ますます好調のAmazon。目指すのは「帝国」ではなく「世界」

amazon hidden empire編集部注本稿寄稿者のJohn Geraciはイノベーション・エージェンシーのfaberNovelのマーケティング部門を率いている。企業向けに事業創設のためのコンサルティングサービスを提供している。Twitterアカウントは@johngeraci

2年前、faberNovelから「Amazon.com: The Hidden Empire」という資料をリリースしている。ひとつのスタートアップとして始まったサービスが、17年間でいかにして世界を代表するEコマースサイトになったのかを示したものだ。資料は多くの人に見ていただき、そして多くの議論を巻き起こした。

資料のタイトルを「Hidden Empire」としたのは、当時の段階でAmazonはまだ「誰もが認める巨人」というわけではなかったからだ。もちろん大勢の人が書籍を購入するのにAmazonを利用していた。しかし2011年当時、IT業界の「巨人」といえばApple、Google、そしてFacebookを指すものだったのだ。「巨人」たちはビジョナリー・カンパニーとして君臨していた。Amazonは当時、まだ「本および小物」の店という存在に過ぎなかった。

2年のうちに状況は大きく変化した。

資料をリリースしてからも、Amazonは進化を続けて、常に話題の中心として成長を続けてきた。ライバルとしての小売店群を徹底的に蹴散らしてきた。そのような状況をうけ、faberNovelは「Amazon.com: The Hidden Empire」の改訂版をリリースした。最新の動向をまとめてあり、きっとお読みになる方のお役に立つものと思う。以下に、2013年版のハイライトを記しておこう。

  • Kindleが大成功となった。低価格デバイスを広く提供することで、Appleに対する挑戦者としての地位も獲得した。
  • 当日配送やピックアップ・ロッカーサービスの実現により、他の小売サイトなどのみではなく、地域の小売店舗とも直接的競合関係に入った。
  • Amazon SupplyによりB2B分野にも進出している。その他でも企業ユーザーの獲得に動いていて、どうやら成功しつつあるようだ。
  • Amazonは常に、新しい、そして影響度の高いビジネスモデルを開発し続けている。たとえば生徒に対する教科書レンタルサービスなども手がけて、将来の可能性を探り続けている。
  • Amazonは、あらゆるものを(anything)、どこにでも(anywhere)、そしていつでも(anytime)提供できるようになりつつある。
  • Bezosはこれからのスティーブ・ジョブズとなるのだろうか。外見的魅力で言えばジョブズが上だろう(申し訳ない)。しかしビジョナリーとしての存在感は増しつつあると思う。

ビジネスを展開するにあたって、Amazonとどのような位置関係を築くべきだろうか。あらゆる場所にAmazonありという時代になりつつある。ぜひ、私たちの資料もご覧頂き、ご意見をお聞かせ願えれば幸いだ。

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(翻訳:Maeda, H)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。