アグリカルチャーテクに注目が集まる中、農地管理スタートアップVitalFieldsが120万ドルを資金調達

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2013年にMonsantoがClimate Corporationを買収 したのを皮切りに、アグリカルチャーテクノロジー(アグテク)の分野に注目が集まっている。それも投資家だけではないようだ。

本日、エストニアに拠点を置く農地管理スタートアップのVitalFieldsは、堅実な120万ドルのシリーズAラウンドの資金調達に成功した。今回のラウンドには、納税者に支援されたEstonian Devlopment Fundの投資部門であるSmartCapや、名前は伏せられているが、シリコンバレーに拠点を多く大手VCが参加している。VitalFieldsは現在、ポーランド、ウクライナ、ドイツとエストニアで事業を展開していて、今回の調達した資金は、プロダクト開発とヨーロッパでの活動を広げるために使用される予定だ。

2011年のGarage48のハッカソンから誕生した彼らは、Startup Wise Guysのアクセラレータプログラムも卒業している。当初、TechCrunchではVitalFieldsを農業の早期警報システムと説明していたが、彼らのプロダクトはその時から大幅に増強されている。

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現在クラウドベースのソフトウェアと連動するモバイルアプリを提供し、農家は農作物の病や成長フェーズをモデリングしたり、天候パターンのトラックや、その他の農地に関連する活動の管理ができる。例えば、農地計画や在庫管理、財務諸表の作成などだ。

言い換えればVitalFieldsは、既存の伝統的で煩雑な紙ベースで行われていた作業を代替する典型的なSaaSプレイヤーだ。彼らは古くて、そもそも仕事を片付けるために製作されていないような高額なソフトウェアやツールを置き換えるために登場した。

「最近、VitalFieldsのアプリをローンチしました。重機の操縦者や農地で働く人の農業に関するペーパーワークを終わらせたいと考えています」とVitalFieldsのCEOで共同ファウンダーであるMartin Randは話した。「農作業の効率は、天候、資産管理、農作物の計画と作業のマネジメントなど様々なことに影響されます。私たちは、農作業に重要な要素を見つけられたと思います。VitalFieldsは国境を超えてスケールした、数少ない農地管理のためのソリューションです」。

VitalFieldsのシリーズAラウンドは、アグテクの分野への大量の投資活動が行われている時と重なっている。今月の初め、Farmers Business Networkは、Google Ventruesがラウンドを牽引し、1500万ドルを調達した。YCの卒業企業FarmLogsは昨年のシリーズAで400万ドルを調達している。また、Farmers Edgeもアグテク企業で、Kleiner Perkinsが牽引したラウンドで、1000万ドル以上を調達したと噂されている。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

投稿者:

TechCrunch Japan

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