Webサイトのデザインを各Webページのコード(HTML, CSS, JS)に変換するWebydoが合衆国デビュー

Webサイトのデザイナーが自分の技能をWebサイトデザインサービスとして売り出したいけど、コーディングは自分でしたくないしデベロッパも雇いたくない、というときに利用できる、うってつけのサービスがWebydoだ。ここは、デザイナーがWebサイトを構築するための一種のCMSで、ユーザが自分のデザインに満足したら、WebydoがそれをWebのコードに変換してくれる。お望みなら、できあがったWebサイトの、ホスティングもやってくれる。

“うちは、どんなデザインでも実装する。ユーザはコードを1行も書く必要がない”、とファウンダでCEOのShmulik Grizimは言う。“うちには高度なコードジェネレータがあるので、ユーザはデベロッパ要らずとなる。コードを手書きしなくてもよい。顧客のビジネスをよく見て、そのための最良のWebサイトを設計すれば、あとの仕事はうちがやる”。

Webydoが提供する“オンラインキャンバス”の上に、デザイン、写真、メディアなど何でもインポートできる。そしてそれらの配置はすべて、ドラッグ&ドロップで決める。

“デザインの指定は、各成分をドラッグ&ドロップすることによって行う。それらの位置は、ピクセル単位で指定できる。ブログやフォーム、Google Mapsなど、高度な成分も挿入できる。とにかく、ユーザが作りたいと思ったどんなWebサイトでも作ってさし上げる。そのサイトが、数十ページあっても、数百ページあっても、それは関係ない。類似のノン・プログラミングサービスやWebサイト簡易作成ツールはいろいろあるが、デザイナーに完全な創造の自由を与えるのは、うちだけだ”、とGrizimは豪語する。

デザインワークを完了したデザイナーが[publish]をクリックすると、Webydoのコードジェネレータがアセンブルを行う。この部分は、Webydoが特許をとっている。そして完成したWebサイトを一般に公開すると、Webydoがホスティング料金として月に10ドルを取る。これまでの非公開ベータの間に、すでに50000あまりのWebサイトを作ってホスティングした。合衆国向け一般公開が、昨日(米国時間4/29)だ。それまではイスラエルとヨーロッパでこのサービスを展開していた。

主要なライバルは、Adobe Museだそうだ。でもあれはデスクトップアプリケーションだし、WebydoはクラウドからのSaaSだ。だからうちの方が有利、とGrizimは言う。WebydoのCMSの利用は、デザインスタジオにとって無料であるだけでなく、そのデザイナーの顧客が自分のWebサイトをエディットするのも無料だ。

“Adobe Museにはデザイナー用のエディタツールがあるだけだ。だから顧客企業が自分のWebサイトのコンテンツを何とかしたいときには、デベロッパを雇ってCMSにアクセスさせなければならない。対してWebydoは、いつでもリアルタイム利用のできる完全に統合されたCMSだ。デザインや、そのアップデートのための機能は、何でも揃っているから、ユーザが手作業で苦労する部分はない”。

“うちを利用すれば、デザイナーが自分のビジネスを立ち上げることが可能だ。彼らは今日からいきなり、顧客のためのWebサイトを作れる”。Grizimによれば、Webサイトを完全にスクラッチで(==ゼロから)、わずか数時間で作れる場合もある。

同社は合衆国とイスラエルの投資家たちから、シリーズAで180万ドルを調達した。また、シリーズBの500万のうち、すでに260万を調達済みだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))