ついにwatchOS 7でApple Watchの文字盤カスタマイズ、共有が可能に

Apple(アップル)はWWDC 2020でカスタムウォッチフェイスの共有など、これまで強く要望されていた機能をApple Watchに追加すると発表した。

Apple WatchのApp Storeには2万以上のApple Watch用のアプリが登録されているが、お気に入りのアプリのデータをすべてWatchのメイン画面に集約する機能が欠けていた。watchOS 7に導入されるサードパーティーのウォッチフェイス(文字盤)をカスタマイズして共有する機能などによってこの状況は変わる。

watchOS 7ではデベロッパーはアプリごとに個別の機能を統合し、これを表示するカスタムウォッチフェイスをデザインできる。例えばサーファー向けウォッチアプリのデベロッパーは、ユーザーがお気に入りのビーチを登録すれば水温や波高、風速などを予測する「サーフィンウォッチ」の文字盤をデザインできる。赤ちゃんの両親向けの専用アプリであれば授乳時間のアラームを設定したり、成長を記録したりできる。Nike(ナイキ)社のNike Run Clubは、前回のランニングのペースや毎週のランニング目標などの情報を表示する。

アップルは「デベロッパーは新しいSwiftUIを利用して複雑な機能をデザインできるようになる」と述べている。

またwatchOS 7では、ユーザーはこうした複合的な機能を持つカスタムアプリを利用したお気に入りのウォッチフェイスを公開、共有できる。

watchOS App Storeでは、キュレーションされたサードパーティのアプリやウォッチフェイスを発見できる。また新しい共有機能を利用して、App Storeその他で発見したウォッチフェイスを家族や友人と共有することができる。

共有は簡単だ。表示されたウォッチフェイスを長押して、送信先を選択するだけでよい。デベロッパーはアプリから直接、事前にカスタマイズされた文字盤を提供することもできる。これは各種のソーシャルメディアに公開できるため、ウォッチフェイスがバイラルで拡散される可能性もある。

iOSなどアップルの他のプラットフォームと比べて、遅れ気味だったwatchOSにとってこうした新機能はエコシステムを活性化するのに役立つだろう。

Appleはまた、タコメーター付きの新しいクロノグラフや更新されたXLフェイスのアップデートなど、今後独自の複合機能の文字盤デザインを提供していくと述べている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

ジムでのApple Watch活用を促進するプログラムが米国で登場

手首に着けるフィットネストラッカーは、屋外でのエクササイズに適している。一方、ジムのマシンが好きな人たちにとっては微妙だ。GPSによる距離の計測ができないし、エリプティカルのようなマシンを使った運動も計測しにくい。

最近のApple WatchシリーズとwatchOSでは、この問題が解決してきている。ワークアウトの検知が向上したのと、2017年にリリースされたwatchOS 4でGymKitが追加されたためだ。GymKitに関しては、Appleはまずマシンメーカーと連携し、旧式の30ピンのiPodに対応したトレーニングマシンからApple Watchで検知できる新しいマシンへと進化させるよう働きかけた。

今週、Appleはジムと提携して、Apple Watchの取り組みをさらに一歩進めた。4つのジムをパートナーとして、Apple Watch Connectedプログラムを新たに始めるのだ。その4つのジムはOrangetheory、Basecamp、YMCA、Crunch Fitnessで、昔ながらのジムから小規模な特化型のジムまでバラエティに富んでいる。ただ、これまでのGymKitと同様に、マンハッタンやミネソタ州のツインシティーズといった大都市圏に住んでいるのでない限り、近所のジムで使えるようになるにはしばらく時間がかかるだろう。

Apple Watch Connectedプログラムは、ジムの中と外の生活をさらに近づけるためのものだ。プログラムには4つの柱がある。GymKit対応マシン、Apple WatchとAppleが開発したiOSアプリ、ジムがApple Payに対応すること、そしておそらくこれが最も興味深い点だが「インセンティブプログラム」が柱となる。

前述の4つのジムがどのようにこのプログラムに関わるかは、それぞれのビジネスモデルにより異なる。特にGymKit対応マシンは必ずしも使用されるとは限らない。たとえばOrangetheoryのワークアウトはマシンを移動しながらの高強度インターバルトレーニングなので、結局のところGymKitでの記録はあまり意味がない。

インセンティブプログラムも、ジムにより異なる。Orangetheoryでは基本的にアクティビティの成果に応じてNikeやAppleのギフトカードがもらえる。Crunch Fitnessでは会費が2年間で最大300ドル(約3万3000円)割引になる。YMCAでは収益が「コミュニティイニシアチブ」に充てられ、Basecampではジムが提供するGPS付きApple Watch Series 5の費用に充てられる。

トータルで見ると、どの関係者にとっても良い話のようだ。Appleは小規模ながらも成長しているジムに対して積極的に関与できる。ジムはAppleとのパートナーシップを特典のひとつにすることができる。そしてGymKitのパートナーはこれからさらに多くのマシンを販売できる。GymKit対応マシンはすでに5万から10万台が出回っているが、ここには最近公表されたWoodway、Octane、TRUE Fitnessといったマシンメーカーの数字は含まれていない。

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(翻訳:Kaori Koyama)

WWDCで発表されたiOS、macOS、watchOSのおいしい部分まとめ

米国時間6月3日のWWDCの基調講演では、予想通り多くのものが発表された。そのすべてを見終わってみると、なんだかAppleは、今回取り上げた新機能の間で競争を繰り広げていたようにも感じられた。全部を2時間ちょっとのイベントに詰め込まなければならなかったのだから、それも当然だろう。

多くの人にとって、新しいMac Proが今回の発表のハイライトに見えただろう。ただしAppleとしては、ソフトウェアに焦点を当てていたのは確かだ。Appleは、ハードウェアの売り上げが伸び悩むにつれて、やはり将来はソフトウェア、サービス、そしてコンテンツにかかっているのだと、痛切に感じているはずだ。今回の基調講演では、iOS、macOS、そしてwatchOSが提供することになる新しい機能の中でもベストな部分を、解説付きで観ることができた。

驚くべきことではないが、その中ではiOS 13が最も大きな変更をもたらす。ダークモードは、いわばその中のハイライトだ。この機能のセールスポイントは、macOSなど、他のOSのものと基本的に変わらない。つまり、目に優しく、バッテリーの消費を抑えるというもの。ユーザーの設定によって、常にそのモードを使うか、太陽が沈んでいる間だけ有効にするかを選ぶことができる。

ダークモードにすると、自動的に暗い壁紙が選ばれる。とりあえずAppleの純正アプリで動作するが、やがてサードパーティ製アプリもサポートする。また、アプリ開発環境も標準的にサポートするはずだ。

Appleマップは、登場した直後には鳴かず飛ばずだったが、大きなアップグレードがずっと加えられてきた。今回の新機能で最も注目に値するのはLook Aroundだ。Googleがずっと前から実現しているストリートビューに対抗するものとなる。デモを見る限り、非常にスムーズに動作する。ただし、実際に路上のセルラーネットワーク環境でどのように動くかはわからない。しかしデモは、間違いなく印象的なものだった。

イメージングに関しては、これまでもiOSにとって重要なアップグレードのポイントとなってきた。それは今回も同じだ。写真アプリの編集機能はかなり進化している。ホワイトバランス、コントラスト、シャープネス、ノイズ除去など、プロっぽいコントロールが可能となった。

簡単に使えるフールプルーフ的な機能も加わっている。たとえば、肌の色に影響を与えずに彩度を調整する機能などだ。また、画質や色調の調整や、全体の回転など、ビデオに対して使える編集ツールも加わった。また写真アプリでは、撮影した写真の1画面の表示数、並べ方をダイナミックに変更できる。たとえば、誕生日に撮影した画像をグループ化して表示すれば、時の経過を嫌でも再認識することになるだろう。

今年の基調講演は、iPadにとって、大きな節目となるものだった。iPad用のOSが、iPhone用のiOSから分離されたからだ。ユーザーにとっては、iPadの大きな画面を活かした機能を利用できるようになることを意味する。たとえば、同じアプリのウィンドウを複数開いて、これまでとはまた違う意味のマルチタスクも可能となる。さらに、ジェスチャーによってテキストを選択したり、コピー&ペーストまでできるようにもなる。こうしてiPadOSは、パソコンの操作感覚に近づいていく。

しかし、それより何より、最もエキサイティングな新機能は、実はMac側にあった。macOS Catalinaは、DuetやLuna Displayのようなセカンドディスプレイ機能をiPadに付加する。つまり、iPadをMacの外部モニターとして利用できるのだ。この機能は、Bluetoothによる無線接続でも、USBによる有線接続でも使える。

