あのDDOSアタックのビデオはFacebookのダウンと無関係だった

アップデート:このビデオは、Facebookのサーバーが世界中で数時間にわたってダウンした日に、主として中国から米国インターネットを襲ったDDOSアタックの様子を表すものとして、インターネット中を駆け巡った。

しかし、詳しく調べた結果このアタックは、木曜日(米国時間6/19)のFacebookダウンとは関係がなかった。例えば、タイムスタンプが一致していなかったことを本誌は聞いている。一方Facebookは、ダウンの原因は内部のソフトウェア構成エラーによるものであるという当初の声明が今も有効であると言っている。

というわけで、アクション満載のそのビデオは、サイバーランドで常に起こり続けている数多くのグローバルDDOSアタックの一つにすぎなかった(これは、Facebookのような会社が防御のために最精鋭チームを擁している必要があることを示している)。テクノロジー企業は大小にかかわらず、益々こうしたアタックの標的になりやすくなっている ― オンライン人数が多くなるほど、大混乱になる。

アップデート 2:そして今、ビデオはYouTubeから削除された。同サイトのポリシー「スパム、偽物あるいは商業的欺瞞行為の禁止」に抵触しているという理由だ(ビデオのタイトルに、Facebookのダウンを起こしたアタックである旨が書かれていた)。本稿にはビデオのスクリーンショットが載せてある。

以下は初掲載時の記事内容:先週木曜、世界中で数多くのFacebookユーザーが約30分間にわたってサイトをアクセスできなくなった。これは、Facebookのような大規模サイトにとってビッグニュースであり、同社もその事象を認め、直前に設定したソフトウェア構成に起因するものであることを説明する短い声明を発表した。

YouTubeにTournaments Replaysというユーザーが投稿した、セキュリティー調査会社でサイバアタックをリアルタイム監視しているNorseのものと言われるビデオによると、Facebookがダウンした日に、主として中国から米国インターネットサーバー群に向けられた、大規模なDDOSアタックがあった。上に埋め込んだビデオでアタックの様子が見られる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook