AppleはWWDCで拡張現実の大きなアップデートを発表した、Googleとの技術競争がおもしろい

Appleは今年のWWDCの冒頭で、同社の拡張現実プラットホームのアップデートを強調し、iOS 12におけるARKit 2を紹介した。それには重要な技術的アップグレードがいくつか含まれている。

ARKitに新たに加わるもののすべてをデモすることはできなかったが、取り上げた重要な新機軸は、顔認識の改良やリアルなレンダリング、3Dオブジェクトの検出、持続的ユーザー体験や共有ユーザー体験などだ(上図)。

マルチプレーヤーはAppleのARの大きなアップデートだ。とくにゲームにとって重要だが、そのほかのカテゴリーにも今後利用していくだろう。

・関連記事: Apple’s AR bet still has a lot to prove(未訳)

Google I/Oでは、Cloud Anchorsという新しい技術を見せられた。それは二人のスマートフォンユーザーがクラウドで見ているものを同期してマルチプレーヤーを実現する。Appleがこれをどうやるか、まだ不明だが、Googleのこの方法ではCloud Anchorsによるマルチプレーヤーが複数のプラットホームを横断するから、AndroidユーザーとiOSユーザーの両方が参加できる。その点が、おもしろい。

AppleはARKitを1年前にリリースした。その開発プラットホームは複数のAppleデバイスの慣性センサー間の関係を合成する技術がベースで、カメラが空間内のそれらの位置を追う。この位置トラッキングによりユーザーはデジタルオブジェクトのまわりを動けるだけでなく、それらのオブジェクトを環境内の物理的なスペースに固定できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iOS 12ではSiriがSpotifyなど他社音楽アプリをサポートできる、デベロッパーのやる気次第で

Appleが、いやそのSiriアプリが、サードパーティの音楽ストリーミングサービスとついに仲良しになった。

Spotifyなどの音楽ストリーミングサービスのユーザーは、iOS 12でSiriに導入されたShortcuts機能により、Siriに命じて音楽を再生できる。

WWDCのデベロッパーセッションでAppleは、SiriのShortcutsを利用してサードパーティアプリからオーディオやビデオのメディアを呼び出すデベロッパーのための機能、“Play Media”インテントを詳しく説明した。そのコントロールはApple Musicほどシームレスではないが、とにかくiPhoneやHomePod上のSiriに命じて、Spotifyなどのサービス上でプレイリストやアーチストを指定できる。前には、できなかったことだ。

・関連記事: AppleのSiriはShortcutsツールでユーザーが簡単にコマンドを作れるようになった

ただし重要なのは、これがあくまでもデベロッパーのツールであることだ。すなわち、SpotifyなどのiOS 12対応のアプリがこのSiri対応機能を実装していなければならない。言い換えると、ユーザー自身がいくらSiriを困らせてもだめ、ということ。

そのサービスを呼び出すショートカットが作られていないと、Siriにアーチストや曲をリクエストしても無駄だ。たしかにこれは完全な機能ではないが、でも、まだ、始まったばかりだ。

デベロッパーはiOS 12のベータで、この機能の動作や使い方を経験している。でもSpotifyによる公式のサポートは、これからの話だ。

この機能を正しく実装するとアプリはバックグラウンドで動くから、iPhoneを服のポケットに入れたままで自動的に曲の再生をスタートできる。そしてSiriに、プレイバックを命ずることもできる。

“Play Media”インテントはHomePodの完全なサポートを誇っているが、でもHomePod上のSiriに直接頼めるようになるためには、iPhone上でShortcutsアプリのセットアップが必要だ。これまでのHomePodは、SiriにApple Musicの曲をリクエストできるだけだった。

先週ぼくが書いた記事では、Spotifyとの互換性の実現を主張したが、これからはSiriのShortcutsを使えば、iPhoneやHomePodからプレイリストを呼び出せるなど、不完全ながらSpotifyなどそのほかの音楽ストリーミングサービスとの平和共存が実現するのだ。

・関連記事: Apple needs to play nice with Spotify(未訳)

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iOS 12ではSiriがSpotifyなど他社音楽アプリをサポートできる、デベロッパーのやる気次第で

