コネクテッドTVのYouTubeの広告でよりショッピングしやすくする

米国時間10月4日、YouTubeは月曜日、動画アクションキャンペーン(Googleの動画向けインタラクティブ広告タイプの1つ)をコネクテッドテレビ(CTV)に拡大し、YouTube広告をよりショッパブルになると発表た。この新しい動きは、広告主がより多くのオンライン販売を促進し、ビジネスを成長させるのに役立つと同社はいう。

視聴者が自分のテレビで動画アクションキャンペーンを見たら、下部にURLが表示され購入に招かれ、デスクトップやモバイルデバイスからショッピングを続けられる。これにより、ユーザーのテレビの視聴が中断されることはない。

YouTube広告のプロダクトマネージャーでディレクターのRomana Pawar(ロマーナ・パワール)氏の説明によると「ログインしたYouTube CTVの視聴者の4分の1は主にテレビを観ているため、リビングルームがブランドを売り込む絶好の場所になり、それら新しい視聴者によるコンバージョン(実購入)も増えていきます。動画アクションキャンペーンの初期のテストでは、CTVで発生するコンバージョンの90%以上が、モバイルやデスクトップコンピューターでショッピング行動ができなかった」。

パワール氏によると、2020年12月に米国では、YouTubeを大型画面で見る人が増え、1億2000万人以上がYouTubeやYouTube TVを自分のテレビでストリーミング視聴した。企業がオンラインセールスを増やすためには、動画アクションキャンペーンを利用して、1つのキャンペーンの中で新しい顧客を見つけ、彼らにYouTubeやGoogleのビデオパートナーからの在庫を結びつけるべきなのだ。

パワール氏は「初めて、パフォーマンスの良い広告主たちはYouTube on CTVを活かしてコンバージョンを促し、計測もできます。TV画面上の動画アクションキャンペーンは今やGoogle Adsからグローバルで利用できます」とブログで述べている。

GoogleがCTVの広告をもっとショッパブルにしたいという計画を発表したのは、2021年3月という早い時期だ。消費者、中でも若者は動画が好きで、買い物しながらエンゲージする。その結果、YouTubeやFacebook、Instagramなどはすべて、ライブのショッピングと動画ベースのショッピング機能に投資しているのだ。

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画像クレジット:Valera Golovniov/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

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(文:Aisha Malik、翻訳:Hiroshi Iwatani)

五輪前に米サービス「YouTube TV」が月額約2200円のアップグレード発表、4K対応とオフライン視聴を可能に

東京でのオリンピック開催まで1カ月を切った今、YouTube TVなどのコードカットサービスは、夏のスポーツ観戦を目的とした新規加入者を獲得しようとしていいる。しかし、Simone Biles(シモーネ・バイルズ)選手が重力に逆らう姿を見たいかどうかにかかわらず、YouTube TVの最新のアップグレードではオーディオとビデオの改良によりプロダクトが強化された。

米国時間6月28日、YouTube TVは、オフラインでのダウンロード、5.1ドルビーオーディオ、およびスポーツのライブ視聴を容易にする機能を備えた「4K Plus」アドオンパッケージを発表した。同社はこれらの機能を2021年2月に予告していた

YouTube TVはすでに高価なストリーミングサービスの1つで、月額64.99ドル(約7190円)であることを考えると、ケーブルTVの代わりにYouTubeを選択しても、あまり節約にはならないかもしれない。Hulu + Live TVは同価格だが、Disney+とESPN+を加えるアドオンオプションがあり、そうすると合計で月額72.99ドル(約8070円)になる。しかしこれからは、YouTube TVで映像の質(と毎月の請求書)をワンランクアップさせたい場合、月額19.99ドル(約2210円)の追加料金で4Kストリーミングを有効にできるようになり、月額の合計は84.98ドル(約9400円)になる。

また「4K Plus」アドオンパッケージでは、DVRで番組をダウンロードしてオフライン視聴することが可能になる。現在、月額64.99ドル(約7190円)のスタンダードパッケージではそれができない。サブスクライバーはこのパッケージを1カ月間無料で試すことができ、その後1年間は月額9.99ドル(約1100円)、そしてその後19.99ドル(約2210円)に値上げされる。これは、YouTube TVが何年にもわたって継続的に行ってきた価格の引き上げとほぼ同様だ。

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一方、5.1ドルビーオーディオ機能はすべてのYouTube TVメンバーに無料で提供される。この機能は、ユーザーからの「最大の要望」の1つだったと、同社はブログで述べている。今後数週間のうちに、これらのサラウンドサウンドオーディオ機能は一部のデバイスに導入される予定だ。

また、スポーツ番組のアップグレードも追加料金はかからない。その中の新機能では、DVR録画を見ているときやライブで追いつこうとしているときに、キープレーや特定のハイライトシーンにジャンプすることが可能になる。これにより、1時間遅れで視聴し始めた場合でも、試合中の重要な場面を見て、それからすかさずライブに切り替えることができる。また、YouTube TVでは特定のスポーツを検索してDVRに追加することができ、保存容量に制限はない。例えば、シモーン・バイルス選手の床運動を絶対に見逃したくないという場合にも、情報を逃さないようにすることが容易になる。また、五輪期間中はアプリ内で各国のメダル数を確認することもできる。

オリンピックが近づくにつれ、他のコードカットサービスもライブスポーツの提供を強化することが予想される。月額9.99ドル(約1100円)の「Paramount+ Premium」プランでは、サッカーの国際試合を幅広く配信しているが、オリンピックについての情報はまだない。それでも、このサービスはYouTube TVよりもはるかに安価で、すでに4K、HDR、Dolby Visionを提供している。YouTube TVは2020年10月時点で300万人の加入者がいたが、2021年第1四半期のアップデートは行っていない。Huluは2021年3月時点で、オリンピックも放送する予定の「Live TV」サービスに410万人の加入者がいた。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:YouTube TV動画配信サブスクリプション

画像クレジット:YouTube TV

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Aya Nakazato)