YouTube、2020年にオリジナル番組を無料化――全コンテンツを広告サポートモデルに統一へ

YouTubeはオリジナル番組の無料化を準備中だ。現在こうした独自コンテンツはペイウォールの陰に隠されているが、広告が表示される無料視聴に改められる。The Hollywood ReporterVarietyが報じたところによれば、YouTubeはこの方針変更を確認したという。実施に移されるのは来年になる見込みだ。YouTube Originalsの視聴には現在はサブスクリプション契約が必要だが、広告が表示される無料番組となる。つまり現在のYouTubeの一般コンテンツと同様の扱いになる。

YouTubeによれば、有料のプレミアム・オリジナルと一般の広告表示無料コンテンツを“Single Slate”として統合いくという。これにより、2020年にはユーザーはすべてのプログラムを無料で視聴できるようになる。

つまり、現在有料のオリジナル・コンテンツのすべてが即座に無料化されるわけではない。

Varietyの記事によれば、『ベスト・キッド』の続編、Cobra Kaiなど 一部のオリジナル番組は2019年いっぱい有料視聴だ。しかし2020になればオリジナル番組を含めたすべてのコンテンツが月間20億人のYouTubeユーザーに無料で公開される。

この方針転換は、YouTubeのサブスクリプション・モデルが当初期待されたほどの効果を挙げていないことを示すものだろう。Netflix、Amazon、Huluといった強力なストリーミング・サービスとの競争でYouTubeは劣勢が伝えられている。YouTubeはオリジナル・コンテンツ製作に毎年数億ドルを投じているとされるが、ライバルのストリーミング・ビデオ・サービスの投資規模は数十億ドルだ。優秀なドラマの製作でライバルと戦うにはこの金額では足りない。

YouTube Redというサブスクリプション・モデルでオリジナルのドラマ・シリーズや映画のストリーミングが始められたのは2016年にさかのぼる。サービス名称はその後YouTube Premiumに改められ、月額料金は11.99ドルとなっている〔日本サイト〕。.しかしこのサービスは立ち上げ直後から逆風にさらされた。スター・ユーチューバーの一人で5300万のフォロワーを持っていたPewDiePieが
h反ユダヤ主義的コンテンツを発表したため契約をキャンセルせぜるを得なかったのもその一例だ。

オリジナル番組はその後エレン・デジェネレス、ケイティー・ペリー、ケビン・ハートなどのスターを迎えたドラマはショーに拡大された。また“Origin”のような大型番組も製作された(エリザベス2世の半生を描いたNetflixのヒット番組、『ザ・クラウン』のプロダクションによる製作)。

The Hollywood Reporterの取材に対し一部の情報源は、アド・サポートによる無料化でYouTubeのドラマ、映画製作の予算は大幅に圧縮されるだろうと述べた。ただしYouTubeは取材に対してドラマや映画の買い付けを一時中止しているだけでこのマーケットから撤退を決めたわけではないと答えている。

YouTube広報担当者はVarietyに対し「われわれは2019年に向かって脚本のあるプログラムに引き続き投資する。YouTube Originalsは世界のユーザーにさらに広く訴求していくため広告サポートによるビジネス・モデルにシフトしていく.」と述べた。

またTechCrunchの取材に対しても、脚本のあるプログラムへの投資を続けていくことを確認し、次のように述べている。

2018年は YouTube Premium、YouTube Originalsにとってさらなる飛躍の年となった。われわれはYouTube Premiumを29カ国に拡大した。脚本の有無を問わず50本以上の番組を配信した。エミー賞のノミネーションを8回受け、30以上の賞を受賞している。

YouTubeは脚本のあるコンテンツに対する投資を継続する一方、YouTube Originalsを広告サポートによる無料視聴可能なプラットフォームに移し、世界のファンからの需要の高まりに応えていく。Originalsのこの段階は、オーディエンスだけでなくクリエーターをも拡大し、広告主に世界のYouTube世代にアクセスする機会を広げていく。

そういう次第でYouTube Originalsは2020には無料となる。しかしYouTubeではYouTube Premiumのサブスクリプションには意味があると考えているようだ。Originalsが無料になってもPremiumの契約者は広告なしでコンテンツを視聴できるし、音楽をバックグラウンドで再生したり、オフラインでコンテンツにアクセスしたりできる。

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滑川海彦@Facebook Google+

YouTubeが広告入りで無料の映画提供を始めた、次はAmazonもか?

AdAgeの新しい記事によると、YouTubeは先月から、およそ100本のハリウッド映画を広告付きで加えた。“Rocky”、“The Terminator”など古い名作が多く、“Zookeeper”(Mr.ズーキーパーの婚活動物園)、“Agent Cody Banks”(エージェント・コーディ)、“Legally Blonde”(キューティ・ブロンド)などのファミリー向けもある。

これまでYouTubeのムービーやテレビ番組は、AppleののiTunesやAmazon Videoのような有料制のみだった。

現在、YouTubeのこれら無料のムービーは広告入りだが、上記の記事によると今後はアドバタイザーとの契約で、スポンサー制や特別会員制などもありえる。

ムービーの提供でYouTubeの利点といえば、月間アクティブユーザー数190万という大きなユーザーベース、そしてGoogleのデータを利用するターゲット広告だ。

YouTubeの広告入りムービーは、昨年Rokuが提供を始めた無料映画、The Roku Channelに倣ったものだ。

それは新しいタイプの広告ビジネスとして快調らしく、今年のRokuは広告入り無料コンテンツをABC News, Cheddar, Newsmax, Newsy, People TV, Yahoo, The Young Turksなどのニュース放送にまで広げた。最近では、エンターテインメントやスポーツの生中継もある。

Walmartも無料ムービーをVuduから提供しているが、最近はMGMと組んで、オリジナルコンテンツも提供するらしい。Tubiも、広告入りコンテンツを無料で提供している。そして噂では、Amazonも同じようなサービスを開発中だそうだ。

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Oculus GoにYouTube VRアプリが登場

本日(米国時間11/12)YouTube VRアプリが199ドルのOculus Goに登場した。これでウェブ最大のVRコンテンツライブラリーがFacebookの入門用VRデバイスで使えるようになった。

YouTubeは、通常のビデオでも没頭的ビデオのタイプでも大量のコンテンツを提供している。ここが360度コンテンツやVR180などのネイティブフォーマットを提供する最大のハブであることは間違いない。しかし、Oculusプラットフォームにとっては、ライブラリー全体を自由にアクセスできることの方がずっと重要だろう。

Oculus Goの戦略で興味深いのは、ゲームでの利用はメディア消費と比べて少数派であることだ。そんなに多くの人たちが360度ビデオを大量消費しているとは信じられない、と思うかもしれないが、実際そうではない。多くのユーザーはこのデバイスの能力の一部のみを利用して、通常の映画やテレビを見る装置として使っている。NetflixやHuluのアプリもあるほか、FacebookはOculus TVというApple TV風の環境を提供するアプリを提供しており、ソーシャルメディアにある大量の2Dコンテンツを見ることができる。

今年のOculus ConnectカンファレンスでCTO John Carmackは、ユーザーがGoで消費した時間の約70%はビデオの視聴で、30%がゲームだと話した。これまでOculusは自らをゲーム会社と位置づけてきたので、モバイルプラットフォームを成長させることによって、VRビジネスのビデオ利用をいかに魅力的にしていけるのかが注目される。

YouTubeによって、Oculusは大量のコンテンツを揃える容易な手段を手に入れた。YouTubeはOculus TVにとっても偉大なパートナーとなる可能性をもっているが、専用アプリはユーザーに多くのものをもたらすだすう。Googleは自社のVRハードウェアDaydreamが伸び悩んでいることから、スタンドアロンのYouTubeアプリをDaydreamにのみ提供するのではないかとも思われた。しかし、どうやらいまのところは外部プラットフォームに力を注ぐつもりのようだ。

YouTube VRアプリはここでダウンロードできる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Nintendo SwitchにYouTubeがやってきた、ユーザー層の若返り策か?

NintendoはSwitch日本語)コンソールを2200万台以上売り、今会計年度はさらに2000万台を売るつもりだ。

でもNintendoは今だに、ゲーム以外のアプリを充実する気がないようだ。

今のところ、Swich列車になんとか乗れたのはHuluだけだ。でも今日(米国時間11/8)からはYouTubeが仲間に加わる。SwitchのオーナーはYouTubeアプリをここでダウンロードできる。しかも、Nintendo SwitchのYouTubeアプリは360度ビデオをサポートしている。

NintendoのSwitchゲームはZelda, Super Mario Odyssey, Pokémon, Fortniteなどが目下の主力だから、YouTubeの統合は有意義だ。SwitchとYouTubeの両方がより若い層に浸透するだろう。〔今のSwitchのユーザーは“大人”が多い。〕

ストリーミングアプリの導入がこんなに遅れたのは、Switchに関してはNintendoが、ゲームの品揃えにもっぱら注力していたからだ。

NintendoのCOO Reggie Fils-Aiméが先月のインタビューでこう言っていた: “前にも申し上げたように、そのほかのサービスは適切な時期に導入いたします。今はNintendo Switchのインストールベースの拡大に努力し、また優れたゲームをますます増やしていきたいのです”。

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YouTubeが今やってるベータは新機能ではなくアプリの安定性をテストする

Googleはときどき、Google Play上のさまざまなAndroidアプリのベータバージョンで、新しい機能を実験する。でも、最近見つかったYouTubeのベータは残念ながら、このビデオ共有サービスに近く加わる何かのテストではない。Googleによるとそれはむしろ、将来ではなく現時点のYouTubeの安定性をテストしているだけだ。

同社は先週秘かに、YouTubeのベータプログラムをGoogle Playで開始した。それはすぐに、Android Policeの連中に見つかった。

最初それは、YouTubeの今後の新しい機能をそのベータで試しているのだ、と思われていた。そのベータに関するGoogle自身のドキュメンテーションも、そう言っていた:

それだけでなく、そのドキュメンテーションはテスターたちに、そのアプリで見た新しい機能に関しては、それが正式にローンチするまでは情報を共有しないよう促していた。

新しいものなら何でも、人より先に試してみたくなる私たちアーリーアダプターにとってそれは、とってもそそる話だよね。

でも、詳しい話を聞こうと思ってGoogleに問い合わせると、同社はそのドキュメンテーションをアップデートして、“実験的機能”という言葉を削除した。今それは、テスターはYouTubeアプリの安定化を助ける、とだけ言っている:

確かにYouTubeも、頻繁にベータをやっている。唯一の変化は、先週からもっと多くの人がそれらにアクセスできるようになったことだ。

今やっているYouTubeアプリの安定性テストも、誰もが参加して、いつでも脱(ぬ)けることができる。ただし現時点ではまだ。新しい機能のベータの予定はない。しかし今後は、新しい機能のベータも、このように一般参加でやるようになるかもしれない。そして、誰よりも早くそのことを知りたかったら、今やってるベータに参加した方がよいかもしれない。

でもYouTubeはこれまで長年、新しい機能のテストはサーバー側でやってきた。しかしそれも今年から変わり、それらのテストも一般公開されるようになった。実験に参加したい人はYouTubeのCreator Insiderチャネルに@TeamYouTubeのハンドルでアクセスするとよい。

数か月前にiPhone上のExploreタブのテストを発表したときも、そうだった。また最近の発表では、ビデオに広告を入れる新しいやり方をテストするらしい。それは、一回の広告挿入で複数の広告を出すことにより、“広告による中断”の回数を減らす、という試みだ。

YouTubeのベータプログラムのメンバーがその実験にオプトインになるのか、ならないのか、それはまだ分からない。そのときベータのターゲットとして選ばれるか否かで、それは決まるのだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

