ネットいじめアプリ「After School」、App Storeから消える。ただし今も稼動中


ネットいじめの温床が一つ消えた。昨日(米国時間(12/3)本誌が伝えたアプリ、After SchoolはもはやApple App Storeにはない。果たしてAppleが削除したのか発行元が取り下げたのかは、現時点では明らかになっていない。

Appleはこのアプリ削除について調査中であり、同アプリの発行元はTechCrunchからの複数回のコメント要求に答えていない。本誌がアプリの削除に気付いたのは今日(米国時間12/4)の7:00 EDT頃だった。

10月に静かに公開された匿名投稿アプリAfter Schoolは、高校生によるネットいじめに使われたことですぐに悪名を高めた。なぜか同アプリはミシガン州で流行が始まり、デトロイト学区は保護者たちにアプリに関する警告を発令し、かつて[匿名アプリの]Yik Yakが高校生の間で使われた時を思い出させるような問題の報告が無数に寄せられた。

そして昨日には、学校内銃撃の脅迫がアプリに書き込まれ、ミシガン州のある学校では警戒レベルが強化されFBI捜査が入った。

アプリはWhisper風アプリの学校版だが、Yik Yakとは異なりAfter Schoolは17歳以上の年齢制限を受けていなかったっため、保護者は子供がこれをダウンロードするとを防ぐことが困難だった。ユーザーが匿名で書き込んだ投稿は、同じ高校に通う生徒だけが見ることができる。Yik Yakやその前のask.fmと同様、高校生たちはAfter Schoolを、匿名によいるいじめ、嫌がらせ、脅迫等に使っていたとされている。ミシガン州のあるコミュニティーでは、Twitterでハッシュタグ #clarkstontakesastand を使って、人々にアプリの削除を呼びかけた。

残念なことに、アプリは本稿執筆時点でまだ機能している。アプリ発行者は本誌からの度重なる問い合わせにも回答を返していない。このアプリはサーバー側プログラムを利用しているため、理論上は動作を止めることが可能だが、そのためには発行者が閉鎖する必要がある。

情報が入り次第続報する。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook