Wantedlyがインターン探しに特化した新アプリ、スタートアップ案件多数

Facebookのつながりを活用したソーシャルリクルーティングサイト「Wantedly」は、主に転職ユーザーを対象としたサービスだ。でも実は、全体の求人案件の約3割は学生インターンの募集で、その数は昨年度比400%と加速度的に増えているそうだ。こうした需要を背景にWantedlyが2月23日、新卒学生のインターン探しに特化したiPhoneアプリ「Wantedlyインターン」をリリースした。

新卒向けアプリでは、スタートアップを中心に1500件の求人を掲載。学生はプロフィールを入力することで、インターン募集先からスカウトが届いたり、先輩の会社を見つけられるのが特徴。自分の趣向に合わせてインターンを探せるようになっているので、スタートアップで経験を積みたい学生にはよさそう。PCサイトもある。

インターンというと、一部では「やりがい搾取」的に低賃金で働かせるようなケースもあるようだが、Wantedlyでは、求人の応募数やPV数、企業を「応援する」ボタンが押された回数が多い企業が上位に表示されるため、評判の良い企業がひと目で分かるようになっている。

Wantedlyの月間ユーザー数は約40万人。うち、学生ユーザーは約5万人を占める。新卒向けアプリでは、東京を中心とする上位校で就活中の学生5万人を取り込みたい考え。学生時代に新卒向けアプリを通してWantedlyのコンセプトを理解してもらい、就職後もWantedlyを使い続けてもらう狙いもあるようだ。


その場でFacebook友達申請の「気まずい時間」をなくす連絡帳交換アプリ「ぴっ」

初対面の人とその場でFacebookの連絡先を交換するのって、意外と面倒じゃないですか? Facecbookに名前を入力して、検索結果一覧からアカウントを探すアレだ。実はFacebookの公式アプリには、QRコードを使って友達申請できる日本独自の機能「マイQRコード」がある。でも、実際に使おうとするとスマホのカメラを立ち上げるのに時間がかかったりして、結局は気まずい時間が流れることになる。Wantedlyが12月17日にリリースした連絡帳交換アプリ「ぴっ」は、こうした「誰のためにもならない時間」を軽減するものだ。

アプリをインストールしたユーザーはまず、プロフィールを送信したい相手に自分のスマホを渡して、電話番号を入力してもらう。(もしくは自分で電話番号を聞いて入力する)。その上で、相手に送りたい連絡先(氏名と電話番号、メールアドレス)またはFacebookアカウントを選び、SMS経由で送信できる。Facebookアカウントを送りたい場合は、Wantedlyに登録する必要がある。

メッセージはクラウド電話APIサービス「Twilio」を介して届くため、Facebookアカウントのみを送信する場合は、自分の電話番号が相手に伝わることはない。アプリに入力した相手の電話番号も保存されない仕組みになっている。

スマホで電話番号やSNSのアカウントを交換するアプリとしては、「iam(アイアム)」やリクルートが手がける「Profee(プロフィー)」などがある。これらのアプリはFacebook以外にもTwitterやLINEなどのSNSのアカウントを交換できるが、お互いが同じアプリをインストールすることが前提だった。これに対して「ぴっ」は、Wantedlyに登録する必要はあるものの、自分がアプリをインストールしていれば、誰とでも相手の端末を問わずに連絡先を送れるのが特徴だ。

実際に自分も、イベントや懇親会で会った人とその場でFacebookの連絡先を交換する時があるんだけど、名前を入力するのが面倒だし、意外と似た名前の人がいたりして、探すのに一苦労することがある。「あ、増田の『ます』は利益の『えき』じゃなくて増える方です」「出てこない? すみません、ローマ字で探してみてもらえますか……」みたいな感じだ。アプリで相手に電話番号を入力してもらうのは嫌がられそうだけど、それは自分が信頼してもらえるかどうかの問題なのかもしれない。

津田塾大初の未踏クリエーター、Wantedly新卒1年目が開発


アプリを手がけたのは、Wantedly新卒1年目の平田淳さん。彼女は幼少期から、父親の仕事の影響でMacが自宅にある環境で育ち、インターネットに興味を持ったことから津田塾大学の情報科学科へ進学。そこでプログラムを学び、中高生向けにIT教育を行う「Life is Tech」でメンターを務めるようになり、だんだんとプロダクトづくりに没頭していった。

