「Alexa、犯人は誰だ?」あるAmazon Echoが刑事事件の証拠を握っているかもしれない

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インターネットに接続されたデバイスが、刑事事件の捜査を助け始めるかもしれない。The Informationで最初に報告されたように 、アーカンソー州ベントンビルの警察は、殺人の容疑者の起訴に役立てるために、Echoからのデータ引き渡しを求める令状をAmazonに対し発行した。

本件の容疑者であるJames Andrew Batesは、2015年11月当局によって被害者Victor CollinsがBatesの家のバスタブの中で首を絞められ溺死しているのが発見されたあと、第1級殺人で起訴された。

Batesが警察に対して語ったことによれば、彼はCollinsと更に2人の友人Owen McDonaldとSean Henryを自宅に招きフットボールを観戦した後、深夜1時頃もう寝ると告げて、そのときまだ居残ってバスタブの中で飲酒していた被害者とMcDonaldを残して寝室へ行った。

Batesの宣誓供述書によると、数時間後に彼が目が覚めたときに、Collinsが顔を水に伏せているのを発見した。しかし、McDonaldは深夜12時半頃にはBatesとCollinsを残して立ち去ったと話しており、これはMcDonaldの妻によっても証言されている。

電話の記録によると、Batesは一晩中とある女性にSMSを送り続けており、また同時に何度も彼の父親や友人たち(McDonaldを含む)そしてFlying Fishというレストランに電話を掛けている。いずれの通話も実際には通じておらず、Batesは警察に対して、それらは偶然発信されてしまったもの(accidental butt dials)だと語った。

Batesは自宅にNestサーモスタットやHoneywell警報システムを含むいくつかのインターネット接続機器を設置しているが、事件の主な目撃者はThe Informationが伝える通り彼のAmazon Echoかもしれない。警察の記録によれば一晩中EchoのアシスタントであるAlexaを使ってワイヤレスで音楽を流すことに使われていたのだ。

しかし、警察がどのくらいのデータをデバイスから抽出できるか、あるいはそのデータがこのケースでどのくらい役に立つかは不明だ。Alexaは常に7つの内蔵マイクシステムを聴いているが、天気を尋ねたり音楽を選ばせたりするコマンドを送るために、まず「ウェイクワード」(目覚めの言葉)が話されるのを待っている。デバイスはまた聞き取った音声をクラウドへストリーミングしている、ウェイクワードを聞く直前の短い音声も含めて。

裁判所の記録によれば、Amazonはこれまでのところ情報を引き渡すことを拒否しており、「Amazonは法の拡大解釈や、当然のことながら不適切な要求には反対します」と述べ、「有効で拘束力のある法的要求が適切に提供されない限り」顧客情報を公開しないと言っている。

ともあれ、警察はBatesの家からEchoを持ち去ったが、その夜に何が起こったかについてのより良い手がかりを与える可能性のあるデバイスは、家庭のスマートウォーターデバイスかもしれない。The Informationによれば、裁判所の記録として、Batesの自宅では、問題の夜に午前1時から午前3時までに140ガロン(約530リットル)の水が流されている。

しかし、この事案におけるポイントは、これらのIoTデバイスを私たちに対して、どれほど合法的に利用するすることができるのかというところである。これはその種のもので初めてのケースであり、将来的にはこれらのタイプの照会が増えることは確実である。

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(翻訳:Sako)

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TechCrunch Japan

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