WWDCの会場は、無線通信にとっては過酷な環境のためか、デモは有線接続で行われた。複雑な操作にも対応して完璧に動作したことは言うまでもない。iPad Proなら、Apple Pencilで描くこともできる。また、iPadのディスプレイの下部には、Touch Barのようなメニュートレイも表示される。

watchOSについても、いくつか付け加えておく価値があるだろう。中でも重要なのは、月経周期の記録、予想機能だ。この機能はiOSでも利用できるようになる。これまでとはまた違った意味での健康管理を可能とするもの。

その他、watchOSに追加される機能としては、オーディオブックをApple Watchで直接聴くための純正アプリ、内蔵マイクを使用して、聴覚障害の原因となる可能性のある騒音をユーザーに警告するNoiseアプリなどがある。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

watchOS 6はiPhoneからの独立に焦点

Apple(アップル)は米国時間6月3日に開催されたのWWDCの基調講演で、watchOSの最新バージョンを披露した。発表の大部分はApple WatchのiPhoneからの独立と、Series 4の大画面を活用したデザインについてだった。

今年もアップルは文字盤を変更し、クラシックなデザインとミニマリスト的デザインなどが加わる。watchOS 6には、騒音測定や風速、雨量などのコンプリケーション(Watchの組み込みアプリ)もある。変わったところでは、「Taptic XChimes」という新機能は時計台のように時報を振動で知らせてくれる。

おそらくこのバージョンのビッグニュースは、iPhoneのスタンドアロンアプリがいくつかwatchOSに移植されたことだ。次期watchOSには、オーディオブック、ボイスメモ、計算機が入る。これでチップの計算がすぐにできる。

さらに注目すべきは、watchOS版のApp Store が用意されることだろう。アプリを探したり、レビューを読んだり、ダウンロードしたりがApple Watchだけでできるようになる。

Apple Watchにスタンドアロンで動作する標準watchOSアプリが増えるのに伴い、アップルはサードパーティーデベロッパーがiPhoneアプリを必要としないスタンドアロンwatchOSアプリを簡単に作れるようにする。

ヘルスケアについてはあまり大きな新機能はない。ヘルスアプリの測定値が一定以上変化したとき、通知経由でコーチングを受けられるようになる。そのほかアップルは、女性が月経周期を記録・追跡するためのCycle Trackingアプリも追加した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

次期watchOSでApple WatchがますますiPhoneに依存しなくなる

アップルがwatchOSをアップデートして、ポケットのiPhoneを探さなくてもApple Watchを使える機会を増やすらしい。

ブルームバーグ(Bloomberg)のMark Gurman記者がその筋から入手して公開した長いリストには、WWDCでiOSとwatchOSとmacOSにやって来る改良や新しい機能がたくさん載っている。その中で一番面白いのは、まだ残っているWatch、iPhone間の依存性をひとつ取り除き、Watch本来のアプリを強化する、という情報だ。

そして、App StoreのwatchOSバージョンができるかもしれない。そうなるとサードパーティ製のWatchアプリを入手するために、いちいちiPhone上で探さなくてもよくなる。

さらにブルームバーグの記事によると、iOSアプリのwatchOS用バージョンという、これまでありえなかったものが一般ユーザー向けに提供されるらしい。それらは、電卓アプリ、音声メモ、Apple Books(オーディオブック)、そしてAnimoji、Memojiのステッカーを送ることだ。また、薬の服用時間を守らせるDoseアプリや、生理の周期を調べるCyclesアプリもWatchに来るようだ。

WWDCは6月3日に始まるので、本誌はソフトウェアのアップデートのすべてを会場から直接、ご報告したい。

関連記事: iOSが独自にスワイプ入力方式のキーボードを提供か

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Apple Watch Series 4に命を救われた男、詳細な体験と「心房細動は早期発見が大事」を語る

eng-logo-2015watchOS 5.1.2正式リリースされてApple Watch Series 4でECG(心電図)アプリがサポートされた直後、さっそく心房細動(AFib)が検出されて命が救われたという人がRedditに現れ、簡単な事実関係のみを報告しました。