YouTube、コンサートチケット販売でEventbriteと提携

YouTubeは、すでにTicketmasterと展開しているミュージックビデオでのチケット販売機能に、パートナーとして新たにEventbriteも加える。今朝発表されたこの提携では、YouTubeの公式アーティストチャンネルを視聴するとき、Eventbriteが扱う全米のライブ公演リストが表示されるようになる。ビデオの下に公演のリストと、ユーザーが購入のためにクリックする “Tickets”ボタンが現れる。この機能はYouTubeデスクトップ版とYouTubeアプリで利用できる

YouTubeのビデオストリーミングサイトでのチケット事業は昨年、Ticketmasterのリストを使ってYouTubeビデオページでコンサートチケットを売るという形で始まった。

このサービスが始まった当時は、SpotifyとApple Musicが米国における音楽ストリーミング事業を独占していていて、YouTubeはまだ自らの競争相手となるYouTube Musicがようやく軌道に乗ったばかりだった。しかしながらYouTubeは自然と有料音楽ストリーミング購読者を大量に増やした。YouTubeは5月、月間ログインユーザーは18億人だと発表したー当然、ユーザーの多くがミュージックビデオを視聴している。

またYouTubeは最近、ビデオを通して収入をあげる別の方策を展開し始めた。たとえば、Teespringとの提携による物販や、チャンネルメンバーシップ、ファンによるスーパーチャットなどだ。

今回のEventbriteとの提携について、世界中のYouTube公式アーティストチャンネルとEventbriteの公演リストにより、提携が何千ものアーティストに適用されるとYouTube話している。しかしながらリストは米国内でのコンサートのみとなる。

チケット売上にかかる収入はどのように分配するのか、またこの提携の条件について、YouTubeは明らかにしなかった。

今回の提携により、YouTubeは米国におけるチケットマーケットの70%超をカバーすることになるという。次のステップとしては北米全体でより多くのアーティストとコンサートを網羅し、その後この機能を世界展開する計画だ。

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(翻訳:Mizoguchi)

YouTubeが一連の募金ツールを発表

本日(米国時間8月30日)YouTubeは、クリエイターとそのファンたちに対して、慈善目的に貢献するためにデザインされた、新しい一連の機能を発表した。これには、新しいチャリティツールと、キャンペーンマッチングツールのベータ版と同時に、YouTubeのSuper Chat serviceのバリエーションである”Super Chat for Good”(善行のためのSUper Chat)が含まれている。

同社の説明によれば、YouTubeクリエイターたちは既に、同社のビデオプラットフォームを使用して、関心のある事柄についての意識を高め、コミュニティを結集させている。こうしたツールの総称であるYouTube Givingの開始によって、クリエイターたちは、ファンたちからの寄付を100万を超える非営利組織に寄付しやすくなるために、より多くの活動が促される。

Fundraisersを使うと、YouTubeクリエイターと認証非営利団体(501(c)(3)非営利団体として登録されているもの)は、YouTube動画の隣に埋め込まれるチャリティキャンペーンを作成できる。

動画の直下には、キャンペーンに貢献できるようにする”Donate”(寄付)ボタンが表示される。YouTubeは、この業務全体と支払いプロセスを処理すると言う。

ベータ版の間この機能は、米国とカナダの小規模なクリエイターたちに展開されている。現在行われているチャリティの1つの例は、動物救助と治療に向けての資金調達を行うHope for Paws Fundraiserによるものだ。

ベータ期間中は、YouTubeがすべての取引手数料を負担し、寄付の100%が非営利団体に届くようにする。

また米国のクリエイターたちに対してベータが公開されたCommunity Fundraisersは、複数のYouTubeたちが共同で同じチャリティを立ち上げられるようにする。ここで設定されている機能は、通常のチャリティに似ていますが、チャリティがすべての参加者の動画に同時に表示されるようにデザインされている。また、コミュニティ全体でどれだけの募金が行われたかも表示する。

これはSt. Jude Children’s Research Hospitalのために、3700万人のゲームのサブスクライバーたちからの寄付を募ろうと、数十のゲームクリエイターたちによる共同チャリティグループによって開始されようとしている。

Campaign Matchingはまだ開始されていないが、ほどなくクリエイターがチャリティを企画できるようにする。そこでは最終的な寄付金額を上げることができるように、他のクリエイター、ブランドそしてビジネスから、マッチング寄付を募ることができる(マッチング寄付とは集まった金額と同額の寄付金を拠出するという誓約のこと。通常上限が設定される)。

マッチング寄付と寄付者が誰かという情報も、この機能の一部として表示される。これは数週間後に登場する予定だとYouTubeは言っている。

もう1つの新しい機能は、YouTubeの既存のSuper Chatシステムを活用する。これによってファンは自分のコメントを強調表示することができる。Super Chat for Goodでは、視聴者のSuper Chat購入の100%が、クリエイターの支援する非営利団体へ寄付される。

YouTubeによれば、コミュニティからのフィードバックを受け取り、今後数カ月間のうちに、その機能をより多くのクリエイターに拡大する予定だという。

オンライン資金調達は、今ではGoFundMe、Kickstarter、Indiegogo、Patreonなどのサイトなどで人気のあるアクティビティだ。Facebookも数年前にこの市場に参入した。2016年中頃にはユーザーがサポートしている非営利団体向けの資金調達を行う機能を展開した、ほどなくこの資金調達ツールセットはライブ配信に拡張され、人びとが行う可能性のある様々な種類の資金調達へと対象が拡大された。

Facebookは、慈善団体向けのものを除いて、これらの募金活動の一部にプラットフォーム使用料を請求している。

YouTubeは、ベータ期間中は料金を請求しないとしているが、ベータ期間が終了したあとの料金プランがどのようなものになるかを話すことは拒否した。

今年は同社は、高まりつつあるFacebook WatchやAmazonのTwitchなどとの競争に対抗するために、クリエイターたちが動画を使ってできることを増やそうとしている。今夏の初めYouTubeは、チャンネルメンバーシップ、商品棚、FameBitを介したマーケティングパートナーシップ、そしてクリエイターにライブストリーミングと事前録画ビデオの中間のサービスを提供する”Premieres”の開始などの、さまざまな機能を導入した

