすかな記憶をもとに思い出せそう。コンタクトを取りたい人に対しては、SyncやFacebookメッセンジャーでやりとりできる。

利用するには、Wantedlyの会員登録が必要となる。

「ウェブ業界でつながりたい人はほとんど見つかる」

Wantedlyは昨年5月、iPhoneに登録した連絡先を「仕事」「友人」「家族」などとグループ分けでして管理できるiPhoneアプリ「CONTACT」をリリースしている。このアプリもSyncと同様、Wantedlyに登録している会社名から連絡先を探せるのだが、ウォンテッドリーの仲暁子社長は「ターゲットが大きく違う」と話す。

彼女によれば、CONTACTは「比較的ITリテラシーが低いユーザー」が対象という。「新しいつながりがたくさんできるわけではないですが、ガラケー時代から連絡先を管理するのが好きで、それをスマホになった今でもやっている、というようなペルソナです」。

一方、Syncは「Facebook上で薄いビジネスのつながりが増えたウェブ業界の人」がターゲットだ。「Wantedlyはウェブ業界を中心に月間60万人が利用しているので、つながりたい相手はほとんど見つかります。名前を検索してタグ付けし、記憶の引き出しにしまう。そんな新しいつながり管理を提案したいです」。

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Wantedlyがインターン探しに特化した新アプリ、スタートアップ案件多数

Facebookのつながりを活用したソーシャルリクルーティングサイト「Wantedly」は、主に転職ユーザーを対象としたサービスだ。でも実は、全体の求人案件の約3割は学生インターンの募集で、その数は昨年度比400%と加速度的に増えているそうだ。こうした需要を背景にWantedlyが2月23日、新卒学生のインターン探しに特化したiPhoneアプリ「Wantedlyインターン」をリリースした。

新卒向けアプリでは、スタートアップを中心に1500件の求人を掲載。学生はプロフィールを入力することで、インターン募集先からスカウトが届いたり、先輩の会社を見つけられるのが特徴。自分の趣向に合わせてインターンを探せるようになっているので、スタートアップで経験を積みたい学生にはよさそう。PCサイトもある。

インターンというと、一部では「やりがい搾取」的に低賃金で働かせるようなケースもあるようだが、Wantedlyでは、求人の応募数やPV数、企業を「応援する」ボタンが押された回数が多い企業が上位に表示されるため、評判の良い企業がひと目で分かるようになっている。

Wantedlyの月間ユーザー数は約40万人。うち、学生ユーザーは約5万人を占める。新卒向けアプリでは、東京を中心とする上位校で就活中の学生5万人を取り込みたい考え。学生時代に新卒向けアプリを通してWantedlyのコンセプトを理解してもらい、就職後もWantedlyを使い続けてもらう狙いもあるようだ。