その人物Ed Dentel氏は米ABCが放送する朝の番組「グッドモーニングアメリカ」に呼ばれて出演することとなり、Apple Watchにより心房細動が判明して命拾いするまでの詳細ないきさつを語っています。
46歳のDentel氏は、今年はじめに胸部の痛みを覚えたものの、心電図を取ると正常な結果で、医者には胸焼けと診断されたとのこと。もしもApple Watchが警告しなければ、自分の心臓の状態を知ることはできなかったと語っています。

Dentel氏が心電図アプリを起動すると、ただちに警告音が鳴ったとのこと。本人はまともな健康状態だと自覚があり、それほど心配はしなかったとのこと。

翌日、Dentel氏は朝の食卓で再びECGアプリを試してみました。すると、4回試しても同じ結果。そこで妻に試してもらったところ、2回とも正常の結果が出たため、気がかりになったとしています。

Dentel氏は地元の診療所に行ってみると、駐車場が一杯で待合室も混雑。しかしApple Watchで心房細動が検出されたことを説明すると、即検査をすることに。

そして診療所のEKG(心電図モニター。ECGをドイツ語で略した呼び名)で診断してもらうと、医者は「うん、あなたは心房細動だ。これ(Apple Watch)はあなたの人生を救ってくれたかもしれない」と言ったそうです。

Dentel氏は、心房細動がどのようなものかを普段から知っておくことがいかに重要かを学んだと語っています。確かにそもそもの知識がなければ、心房細動が起こってもそれとは気づかず、対処のしようもありません。

日常生活の中で手軽に心電図が取れ、公的機関(米国ではFDA)での認証のおかげで医師にも証拠として提示できるApple Watch Series 4のECG機能は、日本でも利用可能になるのが望まれるところです。

Engadget 日本版からの転載。

Apple、watchOS 5.1.1を公開。一部Apple Watchの文鎮化問題を修正

AppleはwatchOS 5.1.1を公開した。前バージョンのwatchOS 5.1から一週間もたたないなか、一部のApple Watchが文鎮化するという報告を受けてのことだ。

このアップデートには、ほかにウォーキートーキー機能やアクティビティのリワードが一部表示されない問題などのバグ修正も含まれている。

watchOS 5.1は10月29日にiOS 12.1と共に公開されたが、ソフトウェアアップデートをインストールした後Apple Watchが 立ち上がらないという苦情を受けすぐに配信が停止された。Appleは、この欠陥アップデートが「少数」のユーザーに影響を与えた(詳細は語らず)ことを認め、「問題のあるユーザーはAppleCareに連絡をとってほしい。インストールが成功した人は何もしなくてよい」と発表した。

watchOS 5.1.1はwatchOS 5.1の全機能に加えて、グループFaceTimeオーディオ、新しい絵文字、新しい文字盤などいくつか新機能も追加された。

ほかに、セキュリティーアップデートも施され、アタッカーがカーネル特権を得られる重大な脆弱性が修正された。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、watchOS 5を発表

Appleの WWDCのキーノート講演で、watchOSチームのKevin Lynchが次期バージョンのwatchOSを紹介した。これまでApple Watchはゆっくりだが着実な伸びを見せている。他を大きく引き離す人気のスマートウォッチであり、毎年少しずつ便利になってきている。

今年も例外ではない。新しいタイプのワークアウトがヨガとハイキング用に追加された。7日間の競争で友達にチャレンジできるようになった。

しかし、もっと目立つのがワークアウトの自動検出だ。自転車に乗って心拍数が上がり始めると、Apple Watchが自動的にワークアウトを記録し始める。ワークアウトを終えるかどうかの通知も来る。

噂どおり、Appleは新たにウォーキートーキーアプリをApple Watchユーザーに届ける。押してメッセージを録音し、離して送信する。友達は通知を受け取る。この機能から興味深いプロフェッショナルな利用場面が生まれそうだ。セルラーモデルのApple Watchならいっそうこの機能の利用価値も高まる。

新機能のSiri Shortcuのおかげで、Siri文字盤にさまざまなアプリを統合できるようになった。たとえばCitymapperの推奨を受けられる。

ボイスアシスタントを使うために”Hey Siri” という必要がなくなる。これからは腕を持ち上げるだけで話し始められる。

AppleがwatchOSにWebKitを移植したことで多くの可能性が開けた。たとえばウェブのコンテンツをwatchで見られるようになる。Podcastのネイティブサポートとバックグラウンド・オーディオもApple Watchに加わる。