Appleが、いやそのSiriアプリが、サードパーティの音楽ストリーミングサービスとついに仲良しになった。

Spotifyなどの音楽ストリーミングサービスのユーザーは、iOS 12でSiriに導入されたShortcuts機能により、Siriに命じて音楽を再生できる。

WWDCのデベロッパーセッションでAppleは、SiriのShortcutsを利用してサードパーティアプリからオーディオやビデオのメディアを呼び出すデベロッパーのための機能、“Play Media”インテントを詳しく説明した。そのコントロールはApple Musicほどシームレスではないが、とにかくiPhoneやHomePod上のSiriに命じて、Spotifyなどのサービス上でプレイリストやアーチストを指定できる。前には、できなかったことだ。

・関連記事: AppleのSiriはShortcutsツールでユーザーが簡単にコマンドを作れるようになった

ただし重要なのは、これがあくまでもデベロッパーのツールであることだ。すなわち、SpotifyなどのiOS 12対応のアプリがこのSiri対応機能を実装していなければならない。言い換えると、ユーザー自身がいくらSiriを困らせてもだめ、ということ。

そのサービスを呼び出すショートカットが作られていないと、Siriにアーチストや曲をリクエストしても無駄だ。たしかにこれは完全な機能ではないが、でも、まだ、始まったばかりだ。

デベロッパーはiOS 12のベータで、この機能の動作や使い方を経験している。でもSpotifyによる公式のサポートは、これからの話だ。

この機能を正しく実装するとアプリはバックグラウンドで動くから、iPhoneを服のポケットに入れたままで自動的に曲の再生をスタートできる。そしてSiriに、プレイバックを命ずることもできる。

“Play Media”インテントはHomePodの完全なサポートを誇っているが、でもHomePod上のSiriに直接頼めるようになるためには、iPhone上でShortcutsアプリのセットアップが必要だ。これまでのHomePodは、SiriにApple Musicの曲をリクエストできるだけだった。

先週ぼくが書いた記事では、Spotifyとの互換性の実現を主張したが、これからはSiriのShortcutsを使えば、iPhoneやHomePodからプレイリストを呼び出せるなど、不完全ながらSpotifyなどそのほかの音楽ストリーミングサービスとの平和共存が実現するのだ。

・関連記事: Apple needs to play nice with Spotify(未訳)

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AirPodsがiOS 12でライブリスニングをサポート――デバイスの聴覚増強機能が使えるようになる

(編集部:この記事はSteven Aquinoの投稿。Aquinoはフリーランスのテクノロジー・ライターでiOSにおけるアクセシビリティー機能の専門家)

月曜のWWDCキーノートで触れられなかったがAppleは重要なハードウェア能力の増強を予定している。iOS 12のユーザーはライブリスニングLive Listen) 機能をAirPods.で利用できるようになる。ライブリスニングはこれまでAppleのMade for iPhone補聴器のみサポートしていた。

iPhoneの「設定、一般、アクセシビリティ」を開いて設定すれば、デバイスを強力な指向性マイクとして利用できる。たとえば騒がしいレストランでもiPhoneをテーブルに置いてAirPodsを装着すればiPhoneが相手の声を聞き取りAirPodsに届けてくれる。

ライブリスニングはAppleが2014年に公開した機能で、iPhoneを補聴器として使うことができる。あるいはレストランや大教室など雑音の多い環境ではっきり音声を聞き取るのにも役立つ
。利用するにはAirPodsをペアリングする際にライブリスニングを有効にし、音量を調整するだけでよい。ここでアクセシビリティ・ショートカットを設定することもできる。

ライブリスニングのサポートはAirPodsの普及にあたって大きな役割を果たすはずだ。AirPodsはここ何年かでもっとも優れたAppleの新製品だと称賛されているが、ライブリスニング機能が加われば一層魅力を増すだろう。近く、誰でも専用ハードウェアを買わずにAirPodsでライブリスニングができる。聴覚になんらかのハンディキャップがある場合は特に有用だ。

ただしAirPodsによるライブリスニングは補聴器を完全に代替することを意図したものではない。補聴器として使うことを考えている場合、専門医、専門家と相談した上でその指示に従うことをお勧めする。

〔日本版〕ライブリスニングはiPadでも利用可能。設定→一般→アクセシビリティ→聴覚サポート→MFiヒアリングデバイスの順に開いてペアリングする。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple App Store登録デベロッパーは2000万名、累積売上1000億ドル、毎週のビジター数5億

