おかず盛り付けロボ開発のアールティが4億円調達

アールティは8月23日、約4億円の資金調達を発表した。内訳は、トヨタ自動車と三井住友銀行を主要投資家とするスパークス・アセット・マネジメントが運用する「未来創生2号ファンド」、DBJキャピタルが運用する「DBJキャピタル投資事業有限責任組合」、みずほキャピタルが運用する「みずほ成長支援第3号投資事業有限責任組合」、池田泉州キャピタルが運用する「SI創業応援ファンド投資事業有限責任組合」が引き受け先となるシリーズBラウンドの第三者割当増資と、デットファイナンス(借入)。シリーズAラウンドからの累計調達額は約5億円だ。

写真中央に写っているのが、独自開発の人型協働ロボット「Foodly」(フードリー)

同社は、弁当などの中食業界で大きな問題となっている人手不足を解消するため、弁当工場の盛付けラインで人と一緒に働く人型協働ロボットの開発を進めている2005年9月設立の企業。人型協働ロボットのほか、研究開発用アーム型ロボットや教育用ロボットの開発・販売も手がける。

今回調達した資金は、独自開発の人型協働ロボット「Foodly」(フードリー)の開発・販売加速のための人材確保と、事業体制強化にあてる予定とのこと。

ディープラーニングにより、唐揚げなどのふぞろいな形状のおかずも1つひとつ認識できる

Foodlyは、Google(グーグル)のTensorFlowフレームワークを使ったディープラーニングによって食材を見分ける「目」を装備。番重(食品コンテナ)に山積みとなった食材が小さな個体の集合体であることを認識し、食材の山からそのひとつを取り出して弁当へ盛り付ける。唐揚げのように一つひとつの形が異なる不揃いの個体でも認識できるのが特徴だ。

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TechCrunch Japan

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