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(翻訳:sako)

Google初のスマートディスプレーがついに登場

何ヶ月も待たされたあと、Google Smart Displayがついにやってきた。Googleは去る1月のCESで数々のデバイスを発表した——もちろんAmazonに対抗するために。Echo Showはスマートスピーカーの世界では十分新しいデバイスだったが、このハードウェアにはいつも何かが欠けていた。

一方Googleはと言えば、重労働はハードウェアパートナーに任せ、CESではLenovo、JBL、およびLGのデバイスを発表した。その中でもLenovoは断然ルックスが良い——しかも最初に市場にでたのはこれで、8インチバージョンが200ドル、10インチが250ドルで販売されている(YouTube Premiumが3ヶ月分ついてくる)。ほかの2つは「近日発売」としてリストに載っているだけだ。

GoogleはI/Oカンファレンスでさらに一歩前進し、ハードウェア開発キットを配布したので興味のあるメーカーは自分で作ることができる。スマートスピーカー市場が何らかの参考になるなら、そう遠くない将来にこの手の製品があふれることが予想される。

Echo ShowやEcho Spotを試してみたことのある人なら、内容はわかっているだろう。ニュース、音楽、ポッドキャスト、レシピ、等々すべてがビジュアル要素と共に利用できる。もちろん、このスマートディスプレーにはAmazonにはない非常に重要な要素がある:YouTubeだ。YouTubeの利用は両社の戦いにおける重要な争点だ。つまるところ、この種のハードウェアでもっともよく使われる場面の一つがこれだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

YouTubeがAlex Jonesのチャネルに罰を適用、ヘイトスピーチと児童愛護に関するポリシーに違反と

Googleは、InfowarsのファウンダーAlex JonesのYouTubeチャネルに、このビデオプラットホームの児童愛護とヘイトスピーチに関するポリシーに違反したとして罰を与えた。また、4つのビデオが削除された。罰の内容は、Jonesのチャネルの90日間ライブストリーミング禁止だ。

Googleのプレス向け声明はこう言っている: “弊社には何年も前から、児童愛護とヘイトスピーチに関するポリシーがある。話者やチャネルが何であれ誰であれ、ビデオのコンテンツに基づいてそのポリシーを一貫して適用している。また弊社には明確な三振法があり、三か月以内に三度罰を受けたチャネルは閉鎖する”。

The Vergeによると、削除されたビデオのうち2つには、イスラム教徒に対するヘイトスピーチがあり、3つめには性同一性障害者などに対するヘイト、4つめでは大人が子どもを地面に押し付け、字幕「リベラリズムはこうやって防げ」が表示された。

4つの削除されたビデオがJonesのチャネルに対する一つの罰でしかないことが、YouTubeのモデレーションポリシーに対する疑念と批判を招(よ)んでいる。それらの批判は、プラットホームのルールに違反しているビデオ一つ々々について、個々に罰が適用されるべき、と主張している(==違反ビデオが4本なら計4つの罰があるべき)。違反件数の多い違反常習者に対しては、それでなければ罰の効果がない、と批判者たちは主張している。

Jonesのチャネルは、フロリダ州パークランドの17名が死亡した銃撃事件で死ななかった人たちは“被害者を演じた連中”だ、とする陰謀説を宣伝するビデオにより、2月に罰を受けている。しかし罰は有効期間が3か月なので、Alex Jonesのチャネルには現在、アクティブな罰が一つしかないことになる。三振までは、遠い。

バカバカしくていやらしい考えを宣伝している、おかしな人物にすぎないJonesだが、でも彼には影響力があり、彼のInfowarsは悪質な陰謀説をたくさん広めてきた。たとえば彼は今、小学生児童20名を含む27名が殺されたSandy Hook銃乱射事件は、でっち上げだったと主張して、遺族から訴えられている。2012年12月のあの銃撃事件以来、被害者の遺族は陰謀説を掲げる人びとから、いじめのターゲットにされてきた。

YouTubeによる罰の数日前にはFacebookが、JonesがRobert Muellerに関して毒づいているビデオの取り下げを拒否した。そのビデオでは彼は、その司法長官直属特別顧問が子どもに対する性犯罪を犯したと非難し、彼を撃つ真似をした。FacebookがBuzzFeed Newsに語っているところによると、ビデオの中のJonesのコメントは本物と確認された彼自身のページにポストされたものであり、コミュニティのスタンダードに反していない、なぜならそれは、暴力を犯す意図を本気で述べている、と信じられるような声明ではないからだ、という。

TechCrunchは、Infowarsにコメントを求めている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

既存のビデオの無断再ロードを見つけて削除するツールをYouTubeが提供開始

YouTube上のビデオの再ロードは、ほかの人の作品で利益を得ようとする詐欺的チャネルが好む手段だ。著作権保有者が自分のコンテンツを守る方法はいろいろあるが、しかし今日(米国時間7/11)は、このサービス自身が新しいツールを導入した。それは、アップロードされたビデオをスキャンして、既存のビデオとの同一性や類似性をチェックするツールだ。

この“copyright match,”と呼ばれるツールは、短いクリップは対象とせず、ビデオ全編だけを対象にする。またYouTubeの重要な注記によると、ビデオの作者がそのビデオを最初にアップロードする/した人物でなければならない。ツールは単純な時間順で“再利用”を判断するからだ。

そのツールがマッチを見つけたら作者は、自分のつまらない猫のビデオを誰かが気に入ってくれた、と満足して何もしないか、偽作者に連絡して事情を聞くか、あるいはYouTubeにそれを削除してもらう。この最後のオプションが、たぶんいちばん多いだろう。