Microsoftがデベロッパーに大人気のコードリポジトリGitHubを買収したばかりだが、現時点で多くのデベロッパーがお金を稼いでいる場所はAppleだ。今日のWWDCでAppleのCEO Tim Cookは、iOSの登録デベロッパーが2000万名、そしてApp Storeにおける彼らのこれまでの累積売上が約1000億ドル、App Storeの1週間のビジターは5億名、と発表した。

これらの数字は、Appleの一貫した、デベロッパーとアプリのマーケットプレース重視の姿勢を表している。スマートフォンのハードウェアの売上が先進国を中心に鈍化しているだけに、このようなデベロッパー/アプリの重視の姿勢は今後ますます、重要な収益源になるだろう。

Cookによると、Appleが開発したプログラミング言語Swiftも、このような、ハードウェア経済からソフトウェア経済への移行を反映して、ユーザー数が伸びている。

彼曰く、“Swiftはもっとも急速に成長しているプログラミング言語だ。Appleのデベロッパーはこの言語を大々的に使用しており、App Storeの35万以上のアプリがSwiftで書かれている。プログラミングは必須のスキルであり、世界中の学校で教えるべき、と信じている。プログラミングを学ぶことの利益は多く、問題解決の能力や重要な思考力を育てる”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AppleのSiriはShortcutsツールでユーザーが簡単にコマンドを作れるようになった

Siriは長年、iOS上のもっともぶっ壊れたユーザー体験だった。Appleもその改良を口にすることは少なかったが、今回のWWDCで発表されたアップデートによりインタフェイスが改良され、ユーザーが自分のコマンドを作ったり、Siriからの早めのアップデートをもらいやすくなった。

Siriの提案機能でこのデジタルアシスタントは、ユーザーのビヘイビアから学ぶ。いつも決まった時間にコーヒーをオーダーしていると、Siriはその時間になると、そのことを提案する。会議に遅れそうだったら、Siriは連絡のメッセージを誰かに送るよう提案する。

今度登場したShortcuts(ショートカット)というアプリでは、ユーザーが“add to Siri”ボタンを使ってサードパーティのアプリを利用するカスタムコマンドを作れる。これによりユーザーは、たとえばKayakアプリのショートカットを使って、次の旅行の情報へジャンプできる。

これに関するAppleのプレゼンはかなり簡潔だったから、もっと詳しく知る機会がほしいね。Siriに対しては、いつも疑ってかかるのがベストだが、でもこれらのアップデートは、iOSだけでなくWatchやHomePodにとっても前向きの展開だろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple Watchにウォーキートーキーモードがついた

本日(米国時間6/4)、Appleの年次デベロッパーカンファレンスで、同社はApple Watchのウォーキートーキー(トランシーバー)機能を発表した。アプリの名前はずばりWalkie-Talkie。

「これは友達や家族と話せる簡単で楽しい機能」、とAppleのテクノロジー担当VP、Kevin LynchがWWDCで語った。

初めて使うときはまず友達にリクエストを送り、友達はそれを承認または拒否できる。承認されたら、いつでもその人とウォーキートーキーできる。このWatch間通信は、携帯ネットワークでもWi-Fi経由でも可能で、友達や家族と短いボイスメッセージのやりとりができる。ボタンを押して話しはじめると、友達は触覚フィードバックを感じてすぐに声が聞こえてくる。

これはいつでも使いたいという機能ではないが、間違いなく楽しい。Appleがウォーキートーキー機能について最初に話したのは2014年のことで、Apple Watchが発売される前の年だった。しかし、これまでApple Watchにこの機能か搭載されることはなかった。

Walkie-Talkie feature circa 2014

WWDCでAppleはWatch OS5も発表した。これについてはここで読まれたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AppleのMemojiで自分の顔のアニメが使えるようになる

今日(米国時間6/4)Appleは、Animoji(アニメ文字)の大きな改訂を発表し、人間的ルックスのMemojiのほか、あのばかばかしいiPhone Xアニマルには舌検出機能が加わった。

同社のAnimojiは昨年9月に発表されたiPhone Xの大きな目玉機能の一つだった。まぬけなマンガの豚やニワトリがiPhone Xの新しい前面カメラを使ってユーザーの顔を追跡し、録画されたメッセージを楽しく伝える。

