ひまわり生命とマネーフォワードが業務提携、ライフプラン・シミュレーションアプリを来春提供へ

万が一に備えて生命保険に加入している、あるいはこれから保険に加入しようと考えている人も多いかもしれない。損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険はスマホアプリから簡単にライフプランをシミュレーションを行い、最適な保険を提案できるようにしたい考えだ。損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険は本日、マネーフォワードと業務提携を行い、新サービスの検討と開発を推進すると発表した。

生命保険文化センターが実施した「平成27年度生命保険に関する実態調査」の結果によると、保険加入世帯の56%が保障内容に充足感を得ていないという。これは、そもそも加入する時点で自身のライフプランに則した保険を選べていない、あるいは保険に加入したけれど、しばらく保険を見直していないことによって加入者のライフステージと保障内容のミスマッチが起きていることが1つの原因だ。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険は、アプリで加入者と生命保険とのミスマッチを減らし、生命保険に対する不安や悩みを解消したい考えだ。

このアプリはユーザーの年収や家族構成を元に、今後どういう人生を送りたいかというシミュレーションできるようにする。このシミュレーションでは、例えば、このままの支出だと子供が進学した時など家計が赤字になるタイミングや、老後までにいくら貯蓄できるかといったことが分かるという。

これは、今まで多くの生命保険会社が保険の説明の際に用いてきたものだが、アプリにすることでより気軽に自分のライフプランを見直す機会となるだろう。

また、今回のマネーフォワードとの提携で、ライフプランシミュレーションのアプリと家計簿データとの連携を想定しているとマネーフォワードの広報担当者は説明する。これによりユーザーは始めから年収や支出を入力しなくとも、簡単に家計簿のデータを元にライフプランのシミュレーションができるようになる。

このデータ連携で、マネーフォワードで設定している家族構成や年収といった基本的なデータから、保険料が家計に占める割合といったデータまで取得できる。当面想定しているのは、ライフプランのシミュレーションができる機能のみだが、収支の割合からそのユーザーに最適な保険をレコメンドする機能を加えることも考えているという。このアプリは2018年春を目処に提供を開始する予定だ。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険がインシュアテック(保険テック)領域でスタートアップと取り組みを行うのは今回が初めてではない。2016年2月には、ウェアラブル端末を開発するFitbitと保険商品の開発検討を行う取り組みを開始している。

 

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TechCrunch Japan

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