シード特化のYazawa Venturesが女性起業家向けインキュベーションプログラム「アントレジェネレーター」参加者募集

シード特化のベンチャーキャピタル(VC)「Yazawa Ventures」は11月16日、女性起業家を多数輩出すべく、起業直前・直後の女性に特化した、出資と事業計画・プロダクト構築支援をセットで提供する「Yazawa アントレジェネレーター」インキュベーションプログラムの募集を開始したと発表した。募集期間は12月5日23時59分まで。プログラム実施期間は、2022年1月15日〜4月15日の4カ月間。

Yazawa アントレジェネレーターは、起業して世界に大きなインパクトを出せる事業創造に挑戦する女性に対して、起業前もしくは起業直後に出資を行い、事業計画・プロダクト構築支援など創業期を伴走する4カ月間のインキュベーションプログラム。

アントレジェネレーターという名称の由来は、「Entrepreneur(起業家)」+「Generator(生み出す)」という。また「Entre」には「Enter」という意味もあることから、優秀な女性起業家がたくさんスタートアップへEnterできる環境を構築してきたいと思い、名付けたそうだ。

プログラムスケジュール

  • 募集期間:2021年12月5日23時59分まで
  • 審査期間:2021年12月6日〜27日
  • プログラム期間:2022年1月15日〜4月15日
  • 採択社数:3〜5社(目安)
  • 対象者:起業前・起業検討中の女性で、世界に大きくインパクトをもたらす事業を興したい女性(学生・社会人)
  • 事業テーマ
    ・「働く」を変革するスタートアップ(DX/SaaSなど産業や企業内の生産性・および効率性に寄与する事業。ヘルスケアや教育などを含め「個」の多様な活躍を推進するスタートアップ
    ・女性の社会進出における課題を解決するスタートアップ
  • 応募条件:「Yazawa Venturesからの支援によって起業し、事業価値の高いスタートアップへ挑戦したい起業前の女性」「創業して半年以内、他社からの支援を受けていない女性起業家」「解決したい課題があり、IT技術を活用した課題解決で創業しようとしていること」など。詳細は募集ページ参照
  • 応募方法募集ページを確認の上、応募フォームより申し込み

参加者のメリット

  • 採択後に500〜750万円の出資(第三者割当増資)
  • 4カ月でPMF(Product Market Fit。プロダクトマーケットフィット)の達成支援(およびメンタリング)
  • 各領域の経営者、専門家からのアドバイス
  • オフィススペースやスタートアップコミュニティの提供

またプログラムの詳細について、オンライン説明会を実施する。インキュベーションプログラムのコンセプト、募集する事業領域やスケジュールなどの詳細を説明するという。説明会の実施時期は、第1回は11月22日17:30~18:30、第2回が12月1日17:30~18:30。「『Yazawa アントレジェネレーター』始動!オンライン説明会【参加無料】」より申し込める。

オンライン説明会

矢澤麻里子氏がシード特化型ファンド「Yazawa Ventures」を組成、女性の社会活躍の支援も

矢澤麻里子氏がシード特化型ファンド「Yazawa Ventures」を組成。女性の社会活躍の支援も

Yazawa Venturesが11月24日、ベンチャーキャピタル「Yazawa Ventures1号投資事業有限責任組合」の組成を発表した。投資先は事業を立ち上げたばかりのシード期に特化しており、1件あたり1000万円~1500万円前後での出資を想定している。

投資家には日本テクノロジーベンチャーパートナーズ代表の村口和孝氏、ウィズグループ代表の奥田浩美氏などが名を連ねている。今後も出資者を募集し、2021年5月までにファンド総額7億円以上を目指すという。

矢澤麻里子氏がシード特化型ファンド「Yazawa Ventures」を組成。女性の社会活躍の支援も

代表の矢澤麻里子氏はニューヨーク州立大学を卒業後、シリコンバレーのVCでデューデリジェンスやファンドレイズを経験。国内ではサムライインキュベートでシニアアソシエイトを務めたのちに、アメリカの企業支援大手Plug and Play JapanのCOOと務めるなど、国内外のスタートアップ企業に長年携わってきた。

2019年に出産を機にPlug and Play Japanを離れたものの、「スタートアップへの投資を通じ、経済活動をより良いものにするメガベンチャーを輩出することで、かねてより課題とされる日本のGDP成長率や労働生産性の低さの抜本的改革を目指したい」という思いから、新ファンド設立に至った。

投資領域は、企業や組織におけるDXや業務効率化を含めた働く環境を構造から変革するスタートアップ、およびテクノロジーを軸にした「個」の多様な活躍を推進するスタートアップ。

また、国内のVCの女性比率は海外に比べて低く、矢澤氏のように国内で女性VCが代表を務めるケースは珍しい。女性の社会活躍を後押しすべく、課題解決に向けたヘルスケアや教育といったスタートアップにも積極的に投資していく予定だ。

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カテゴリー:VC / エンジェル
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