在学中には、同大で初めて情報処理推進機構(IPA)の「未踏IT人材発掘・育成事業」に採択。企業から就職活動中の学生にオファーをする「逆求人就職支援システム」を開発した。大学生は就活中に興味のある会社説明会に参加するが、もしも企業の方からスカウトが来れば、自分を客観的に見たり、選択肢になかった業界に興味を持つきっかけになると考えたからだ。

彼女自身、リクルートから内定を得ていたが、Life is Techで講演したWantedly創業者の仲暁子さんと出会い、「大企業よりもスタートアップで何でも経験するほうが学べることが多い」と決意。リクルート内定を辞退し、未踏プロジェクトが終わる6月にWantedlyに入社した。

「ぴっ」には昨年まで就活生だった彼女ならではの思いが盛り込まれていると話す。「就活を始める大学生は、企業の人事から見られるという理由で、Facebookアカウントを作り始めたり、昔からやっている人は金髪時代の投稿を消したりします。そのうち、会社説明会で会った就活生同士がFacebookでつながるんですが、ほとんどの人は共通の友だちがいないので、なかなか相手を探せないんです。そんな場面で使ってもらえれば」。


日本のスタートアップはRubyがお好き? PHPと人気ほぼ互角に

ソーシャルリクルーティングサイト「Wantedly」を運営するウォンテッドリーが25日、スタートアップ企業に人気のプログラミング言語に関する調査結果を発表した。それによれば、2009年に創業した企業の間ではPHPが最も人気だったが、2011年以降に創業しているスタートアップ企業の使用言語はPHPとRubyがほぼ半々であることが分かったという。

詳しくグラフを見ると、2009年創業の企業のうち、PHPを使用していたのは38%、Rubyは15%と倍近くの差があったが、2011年に創業した企業ではPHPとRubyが24%で同率。2013年創業の企業ではPHPが32%、Rubyが27%と再び差が広がったが、2014年に創業した企業ではPHPが22%、Rubyが25%と、初めてRubyがPHPを上回っている。

調査は、Wantedlyの登録企業で使用言語を記載している企業390社の中から、各社の創業年度別にサーバーサイドで使用している言語を集計したもの。JavaScriptはフロントエンドの使用が多いため除外した。JavaはAndroidでの使用とサーバーサイドでの使用の両方をカウントしている。

プログラミング言語は時代とともに人気が移り変わるもの。PHPとRubyの人気が伸びている理由についてWantedly代表取締役の仲暁子は、「PHPはCakePHP、RubyはRuby on Railsなどの代表的なフレームワークが存在するため」と見ている。


ビジネスSNSの側面を持ち始めたWantedly、ソーシャル強化の狙い


Facebookのつながりを活用したソーシャルリクルーティングサイト「Wantedly」が19日、ユーザーがフォローする会社や知人の最新動向を一覧できるニュースフィード機能を導入した。ウォンテッドリー代表取締役の仲暁子によれば、最近のWantedlyは、イベントや仕事で会ったユーザー同士がつながったり、企業が自社ブランディングに活用するなど、求人以外の使われ方も目立ってきているという。Facebookライクなニュースフィード機能をリリースすることで、ユーザーと企業の距離感をさらに近づける狙いがあるようだ。

Wantedlyの月間ユーザーは約40万人に上り、1日あたり100組の知人の新しいつながりが生まれているのだという。ニュースフィードではこうした「仕事でつながった知人」の情報を一覧できるようになる。ニュースフィードで受け取れるのは、フォロー中の会社の投稿や知人の新しいつながり、知人の新しい紹介文(mixiの他己紹介的なメッセージ)、知人が書いた新しい紹介文、知人の応援している求人募集。まずはウェブ版から提供を開始し、順次モバイルにも対応していく。

ニュースフィードに先立ちウォンテッドリーは7月28日、求人企業が社内の活動や告知を投稿できる「会社フィード」機能をリリースした。Facebookのいいね!に近い機能だが、求人企業は自社をフォローしたユーザーのプロフィールを閲覧できる点が異なり、潜在的な採用候補者を抱えることができる。ユーザーにとっては、気になる求人企業を「フォロー」することで、Wantedlyの募集要項だけでは伝わりにくい会社の様子がわかるのがメリット。そのタイミングで仕事を探していなくても、フォローした企業が新たに求人募集した際にはプッシュ通知を受け取れるのも利点だ。

ビジネスSNSとしての側面を持ち始めたWantedlyだが、ニュースフィードや会社フィードといったソーシャル機能を強化する狙いは、「ユーザーが求人にエントリーする際の心理的なハードルを下げることにある」。というのも、ユーザーにとってWantedlyは、採用に至るまでに若干遠回りなサービスであるからだ。