当初の提供以来、Appleはアニメキャラクターのレパートリーをいくつか増やしてきたが、今回初めてそのルックスと動きに大きな変化があった。

今日発表されたのは、幽霊、コアラ、トラ、TレックスのAnimoji(舌トラッキング付!)。しかし、さらに興味深いのが新たに加わったMemojiだ。ユーザーが自分だけのAnimojiを作れるカスタムツールで、SamsungのGalaxy S9の機能に似ている。

自分の顔を驚くほど細かくカスタマイズすることが可能で、ヘアスタイルだけでなくさまざまな特徴を微調整できる。

Bitmojiによく似ているが、Animojiのライブ顔追跡機能のマジックを生かして非常に楽しくて多様な体験が可能だ。メッセージの中で使うことも、カメラアプリでリアルタイムに顔を置き換えることもできる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple WWDC:iOS 12はパフォーマンスが向上がテーマ――旧iPhoneも速くなる

サンノゼで今日(米国時間6/4)スタートしたWWDC 2018イベントで、Craig Federighi上級副社長は「今年リリースされるiOS 12でAppleはパフォーマンスの向上に全力を上げている」と述べた。しかもこのパフォーマンス改善は最新のデバイスだけにとどまらず、2013年以降に発売されたすべてのiOSデバイスに及ぶという。

「現在、iOS 12についてわれわれはあらゆる部分におけるパフォーマンスの向上に向けて努力を倍加している。これによりユーザーが持つ既存のデバイスの能力が一層高くなり反応も速くなる。しかもこの能力向上は顧客が所有するあらゆるデバイスに及ぶ。iOS 12はiOS 11を利用できるすべてのデバイスをサポートする」とFederighiはキーノートで述べた。

旧モデルのiOSデバイスでバッテリー保護のために処理速度を制限していた問題に関連して、Federighiは「Appleは旧モデルのパフォーマンス改善にも努力を集中している」と述べた。iOS 12はこうした旧モデルのパフォーマンスも最大限アップさせるようにするという。FederighiはiPhone 6を例として能力の向上についていくつか数値を挙げた。ただしこの点はまだ開発が初期段階にあるということだ(私はiPhone 6ユーザーなのでここはとりわけ注意深く聞いた)。

iOS 12では旧モデルでも「アプリの立ち上がりが40%速くなり、キーボードの反応も50%向上する。スライド操作で写真を撮影するのは70%速くなる」という。

iPhoneユーザーにもっとも歓迎される改良点は多くの現行モデルのパフォーマンスの最適化だろうという。「パフォーマンスが必要なときにiOS 12はiPhoneに真価を発揮させる」とFederighiは述べた。

「われわれはWiOS 12に大きな負荷をかけてテストしている。こうした状態で共有スプレッドシートは2倍も速く表示され、アプリの立ち上がり速度も2倍になった。これは非常に画期的な改良だ」とFederighiは強調した。

またAppleはiOS 12をチップ開発チームと共同してバッテリー寿命を考慮しながらハードウェアレベルでも最適化しようとしている。つまりユーザーがフルスロットルで長時間iPhoneを動かすとバッテリー寿命に悪影響がある。iOS
12ではパフォーマンスとバッテリー寿命のバランスを考えた最適解が提供される。

「これまではパフォーマンスの向上が必要とされるとき、それに応じてCPUのクロックをアップさせることで対応しようとしてきた。しかしiOS 12では、われわれはもっとスマートな方法を取った。スクロールやりアプリの立ち上げなどでユーザーが処理能力を必要としていることを検知するとプロセッサは即座に最高レベルにパフォーマンスをアップさせるる。しかしそれが終わると即座に通常モードに戻り、バッテリー寿命を延ばす」という。

iOS 12は今年後半にリリースされる予定だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple WWDC開幕:iOSアプリがmacOSで使えるようになる

今日(米国時間6/4)サンノゼのマケナリー・コンベンションセンターでスタートしたWWDC 2018でAppleのソフトウェア・エンジニア担当上級副社長、Craig FederighiはiPhoneアプリをMacに導入する準備をしていることを明らかにした。ただしアプリの統合は一夜にして実現されるわけではないという。Federighiによればこれは数年がかりのプロジェクトとなる。またMacで使えるようになる最初のiOSアプリはApple製となる。

