「噂」から「ニュース」にまた一歩近づいた12.9インチiPad、問題はユースケースの説得

大画面のiPadが出るという噂はいよいよしぶとい。Bloombergの今日の記事では、12.9インチのiPadは9月に製造ラインに乗る。それはこれまでの憶測より遅いが、画面のせいだ、とその記事は言っている。

でも大型のiPadの製造自体は、難しくないはずだ。問題は、そんな大きなタブレットの効用を、ユーザに説得することだ。他社はすべて、それに失敗している。iPadよりも大きなタブレットは、今では珍しくない。タブレットがタブレットになってからでも、数機種発売されている。でも、二つより多く挙げられる人はいるかな?

一分、待とう。

で、画面が12インチより大きいタブレットには、従来のラップトップやノートブックのような、ポータブルなコンピュータとしての利用が可能、という新しい局面がある。というか、ポータブルコンピューティングの新局面を開く。デベロッパも、画面が大きいことを意識しなければならないし、それは消費者の利益にもなる。ゲームはより没入的になり、アプリケーションはもっといろんなものを表示でき、スプレッドシートのセルが多くても困らない。当然それは、電池のメーカーにもチップセットにも、新しい課題を突きつける。

でも今のところ、大型タブレットの人気はいまいちだ。HPは1月にHP Slate 12、Samsungは昨年Galaxy Note Pro 12.1を発売した…最近はそれぐらいしかない。となると、このプロダクトカテゴリーを活気付ける仕事は、Appleにお願いするしかない。これまで優勢だった推測は、Appleは大型iPadで企業のタブレット導入を一気に盛り上げる、という説だ。

大型iPadの噂は数年前からあるが、このところディスプレイデバイスが良くなっているしAppleのチップセットも前より強力だから、急に現実味を帯びてきた。それに、バーベキューをやってないところに煙は立たない、とも言うしね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa