冷蔵庫にミルクがあるか(いたんでないか)教えてくれるMilkzUpBottle

私は大人のなりそこないで、これからシリアルを食べるとき冷蔵庫に運良くミルクがあれば、それはたいてい、すでにいたんでいる。

しかし幸運にも、昨日のディスラプトEUのハッカソンで、ミルクの状況が何でもわかる、という作品が登場した。そのMilkzupBottleと名づけた作品は、プラスチックのボトルとUSBのコネクタとLEDライトとふつうのWebカメラでできている。

作者のDavid Turnerによると、大手家電のGE(General Electric)が今、USBやWiFiで接続される電脳冷蔵庫のプロトタイプを作っている。その冷蔵庫にまた別の電脳機器(たとえばQuirkyのEgg Minderみたいなやつか?)を接続してやると、人間ユーザが冷蔵庫の中の物とコミュニケーションできるようになる。

MilkzupBottleは、基本的にはそういう電脳冷蔵庫に接続して、一日に二回、ミルクの状態をチェックする。冷蔵庫の中はドアを締めると(たぶん)暗くなるので、MilkzupBottleにはWebカメラ撮影用のLEDライトがついている。

それのアプリ(上図)では、ミルクの4種類の状態…Milkzup(たっぷりある)、Milkzdown(いたんでる)、Milkzlow(少ない)、Milkzout(ない)…をチェックできる。

Turnerはこのプロジェクトをオープンソースにして、ほかの人がこれをどうするか見たい、と言っている。

詳しくはここで。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


あの1語メッセージのYoがアップデート―「バカバカしく単純」ではなくなった

腹を空かした旅人が村にやってきて食べ物を分けてくれと頼んだが断られた。すると旅人は鍋に水を汲んで石を煮始めた。不思議に思った村人が何をしているのか尋ねると旅人は「石のスープを作っているが、ちょっとした薬味が足りない」と答えて鍋に人参のかけらを恵んでもらった。別の村人からは玉ねぎをもらい、他の村人からジャガイモをもらいなどしているうちに本当に美味しいスープができあがった。この「石のスープ」という昔話話題のメッセージ・アプリ、Yoの発展過程をたいへんうまく表現している。(Yoについてはこちらの「まとめ」記事を参照)

Yoはスタート当初あまりにシンプルだったのでわれわれはバカバカしく単純なアプリと評したほどだった。このアプリができることいえばYoという無内容な挨拶の1語を友達に送れる。相手はYoと返信してくるかもしれないし、しないかもしれない。Yoをしてきた友達のリストが新しい順に表示される。機能といえばそれだけで、後は何もなかった。

しかしもはやそうでなない。Yoは最近1000万ドルの評価額で調達に成功した150万ドルのシード資金を利用してメジャー・アップデート (v1.1.0) を行い、無数に誕生したYoクローンを引き離しにかかったようだ。このiOSアプリにはYoを送信する以外の機能が数多く盛り込まれている。

Yoリンク

YoにURLを添付できるようになった。送信者は自分が関心を抱いたウェブページへのリンクを送信できる。まずURLをクリップボードにコピーしてから送信相手の名前を長押しすれば添付される。

これはマーケッターの興味を引くだろう。大勢の相手にYoととともに広告ページへのリンクを送りつけられるわけだ。

ハッシュタグ

新バージョンはハッシュタグをサポートする。YoにはYoトレンドというページがあり、使われた回数の順にハッシュタグのリストを公開している。ここにブランド名が表示されれば大きな宣伝効果が期待できる。これもマーケッターを舌なめずりさせる機能だ。

Yoインデックス

今回リリースされたv1.1.0にはYoインデックスも追加された。あらたに数多く生まれつつあるYo関連のサービスを一覧にまとめたウェブページだ。

プロフィール編集

詳しいユーザープロフィールが編集できるようになった。(実名を含む)ユーザー名に加えて写真も掲載できる。これまではユーザー名しか表示されなかったために誰が誰なのか分からないという混乱が起きていた。これからはユーザー名を右にスワイプすると追加のユーザープロフィールが表示される。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


フランスサッカー連盟、チームの応援ツールに「Yo」を導入

果たして「Yo」がコミュニケーションの「未来の形」であるのか、それとも「一時的な流行」にすぎないのか、まだ結論は出ていない。しかし流行であれば乗ってみるというのが一般的な動きであり、さまざまな分野から「Yo」参入の動きが見られる。

新たに「Yo」を使い始めたのは、サッカーのフランス代表チームだ。エクアドル戦を前に応援「Yo」を送ろう(ちなみに「Yo」の複数形は「Yos」だ)キャンペーンをはじめたのだ。フランスチームが得点すれば、お返しの「Yo」も戻ってくるという仕組みだ。母国であるはずのイングランドが敗退してしまったのは、こうした応援スタイルの進化に対応できなかったからかもしれない…。

ワールドカップで「Yo」が活用されるのは、今回が初めてというわけではない。「Yo」自身が、ゴールが決まれば「Yo」がくる仕組みを実装している。しかし国の代表チームまでもが「Yo」を活用するというのは、確かに「Yoミーム」が非常な広がりを見せていることの証拠とはなる。フランス語版などない状態でのことなのだから、たいした話だ。

サッカーのスコアよりも「Yo」の数が気になるという人にはフランスサッカー連盟の作ったページで確認できる。記事執筆時、試合開始前2時間の時点で2000件の「Yo」が送られていた。

日本語版追記:ちなみに試合は0-0だった様子。「Yo」の数は12000以上にのぼったようだ。

(訳注:「Yo」については「不思議なソーシャルアプリYoのユーザーが100万人突破、Googleが保険に進出?―US記事ピックアップ」でも解説しています)

原文へ

(翻訳:Maeda, H