「ボイコット・トランプ」は、消費者がドナルド帝国を避けるためのアプリ

New York City - USA - April 27 2016: Republican presidential candidate Donald Trump gestures while speaking to press after his five-state super Tuesday win

大統領選挙の結果にショックを受けているアメリカ国民は、まだドナルド・トランプに反対票を投じるチャンスがある ― 自分の財布で。反トランプ民主連合の新しいアプリはそのために作られた。

このアプリはかなり素朴なデザインだが、トランプのビジネス帝国と結びつきのある企業や組織を短い説明とともにアルファベット順に掲載していて検索もできる。何しろ次期大統領は過去に類をみない数の政府外組織との結びつきがありながら、トランプ氏も支持者も意に介する様子がない。最近では、「大統領に利益相反などあり得ない」というニクソン風の薄気味悪い宣言をして見出しを賑わした。

リストには、結びつきが特に強い企業もある。アプリに載っているアパレル会社の多くは、イヴァンカ・トランプの衣装を扱っていることで選ばれている。避けるのが容易な会社もそうでないものもある。平均的消費者にとってグッチ(トランプタワーに主力店舗を構える)の買い物を控えることは難しくないが、スターバックス(トランプタワーに店がある)に通う習慣を絶つのは少々大変かもしれない。

リストに載ったIT関連で著名な企業としては、Amazon(トランプのメンズウェアーやイヴァンカの服や靴、アクセサリー等を販売している)、PayPal(共同ファウンダーのPeter Thielは辛口のトランプ支持者で資金も提供している)、GrouponとSprint(いずれもリアリティー番組 “Celebrity Apprentice” のスポンサー)等がある。

反トランプ連合のNate Lerner代表はHuffington Postに、「このアプリはわれわれのボイコット・トランプ・キャンペーンの第一歩。いかなる形であれトランプの支援に関わる企業や個人の行動を抑制するための統一的草の根運動だ」と話した。

というわけで、多くのアメリカ人と同じく選挙以来絶望と恐怖を感じている人は、このBoycott Trump アプリを使おう。あの鈍感なオレンジ色の次期大統領を受け入れ資金を流している連中に、たとえ小さくても一撃を加えているという小さな慰めを感じられるかもしれない。

Boycott Trumpは無料。iOS版とAndroid版がある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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