どんなゲームでもアプリでもライブストリーミングできるDeNAのMirrativ、Androidにまず登場

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ゲームなどのアプリをライブストリーミングするサービスを今週開始したのは、YouTubeだけじゃなかった。YouTube Gamingが公開されてから、ほんの数日後に、日本のゲーム多産企業DeNAが、Mirrativという名前で同様のサービスを開始した。

当初はAndroidのみだが、そのアプリを使うと、ユーザの画面に映るものなら何でもライブでストリーミング(ブロードキャスト)できる。話がDeNAだから、まっさきに心に浮かぶのはゲームだが(同社はNintendoのモバイルゲームの制作も担当する)、でも同社によれば、Mirrativはどんなアプリでもサポートする。だから、いろんな使い方がありそうだ。

Mirrativ - game

このアプリは、ライブストリーミングから面倒で難しい部分をほとんど取り去り、TwitchなどではブロードキャストするためにPC用のケーブルやアタッチメントが要るところを、Mirrativならスマホ本体だけで、わずか3クリックでブロードキャストが始まる。

しかも、ブロードキャストするときに、ストリームに自分の声や顔を含めるオプションもある。しかし基本的にはこのアプリはバックグラウンドで動き、今ユーザのスマートフォンの上で(画面上で)行われていることを何でも放送する。ゲームだけでなく、今読んでるニュース、今やってるショッピングなども、友だちなどに見せることができる。これまでの画面ブロードキャストアプリよりも、ずっと多様な用途がありえるだろう。

Android上のゲームのライブストリーミングでは、Kamcordが良くできているが、現時点では一定の高度なゲーマーしか使えない。Mirrativは、Android機を持ってる人なら誰でも使える。

一般大衆用のライブストリーミングといえば、自撮りビデオの放送で人気を高めたPeriscope(Twitter傘下)やMeerkatが先輩だが、Mirrativeはそれらの大衆的気軽さをユーザインタフェイスや使い勝手に引き継いでいる。ストリームはユーザのフォロワーとシェアされるし、見ている人はコメントしたりお気に入りのスターをつけたりできる。今んところブロードキャストの保存ができなくて残念(一回見終わったら再度は見れない)だが、 きっとそのうち…(この件DeNAには未確認)。

DeNAに確認したところ、iOSバージョンももうすぐ出るが、ストリームを見るだけでブロードキャストはできない。KamcordもやはりiOSはだめだから、iOSでライブストリーミングをサポートすることには、何か、克服困難な問題があるのだ。でもiOS 9ではデベロッパがネイティブのリプレイ機能を実装できるためのSDK、ReplayKitが提供されるから、ライブストリーミングのサポートも可能になるかもしれない。

Mirrativは今はまだベータで、本番ローンチは来月だ。今ベータをダウンロードして使ってもよいが、同社は日替わりのライブストリーミングのデモを提供している。Twitterの@mirrativをフォローすると、各ブロードキャストの詳細が分かる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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