しかしこれは、YouTubeの既存のプログラムContent IDによく似ており、使われている技術もほぼ同じではないかと思われる。しかしYouTubeによると、このツールは無断の再アップロードの検出に力点が置かれている。これに対してContent IDは、音楽や音楽ビデオや、トレイラー、演奏の録画などの著作権保有者のためのツールだ。

来週からこのコピーライトマッチツールは10万あまりのクリエイター/サブスクライバー向けに展開される。そして数か月後には、一般ユーザーも使える予定だ。

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YouTubeのピクチャインピクチャモードをアメリカの全Androidユーザーが使える

YouTubeの、これまで有料の機能だったピクチャインピクチャ(picture-in-picture, PIP)モードが、アメリカのYouTubeユーザー向けに、Androidでサポートされた。この機能はAndroid 8.0(Oreo)より上で利用でき、4月から一般ユーザー向けに徐々に展開されていたが、月曜日に(米国時間6/25)に全面展開が完了した。

最初に気づいたXDA Developersは、今週の初めから、ピクチャインピクチャモードがより多くのYouTubeユーザーに可利用になった、と言っていた。漸進的なローンチのようだが、YouTubeは正確なステータスを教えなかった。

ピクチャインピクチャモードは、その名のとおり、YouTubeやそのほかのアプリを見ているときに、小さなウィンドウでビデオを見続けることができる機能だ。

この便利な機能はこれまでずっと、有料のYouTube Premium(以前のYouTube Red)でしか使えなかった。

Webを閲覧しながらでも小窓でビデオを見られるというこの機能は、iOSの場合かなりの改善になる。これまでは画面下の細い紐のようなものの上で、とても小さいサムネイルを見れるだけだった。Androidに次いで、iOS対応がいつになるか、まだ発表されていないが、ホーム画面やほかのアプリの上を浮動型ウィジェットがホバリングするやり方は、Androidだけだろうな。

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YouTubeの音楽ストリーミングサービスの供用国が12増えたが日本はまだ

YouTubeの音楽ストリーミングサービスの市場が新たに12か国増え、また有料音楽ビデオサービスは、17の市場で提供されることになった。

YouTubeのCEO Susan Wojcickiは、2月に、市場拡張の最終目標は100か国 、と大風呂敷を広げた。

YouTubeの最初の市場は、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、韓国だった。今日(米国時間6/18)新たに加わったのは、オーストリア、カナダ、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、ノルウェー、ロシア、スペイン、スウェーデン、そしてイギリスだ。

YouTubeがその有料会員制サービスの体系を改定したのは5月で、これによりYouTube Musicという有料または機能に制限のある無料サービスがGoogle Play Musicをリプレースし、また音楽ビデオストリーミングYouTube Premium(前YouTube Red)が発表された。

YouTubeの新しいアプリ(Android)(iOS)Webプレーヤーも加わり、サービスの構造改革が行われた。新しい機能として、動的カスタムリコメンデーションや多様な検索オプション(歌詞や一般的な説明で検索できる)、そしてさまざまなジャンルやムードやアクティビティ(活動)に対応する“数千の”プレイリストが用意された。

YouTube Musicは、ビデオなし、オーディオのみだが、アメリカの月額会費が$9.99(ファミリープランは$14.99)で、SpotifyやApple Musicとの競合を意識している。一方YouTube Premiumはビデオサービスで、リプレースされたYouTube Redより2ドル高い$11.99、ファミリープランなら$17.99だ。最初の3か月はプロモーション期間とされ、無料だ。

YouTube Premiumは広告なし、であるだけでなく、バックグラウンド機能やダウンロード機能がある。会員はYouTube Originalsの番組やムービーにもアクセスできる。

アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、…これらの国々でYouTube RedやGoogle Play Music…ファミリープランを含む…の会員だった人は、自動的に現状料金でYouTube Premiumにアクセスできるようになる。

そのほかの国で Google Play Musicの会員だった人は、その国が対象市場になり次第、現状料金で自動的にYouTube Music Premiumにアクセスできるようになる。音楽やプレイリストへのアクセスは、Google Play Musicのときと何も変わらない。

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ティーンはFacebookを捨てYouTube、Instagram、Snapchatに走る

10代のテクノロジー利用に関するPew Researchの調査結果によると、子供たちのほとんどはFacebookから離れ、Snapchat、YouTube、Instagramといったビジュアルな刺激のあるサイトを使っていることがわかった。ほぼ半数が「ほぼいつでも」オンラインにいると答えた。おそらくFUD(不安、不確実性、疑問)の源として使われているのだろうが、まあそれでもいい。ティーンといえども、ソーシャルメディアが善か悪かについて疑いを持っている。

Pewによるこの調査は2015年以来で、多くのことが変わっている。ほとんどの変化の原因はスマートホンの普及と影響力であり、回答者の95%が利用している。少数の、低所得世帯の子供たちがノートパソコンやデスクトップを使っている。

このモバイルネイティブ世代は、モバイルネイティブなコンテンツとアプリを好む。ビジュアル性、閲覧性の高いメディアという意味であり、トップ3アプリのスタイルそのものだ。YouTubeが85%でトップを占め、Instagramの72%、Snapchatの69%が続く。

Facebookの51%という数字は、2015年の71%から大きく後退している。当時はトップだった。51%という平均値がどの所得層も代表していないのは興味深い。高所得層の利用が36%なのに対して、低所得層の10代は70%が利用していると答えた。

この違いは何に起因しているのか? トップ3のアプリを使うために、最新最強のハードウェアは必要なく、高価なデータプランも不要だ。調査結果から得られるデータはなく、身近に話を聞けるティーンもいないので、この件は専門家にまかせることにする。 Facebookがこの原因を知りたいことは間違いない —— もちろんすでに知っているのだろうが(ティーン向けのチュートリアルもある)。

