アップルがWWDC21のスケジュールやOSアップデートを多数発表

Apple(アップル)は米国時間5月24日、iOS、macOS、watchOS、tvOSなど数多くの新しいOSアップデートと、そして6月7日に(バーチャルで)開幕するWorldwide Developers Conference(WWDC)スケジュールに関する情報を公開した。

ほとんどのデバイスに影響を与えるという理由もあり、やはりiOSとiPadOSがアップデートの主役だ。今回公開されたiOS / iPadOS 14.6には、先日のハードウェアイベントで発表された有料ポッドキャスト配信サービスApple Card Familyの追加など、いくつかの大きな更新がある。

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前者はポッドキャスト配信者が番組の定期購読を有料化でき、アップルは初年度に30%の手数料を取る。そして1年後には手数料は半分になる。後者はApple Cardの所有者がカードを実質的に分割し、利用することを可能にする。

Tim Cook(ティム・クック)CEOは発表時にこう述べている。

(Apple Cardを立ち上げた)当初に明らかになったことの1つは、クレジットカードの所有者が2人いる場合、業界がクレジットスコアを算出する方法に公平性が欠けていることでした。1人は良好なクレジットヒストリーを構築するメリットがありますが、もう1人はそうではありません。私たちは、この仕組みを再構築したいと考えています。

macOS 11.4では追加のグラフィックカードのサポート、いくつかのバグ修正、そしてiOSと同様に有料ポッドキャスト購読のサポートが追加されている。また新バージョンのwatchOS 7.5では、前述のポッドキャストとApple Card Family機能、さらにマレーシアとペルーでの追加の健康機能のサポート、Apple Cardの支出追跡機能が追加された。一方でtvOS / HomePod 14.6では、前者ではバグの修正とカラーバランスの変更が行われている。

これらに加えて、2021年のバーチャルWWDCのプログラムも発表された。2021年の同イベントは6月7日午前10時(日本時間6月8日午前2時)より基調講演で幕を開ける。ここでは上記すべての最新バージョンのOSに関するビッグニュースだけでなく、もしかするとハードウェアも発表されるかもしれない。また午後2時(日本時間6月8日午前6時)からは、恒例の「Platforms State of the Union」でさらに詳しい情報が提供される予定だ。

WWWDCの詳しいスケジュールはこちらを参照して欲しい。

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タグ:AppleWWDCWWDC21アップデートmacOSiOS 14iOSApple Cardバーチャルイベント

画像クレジット:Apple

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(文:Brian Heater、翻訳:塚本直樹 / Twitter

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TechCrunch Japan

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