「すでに数百万のiOSアプリが公開されている。 その一部はMacでも素晴らしいアプリになる」とFederighiは述べた。

ただし、AppleはiPhoneとMacのOSを統合しようとしているのではないという点には留意する必要がある。Federighiはキーノートの冒頭で、「両者は今後とも別々のプロダクトだ」と強調した。プロジェクトの最初の段階はネーティブiOSアプリのフレームワークをmacOSに移植することだ。現在アプリの動作のフレームワークとしてmacOSはAppKitを、iOSはUIKitを使っている。そのため異なるOSにアプリをポーティングするには多大の努力が必要だ。Federighiによればアプリ統合の最初のステップはiOSのフレームワークをmacOSに導入し、iOSアプリがデスクトップ環境で正しく作動するようにする。つまりトラックパッド、ウィンドウ・リサイズといった機能がサポートされる。

macOSで動く最初iOSアプリが登場するのは今年後半になる。これには株価、ニュース、ホーム、ボイスメメモなどのアプリが含まれる予定だ。基本的な機能はオリジナルのモバイル・アプリのとおりだが上で述べたようにデスクトップ環境に適合するようアップデートされるはずだ。この部分でフレームワークの移植が重要な意味を持つことになる。

サードパーティーのデベロッパーがこの機能にアクセスできるようになるのは2019年になる見込みだ。まだ詳細についての情報を得ていないが、iOSアプリとmacOSアプリがこのように統合されることになれば向こう何年にもわたってアプリのエコシステムは大きく再活性化されることになるはずだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

macOS 10.14には、新しいダークモードとApple Newsアプリが入るらしい

AppleのWorldwide Developers Conference(WWDC)をわず数日後に控え、いくつかの最新情報はすでに明かされている。

デベロッパーのSteve Troughton-Smithが今朝ツイートしたのは、彼がmacOS 10.14だといういくつかのスクリーンショットだ。画面はXcode 10を紹介するものだが、OSの大きな変更もいくつか見ることができる。

まず、この新しいmacOSには本格的ダークモードが導入されている —— メニューバーとドックだけでなく、アプリやごみ箱まで暗くなっている。スクリーンショットにはドック内のApple Newsアイコンも写っているので、おそらくデスクトップ版アプリが出てくるものと思われる。

ところでTroughton-Smithはどうやってこれらのスクリーンショットを入手したのだろうか? 彼の話によると、AppleがXcodeのプレビュービデオをMac App Store APIに載せたものを、9to5Macでシェアした。どうやら、Mac App Storeでもプレビュービデオが使えるようになるらしい(iOSのApp Storeではすでに可能)。

WWDCに先立ち、Appleが「ユニバーサル」アプリに対応するという噂が流れている。デスクトップとモバイル両方で動作するアプリだ。まだなにも確認されていないが、AppleがiOSとmacOS —— およびそれぞれのApp Store —— を似せようとしていることがうかがわれる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

WWDC 2018、初日キーノートは日本時間6月5日午前2時より。アップルがプレス向け案内を発送開始

eng-logo-2015アップルが6月4~8日に予定している開発者会議WWDC 2018の招待状の送付を開始しました。会場は昨年と同じカリフォルニア州サンノゼ・McEneryコンベンションセンターです。

例年注目の初日キーノートでは、次期 iOS / macOS / watchOS / tvOSに関する新機能の発表が予想され、特に注目はiOS 12、macOS 10.14の発表などに期待が高まります。

これまで出てきた情報を考えると、今回のWWDCはハードウェアよりはソフトウェアの比重が高そうに感じられます。なかでもwatchOS 5が出るならばメジャーバージョンアップとなるため比較的大きなテコ入れあり得るかもしれません。その他ではOSではないものの、Siriの強化、それにともなうHomePodの機能改善なども。

恒例ネタとなりつつある「WWDCでは何が発表されるの?」というSiriへの質問に対しては、英語圏では「新しい声を手に入れました」とか「新しいHomeを入手しました。輝くわけではなくメッシュの…(HomePod?)」などと情報を微妙にお漏らししていました。記事執筆時点では何も情報は引き出せない模様です。

※5月23日追記:5月22日に報じられた上のSiriの情報は、Siriが2017年のWWDCに前に語っていた内容と同じであることが判明しました。アップルはこれに対処した模様で、すでにSiriに同じようにたずねても、このようには答えず英語圏では「詳しくはApple.comのWWDC 2018のページをご覧ください」と表示されるようになっています。

例年、WWDCでは各種OSの開発者向けベータ版を発表翌日前後にリリースし、数週後にはパブリックベータ、そして新製品の発表時期になる9月前後に正式版としてリリースするサイクルとなっています。

