Amazonで1600ドルの戦闘ロボットZeusはユーザー同士の世界ファイティング大会を開催

1月のCESではPilot Labsの戦闘ロボットZeusがおもしろかった。その理由は、この動き(下図)を見れば分かる:

誰も期待しなかったみんなの予想に反して、このロボットは今やAmazonで買える。何もかも桁外れに非常識だが、そのお値段もそうだ。キットなら1600ドル、完成品は1700ドルだ。ワイヤレスのコントローラーや電池、充電器、ケース、そしてもちろんロボット本体が含まれている。今後ユーザーがカスタマイズできるために、大量の設計ファイルも提供される。

Zeusの身長は14インチ(36センチメートル)、重さは5ポンド弱(2.3キログラム)、22個のモーターを搭載している。CESのデモは感動的だったが、戦闘をまる一日続けると調子が落ちる。ビデオでお分かりのように、腕の動きなども不安定だ。発売までに、細部の仕上げをお願いしたい。

一回の充電で50分間戦える。Pilot社は今、AIとコンピュータービジョンを実装し、Alexaで音声制御できるバージョンを開発中だそうだ。同社はさらに、“国際戦闘ロボットコンテスト”を主催して巨額の賞金を出す、とも言っている。あなたも、Zeusの腕と脚(あし)の代金ぐらいは、取り返せるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

物体をスキャンしてコピーしたり、ファックス風に転送する3D複合機のZeus登場

未来は既にそこにあるが、まだそれが広まっていないだけなのだそうだ。「未来を実現した」と宣伝しているのはZeusというマシンだ。3Dプリンターの一種で、物体をスキャンしてコピーしたり、インターネット経由で他のプリンターに物体を「ファックス」することができる。3D版の「複合機」とでも呼ぶべきものだろう。

製作したのはAIO Roboticsで、価格は2499ドルだ。プリント可能なサイズは8インチ×6インチで高さが5.7インチだ。スキャンできるのは高さ5インチまでとなっている。操作は前面の7インチタッチスクリーンで行う。射出パーツは交換可能になっている。システム的には非常にシンプルなものと言って良いだろう。印刷精度は80ミクロンで、スキャンは125ミクロンとなっている。

現在、安い3Dプリンターは200ドル程度となっていて、また3Dスキャナーも同程度の価格となっている。しかしそれらを組み合わせて、イメージ通りの出力を得ることは難しい。またプリンター間でデータを共有するのにも手間がかかることが多い。Zeusはそうした中にソリューションを持ち込むもので、確かに需要のあるところだろう。もちろん関連技術が急速に進化発展している中、さまざまな競合機種が登場してくることになるのだろうとは思う。

Zeusは現在プレオーダーの受け付け中だ。出荷は夏頃を予定しているとのこと。物体を手軽に複製できるというのは、デザイナー、アーティストやメーカーにとって非常に魅力的なことだと思う。すごい時代になったものだと、つくづく感じてしまうのだ。

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(翻訳:Maeda, H