全体的にみて、Appleは達成しやすい目標に数多く取り組んだ。しかし、これはApple Watchの価値をかつてないほどに高める力強い宣言と言えるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、新型Apple WatchのLTE接続問題の修正アップデートを公開

Joanna SternがWall Street JournalにApple Watch Series 3レビュー記事を書いたとき、見出しにはこう書かれていた:「Apple Watch Series 3レビュー:紐なし…信頼性なし」。新しいApple Watchは状況によってはLTEネットワークとの接続に問題があった。結局それはソフトウェアのバグであることがわかり、今日AppleはwatchOSのアップデートを発行し、LTE接続問題を修正した

watchOS 4.0.1のリリースノートは実に単刀直入だ:「watchOS 4.0.1はApple Watchが未承認の(閉鎖された)Wi-Fiネットワークに接続する稀なケースの問題を修正します。コーヒーショップやホテルなどで、ネットワークを利用出来るようになる前にユーザーがウェブページに飛ばされる場合のことです」とAppleは書いている。

Wall Street Journalは、3種類のApple Watchと2種類の通信会社で問題を再現したが、Appleがバグを確認するまでにはあと数日を要した。その後同社はソフトウェアのバグであることを認め、深刻な問題ではないことがわかった。あなたのApple Watchを交換する必要はない。

というわけで、Apple Watch Seriese 3のセルラーモデルを持っている人は、iPhoneのWatchアプリを開き、「一般」「ソフトウェアアップデート」の順にタップしてパッチをインストールしよう。watchOSのアップデートはしばらく時間がかかるのが普通なので、充電器と時間のある時に行うことをお勧めする。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleの新しいインテルベースのMacBook Proは、セキュリティとTouch IDのためにARMチップも搭載している

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Appleはいつ、ARMプロセッサを搭載したMacを出荷するのだろうか?これこそが、同社が独自のチップをゼロからデザインし製造を始めたときから、同社のウォッチャーたちの心を1番に占めてきた問いかけだ。

その質問への答えは「今」だ、ある意味では。Appleの新しい13″ならびに15″ MacBook ProモデルにはTouch Barが搭載されている。Barと、一緒に搭載されているTouch IDセンサーのどちらも、ラップトップの中心にあるインテルのプロセッサと、AppleのデザインしたT1チップによって駆動される。このT1は、新しいApple Watchシリーズ2の中にあるS2チップに相当するものだ。

T1は、Apple WatchのS2のプロセッサとSecure Enclaveで構成されている。

Appleがその基調講演で述べたように、タッチIDセンサーのセキュリティを扱うが、それ以外にも沢山のタスクをこなしている。それはカメラ、パスワードを保存するキーチェーン、そしてTouch Barのセキュリティを保護している、

これらの詳細のいくつかは、昨日開発者のSteven Troughton-Smithによって確認された。T1の性質とその機能についての、更なる詳細と沢山の情報は、私自身の情報ソースからも得ることができている。

T1はまたTouch Barへピクセル画像を送信している、とはいえその送られるコンテンツをレンダリングしているのはMacBookのメインプロセッサなのだが。Touch Barの上で起きるタッチイベントは、完全にMac OS Xで制御されている ‐ このため、T1がMacOSのタッチサポートを活用するための最初のコンポーネントということになる。

データの送信はメインプロセッサによって処理されるが、Secure Enclaveを活用するために、画面上のApple Payダイアログは完全にT1によって描画されている。なおSecure EnclaveはiPhoneやApple Watchデバイスの中と同様に、個人情報を分離するためのチップの1部を構成するものだ。

Touch Bar自身は、変更を施された軽いバージョンのwatch OSを利用している。T1が動作するためにはそれを動作させ、他にデータを送ったり、イメージを扱うためにも必要だからだ。

Appleが、このハイブリッド構成でやっていることはとても興味深い。ARMチップに「切り替える」代わりに、Appleは特定のタスク向けのチップを製造することを決め、その目的だけのために使うことにしたのだ。ちょうどインテルのチップが、OS Xの重いマルチスレッドリフティングが得意であるように、T1はタッチIDのセキュリティとApple Payダイアログの表示という、ライトウェイトリフティングのために生まれた。

この特殊チップによるアプローチは、iPhoneのモーションコプロセッサーでも見たものだが、特別なタスクが特別なツールによってより良く扱われる場所であるMacBookでは、はるかに大きな意味がある。

