「千と千尋の神隠し」や「となりのトトロ」に続き「サウスパーク」もOculus Rift化完了

アメリカの人気アニメ「サウスパーク」をご存知だろうか。このアニメで描かれる街を、バーチャルで楽しめるようになった。

制作プロダクションのToolが、VR技術の向上を目的として、Oculus Rift向けにサウスパークのVR化を行ったのだ。

ちなみにこれはあくまでもテストプロダクトとしての位置付けであり、単純化されてしまっている部分もある。また何時間も遊べるようなインタラクティブな仕組みも用意されてはいない。何人かの住人を見つけ、また警官のBarbradyがパトロールする様子を見かければ、用意されているイベントをほとんどクリアしたことになる(但し、少なくともひとつのイースターエッグは用意されている)。

247ものエピソードの中で、街の様子も変わってしまっているところがある。それを正しくマップ化するのは不可能なことだ。それで街のデザインは、最近リリースされたSouth Park: Stick Of Truthというゲームを元にしている。風景はシーズン17で作られた3Dイントロに基づいたものとなっている。

物語やアニメのシーンをOculus化するという動きはほかにもいろいろとある。たとえばJerry Seinfeldの部屋や、「千と千尋の神隠し」の湯屋の風景、あるいは「となりのトトロ」のバス停シーンなどもVR化されている。小説『ゲームウォーズ』(Ready Player One)が予言していたように(この本は面白かった)、映画やゲーム世界で体験した世界を、VRで再体験するような動きが現実化しているわけだ。きっとホグワーツ魔法魔術学校も、まもなくOculus Riftを使って歩き回れるようになるのだろう。

Oculus Riftをお持ちでない方のためにはシミュレーターもある。こちらをチェックしてみると良いだろう。

訳注:「サウスパーク」はSouthpark Studios.comのサイトから全話閲覧できるようです。

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(翻訳:Maeda, H


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TechCrunch Japan

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