2017年のWWDCではMacBook ProとiMacが発売され、iMac ProとHomePodが発表されました。今年はまだ発表がない次期iPhone SEのうわさが一部で燻るものの、それ以外の新製品についてはあまり情報が出ていません。ただ、開発中とされる新Mac Proに関する情報は、そろそろなにか更新がほしいところです。

6月4日まではあと2週間ほど。これから当日まではいろいろと細かいリークも増えてきそう。アップルファンの方々は、これからしばらくはいろいろと予想や妄想で楽しめそうです。

ちなみに、初日のキーノートは6月4日午前10時から。日本時間では6月5日午前2時から始まる予定です。案内にはキーノートの中継に関する情報が記載されていませんが、例年どおりならストリーミングはあるはず。別途案内があるのかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

iPhone SE 2にヘッドフォンジャックありとのリーク――背面はガラス、6月のWWDCで発表か

結局のところヘッドフォンジャックにはまだ未来があったようだ。iPhone SE 2のリーク写真とされるものを見ると、背面がガラスでヘッドフォンジャックを備えている。現在のiPhone SE同様、このモデルもクラシックなiPhone 5のデザインをベースにしているようだ。

9TO5Macの記事によれば、次世代iPhone SEは背面がガラスのためiPhone 8、 iPhone Xと似たワイヤレス充電に対応するという。

Appleが新しいiPhone SEをすでに準備しているという噂は根強く流れていた。2016年3月16日にオリジナルが発表され1年後にアップデートされた。モニターは4インチでiPhoneファミリー中でサイズ最小でもっとも安価なモデルだ。

6月上旬のWWDCがAppleが主催する次のメジャー・イベントとなる。新しいSEはここで発表されるはずだ。先月、Appleはシカゴで学校向けiPadの発表を含むイベントを実施した。AppleがiPhone SE 2の発表を6月のWWDCに延ばしたのは新しいiPadから注意が逸らされるのを防ぐためだったと考えれば納得がいく。

AppleはiPhoneのフラグシップモデルからヘッドフォンジャックを排除したが、SEには残されたようだが、これは合理的だ。AppleにとってSEは急成長中の世界の低価格スマートフォン市場で優位性を得るためにカギとなるモデルだ。Appleとしては低価格を武器にしたいはずなので、購入者がワイヤレス・ヘッドフォンなどの高価なデバイスを買わねばならない事態は避ける必要がある。

WWDC(ないしその後のイベント)で発表するiPhone SEは小型でヘッドフォン・ジャックがあるスマートフォンを必要とするユーザーにとって魅力的だろう。実は私にとってもそうだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、WWDC 2018の日程発表――サンノゼで6月4日から8日まで

AppleがWWDC(Worldwide Developers Conference) 2018の日程を正式に発表した。 Appleのサイトによれば、恒例のデベロッパー・カンファレンスは6月4日からサンノゼで開催される。サンノゼ開催は去年に続いて2度目となる。WWDCは長らくサンフランシスコのモスコーニ・センターで開催されていた。

去年の今頃、WWDCの会場がサンノゼに移ったことが発表された際にTechCrunchの記事は「合理的だ」と書いている。サンフランシスコの物価は高騰している上にAppleはさらにスペースを必要としていた。会場がサンノゼのマッケナリー・コンベンションセンターならサンフランシスコに比べて参加者もずっとホテルが取りやすい。

登録受付はすでに始まっている。チケットはここ数年変わらず1599ドル〔17万円〕だ。決して安くはないし、数千席が用意されているというものの、参加はそう簡単ではない。Appleはチケット購入者を決めるために抽選を行う。
登録締切は3月22日午前10
時(太平洋夏時間)で、翌日夕方に結果が通知される。

またAppleはプレスリリースで「スチューデント・スカラシップ」として350席を無料で開放すると発表した。Appleのデベロッパー・プログラムに登録しており、STEM組織のいずれかに所属している学生が対象となる。Appleのサイトに専用ページがあるのでフォームに所定の事項を記入して申し込める。うまくいけばちょっとした(1599ドル!)節約になる。

昨年のWWDCで注目を集めたのはARKitの登場だった。これでAppleが拡張現実に本気で取り組むことが印象付けられた。今年は数週間前から新しいハードについてさまざまな情報が飛び交い始めた。噂ではWWDCでは新しいMacBookとiPad Proが披露されるということだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+