もっと簡単に誰もが医者になれるべきだ…医学教育のインターネット化に向かう第一歩BoardVitals

Medicine doctor hand working with modern computer interface as medical concept

BoardVitalsは、基本的には難問をたくさん集めたレポジトリで、これから医師試験を受ける人たちが勉強のために利用するサイトだ。しかし同社は、医師資格試験を主宰する州の医事委員会(medical board(s))と、そこが行う試験を変えることによって、医学教育そのものを変えたいと願っている。

同社は小額のシード資金を獲得したあと、Rock Creek CapitalからシリーズAで110万ドルを調達した。同社はこれまで3万名あまりの医師を教育し、150の教育機関で利用されている。

学生と医師は、同社のサービスを利用して、事前に選ばれた何千もの質問を使って試験の練習をする。質問はすべて、これまで医事委員会の試験で使われた本物の質問に基づいており、この練習で自分の知識を洗いなおし、試験に備える。

“質問集をコンピュータ化/ネット化しただけじゃない。最終的には、医学教育の新しいエコシステムを作りたいんだ”、と協同ファウンダのDan Lambertがプレスリリースで言っている。“うちのプラットホームは、すべてのコンテンツがたえず評価され、毎週何百ものフィードバックが来るから、コンテンツを頻繁に確実にアップデートせざるをえないのだ”。

これでお分かりと思うが、究極の目標は医事委員会の試験を完全にネット化し、そしてさらに究極的には、基礎的医学教育をWeb上で行うことだ。YouTubeで頭蓋開口術や放血について教えるのは無理でも、瘴気理論や水銀治療の基礎なら、実証済みで信頼に足るソースから学べるだろう。精神医学や腫瘍学の基礎も。BoardVitalsのようなツールは、その方向へ向かう第一歩だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa