とっても地味だった今年のGoogle I/Oキーノート–主役はデータをサービスに変えるアルゴリズムとAPI

GoogleがI/Oカンファレンスの初日に話せることは、ほかにもあったはずだ。Google Glassとか。

でも今日のGoogleはもっぱら、データをサービスにするための新しい方法をいかにして開発したか、という話に終始した。そのハイライトは奇抜なハードウェアではなく、GoogleのAPIとアルゴリズムが行うマジック、すなわちGoogleの毎日の主食だ。

午後はRackspaceのRobert Scobleや、メディアの古顔Jake Ludingtonらと今日のイベントについて話をしたが、その最大の特徴は、これまでのようなフレッシュな興奮がないことだ。役員たちが息を弾ませてGoogle+について語るとか、パラシュートで屋上に下りてきた男がGoogle Glassを見せびらかすとか、そんな高揚は何一つない。

ScobleやLudingtonと知り合った2004年には、ScobleはMicrosoftにいて、Ludingtonは当時のもっともギークなカンファレンスGnomedexを支えていた。そのころはブログが最先端のソーシャルネットワークであり、携帯電話はレンガのように大きくて重かった。

Scobleとは、Googleのアルゴリズムのセマンティクスやコンテキストについて、そしてまた、今日のキーノートの、デベロッパにとって本当に重要な核心部分について話し合った。

Robert ScobleがGoogle I/Oの会場にいる

Ludingtonは、キーノートの中の、オーディエンスがもっとも身を乗り出した部分に着目した。

Jake LudingtonもGoogle I/Oの会場にいる

ScobleとLudingtonはいずれも、彼らなりのギークだ。彼らの共通の関心は、データとそれを扱うアルゴリズム、その関心が彼らをGoogle I/Oに引き寄せた。その点では、昔も同じだ。2004年のそれは、RSSのフィードでブログを読む、といったこと。今の最新のリーダーは、データをレンズのところまで運んで人の心に送り込むGoogle Glassだろう。そしてそれもまた、データをサービスにする新しい方法の一つだ。

Google I/Oの会場でScobleやLudingtonのような連中の姿を見かけるのは、人はスカイダイビングのようなスペクタクルを見たいのではなく、すばらしいイノベーションに関心があることの、生きた証拠だ。

〔Google I/O 2013スケジュール。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))