将来的に、このオンボードT1で何が可能になっていくのかを見ることは楽しみだ。また私はこれまで以上に、ARMによって強化されたiMacとMac Pro向けの、Touch ID組み込みキーボードが発表されるのではないかと考えている。

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(翻訳:Sako)

Apple、watchOS 3も公開。ここが新しくなった

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今日(米国時間9/13)はAppleの一大アップデートデーだ。iOS 10tvOS 10、およびwatchOS 3を公開した。WWDCで発表されてから3ヵ月、ようやくやってきた ― そしてこれはすごく大きなアップデートだ。

ここではwatchOS 3の全機能については触れない。3つのトピックに焦点を絞ることにする ― スピード、アプリの切り替え、文字盤の切り替えだ。

watchOS 3では、お気に入りのアプリがメモリに常駐するので起動がずっと早くなる。どのくらい早いかって? ほぼ瞬時だ。初代Apple Watchでもそうだ。試してみれば違いを感じられることを保証する。

この誰もが待ち焦がれていた改訂に加え、Appleはサイドボタンの振舞いを変えた。友達画面を開く代わりに、ドックビューが表示されてよく使うアプリを切り替えられる。iOSのアプリスイッチャーに似ているが、ずっと高速だ。

この2つの変更によって、私は再びApple Watchアプリのユーザーになった。Apple Watchを着けるのをやめたことは一度もないか、主な用途は時刻を見るのと通知を受け取ることだけだった。

グランスはあまり役に立つとは思えず、ホーム画面も使いにくかった ― 30秒かけてアプリを探して起動したい人はいない。しかしドックができたおかげで、お気に入りのアプリを置いてしょっちゅう使うようになった。簡単に開くことがてきて起動も早く、すばやい操作が可能になった。

もう一つ、watchOS 2では文字盤の切り替えが少々面倒だった。画面を強く押し、スクロールしてから文字盤を選ばなくてはならなかった。これが左右にスワイプするだけで切り替えられるようになった。

私は毎日同じ文字盤を使うのではなく、着ている服に合わせて変えることでApple Watchを万能ファッションアクセサリーとして使っている。バンドを変える人もこの機能を喜ぶに違いない。

watchOS 3をインストールするには、Apple Watchを充電器につなぎ、iPhoneのApple Watchアプリで[一般]-[ソフトウェアアップデート]を選ぶ。しばらくかかるので、自宅にいて時間に余裕のあるときにすることをお薦めする。
【訳注:訳者の環境では9/14 9:40現在アップデートは配信されていない】

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iOS 10 beta 5リーリース。「コードを学ぶ」アプリSwift Playgroundsを同梱

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Appleの開発者たちに良いお知らせだ。Appleは本日iOS 10ベータの第5版をリリースした。watchOS 3、macOS、そしてtvOSも同時である。このリリースで私たちはより一層iOSの最終ビルドに近付くことになる。予想されている9月のリリースまでにはあとせいぜい1つか2つのベータが発表されるだけだろう。

予想通り、最初のいくつかのベータ版には多くのバグがあったが、以降の各ベータ版の中でAppleはコードを洗練し不具合を修正してきた。iOSベータ5で同社は、iOSとApple TVのインタラクション、App Storeでのアプリ内購入、Bluetooth、iMessage、電話とWalletアプリの数多くの課題に、アクセサリーに対する問題と同時に対処を行った。特に、iPhone 6sをスマートバッテリケースで使用した場合にパニックを起こさなくなったことなどが、その例だ。

このiOSビルドでの変更点は少なかったが、初期のテスターたちは既にその違いを見つけている。写真アプリの中のAIと顔認識データはリセットされ、これによって新しいスキャニング処理が実行されるとiPhoneHacksが報告している 。それに加え、Music Control Centerが調整され、「今日」ビューには日付と各種データが表示され、ウィジェットの背景はより暗くなり、そして新しいロック時のサウンドが追加されたと報告には書かれている。

iOSのベータ5にはまたSwift Playgroundsが伴っている。これはAppleがWWDC 2016で紹介した、子供向けの「コードを学ぶ」アプリだ。アプリには教材のLearn to Code part 1と2が同梱されており、その他にも利用者が試すことのできる様々な問題が含まれている。また、テンプレートを使って独自のプレイグラウンドを作ったり、まっさらなプレイグラウンドを作ったり、Xcodeの中でプライグラウンドを開いたりすることもできる。

