この星団から送られてくる信号は「おそらく地球外知的生命体」と科学者らが主張

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“Astronomical Society of the Pacific” 誌に寄稿した科学者らは、ある星団から送られてくる特異な信号を発見し、それは「おそらく地球外知的生命体から」であると言っている。その信号は、「以前の論文が予言した形状と正確に一致しているため、この[地球外知的生命体]仮説を裏付けている」。

「少数の太陽型星団の特異な周期的スペクトラム変調の発見」と題した論文には、その信号がある種の地球外知的生命体[ETI]の存在を示唆しているという仮説が説明されている。

「太陽のスペクトル型付近を中心とする狭いスペクトル域内にある極く少数の星団にのみ、この信号が見られるという事実も、ETI仮説と一致している」と論文の著者である、E.F. BorraとE. Trottierは書いている。

終末論カルトに走り出す前に言っておくと、問題の信号が知的生命体によって生成されたものであることが証明されたわけではない。実際、それはある種の星団で化学反応によって形成されたものである可能性もある。

「現段階では、この仮説を裏付けるために研究を重ねる必要がある」と著者らは書いている。「可能性は低いが、この信号がごく一部の銀河系ハローに存在する非常に特異な化学物質によることもあり得る」

信号は、バーストの連続からなり、地球外生命が自らの存在を伝えようとしていることを示唆していると言う。この主張に同意する人は多くない。地球外知的生命体探査協会の上級天文学者、Seth Shostakは、この論文は天文学界で議論を呼んでいる、とAstronomy Magazineに言った。

「査読者の何人か ― 3、4人以上 ― はこれが掲載されることに抵抗を感じているようだ。私もかなり懐疑的であり、特にスペクトルデータの採取や時間変化の推測方法には疑問がある。このため少々慎重になっている」とShostakは語った。

著者たちでさえ、結論までにいくつか飛躍があることを指摘している。また、結局自らの仮説を主張しながらも追加研究が必要であると認めている。

「これは複雑かつ極めて不確実性の高い問題であり、あまり深入りすべきではない」と著者らは書いている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook