あなたのサイトにTraqliボタンをインストールするとビジターの再帰率が確実に高まる

データのセマンティックな分析、集積、それにリコメンデーションなどのサービスを提供しているウクライナの首都キエフのNewzmateが、ニュース記事のその後を読者が追跡できるサービスとその起動ボタン”Traqli“をローンチした。各サイトのオーナーが自分のページにそのボタンをインストールすると、読者がその記事のその後のアップデートを追えるのだ。それは記事を“フォローする”ボタンであると同時に、同社のセマンティック分析により関連記事のダイジェストが読者にメールで送られるリコメンデーションエンジンでもある。

パブリッシャーが自分のサイトにTraqliのウィジェットを加えると、読者が”traq”ボタンをクリックして任意の記事を追跡できる。またTraqliは、関連記事を自動的にまとめて、読者に古き良き日の通信手段、すなわちメールで送る。ただしモバイルとタブレットではアプリが使われることになるだろう。

パブリッシャーにとってTraqliは、自分のサイトのブランドロイヤリティを拡大するための絶好の手段だ。もちろん、ビジターたちの滞留率も再帰率も高くなるだろう。

またTraqli自身の今後のビジネスモデル(収益モデル)としては、各社がこれをターゲティング機能のあるマーケティングツールとして利用できる。つまりボタンを誰が押したかによって、広告主やマーケターは、消費者のセグメンテーション情報を得ることができ、ビジターの層別関心事項を知ることができる。言い換えるとTraqliは、マーケターのための関心グラフを構築できるのだ。

この、個人化(パーソナライゼーション)とかコンテンツのリコメンデーションという面では、OutbrainやTaboola、Gravityなどが競合サービスだが、でもこれらはどっちかというと、読者がそのサイトにいるときのエンゲージメント(engagement, 参加性, 関わり性)を深めようとする。しかしTraqliのリコメンデーションから来るビジターは、いわばそのサイトの固定客ないしリピーターとなる。それは必ずしも今の、あるいは最近の、読者だけに限定されない。

NewzmateはウクライナのインキュベータHappy Farmが支援している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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