「常時オンライン」と答えたティーンが2倍に増えた。しかし、そもそも本当に「オフライン」といえる人が存在するのどうか疑わしい。彼らは文字通り一日中スマホ画面を見ているわけではない(そう思えるかもしれないが)。しかし(われわれも同じく)1~2秒以内にメッセージをチェックしたり、何かを検索できる状態にないことはめったにない。正直なところ、「常時」の数値がもっと高くなかったことに私は驚いている。

ゲームは未だに男子が支配的で、ほぼ全員が何らかの形でプレイしている。しかしティーン女子も83%がゲームをしていると答えているのでその差は縮まっている。

スマホ中毒の十代は、スポーツやリアルな遊びをする子供たちほど幸せではない(研究結果)

ソーシャルメディアがプラス効果を与えているかマイナス効果を与えているかという質問への答は分かれた。彼らは友達や家族とのつながり、ニュースや情報の発見と新しい人とのつながりなどに価値を見いだしている。一方、いじめや噂の流布に使われること、人間関係に与える複雑な影響や、リアル生活を歪めたり破壊していることなどを非難している。

ティーンの生の声をいくつか引用する。

まず、全般的にプラス効果を感じている意見:

  • 「SNSは私たちの年代の寂しさや孤独さを和らげる。人と接する場を作ってくれる」
  • 「前は図書館までママに送ってもらわなければ手に入らなかったものが今はこの手の中にある。そのことをよくママに言われる」
  • 「いろいろな場所の人たちとつながることができるし、SNSを通じて助けを求めたり人を救ったりできる」
  • 「SNSは私たちの年代の子供たちが意見を言ったり感情を表現したり共感する人たちとつながる場をくれた」

そしてこちらはマイナス効果を感じている意見:

  • 「言いたいことを何でも匿名で言えるのは悪い効果だと思う」
  • 「多くの人たちに向かってヘイトスピーチをしたりをばかにする言葉を発したりする機会を与えている」
  • 「リアル生活で社会に適合することを難しくしている。それは、人と対面せずにやりとりすることになれてしまったからだ」
  • 「ティーンが人を殺すのは、いつもSNSで見ていることや、SNSで起きていることが原因だ」

最後のにはぞっとさせられる。

レポート全文とPewの調査方法はこちらで読める

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Vevoが自己アプリを廃止してほぼ全面的にYouTubeの利用へ移行

YouTubeはかねてから、Vevoの音楽配信サービスにとって重要な存在だったが、今日のブログ記事(米国時間5/24)でVevoは、YouTubeに集中する計画を発表した。それによりVevoは、“最大のオーディエンスにフォーカスして成長の機会を追求できる”、ということだ。YouTubeへの一本化に伴い、一部の不必要と思われるVevoの要素は取り去られる。

なくなるのはVevoのiOS, Android, およびWindowsアプリと、同社サイトの消費者向けの部分だ。“もっとも効率的な目標達成のために、これまでの独自の要素と運用プラットホームを廃止する”、とVevoは書いている。

このサービスのコンテンツをVevo独自のプレーヤーなどで試聴していた人は、プレイリストなどをYouTubeへインポートするツールを使うことになる。もちろん、Universal/Sony/Warner Musicが保有するサービス(Spotify)は今まさにそれをやっており、同時にまたYouTubeも、独自の音楽サービスを立ち上げてSpotifyなどと競合しようとしている。

そのため、すべての卵をYouTubeで孵(かえ)そうとするVevoの思い切った計画も、足かせを食らうかもしれない。YouTube以外に利用するプラットホームを同社はまだ明らかにしていないが、でもVariety誌によると、一部のスマートテレビへのアプリ提供は続けるらしい。

AmazonがEchoのビデオプラットホームとして計画しているYouTubeコンペティターも、そのリストに入るのかもしれない。でも当面は、Vevoは広告とオリジナルコンテンツに専念しつつ、Googleのビデオサービス(YouTube)への依存を重くしていくのだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

YouTubeが有料会員制のRedサービスを改築して単独の音楽ストリーミングを提供Google Play Musicはそっちへ吸収

メッセージングに関するGoogleのフォーカスもそうだが、ストリーミングと音楽を独立のプロダクトにしたいというYouTubeの取り組みにも、混乱と出鱈目がもっぱら感じられる。今回同社は、それを単純化し一本化すべく、音楽と動画を分離し、前者に関して新たなサービスを立ち上げた

そのYouTube Musicは名前が示すとおり、5月22日にローンチされる音楽ストリーミングサービスだ。それはApple MusicやSpotifyとまともに競合することを目指し、業界の標準的なやり方として、最初は無料の試用期間、その後は月額$9.99の会員制になる。

広告が入る無料バージョンもあるが、それにはBGM化や曲のダウンロード、音楽発見機能などの、有料版にある機能がない。なお、気になっていた人もいると思われるが、これまでのGoogle Play MusicサービスはYouTube Musicにリプレースされる。

YouTube Musicは元々、有料制のビデオストリーミングサービスYouTube Redの一部だった。しかし今回の分離により、月額$11.99出してYouTube Redの会員になる人は、両方のサービスを利用できる。そしてこれからは、音楽とビデオの両方をカバーするという意味で、YouTube RedはYouTube Premiumへと改名される。

ますます混乱してきたようだが、要するにYouTubeは、顧客に音楽オンリーの有料会員制サービスを提供し、あと2ドルでビデオも楽しめますという人参をぶら下げたのだ。もっと意地悪な見方をすれば、YouTube Redが2ドル値上げされたのだ。お好きな方の解釈を、お取りいただきたい。

でもこの分割はとても合理的だ。SpotifyやApple Musicのような優れた音楽ストリーミングサービスがあるのに今でもYouTube上で無料で音楽を楽しんでいる人は多い。とくに途上国では、公共交通機関の中や、いろんなところに、たくさんのYouTubeリスナーがいる。それは、Spotifyなどが食い込めない市場だ。

しかしYouTubeのこの新しいサービスは当初、先進国市場(“第一世界”)だけを対象とする。それらは最初、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、そして韓国。次の段階でオーストリア、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、ノルウェー、ロシア、スペイン、スウェーデン、イギリスへ展開される。

画像クレジット: Patrick T. Fallon/Bloomberg, Getty Imagesより

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

GoogleのVR180対応のカメラがLenovoから登場

Lenovoは、ヘッドセットのMirage Solo発売に合わせて、Googleの180度テクノロジーに対応した最初のカメラを発表した。Lenovo Mirage Cameraは、YouTubeクリエイター向きを強く意識した製品で、13メガピクセルの魚眼レンズ2基が両目の位置に配置され、VRビューイングに最適な高画質の3Dビジョンを提供する。299ドルというか価格は、試してみようというクリエイターにとって高すぎることはないが、そのニッチの大きさが果たしてどのくらいなのかは考えなくてはならない。今日から出荷される。

カメラはYouTubeのVR180プラットフォームをベースに作られていて、クリエイターが少しでも簡単にVRのライブ撮影できることを目的としている。実際360度カメラは多くの注目を集めてきたが、クリエイターはこれで何ができるのかわかっていなかった。Googleの割り切りは、撮影対象を360度の半分にしてメディアとカメラを簡易化することで、そこまでコストをかけずに鮮明な3D 4Kビデオを提供することだった。

カメラの作りは非常にしっかりしている。はっきりした高級感はないものの、十分堅牢で何よりも携帯性が非常に高い。多くの360度カメラと同じくバッテリーの持ちは2時間とさほど長くないが、交換可能で1台スペアがついてくるのがうれしい。VR180とは180度を意味している。これは、特にカメラの上端に指がかかっていると180度の半球に映り込んでしまうのでよくわかる。

GoogleのVR180アプリを使うと、写真をプレビューしたり、カメラからYouTubeにライブストリームすることができる。

これは成功のための正しい答なのかもしれないが、問題は商品の登場が遅すぎたのではないかということだ。山ほどのYouTubeクリエイターが、VRビデオを試そうとしてフラストレーションを募らせていることは間違いない。ヘッドセットの数は増えているものの、VR視聴者の数はチャンネルを維持できるのにはいたっていない。「マジックウィンドウ」モードを使うとヘッドセットがなくてもモバイルやデスクトップでVR180ビデオを見ることはできるが、当然のことながら最大の売り物である3D機能は失われる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

YouTube乱射は言論制限への抗議と警察は推測――容疑者は熱狂的ヴィーガン

昨日(米国時間4/3)の正午過ぎにサンブルーノのYouTube本社を襲った女性の動機は同社の新しい利用規約に対する怒りだった可能性があると捜査当局は考えている。 「捜査の現段階で、容疑者はYouTubeの利用規約と運営に対して強く憤慨していたとわれわれは考えている。これは事件の動機となる可能性がある」とサンブルーノの警察本部長、Ed Barberiniは水曜朝の記者会見で述べた。

警察は容疑者の身元をサンディエゴ在住のナシム・ナジャフィ・アグダム(Nasim Najafi Aghdam)という女性だと発表した。捜査当局はアグダムの単独犯行と考えている。この女性の家族は3月31日に地元警察に行方不明になったことを通報している。

アグダムは数十本のビデオを投稿するなどYouTubeで活発に活動していた。 テーマは多様で使用言語も複数あった。こうしたビデオおよびアグダム自身のウェブサイトの内容からすると、YouTubeは新しい利用規約によりアグダムを含めた一部のユーザーのビデオの拡散を意図的に妨げていると信じていた。

アグダムのソーシャルメディアのコンテンツ

容疑者はYouTube以外にも、たとえばvid.meに“Discrimination Filteration On Youtube”(ママ、正しくはfiltration)というビデオをアップしていた。これには視聴者数が2016年以降減少しているYouTubeのダッシュボードが映されていた。

アグダムは特に自分の絶対菜食主義(ヴィーガニズム)が原因で差別を受けていると主張していた。アグダムは熱狂的なヴィーガンで、差別の原因としては(たとえば)性別、人種その他は関係していないもようだ。アグダムはあるビデオが反菜食主義のYouTube社員によって閲覧年齢制限を課されたと信じていた。アグダムは「この後、YouTubeは私のビデオの拡散をフィルターし、再生回数と収入を減少させて私を弾圧した」と主張している。

YouTubeのプロフィールにおけるアグダムのコメント。

ただしYouTubeの利用規約への怒りが昨日のYouTube襲撃と自殺という行動へと発展した経緯は不明だ。警察は「捜査は始まったばかりであり憶測は避ける」としている。またアグダムが襲撃当日マウンテンビュー警察と接触したという情報についてサンブルーノ警察本部はメディアから質問を受けたが詳細を明かすことは避けた。

アグダムは駐車場側ドアからYouTubeビルに入り、中庭で無差別に発砲を始め、3人を負傷させた。使用された銃は自身の名義で登録された9mmピストルだった。

Barberini警察本部長は「現時点では容疑者が特定の人物を狙って発砲したわけではないと考えている。事件の現場にいあわせた人々と容疑者との間にはなんら意味ある関係は見出だせない。容疑者はYouTubeに激しい怒りを抱いていた。これが昨日のようなテロ行為にまで発展したのかどうか、今後数週間の捜査で明らかになると期待している」と述べた。

BarberiniはまたYouTube側の対応が素早かったとして、「こうした非常事態にあってYouTubeの反応は素晴らしかった。…YouTubeの適切な対処がなければわれわれの行動はいっそう困難なものになっていただろう」と称賛した。

YouTubeは特に容疑者との関係において新しい利用規約がどのように運用されたか捜査当局に全面的に協力しているという。YouTubeのCEO、スーザン・ウォジスキーは昨日事件に関して警察への謝意と被害者への気遣いをTwitterに投稿した。