ユーザーが求人企業にアプローチするには、企業のページの「話を聞きに行きたい」ボタンを押してエントリーした上で、企業に興味を持ってもらえた場合にオフィスに招待してもらう必要がある。(ユーザーのプロフィールを見た求人企業からスカウトのメールが届く場合もある)。さらに言うと、Wantedlyは他の求人サイトと異なり、報酬の記載欄が存在しない。条件面ではなく、やりがいや理念で仕事をマッチングすることを重視しているためだ。求人ページには、どんな人材を募集しているのかは事細かく紹介されているものの、待遇面は最終段階で詰めていく。

しかし、会社フィードで「会社をフォロー」するという選択肢ができたことで、ユーザーは気になる会社を気軽にウォッチできるようになったと、仲は語る。「今まではエントリーする人にとってハードルが高かったかもしれませんが、会社をフォローするだけなら心理的な負担は軽くなる。ユーザーとしてはフォローした後、その会社に興味を持てばエントリーすればいい」。


ウォンテッド、メール解析で連絡帳を作成するアプリ「CARD」をローンチ

日本のスタートアップ界隈ではエンジニアやデザイナーの人材採用時によく使われているソーシャルリクルーティングサービス「Wantedly」のβ版が公開されたのは2年程前のことだ。現在は約1,400社と5万のユーザーが利用しており、最近ではスタートアップだけでなく、複数の上場企業も同サービスを活用しているそうで、順調に成長している。

そして本日、このWantedlyを運営するウォンテッドが2つ目のプロダクトである名刺管理アプリ「CARD」のローンチを発表した。まずはiOSでのみ提供される。CARDを簡潔に説明すると「メールアドレスを登録するとメールを解析し、自動で連絡帳を作成してくれるアプリ」だ。

このアプリはメールアドレスを認証すると、受信したメールと送信したメールの本文を解析し、署名欄などから相手の名前、会社名、役職、電話番号といった情報を取得することで自動的に連絡帳をCARD内に作成してくれる。自動作成された連絡先はデフォルトの連絡帳のようにアプリ内で名前や会社名を入力し検索することも可能だ。

一度自分のメールアドレスをアプリで認証すれば、それ以降の更新は自動でやってくれるので、ユーザーが必要な作業はほとんど発生しない。また、メールは受信したものを全て解析して連絡帳に登録するわけではなく、1往復以上のやり取りをした相手だけ連絡先として登録する仕様になっている。

名刺管理サービスというと、本誌でも紹介した三三が提供する「Eight」(最近はTVでCMも放送している)やScanSnapとEvernoteを組み合わせるなどして、もらった名刺全て登録しておく利用法が一般的だが、CARDは「メールのやり取り」が基本なので、他のサービスと比べるとより密な関係にある人に絞った名刺管理サービスとなる。

ウォンテッドはWantedlyを見てわかる通り「何をするか」よりも「誰とするか」を重視しているから、このようなサービス設計をしたことにも納得できる。これを強調するかのようにCARDにはライブ機能と呼ばれるものもあり、これは他のユーザーの連絡先情報をリアルタイムにアップデートしてくれる。

ライブ機能をONにしておけば、自分が異動などをした際にプロフィールを更新するだけで、自分が登録されている他のユーザーの連絡帳で情報がアップデートされる。この機能を使うことで、一度関係を作れば、その後最新の情報が常に登録されている状態になるわけだ。

しかし、このような個人情報を取扱うサービスには、企業によってはセキュリティなどの不安があることも確かだろう。

この点に関しては「セキュリティはもちろん気にかけているし、メールの意味解析などはせず、アカウント情報は暗号化し、連絡先作成・更新に必要な情報は一定期間後に破棄している」とウォンテッド代表取締役社長の仲暁子氏はいう。

その上で、仲氏は「こういうもの(CARD)が便利だということを認識してもらいながら、使ってもらえる企業からどんどん展開していきたい」という。最近では大企業でもGoogle Appsを使ったり、iPhoneを支給してiCloudに接続しているケースもあるから、こういった取り組みを行っている会社には使ってもらえるのではないかと考えているそうだ。

Wantedlyでは転職者というごく一部の層にしかリーチできず、企業理念である「シゴトでココロオドル人を増やす」には対象者が少なすぎた。だから、CARDではビジネスパーソン全員をターゲットにして、”ココロオドル”人をもっと増やしていきたいと仲氏はいう。

今後の展開としては現在iOSにのみ対応のところ、他のデバイス・OSも順次提供。また、IMAPのみに対応しているがPOP3にも対応する予定とのこと。