たった149ドル、Hisense のChromebookの使い心地

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Googleは、HaierとHisenseから149ドルのChromebookを 発表 した。Googleが提供する中で最も安い価格帯のパソコンである。しかし、この値段のパソコンに何を望むべきなのか私は分からなかった。たった149ドルのパソコンは何ができるのだろう?ここ数日、私はHisenseのChromebookを使う機会があったので、それについての感想を共有したい。私の結論は、期待以上だったということだ。

Chromebook Pixel に限らず、1000ドル以上のパソコンを使用しているのなら、プラスチック感のあるHisenseの本体には、少しばかり衝撃を受ける。しかし、さすがにこの価格でアルミニウムの素晴らしい加工の施された外観は期待できないだろう。Hisenseはプラッスチック感を低減するために、リストレストの部分は金属を使用している。それにより本体は頑強に感じる。

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しかし、一番がっかりした点はスクリーンだ。特定の角度から画面を見るとそんなに悪くはないのだが、数度でも違う角度から見ると途端に見ずらくなってしまう。残念ながら、これが低価格帯のパソコンでは標準的な仕様だ。それはこのChromebookも例外ではなかった。149ドルの価格なのだから驚くことではないが、やはり残念だ。

全体的にディスプレイもやや暗く感じた。ディスプレイの明るさを最大限まで上げてちょうど良く感じた。スペックの概要には、ディスプレイは最大200nitまで輝度を上げることができるとあるが、それでは明らかに足りない。日差しのある外で仕事をするのは難しいだろう。

バッテリーの持ち時間は8時間半を保証するとHisenseは明記している。ディスプレイの明るさを上げなければ十分達成できるだろう。しかし実際に私がこのパソコンで作業するのには、75%の明るさが必要だった。快適に作業するには最低でも90%の明るさは欲しい。このレビューを書きながら明るさを調整していたところ、実際のバッテリーの持ち時間は6時間半くらいになった。それでも悪くないのだが、Rockchip CPUの節電効果を画面を明るくすることで相殺してしまうのは非効率的だ。

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スピードに関しては、期待以上だった。Hisenseのこのパソコンは1080pの動画やこのような複雑なWebGLでも問題なく再生することができた。このパソコンのGoogleのOctaneのベンチマークは6700ポイントで、MozillaのKrakenのベンチマークだと処理速度はおよそ 5400msだった。これは、他のChromebookのベンチマークと比べると低い方であるが、ベンチマークはパソコンの全てを物語ってはいない。日常で使う分には、このChrome OSは十分快適に動く。複雑なページ構成をレンダリングするのにはやや時間がかかるが、25個くらいタブを開いていても、動きが遅くなったり、ユーザーエクスペリエンスが悪くなったりしているとは感じなかった。

チクレットキーボードに関しても、期待以上だった。本体と同様、キーボードも頑丈な印象を受け、キーを押したのが分かるちょうどいいフィードバックの感覚が得られた。トラックパッドに関しても、動きを正確に捉え、使用している中で問題は発生しなかった。

150ドルの価格帯を実現するためには、製造元が削減しなければならなかった箇所もある。通常のChromebookは250ドル前後するので仕方ないだろう。Rockchipを搭載していることから素晴らしいパフォーマンスは期待できないが、それでも思っていたほどのトレードオフではなかった。ディスプレイがさらに良ければ、もう少し高い金額を喜んで出しても良いと思った。ただそうなると、既存のChromebookの200ドルから250ドルの価格帯と重複する。その価格帯のChromebookは既に何種類かあるのだ。

ただHisenseとHaierは、そもそもアメリカ市場をターゲットとしたデバイスでないことを覚えておいてほしい。学生にとってこのChromebookは十分な製品ではあるが、本当のターゲットは、インド、タイ、メキシコといった新興国の人向けの製品なのだ。それらの国の多くの人が手に入れられることができる価格帯となっている。

149ドルChrome OSの購入を考えていて、ハードウェアとOSの弱点についても承知しているなら、Hisenseを一度試してみるべきだろう。20ドル上乗せしても良いと考えているなら、169ドルのAsus C201の発売まであと数週間なので、待った方が良いと思う。こちらも同様のRockchipを採用したデバイスで、バッテリーが13時間持つそうだ。そのデバイスも140ドルのHaierもディスプレイを実際に観ていないので、平等を期するためにコメントは差し控える。

このパソコンを旅先に持っていくにはぴったりだと思う。十分頑丈であるし、ウェブを見たり、メールを送る分には何の問題もない。USBプラグが2つとSDカードリーダーもあるので、モバイルを充電したり、写真をアップロードしたりも簡単にできる。149ドルなら壊したり盗まれたりする心配も少ないだろう。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ facebook

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TechCrunch Japan

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