またこのアプリには、Answers、Shapes、そしてBlankテンプレートに加えて、新たにGraphingテンプレートが含まれている。

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また、Appleのリリースノートによれば、iPhone 6s、iPhone 6s PlusおよびiPhone SEで(英語に設定したSiriを使って)Voicemailの文字起こしが、使用できるようになった。しかし、まだ問題も残っている。FaceTimeによるこのiOSベータとmacOSベータの間の通話がうまく機能しないこと、Apple Musicの「For You」の中の「最近再生した項目」がなかなか更新されないこと、ノートが不意に終了してしまうこと、などが他の些細なバグとともに残されているのだ。

他のプラットフォームに興味のある人のために紹介すると、mac OS SierraはSiriをMacに取り込み、写真アプリは更新され、Safariはピクチャー・イン・ピクチャービデオをサポートしている。その他にも 多くの機能が取り込まれている 。WatchOS 3もまた新たなUIを提供しているという意味で、メジャーアップデートと言えるだろう。もう「友達」画面は存在せず、アプリの起動速度は速くなった。Apple TVのtvOSのアップデートは大きなものではないが、より暗いモードをサポートし、TV Everywhereアプリからのサインオンに対応した。このデバイスはまたHomeKitのためのハブとしても機能する。

また新しいmacOSのベータ版は、Apple Payに対応した電話や時計を発見してApple Payをサポートするようになった。その他細かな課題に対応している。一方watchOS 3ベータ版ではSiriを使う際の問題の修正が加えられた。これは削除されてしまっているアプリに対する要求を受け付けた時、Siriが思うような反応を返さないという問題である。

内容は更に追加される予定…

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(翻訳:Sako)

WatchOSを刷新、UIが新しくなってアプリのローンチ時間も速くなった

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今日のWWDCでAppleはwatchOSの第3バージョンをローンチした。注力したのはスピードの改善だ。今日から開発者にベータ版を公開し、秋に全ユーザーへと開放する。

スピード

Appleはアプリの速さを本気で改善した。第1、第2バージョンのOSの遅さは明らかに改善が必要だった。アプリのローンチの速さは旧OSより「7倍」速くなったとAppleはいう。

どうやってそれを実現したのだろうか?サードパーティとビルトインアプリのメモリー使用を許可し、ユーザーが特定のアプリを使用していない時でもアップデートと情報の更新をバックグランドで行えるようにした。

ウォッチの操作を早めるため、AppleはwatchOSに「dock(ドック)」を追加する。上にスワイプすることで、各アプリのローンチが素早くできるようになる。

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WatchOS3にも、iOSのようなコントロールセンターが搭載される。上にスワイプして、消音、BluetoothやWi-Fiのオンオフを素早く設定できる。

また、アプリでのメッセージ送信も楽にする。Scribbleという機能を新たに追加した。これは、文字を描くとすぐにテキストに変換する機能だ。ユーザーはスマホを触らずとも素早くメッセージを送るのに役立つだろう。これは最初のwatchOSがリリースされた時に、約束していた内容だ。

SOS

AppleはSOSという新機能をローンチした。これは、緊急時にユーザーを助けるためのものだ。助けが必要な場合、ウォッチの下のボタンをしばらく押すとカウントダウンが始まる。それがゼロになると端末から911に電話回線かデータ接続で電話がかかる。

SOSを使用した時、ウォッチはユーザーがHealthKitに入力した緊急情報を自動で表示する。最初に到着した救助者が救助の際に役立てることができるだろう。

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Health

watchOSの第3バージョンでは、健康情報関連の改善が多く施された。Activityは、watchOSでユーザーの運動と健康上の数値をトラックする機能だが、友人と競えるようになる。

新ソフトウェアは、Activity Sharing機能を搭載する。毎日の歩数や消費カロリーといった指標を友人と共有することができる。この親しみある競争で、フィットネスにおける目標を達成するのに友人の力を借りることができる。

AppleはBreatheという2つ目となる健康関連のアプリをローンチした。このアプリはリラックスするのを助け、呼吸の頻度をコントロールすることを促す。ユーザーはアプリを開いて、何分練習するかを設定し、視覚か触覚のヒントに従って呼吸をする。

ActivityとHealth Kitは車椅子のユーザーにも対応するようになる。Appleは、車椅子のユーザーの動きをトラックするアルゴリズムを改善し、「立ち上がる時間」などの通知を「動く時間」に変更するなどの調整を行った。

開発者向け機能

WatchOSは開発者向けの新機能も実装している。前述の通り、ほとんどのアプリはバックグランドで動いて、ユーザーのためにデータを予めロードすることができるようになる。また、開発者は端末のスピーカーを使うWatchアプリを制作できる。腕の端末で動画を再生できるようになる。

今回のアップデートから、watchOSアプリのApple Pay対応もできる。手首からEコマースが利用できるよう実装が可能となる。

デザイン

watchOSのデザイン面では、新しい文字盤デザインがいくつか登場した。ミニーマウスの文字盤やローマ数字のデザインなどだ。ユーザーは、右か左にスワイプして文字盤を簡単に変更することができる。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

Facebook Messenger、Apple Watchアプリが正式公開

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9月のAppleイベントのキーノートで、Facebook MessengerがApple Watchにやってくる、ただしそのためにはwatchOS 2にアップデートすること、とAppleは言った。今それが公開された。

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これで音声クリップ、いいね!、スタンプ等をApple Watchから送信できるようになった。私の経験から言うと、Apple Watchが最もうまく機能するのはこの種のちょっとしたやりとりだ。誰か相手を選んで行動起こす必要が生じた途端、物事は面倒になる。watchOSにできることは山ほどあるが、バージョン2は、製品が出荷された時より何光年も先へ進んでいると私は言いたい。

Apple Watch版Messengerが最初に発表された時、本誌のJosh Constineはこう言った:

Facebook Messengerの普遍性が高くなればなるほど、ネットワーク効果は強固になる。友達がFacebook Messengerからメッセージを送ってくるたびに、あなたはFacebookエコシステムに近づいていく。彼らがSMSや他のアプリ(WhatsAppを除く)からテキストメッセージを送ってくるたびに、あなたは遠ざかっていく。Apple Watchのユーザー基盤が比較的小さいにもかかわらず、Facebookにとって重要である理由はそこにある。

そういうことだ。

Apple Watchのサポートに加えて、iOS版Facebook MessengerはSpotlightと統合され、iPadでのマルチタスクにも対応した。Spotlightの統合は非常に大きい。これでMessengerの連絡先やメッセージ内容を、アプリを開かずに検索できるようになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、watchOS 2の配信を開始

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AppleがついにwatchOS 2をリリースした。アップデートは一般に公開されている。またOTAアップデートにも対応している。ただしアップデート用のサーバーの準備は順次整えられているとのことで、まだアップデートが有効になっていないというケースもある。スムーズなダウンロードを実現するために、キューシステムを採用しているせいもあるのだろう。

本来、このwatchOS 2は9月16日にリリースされるはずだった。しかし予想外のバグの影響でリリースを遅らさざるを得なかった

「watchOS 2の開発中に発見されたバグについて、修正に思ったよりも時間がかかってしまったのです」と、Appleのスポークスパーソンは言っていた。「スケジュールを延期せざるを得ませんが、まもなくリリースできるものと思います」とのことだった。そして今日を迎えたというわけだ。

Apple Watchが登場してまださほど時間も経っていないが、しかし今回のOSアップデートにはさまざまな機能追加が含まれている。ネイティブのアプリケーションを開発することができるようになり、またプログラム中からあらゆるセンサーにアクセスできるようにもなっている。乗り換え案内にも使えるようになり、Siriがさらに便利になっている。またウォッチフェイスも新しいものが用意されていて、サードパーティー製のコンプリケーションも可能となった。ナイトモードも場合によっては便利だし、また天気や予定を確認するための「タイムマシン」機能も使いやすい。watchOS 2についてはこちら(英文)でもレビューしているのでご参照いただきたい。

アップデートの方法についても記しておこう。iPhoneからWatchアプリケーションを起動して「一般」から「ソフトウェア・アップデート」を選んで行うことができる。アップデートを行うかどうかのプロンプトが表示されるはずだ。

watchOS 2へのアップデートは「絶対」のものだと思う。アップデートすれば、これまでのOSがベータ版であったかのように感じるはずだ。Appleとしては、このwatchOS 2こそが、リリースしたかったものであるはずだ。動作もはやく、また開発者にとっても便利な機能が満載されている。

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(翻訳:Maeda, H