アバターフィギュアなどのマーケットプレイスが付随するNFTゲームエンジンをMythical Gamesが開発中

NFT(非代替性トークン)の売上高が最も投機的な高値から下がってしまった現在も、その可能性を利用しようとしているスタートアップ企業には、暗号化された収集品には過去数カ月の間に誇大広告されたよりも、はるかに多くの可能性があると信じている投資家から、依然として多額の資金が集まっている。

ロサンゼルスを拠点とするNFTゲームのスタートアップ企業であるMythical Games(ミシカル・ゲームズ)は、新規および既存の投資家から7500万ドル(約82億円)の資金を調達した。同社は最初のタイトルにおける野心を拡大し、開発者がブロックチェーンベースのゲーム体験を構築できる実質的なプラットフォームを作り上げようとしている。

今回のシリーズBラウンドは、WestCap(ウエストキャップ)が主導し、01 Advisors(01アドバイザーズ)と、Gary Vaynerchuk(ギャリー・ヴァイナーチュック)氏のVaynerFund(ヴァイナーファンド)が、既存の投資家に加わって参加した。このスタートアップ企業は、これまでに1億2000万ドル(131億円)という莫大な資金を調達している。

Mythical Gamesは現在「Fall Guys(フォールガイズ)」と「Roblox(ロブロックス)」と「Funko Pop(ファンコポップ)」を組み合わせたような「Blankos Block Party(ブランコスブロックパーティー)」というタイトルを開発中だ。このPCゲームは、ユーザーがコンテンツを作成するというソーシャルゲームの大きなトレンドに便乗しており、さまざまなアーティストやデザイナーが作成したアバターフィギュアやアクセサリーを購入できるマーケットプレイスが付随している。ユーザーは、このマーケットプレイスを通じて、限定版もしくは通常版のアイテムを購入したり販売したりすることができる。ただし他のNFTプラットフォームとは異なり、これらのアイテムはプライベートブロックチェーン上に存在するため、OpenSea(オープンシー)のようなパブリックなマーケットプラットフォームで転売することはできない。

Mythical Gamesは、ブロックチェーンベースのゲームの仕組みを普及させようと盛り上がっている動きに加担しながらも、まだ全盛期を迎える準備が整っていないと見られている暗号プラットフォームの要素は放置している。ユーザーはBitPay(​ビットペイ)を通じて暗号資産でプラットフォーム上のアバターを購入することができるが、クレジットカードで支払うこともできるので、ウォレットを設定したり、シードフレーズを書き込んだりする手間が必ずしも要るわけではない。

Mythical Gamesはユーザー数の増加にともないBlankosに大きな期待を寄せているが、大きな投資の好機はおそらく同社のチームが構築しているゲームエンジンの方にある。その「Mythical Economic Engine(ミシカル・エコノミック・エンジン)」は、新進気鋭のゲーム開発者が、規制上の問題に巻き込まれることなく、NFTベースのマーケットプレイスを構築できるように設計されており、クリエイターがアンチマネーロンダリング法を遵守し、顧客確認を行うためのツールを備え、地域を超えたコンプライアンスに対応する。

「(NFTのような)新しい市場にはさまざまなサイクルがあります」と、Mythical GamesのJohn Linden(ジョン・リンデン)CEOは、TechCrunchに語った。「私たちは、実際にこれが長期的にはゲームを変えると考えています。ゲームスタジオと話をすればするほど、潜在的な使用例が次から次へと見つかっています」。

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カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:Mythical GamesNFT資金調達

画像クレジット:Mythical Games

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(文:Lucas Matney、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

投稿者:

TechCrunch Japan

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