今日のYouTubeへの攻撃は言葉にできないほど恐ろしい事件でした。警察と救急当局の素早い対応に深く感謝します。またこの事件の負傷者と被害を被った人々を気遣っています。家族として団結し、傷を癒やしていきましょう。 

画像:JOSH EDELSON/AFP / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

速報:YouTube本社で乱射事件発生中――詳細は不明

カリフォルニア州サンブルーノ市のYouTube本社で乱射事件が発生したというニュースがソーシャルメディアに流れた。地元テレビ、KRONも多数の911通報を確認したと報じている。地元警察は現場付近に近づかないよう警告している。

緊急対応チームが人々を避難させている。これにはYouTube Liveプロダクトのメンバー、Vadim Lavrusikも含まれている。LavrusikはTwitterでもっとも早く事件を報じたユーザーの一人だった。ABCテレビのローカル局は現場から中継中だ。

YouTube本社で乱射事件。デスクの前で銃声を聞いた。人々が走リ回っている。同僚のいる部屋に犯人が立てこもった。

GoogleによればYouTubeの本社には 1100人以上の社員がいる。TechCrunchはサンブルーノ警察に取材し、事件を確認した。警察はまだ正式な発表を行っていない。ただしHollywood Reportに 「事件は進行中だ」 と述べたことを確認した。

Snap Mapsの写真によれば周囲の広い範囲で避難誘導が行われている。多数の警察車両が現場に停車しており、目撃者によれば爆弾処理班のトラックや消防車も含まれていたという。.

Googleは当局に協力しているとだけ述べた。ただし情報が入手できしだい詳細を発表するという。

Googleに取材中。情報を得られ次第アップデートする。

画像:Travis Wise / Flickr under a CC BY 2.0 license.

〔日本版〕現場はサンフランシスコ市の南側でサンフランシスコ国際空港の内陸側。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

YouTubeではデスクトップのWebカメラから直接、ライブのストリーミングができる(エンコーダー不要)

YouTubeが今日(米国時間3/20)、セットアップの面倒なエンコーダーを通さずにWebカメラから直接、ライブのストリーミングを開始できる機能を立ち上げた。YouTubeのヘッダーにある“Go Live”ボタンを押すと、ストリーミングが始まる。あるいはyoutube.com/webcamを訪ねてもよい。ユーザーによる構成の指定などは、何も要らない。

今この機能が使えるのはChromeブラウザーのみだが、いずれ他のブラウザーでも使えるようになる。

これまでは、デスクトップやカメラやマイクロフォンなどからのライブストリーミングをするためには、それらが捉えた映像や音声をエンコーダーのソフトウェアを通して、YouTubeに送る必要があった。

今度の新しい機能により、とくにデスクトップからのライブストリーミングが超簡単になる。ということは、YouTubeでライブストリーミングをするユーザーが、とっても増えるだろう。

YouTubeはこれまで、この機能を一部のクリエイターたちを相手にテストしてきた。たとえばRawBeautyKristiは、美容のチュートリアルにこれを使ってみて、こう言っている: “めんどくさいエンコーダーが要らないから、こっちの方がずっと楽ね。これならもっとたくさん、ライブストリーミングができるわ”。

Curtiss King TVはファンのアップデートにこれを使い、そしてKens Kreationsはプロダクトレビューにこれを試用した。

今日はOakland RaidersにクォーターバックDerek Carrが、この機能のニュースを自分のYouTubeチャネルで発表した。

ライブストリーミングの市場は、ゲーム実況のTwitchやTwitterのPeriscope、FacebookのFacebook Liveなどなど、参加選手が多くなり、過熱している。とくにFacebookは、今週Patreonのクローンを会員制で立ち上げ、さらにそのほかのクリエイターたちの収入機会を用意するなどにより、クリエイターのコミュニティをねらおうとしている。

しかしYouTubeは、今回のWebカメラ直接ストリーミング機能は、クリエイターのための今後のさまざまな、そして使いやすい、ライブ機能の一環にすぎない、と言っている。

YouTubeはAsus, LG, Motorola, Nokia, Samsungなどのデバイスメーカーに働きかけて、彼らのカメラアプリに直接、ライブストリーミング機能を持たせようとしている。その機能はYouTubeの新しいディープリンクYouTube Mobile Liveを使用し、年内にそのほかのデバイスにも実装される予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

YouTubeは陰謀論退治にWikipediaを使う――Wikimedia財団では計画を知らなかった

YouTubeには「飛行機雲は有害な薬品を散布している」や「月面着陸は捏造」といったたぐいの陰謀論が横行している。YouTubeではこういう陰謀論を退治する機能を準備していることを発表した。陰謀論がアップされた場合、それに関連するWikipediaの記事にリンクするというもので、ひとつの努力には違いないが、あまり優れたアイデアとは思えなかった。

この記事も含めて、YouTubeのプランに対する批判は要するに「有害なコンテンツを除去する責任をボランティアによって運営されるサードパーティーの組織に転嫁しようとしているのではないか?」というものだ。しかし今日(米国時間3/14)明らかになったところではそのサードパーティーは責任を転嫁されようとしていること自体知らなかったようだ。

Wikimedia Foundationのエグゼクティブ・ディレクター、Katherine Maherは、 YouTubeの計画はWikipediaの組織とは関係なく、「YouTubeが独自に行う」ものだとツイートした。その後、Wikimediaは公式声明で、「われわれは事前の告知を受けていなかった」と述べた。

わかりません。われわれとは独立にYouTubeが独自に行うものです。

もっともWikimedia側ではコンテンツが有害な陰謀論を追放し、正確な知識を広めるために役立てられることをおおむね歓迎している。しかしYouTubeがこの計画をSXSWで発表する前になんらかの接触があってもよかったと考えているようだ。

もしかするとYouTubeが事前に連絡できなかったのはイルミナティに口止めされていたのかもしれない。飛行機雲の件でか、月着陸の件でか定かでないが…

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+